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2011年(平成23年)



東北沖太平洋地震
  応援コーナー
 
4/20



今、わたしたちができること





とんぼの足あと


がらくた宝箱


ええがな映画 3/10




とんぼ童話教室
ちょっとのぞき見
 4/28



プロフィール

1943年生まれ
未年・さそり座・B型
48歳で童話を書き始め
53歳でデビュー
現在に至る


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          (順不同)
4月30日(土)「京都に越しました」
★越すにあたり、古いピアノを、母がお世話になったケアハウスにもらってもらうことにしました。引越しセンターが手配してくれて、ピアノ専門の引越しセンターが来てくれました。
ピアノのお引越しは……

宙を飛んで……



テルも手荷物となって、宙をとびました

手荷物になったテルは、けっこう重いのです

他にも大きなバッグを抱えていたので
タクシーを探しながら、駅までの車道をあるいていたら
うーがが、「むこうの車の人が手を振っている」
といいます。四つ角の反対車線の窓から
しきりに手を振っている人が……
ご近所さんでした

Uターンして駅まで
送ってくれました

思えば、彼女には、こういうふうに
よく助けてもらいました

ご近所のみなさんには
とてもとてもお世話になりました
今回の引越しにあたっても
炊き込みご飯、お赤飯のおにぎり、たこやきなど
たくさんの差し入れをいただきました
いろいろなご好意をありがたく思いつつも
すべての送別会をお断りして
あたふた越していく失礼を
お許しください

いずれ、また

引越しセンターさんが
「これで終わりました。サービスタイムが10分あります
何か手伝うことがあればおっしゃってください」
「それでは……」

と、パンダの靴下を撮らせてもらいました

★夫と別に住むにあたって、先月、調停委員さんのアドバイスを受けました。初めての体験なので、興味深々でした。家庭裁判所の待合室に、両親が別れる子どものケアとして、こんな本がおいてありました。

「おうちがふたつにふえるだけなのよ」
ふむふむ……

他にも
「スッテップキンと七つの家族」
「恐竜の離婚」など

いずれにいても
子どもたちには、それぞれが抱えた葛藤を
自力で乗り越えるパワーがあると
信じています

いつの日か、その日の幸せがあるのは
いろいろあった不条理のおかげだと思える日が
きっと来ると、今、困難を抱えている
すべての子どもたちに
伝えたいです

がんばろうね

4月29日(金)「一足先にお引越し」
★明日の転居を前に、夫のマンションに母のお位牌を移しました。

一人暮らしをするには
ゆったり快適な広さなので
母もゆっくりできると思います
朝、お茶をあげる習慣に
夫も慣れたようです


7階からは森が見下ろせます

わたしの嫁としての役目は、今日で終わりました
心おきなく京都に帰れるのが
ありがたいです


日記は、京都から発信しますが
パソコンがつながるまで
しばらく休みます

これからもよろしくお願いいたします
★「お引越したいへんよね」と朝から友人が差し入れを持ってきてくれました。たいへんです。

竹の子ごはん

豆ご飯とお赤飯(海苔月です)
中には大きな鮭と梅干が

パワーアップして
がんばります
4月28日(木)「交通安全の絵本が届きました」
★子どもたちの交通安全を願って、JA共済連京都が公募した最優秀作品が、絵本になったものです。

作 やまむらゆうこ

信号目線ので描かれた
詩のようなリズム感のある物語に
永田萌さんの絵がついています

永田萌さんといえば、すぐに思い浮かべるのは
妖精の出てくるファンタジーの世界ですが
「プロですもの、どんな絵でも描きますよ」
とおっしゃっていた通り、どのページも
リアリティあふれた日常が描かれ
説得力にあふれています

この本は、京都府下の小学校や幼稚園
児童館などに贈られます

★パンジョ童話教室でした。「出がけに手折ってきました」と見事な椿を持ってきてくれたのは、84歳の月子さん。みーなさんが、テーブルに飾ってくれました。

今日は、9名全員出席だったのですが
どの人も、めずらしくばたばた帰ってしまいました
月子さんとふたりでお茶しました

月子さんは、2003年4月パンジョ教室が開講して以来の生徒さんなんですが、作品は一度も書かれたことがありません。「ここに来るのが楽しみで、家族もよろこんでくれています」とおっしゃってくださっている、時代考証人としても欠かせない、ありがた〜い方です。

休会中のパレスさんから受付経由でお手紙が届きました。母へのお悔やみの手紙でした。ありがとうございます。夏から復活してくれるのですね。うれしいです。

それにしても、パンジョ教室は9年目に入りました。この教室からも、童話作家が生まれますように。
4月27日(水)「全国のこどもたちへの手紙」
★今日は産経教室だったのですが、「子どもが、学校からこんな手紙をもらってきました」と、小学生のお子さんのお母さんである生徒さんがコピーしてきてくれました。

「新学期を迎えるみなさんへ」という手紙の差出人は、「内閣総理大臣 菅直人」と「文部科学大臣 高木義明」連名になっています。内容は震災のことで、かいつまんでいえば、「みんなでがんばりましょう。わたしたちも全力でみなさんといっしょにがんばります」といったものです。 子どもたちへのお願いも、具体的に、わかりやすく書かれています。

この時期に、全国の子どもたちに政府から手紙を出すのは、いいことだと思います。ルビがきちんとふられ、がんばってくださいというメッセージは伝わってきますが、国が何を全力でがんばってくれるのか、少しも伝わってきません。「こういうこと」と「こういうこと」、そして、「こういうこと」をしていますとわかるように書いてほしかったです。

原子力発電所のことについては、子どもたちの未来に不安な影を落としたことを、詫びるべきだと思いました。

「私たちも、全国の学校の先生方も
みなさんが笑顔で登校できるように
全力でみなさんを支えます
日本の未来は、みなさんにかかっています
みなさんの明るい笑顔で、日本を元気にしてください」

という言葉で結ばれています

どこかおかしいです
儀礼的というか、よそよそしいです
子どもたちが明るい笑顔になれるように
「全力で支える」ということがどういうことなのか
子どもたちにわかるように書くべき
だと思います



子どもたちが
自分の国は信頼でき
誇りに思うチャンスだったのにと
残念です

★今日の朝食は、ほたるいかのリゾットです。茶わんいっぱいのごはんで2〜3人前ができます。

ほたるいか・あさり・わけぎ・きのこ
昨日、畑から抜いたばかりのわけぎをいただきました
甘くて、おいしくて、力がわいてきます
味付けは味覇(ウエイパー)

4月26日(火)「日本がもし……」
★『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)という本があります。 2001年もともとチェーンメールで世界中に広がっていったそうですが、今、震災のことを頭に入れ、「日本がもし100人の村だったら」に置き換えて改めて読むと、震災をもっと身近に、自分のこととして考えることができます。震災は他人事ではありません。


罹災地の復興は、長引いています
原発のこともあり、不安な気持ちは、ますます重く
「怒りをエネルギーに変えてがんばっている」という人たちを
対岸の火事のように見ていては
ならないのです

まずはこのユーチューブ
ぜひ見てください

そして、次には
このユーチューブ
ぜひ、最後まで

今、30人が震災で困難な生活を強いられ、20人が原発でおびえています。そのおびえは、やがて100人すべての上にも降りかかってくるのです。今、手を差し伸べなければ、その日は、永遠に来ないかもしれません。それぞれに出来ることは、何か、あるはずです。自分が100人のひとりだと思って、がんばりましょう。「こんなことが、できるよ」と教えてください。

4月25日(月)「母の形見のパッチワーク」
★作りかけの遺品で、親友がオカリナ入れを作ってくれました。「あんた、なかなかやるね、俊子さんは、こういうことが、からっきしだめだからね」と親友をほめ称える母の声が聞こえてきそうです。

マジックテープがついています

裏にかわいい図柄がくるように
してくれています

オカリナ、ぴろぴろ♪
初歩の曲を、よちよち3曲
クリアーしました

★「竹の子いる?」と友人。「いるいる」とわたし。別の友人が届けてくれた若狭の新わかめと煮ました。

柔らかくって、旬の味です

★家を売却するときは、あとから取り付けたものは外して買い手さんに渡さなければならないそうなので、クーラーを回収してもらいました。取り外しと回収に、それぞれ料金がかかる業者がほとんどなのですが、ラッキーなことに、無料の回収屋さんが回ってきました。クーラー6台、灯油のヒーター1台が無料でした。大型テレビ3台もそれぞれ1000円、小型500円、冷蔵庫も1000円、ビデオ・電子レンジは無料ですみました。合計2万円ほど特をしました。義援金に回します。
4月24日(日)「燃やす」
★オゾン層を破壊するというので、長い間、庭で物を燃やしたことがありません。が、今回あまりにもいろいろな物を処分しなければならず、破いていては時間が足りません。個人情報が分かるものは、紙に限って燃やすことにしました。

写真を燃やしながら
罹災地の泥の中から見つけられた写真を
思い浮かべ、申し訳ない
気持ちになります

引越しがすめば
罹災地に、より心を添わせます

引越しの準備をしていると、つい、
もし、母が生きていたらとも考えてしまいます
きっと、もっとせつなかったことでしょう
家を手放す前に亡くなったことは
母の思いやりだったように
思えてきます

おしゃれだった母は
帽子をたくさん持っていました
上等なものばかりなので捨てるに忍びないと
思っていたところ、今日、偶然のなりゆきで
すべて、もらっていただけました

ほっとしています

★これみんなミニトマト。グリーン・イエロー・ホワイト・ブラック・オレンジ。「彩りトマト」というそうです。生産地は青森弘前市のまごころ農場。味は色ごとに違いがわかりますが、どれも濃厚な味で、なかなかおいしいです。特にイエロー、ブラックは果物のようです。
なんたって、かわいい♪

緑色も完熟です

4月23日(土)「うそお、200匹……も?」
★今月末に引越すことになっている京都の八瀬は、比叡山の山すそになっていることもあってか、野生のサルが出るのですが、「今日は、たくさん下りてきてますね」ということで、20頭ほど見かけました。みんな悠々と歩いています。

かなり大きいです


親子連れが何組もいました
背中の赤ちゃんは、傘代わり?
ぐっしょり雨にぬれています


近づいても逃げません
比叡山の向こう側の大津市にも下りているようで、「200頭ほどいるのでは?」ということでしたが、定かではありません。なにぶんにこんどの住まいは、こんな山里にあるので、携帯電話の電波が入りにくく、今日、固定電話をひいて、ほっとしました。

帰宅したら、沢口靖子さんの携帯から留守電が入っていました。「大津の夜はいかがでしたか? 遠いところありがとうございました。みなさんによろしくお伝えください」とのことでした。名古屋からだそうで、そのあと、福井・香川・石川・公演のようです。

4月22日(金)「長浜へ」
★夕べ、みんなは遅かったので、ぐっすり眠っています。わたしはレンタル自転車で、早朝の湖畔の探索を楽しみました。自転車に乗るのは、久々です。

後ろが泊まったホテル

犬やねことたくさんすれちがいました
湖畔で釣りをしている人
小さな舟でも釣りを
朝食はバイキング。トレイの上は6人6様。わたしは和食をセレクトしましたが、切り干し大根ひとつにしても、お味はよかったです。

今、「江ブーム」なのですが、それにはこだわらずに、気ままにぶらぶらすることにしました。うさこ情報によると、1000円でパスポートをげっとすれば、5か所の観光施設に入館できるとのこと。これはお得でした。

どこから行こうかな……

資料館では、、写真と同じ合羽と三笠が
おいてあったので、順番に近江商人に変身しました
みんな似合っていました


あこがれの焼きさばソーメンとさばずし

一口ずつ試食したもの

岩のように硬い長浜ボーロ(やみつきになりそう)
近江牛のカレーパン(1個480円!)
鮎の甘露煮
芋きん(きんつば)
ごまあめ

心残りは、長浜ラーメン


長浜はガラスの町

駅前のモニュメント

路地には、ペリカン

水なしも川には、鯉

砂時計も、砂の代りに
ガラスの人間!

雨で、しかも寒い一日でした
わたしは所用のため、京都で下車しました

曳山のころにまた来たいね

長浜城のさくら

さくら花
ちらちら りらりら
らりるれろりら

4月21日(木)「沢口靖子さんのシングルマザーズ
★滋賀県のびわこホールでの公演は19時から。「いっそ泊りがけで」というグループ6名と日帰りグループ4名、そして友人のグループ8名、18名で繰り出しました。靖子さんが招待チケットを2枚くださったので、みんなの分を割引することができました。

お芝居が終わった後、義援金の募金箱がおかれ、沢口靖子さん目当ての握手会に、長い列ができました。「シングルマザー」を公演予定だった宮城県が罹災、中止にしようかという話が出た中、激励の無料公演をしたとネットで検索しました。
お泊りグループは若い人たちもいっしょなので

しおりを作ってくれました

しおりには琵琶湖周航の歌も

みーなさんがアイフォーンで伴奏
合唱しました

♪波のまにまに 漂えば
赤いとまりび火 なつかしみ
行方定めぬ 波まくら
今日は今津か
長浜か

明日は、長浜なんですが
今宵は、ホテルでパジャマパーティ

若い人たちは楽しみじょうず
修学旅行みたいです

わたしは、途中で隣室のおふろに行き
そのままベッドにもぐりこみました
1時だったそうです
みんなは
深夜の3時まで
盛り上がったそうです

4月20日(水)「やはりうれしいお花」
★お香典やお供えはお断りしていたのですが、そんな中、お花がいくつか届きました。今、引越しのため家の中は足の踏み場もなく、母に申し訳ないと思っていたので、ありがたいです。お花が大好きだった母も、よろこんでいることと思います。

よもぎを摘んだからと草もちが
店の前を通ったからとおいしい鯛焼きが
いちごが、お茶が、ケーキが、焼きたてのパンが
また、ご主人の畑でとれたという野菜までが
暖かいお言葉と共に届きます
お供えしたあと、みんな
わたしの口に……
たいへんなことに
なりそうです

★添削終わりました。次の仕事の構想に入ります。「イエローカード」を書くきっかけになった編集さんからお手紙が届きました。「またお会いしたいです」とありました。いつも心にかけてくださっていて、ほんとうにありがたいです。また、初めての編集さんからメールをいただきました。強がって入るものの、いろいろなことで沈みがちな気持ちを、一通のメールが引きあげてくれました。元気が出てきます。みんなつながっているのだという実感がします。この元気を、だれかに分けようと思います。

★所用のため留守にしますので、日記を数日お休みします。
4月19日(火)「広島教室」
★喪中のわたしを案じて、「どうぞ休講にしてください」というメールが、広島の生徒さんから届きました。ありがたいことですが、わたしの日常は、今までと変わりありません。そうありたいと願っています。母は最後まで、「忙しいんでしょ。もう帰りなさい」、「毎日、来なくてもいいよ」といってくれていたので、きっと同じ思いでしょう。

今月から、広島教室が通常の6時からのクラスのほかに、3時半からのクラスが増えました。福山教室の生徒さんは、3時のクラスに移動してくれました。遠路、申し訳のないことですが、新規一転、がんばろうと思います。

3時半からのクラスは、4人でスタートなのですが、軌道に乗るまで6時からの生徒さんにも加わってくれるようにお願いしてあったので、7名で合評しました。「思っていたより楽しかったです」と受付に伝えて帰られた生徒さんもいたそうで、応援のおかげでいいスタートになりました。

★朝、出がけに、「時計いる?」と、夫が差し出したのは、母がいつもしていた腕時計です。救急入院したときに、看護師さんが外されたようです。うっかりでした。愛用品といっしょにお棺の中に入れるべきでした。わたしは、時計をしたことがないので、「いらない」というと、夫は、「それなら捨てる」といいます。捨てる……って、それは、あんまりです。預かることにしました。預かってどうするか。わたしが死んだときにお棺に入れてもらって、母に届けることにしましょうか。それとも……。

古いロンジンだそうです


これは、パッチワークをしていた母の
手作りクッションです

老人会の総会があったので
夫が、泉北作業所のおせんべいを持って
母になりかわりお別れのご挨拶に
いきました

ひとつひとつ、いろいろなことが
片付いていきます
さみしい一方で
肩の荷を下ろすというのは
こういうことなのかと感じてもいます



グランゴロン入賞♪
 
土曜日に放送されたハモネプリーグで
ニッサンマダムのご次男さんのグループ「グランコロン」が
見事上位入賞しました

すごーい♪ 
おめでとうございます。



4月18日(月)堀米薫さんの新刊をご紹介します」
★『チョコレートと青い空』(そうえん社)は、事実に基づいた物語です。チョコレートで有名なガーナから農業の研修に来たエリックさんは、農業のことがほんとうに好きでした。大好きな家族のために、そして国のために、真剣に学ぼうとしていました。ぼくや妹は、エリックさんが大好きでした。が、反抗期のお兄ちゃんは……。

「チョコレート」という甘くておいしいお菓子の裏には、悲しくて重い事実があることを、ぼくたちは初めて知りました。エリックさんは、ぼくたちの心に、抱えきれないほどの大きなプレゼントを残して帰っていきました。お兄ちゃんにもね。
この本のテーマは深いですが
とてもわかりやすく描かれています

自分が、将来どんな職業につくかは
子どもたちにとって大切な課題の
ひとつだと思います

大きくなったら何になるか
子どもたちに考えるきっかけを
与えてくれる一冊
でもあります

★『イエローカードはぼくらの旗印』(京都新聞出版センター)を、ブログやホームページでご紹介いただきありがとうございます。メールやはがき、お手紙もたくさん届いています。主人公の少年たちの生き方に元気をもらっているといってくださる方が、ほとんどです。わたしも同じです。
川天使空間
どじょう日記
うさこのひきだし
ほたるの学校
京都はるかケアセンター
今日もいい日
本ってほんとうに楽しいね
しあわせのこぶた日記4月15日
吉村家
くにこにこ日記
SONICお知らせ
ドラゴン日記
音速魂
One−Leg Player 
ご紹介、ありがとうございます。メールや、お手紙も♪

★母は元気なころ油絵を習っていました。作品がたくさんあったのですが、ケアハウスが、「うちは5階まであるので、よかったら掛けましょうか」と、素人絵にもかかわらず、もらってくださいました。母にとって最高の供養だと、ありがたく思っています。暖かい心で接してくださったケアハウス「歓びの里」との出会いは、ほんとうにありがたかったです。
4月17日(日)「笈摺(おいづる)」
★夫の母は、亡くなる10日ほど前に、「わたしのあれは?」と訊ねました。「あれ」とは、ご朱印を押した笈摺(白衣)のことです。「もちろん、おばあちゃんのだもの、ちゃんとおいてあるよ」と笑って答えたときには、こんなに早く使うことになるとは思ってもいませんでした。

母を守っていっしょに旅立っていった笈摺

実家の母のためにご朱印を集めなければと思ったのは、わたしが高校3年生のときに遡ります。

実家の母は少女のころに、信仰深い父親といっしょに京都の知恩院で五十相伝なるものを受けました。このときに戒名とともにご朱印を押した絹の長襦袢を授かったそうです。その後、家が没落して、父親は、自分の襦袢を手放してしまいました。

それから歳月が流れ、わたしが高校3年生の時に父親(わたしの祖父)が亡くなったのですが、そのときわたしは、母に、「五十相伝のお襦袢を、おじいちゃんに着せてあげて」と頼みました。母は、わたしの願いを快く受け入れ、50年以上も手放さずに大切に持っていた襦袢を使わせてくれました。そのときから、わたしは母にいつか返さなければならないと思い続けてきました。

15年前、近所の友人たちとバスツアーで西国三十三箇所巡りをするときに、実家の母だけではなく夫の母の分も集めました。それがこの笈摺です。今、これを記しながら、子としての役目は無事終わったと感じています。あとは、忘れずにいることでしょうか。

そうそう、13年前に実家の母を看取ったとき、天王寺さんとあともう1か所のご朱印が残っていました。母の亡がらに付き添っているわたしに代わって、夫の母が急いでもらってきてくれたので、無事、母にかけることができました。そのことを思い出話として、先日、夫の母と話し合ったばかりでした。

★オカリナを習いたいといっていた友人といっしょに、親友から手ほどきを受けました。喪中ですが、母は、わたしが取りやめることの方をよろこばないと思います。また、そんなわたしのわがままな思いをすべて受け入れてくれる親友や友人にも感謝です。

音を安定させるまで
しばらくかかりそうです


茶道の先生でもある親友がお抹茶を立ててくれました
このところ慌しい日々だったので
リラックスしました

生菓子は友人のお持たせです
お抹茶と生菓子

日本文化は、美しきかな
4月16日(土)「おてがみ」
★うーがが、ひいばあちゃんへのお手紙を読んで、お別れすることになっていました。昨夜は、笑いながら楽しそうに書いていたのですが、いざ読む段になって、一行目でうーがは嗚咽してしまい、読めなくなりました。小さいなりに感じるものがあって、こみあげてしまったようです。いっしょに声を合わせて、というか、ほとんどわたしが読みましたが、子どもらしいてとてもいいお手紙でした。ひいばあちゃんにうーがの気持ちは通じたと思います。

母が、赤いバラが好きなのを小耳に挟んだメモリアルホールさんが、最後、お棺に花を入れるときに、真っ赤なバラをと3本、別に渡してくれました

霊柩車のあとから運転してついていったのですが、はらはらと桜の花びらが、霊柩車に舞い散っていました。願わくば、花の下にて我死なん……。母の最期の手向けのように感じました。

ひいばあちゃんは煙になって天に上る……とうーがには説明したのですが、今は、火葬場に煙突などないのですね。というか、街のど真ん中に火葬場があるのに驚きました。

待っている間、うーがと座布団とりをしました
じゃんけんをして負けた者が1枚座布団をもらい
積み上げてその上に座っていくのです
転んだら負けです

うーがと遊んでいるうちにお骨拾いの時間がきました。めがねのフレームの他にもうひとつ残っているものがありました。母は、若いころ結核をして片肺をつぶしていたと聞いていたのですが、ムカデのような金具は、そのときものだと思われます。片肺のまま90歳まで生きた人は珍しいと最後を看取ってくれたお医者さんがいっていたそうですが、母の体の中に入っていた金具を見て、改めてそう感じました。母は、片一方の肺だけで、がんばって92歳まで生き抜いたのです。

娘たちは慌しく、それぞれ自分のいるべきところに帰っていきました。土曜日だったので、うーがだけ残りました。母は、うーが、大好きな赤坂台の家に1泊できるようにしてくれたのです。この半月でクリアーしなければならないことが山積みですが、すでに入っている予定をひとつひとつクリアーしつつ、がんばっていきましょう。

4月15日(金)「通夜……になりました」
★昨日、母が亡くなりました。突然のことでした。ケアハウスから救急車で病院に搬送されたものの、様子をみるための入院で、1〜2日でケアハウスに戻れるだろうと思っていました。あまりにもあっけなかったので、何のだんどりもできないまま、流されて通夜になりました。

わたしは、新しいスタイルで、「生」と「死」に取り込んでいるライフガーデンさかいホールさんを応援していて、万が一のときは、こちらで母を見送りたいと思っていたのですが、昨日、パンジョの講座中に母が亡くなった知らせを受け、ライフガーデンさんに連絡をとれないうちに、自宅の近くのメモリアルホールに母は運ばれました。

母は、入院する前日まで、おいしく食べ、笑い、しゃべり、ことあるごとに感謝をしていました。夫が家を売ることに心をいためていたので、それだけが心残りですが、母にとって最後になってしまった今年のお正月を、この家でいっしょに迎えることができたのが、せめてもの救いです。母は享年92歳だったこともあって、天寿を全うしたとよろこんであげなければと思います。


うーがは、やってくるなりお棺を見て、「白雪姫みたい」といいました。そういわれたら、そんな感じがします。「でも、王子さまがキスしてもきっと目をさまさないよね。だって、ひいばあちゃんは、うんとおばあさんだもの」という子どもらしい発想で、わたしたちを和ませてくれました。

お棺の中の母は洋装で
お気に入りの帽子を粋にかぶって
なかなか素敵です

鎌倉の菩提寺に連絡を入れて、戒名をつけていただきましたが、葬儀はできるだけ簡略にしました。その差額を罹災地の義援金にしようと夫が提案したからです。その方が母にとっても供養になることでしょう。

ケアハウスの職員のみなさんと、母のことをよく知ってくださっているごく親しいご近所の方々が集まってくださったので、母の思い出話をしました。いい時間が流れました。
4月14日(木)「パンジョ童話教室」
★教室が始まるまでの10数分間に、「市」が立ちました。というのも、21日にびわ湖ホールで上演の沢口靖子さんのお芝居のチケットが届いていたのでその引渡し、おまごちゃんの内祝い、、わたしの本の販売、オカリナの引渡し、昨日の清算などなど、お金や品物が行き交いました。

今回、沢口靖子さんのお芝居は、滋賀県なのですが、パンジョの生徒さんをはじめ、わたしの友人、そのまた友人たちが18名行ってくれます。お芝居が終わった後、ちょっといいこともあります。それは、21日の日記にアップしようと思っています。

★「学力テスト著作権使用」という名目で、振り込み通知がありました。そういえば、昨年、統一テストの教材に使いたいというお申し出があったような気がします。出版社と同系列の会社なので心配していませんが、わたしのどの本の、どの部分を、どういうふうにテキストに使われたのか、報告がほしいところです。

★児童文芸4・5月号をご紹介します。

特集は「絵から始まる物語」です
各賞の発表もあります
お申し込みは
協会事務局まで

★次女が帰ってきました。長女とまごも、あした帰宅します。いろいろなことが怒涛のように押し寄せてきていますが、元気です。

玄関脇の花壇も元気です
4月13日(水)「産経教室課外授業」
★「物語は現場で起こる」ということで、俳句の吟行のように、町を探索しました。パンジョの生徒さんも3名合流して、輪を広げました。
10時。大阪市役所前に集合

きっかけは産経教室の受付にあった
中之島今昔物語のパンフ


巡回バスふららの乗って
中之島を一周


 中央公会堂の窓に罹災地へのエール
「がんばろう! 日本 東北」


それにしても……

大阪市の顔ともいえる市役所の正面玄関に
罹災地への応援メッセージがないのは
さみしいかぎりです

みんなの気持ちをしっかりまとめて
ばっちり支援してや
平松市長はん



中央公会堂のレストランのオムライスは
大正時代の味


自動ドアはこういう風に開閉します


東洋陶器美術館へ


造幣局の通りぬけは明日から


日本一長い商店街を歩こう

天神橋商店街1丁目から7丁目まで
丁ごとに特徴のある商店街は
にぎわっていました

なんでもありのごたごたが大阪らしいです
店のネーミングも笑ってしまうものの
多々ありました



古いままのお店が並んでいます


15分1000円のマッサージでリフレッシュ


昔なつかしラーメンの屋台


大阪今昔館が臨時休業だったことはがっくりです
ここがいちばんの探索ポイントだったのに

1丁目で「申告書」をもらって
7丁目で「満歩状」をもらいました

2,6キロ完歩です

★帰り、母の病院により、夫と交代しました。

4月12日(火)「メダカのお嫁入り」
★メダカですが、川に流すわけにはいかないので困っていたら、友人がもらってくれる家を探してくれて、今日、取りに来てくれました。バケツに移している途中、ケアハウスから電話があって、「お母さんの様子がおかしいので、医師の指示で救急病院に運びます」とのこと。夫がケアハウスにとんでいきました。

わたしが病院に着いたとき、母は検査に行っていました。いっしょに来てくださっていたケアハウスの職員さんのお話によると、母は意識が遠のいて呼吸困難になっていたそうです。いろいろな検査をしているうちに母の意識が戻りました。「だれだかわかる?」と聞くと、うなずきました。CTもMRも撮ってもらい、検査結果の説明を受けたのですが、これといって、意識が遠のいて呼吸困難になるような悪いところは見つからないそうです。

様子を見るために入院することになり、手続きのため夫は残り、わたしは先に帰りました。洗濯物はすべて、ケアハウスの職員さんが持って帰ってくれました。申し訳なくも、ありがたかったです。

帰りに、あたふたとメダカを押し付けてしまったお宅に、お詫び方々、メダカの様子を見に寄りました。先方さんは、ちょうどメダカを飼おうと思っていたそうで、ご主人がプールをきれいに洗い、水を張って、ご夫婦で待っていてくださったそうです。

小さな睡蓮鉢の世界しか知らなかったメダカたちは
広いプールで、ゆったり泳いでいました
「大事にします」とのことです
いいところにもらわれて
よかったです

と思う半面、余震が続いている罹災地で
不安に耐えてがんばっている方々のことを思うと
こんなに日常を送っていることが
申し訳なく心苦しいです



庭の桃が満開でした
ばたばた暮らしているので
気がつきませんでした

季節が来れば、咲く
希望を感じます
7時前に帰宅した夫の話によると、母は、あれから心臓の専門医師による肺の検査を受けたそうです。「呼吸する」というのは、酸素を吸って炭酸ガスを吐くのだそうですが、筋力の弱った母は、吸う力はあっても吐く力が弱く、肺の中に炭酸ガスがたまって意識が遠のいたということがわかりました。原因がわかって、ほっとしました。それにしても、原因が分かる検査にたどりつくのに、6時間もかかりました。

今朝の4時、母の「俊子さん、俊子さん」と呼ぶ声で目が覚めました。起きようとして、母はケアハウスにいるんだと思ったのですが、まるで母が家にいたときのように聞こえました。不調を知らせようとしたのでしようか……。思えば不思議です。


★明日は、童話教室の課外授業ですが、予定通り行います。この日記を読んで心配しないでくださいね。母は安定しています。お医者さまがついていてくださるので、安心です。夫も病院に行ってくれるそうです。それにしても、おどろきました。

4月11日(月)「ちょうちんが外されていました」

★3月28日の日記で、今の時期になんということだと憤慨していた桜並木のちょうちんですが、久しぶりに前を通ると、外されていました。だれの思いも同じで、きっと非難の声があがったのだと思います。ひとまず、よかったです。


昨夜、暗闇の中で
宴会をしている人たちが何組かいましたが
それはとやかくいうことではありません
楽しまれるといいと思います

でも……

やれやれ

★母はごきげんでしたが、わたしは、今や、完全に「妹」です。でも、「忙しいんだから、毎日来なくてもいいよ」といってくれるので、ときどきは、わかっているのだと思います。

家にいるときは、24時間つけっぱなしだったテレビも、「やかましいだけ。おもしろいものもないしね」と消しています。大好物のおやつを食べて、「おいしいね。これがたのしみ」といっています。1時間ほどおしゃべりをして、帰りました。ひと眠りすると、ヘルパーさんが夕飯のお迎えに来てくれます。

★カウント300000も、311111もヒット報告はありませんでした。こういうたいへんな時期なので、自粛するべきだったかもしれません。プレゼントコーナーは、しばらく、お休みします。復興が速やかに進み、再開できる日が近いことを願っています。
4月10日(日)「おはよう♪」

★と、朝日がマンションのすき間から、あいさつしてくれました。「おはよう♪」

グッドタイミング♪ 

今朝は、「すごい、すごい♪」という自分の声で目が覚めました。夢を見ていたのですが、その夢というのが、しょうもないというか、お皿にのっている食べたあとの魚の骨を、「形が美しい、すごい」と、ほめていたのです。夢だったにもかかわらず、幸せな気持ちになっていました。これって何なのでしょう。きっとアルファー波が出ていたのだと思います。

幹からも花が♪

これも、アルファー波の素かな
命の力に、うれしくなります


★母はヘルパーさんや看護師さんを「嫁」だと思っているようで、「みんなよくしてくれるんだよね」とよろこんでいました。「中でも、いちばんは俊子さんなんだけれど、かわいそうに、一日寝込んだだけで死んじゃったんだよね」といいました。(あれあれ、わたしは死んでしまったのか)とおかしくなりました。「この人だあれだ?」ときくと、「わたしのだいじな妹」といって、にこにこしていました。

このところ、母は、急にいろいろなことを忘れていくようですが、とてもかわいいです。元気なころの母は自信家で、毒舌家で、わたしの母がらみでいろいろありましたが、今は別人。守ってあげたいと心から思えます。ケアハウスの人たちは、「お母さん、いいぼけ方をしましたね」とよろこんでくれました。中には、意地悪くなる人もいるようです。ケアハウスの看護師さんやヘルパーさんから、「だいじょうぶですよ。安心してまかせてください」といってもらえるのが、ありがたいです。


訂正

3日にお知らせしたアカペラのの関西地区の放送は
16日(土曜日)の朝9時55分からに
変更だそうです

「グラコロン」応援しています


4月9日(土)「いわて純情米」
★引越しの見積もりに来た業者さんが、岩手のお米を挨拶代わりにくれました。東北の応援だと思うと、うれしいです。東北地方の物産展もどんどんしてほしいです。

★今日は、所用のため夫といっしょに出かけ、母におすしを買いました。ケアハウスにはわたしが寄るつもりいたのですが、夫が支払いがあるからといって、代わりに行ってくれました。母は、好物のあなごとてっぽう巻きをみんな平らげ、いちごもたくさん食べたそうです。帰る際、母は夫に、「あんたのよめさんによろしく」といったそうです。「わかった」といえばいいのに、夫は、「嫁さんてだれや?」ときいたそうです。母は、なまえが思い出せず、首をかしげていたそうです。顔も思い出せなかったかもしれません。痛いところもなく、ごきげんなら、忘れられてもよしと思えるこのごろです。

★再話の書き直し、クリアーしました。なるほど……、こっちの方が、いいかも。

もうすぐカウンターが311111
になります
ヒットされた方は
メールでご連絡ください
新刊「イエローカードは、ぼくらの旗印」
もしくは、わたしの単行本のいずれか一冊
お送りいたします


4月8日(金)「なんということでしょう……」
★今朝は、体がだるく、頭もぼーっとしていたので、朝からテレビもつけていませんでした。深夜、東北地方に震度の高い地震があったことを、友人からの電話で知りました。復興を目指して、悲しみに耐えながらがんばっている人たちに追い討ちをかけるようなことが起こっていいのかと、天を恨みたくなります。地震のない地にいて、疲れたなどと甘えたことをいっている場合ではありません。今日は、人が入ったり出たりして動けませんでしたが、はげみます。

★大谷美和子さんの「きんいろのさかなたち」(くもん出版)を紹介します。「きんいろのさかな」をはじめ、「わらいねこ」・「ピンクちゃん」などの5つの物語がおさめられています。それぞれの物語は、少女の目からみた5家族の葛藤が描かれています。どこの家庭にも、それぞれ家庭の事情があるのだと思う一方で、5人少女たちがそれらのしがらみを受け入れ、家族を大切に思う心に、愛おしさを感じます。きっとすてきなおとなになると思い、胸が熱くなります。

作者の目が鋭くも暖かいので
一作読み終わるたびに
ほっとします

★6作再話した昔話のうち、1作について、イラストに合わせて書き直しが来ました。わたしは、わたしが作り上げたストーリーを気に入っているのですが、版元には、画家さんに描いてほしいシーンがあるようで、なるほどと思いました。月曜日までに書き直すことになっています。

4月7日(木)「徹夜しました」
★いったんは、うーがと眠ったのですが、探し物をしなければならず、とうとう朝まで起きていました。登校するうーがと校門で別れ、墓参しました。

電車ではぐっすり眠ったのですが、疲れが取れず、腰痛の気配がしました。もみの木さんに、「はさんで」と電話をしました。地震以来、映画断ち、車断ちをしてきましたが(もちろん、その分はカンパに)、もみの木さんだけは、パスすることができません。罹災地でがんばっているどじょうさんも腰痛持ちなのにと、申し訳なく思いつつ予約をとりました。

★時間待ちに寄ったデパートで、京都の杖屋さんが、出張販売に来ていました。明るくて、使いやすい杖があるので母にと思ったのですが、13日まで開催しているというので、ケアハウスに相談してみようと思いました。

つえ屋
斜めについてもすべらないという
アメリカ製のすてきな杖もありました
室内にそのまま入れるための杖カバーも
やさしいアイディアです
★野菜ジュースを買って、ケアハウスによりました。今日の母は、つじつまが合っていました。看護師さんの話では、薬の効果があったようで、震えが治まってきているそうで、今後は医師と相談の上、別の薬も使ったりして、様子をみてくれるそうです。ただ、「一本杖」は、これからの母には無理なようです。でも、四柱推命によると、母は、この先、強い運がめぐってくるそうなので、そのことを話し、「きっと、いいことがきっとあると思うよ」というと、最高の笑顔が返ってきました。

徹夜したせいなのか、もみ返しなのか、体が重く、夕飯の支度をすませて、早々と寝ました。罹災地で体育館で寝なければならない人たちのことを思うと、ジレンマに襲われます。
4月6日(水)「朝8時に……」
★母に野菜ジュースを届けてから、京都に向かうことにしていたのですが、所用が入り、時間的に無理かもと思っていたら、家の前でタクシーを降りた人がいました。なんと♪

母は、「行っといで」と、きげんよく送り出してくれました。

今日は、ママがお出かけなので、夕方からうーがを預かることになっていました。その前に、友人と会いました。なかなか約束が果たせず、やっと……。八瀬の辺りを散策しました。桜はちらほら咲きでしたが、これから咲こうとしている蕾に希望を感じました。いい時間をすごしました。

サルが、悠々と住宅内の道を横切っていきました
かなり大きなサルでした
よく見かけるそうです

★うーがとの夕飯は、外食ですませました。そのあと、いっしょに銭湯に行ったのですが、「23日に震災のための募金紙芝居をしますので、来てください」と案内を受けました。ここの銭湯はお湯も熱いですが、おじさんも熱いです。

インスタントひじきを、朝ごはんのために煮ました。


15分浸しておいて、15分煮る


ちりめんじゃこと油揚げをプラス
ごほうの香りが、なかなかいけました

4月5日(火)「母はごきげんなのですが……」
★「息子(わたしの夫)がニューヨークに居たことがわかったんだよ」といっていました。さらに、「嫁の姿は見なかったけれど、声は、しっかりきいたんだよ」とも。(嫁って、目の前のわたしはだれじゃ)と突っ込みたいところですが、楽しそうに話しているので、相槌をうって、盛り上がりました。

母は、手がふるえるので食べ物をこぼしたり、足がふるえるので立っていられないという症状が出てきました。パーキンソン病の可能性もあるようです。もしそうなら、「それなら震えをとめるいいお薬もあるので、往診を頼みましょうか」と看護師さんから、電話がかかりました。見守りがしっかりしていて、すばやく対処してもらえるのがありがたいです。

冷蔵庫の飲み物を取り出すときに屈まなけれならないので、そのときに立ち上がれなくなるようです。「冷蔵庫に、何も入れないように」と言われています。母は、冷たい飲み物が大好きなので、その対策を考えなくてはなりません。とりあえずは、運びます。
ヘアースタイル

「うーちゃんといっしょだから」
とお気に入りです

結わえる前にブラシをするのですが
気持ちがいいそうです

★「イエローカードは、ぼくらの旗印」(京都新聞出版センター)の感想が、新たにいくつか届いています。
今、拝読したところです。これは、まぎれもなく、とんぼさんの代表作です。大変に感動しました。難とともに生きる子ども達のかかえる問題を憂いながら、感傷抜きで静かに見守り、その内面と行動を深く掘り下げています。しかも、物語として読者をとらえるテクニックもお見事。よくぞ書いてくれました!本心で、そう思いました。豊かな素晴らしい一冊、本当にありがとうございます(わたしの尊敬する先輩作家さんからです)

本の力。言葉の力。この本は、これまで以上に、様々なたくさんのメッセージを感じました。一言でいうなら、この作品は作家・沢田俊子を大きく飛躍させてくれたものでありな
がら、実は子どもに寄り添った素晴らしい「本物」がある、文学だと思いました。この「今」だからこそ、感じる「文学」「言葉」以上の「生きる力」をいただいたのです。(身に余る感想は、子どもの本の専門家からです)。

私は、この『イエローカード』から、たくさんのことを感じ、たくさんのことを教わりました。本来なら、元気をいただきました・・感動しました・・で終わりそうな感想ですが、丁寧に読ませていただければいただくほどに、この子たちの生きざまを通して、その向こうに確実にある作家・沢田俊子の強い応援メッセージをいっぱいいっぱい受け取ることができると思いました(同じく子どもの本の専門家からです)。

4月4日(月)「ありがとうございます」
★協会の作家さんで、小児科の女医さんがいます。「イエローカードは、ぼくらの旗印」の感想をいただきました。彼女は、県の医療療育センターで読み語りをされています。そこに参加している少年少女の中に、この本の主人公と同じ脳性まひやミオパチーの子どもたちもいるそうで、ぜひこの本を一人ひとりに手渡したいと、ネットでたくさん買ってくださいました。ありがたいことです。4月1日の日記でも、「イエローカード」を紹介してくださっています。わたしはもちろんのこと、モデルの少年たちも、本を通じて仲間の輪が広がっていくことを、どんなに心強く思うことでしょう。

★ケアハウスにいる母の部屋には電話機があるのですが、緊急時の番号が書かれているので、内線用とばかり思っていました。昨日、たずねていったときに、外線から直接かかる電話だと知り、携帯から電話をかけて、母に電話に出る練習をしてもらいました。というのも、母は今まで、家の電話が鳴ってもわれ関せずで生きてきたのです(かけたい時や、母にかかってきた時だけ、取り次いでいました)。

今日は、ケアハウスに行けないので、ころあいをみて電話をかけてみました。が、母は出ませんでした。テレビの音にかきけされているのか、やはり無関心なのか……。明日、確かめてみなくては。

★青森物産展でかったしじみの味噌汁は優れものです。じしみは熱処理されているので、お椀に入れ、熱湯を注ぐだけで、しっかり開きます。

しかもいいお味なのです
一椀分だけ作れるので便利です

4月3日(日)「秋本真さんの新刊をご紹介します」
★「RED」シリーズで4巻目「豪華客船で、怪盗対決☆の巻」(角川つばさ文庫)です。アスカのスキルアップから始まります。この特訓のシーンで、アスカの中一とは思えない身体能力を信じることができ、これが布石として最後に効いてきます。今回、いとこのケイは冴えません。というのも彼は、停まっている船でも酔ってしまうのです。頭脳明晰なケイとはいえ、船酔いには勝てない? いえ、ケイは……。

わくわく、どきどき感に
おもしろくって、はまってしまいます
怪盗ファンタジスタとの対決は未解決の部分もあり
更なる展開が期待されます

★産経教室のにっさんマダムさんのご次男さんが、アカペラコンクールの最終審査に残られました。その様子は、4月12日(火)夜7時から、フジテレビ系列の放送されるそうですが、それに先立ち現在フジテレビのホームページにて参加グループの動画が見られる様になっています。グループ名「グラコロン」。学生らしく、素直でのびのある歌声です。とってもいい位置にアップされているので、いい結果がでているのでは♪

★長井理佳さん(「黒ねこ亭でお茶を」)のサイト「雲の行き先」を相互リンクしました。1日に、いっしょに罹災地へ本を送りました。

★宮城県のどじょうさんの地域は地震の影響でとてもたいへんなことになっています。ご自身のことだけでも怒涛の日々だと思われますが、地域の住民のために、また、元教育委員であったことから、被害の大きかった地域の子どもたちのための活動をされています。体がいくつあっても、時間がどれだけあっても足りない中、わたしの新刊を紹介してくださいました。なんと……。このところずっと、生き方を教わっています。わたしも、まず自分のことよりも人のことを考えることができる人間でありたいと思います。
4月2日(土)「自主節電」
★協会のそばのスターバックスですが、店内が暗いのです。本を読みながら時間待ちをしようと思っていたのですが、自主節電をしていると聞いて納得しました。「お点けしましょうか?」。いえ、とんでもないです。



レシートを提示すれば、もういっぱい無料でコーヒーが
注文できるそうです。ほかのお店でも
使えるということだったので
夕方、九段のスタバで
使いました

★協会に有志が集まって、罹災地の子どもたちに絵本や児童書を発送しました。本を寄せてくれたみんなの気持ちもいっしょに詰めて。初回は合計で6箱でした。

仙台の亘理町は、壊滅的な被害を受け、小学校も2校流されてしまったそうです。本は一冊も残らなかったという情報が宮城在住の会員さん経由で入ってきました。会員さん自身も罹災して大変な中、本を必要としているところに分散して届けてくださるそうです。

「どうすれば協会の活動として罹災地に本が送れるの?」という作家仲間からのメールや電話での問い合わせが、わたしのところだけでも何通も届いています。協会の事務局に来るついでに持参できる方は、ダンボールを用意してありますので、そちらに入れてください。その箱がいくつか満杯になれば、ニーズのあるところに随時送ることになっています。遠方の方は、直接、本を待っている避難所や子どもの集まる施設に送っていただくように、追って送り先を通知させていただきますので、今しばらくご待機ください。

協会の会員の方で、近くに本を必要としている避難所や子どもたちの集まる施設などがあれば、事務局にメールでご連絡ください。できるだけニーズに応えるようにしていきたいと話し合いました。このことは、協会のホームページで案内してもらうことになっています。

黒猫さんのおじょうさんは幼稚園の先生。手作りのしおりが届きました

色紙やクレヨン・カルタなども

本を読みながらキャンデーを。アンテナくんがメッセージを書いてくれました
「男は、ぼくひとりだからがんばる」。「あーあー、疲れた」そうです
新四年生。すっごくがんばってくれたもんね。ありがとう

日本ユニセフ協会にも送りました

★九段会館は、天井が落ちて東京でも被害の大きかったところです。その近くに、日本ALS協会があります。友人は震災以来かなり無理をしているようで、今日も、ひとりで出社していました。とても疲れ果てた顔をしていました。全国のALS患者の命をつないでいるので、休むことが出来ないのです。70歳。フットワークの軽い、頭の回転の早い、情報の宝庫のような彼女ですが、倒れるのではないかと、とても心配でした。

緊急のバッテリーの中継ぎも

患者さんのパワーがすごいそうで
橋本操さんは、今日自ら街頭募金に
出かけているそうです

JR飯田橋まで歩いているとちゅうに
人だかりしている場所が
ありました

青森県の直販所でした
気持ちだけですが、買って帰りました

4月1日(金)「東京で理事会でした」
★長女も次女も帰って来ていたのですが、みんなが眠っている間に家を出て、東京に向かいました。新幹線で読みたい本があったのですが、おもしろかったにもかかわらず睡眠不足だったために、眠ってしまいました。


★東京に来て驚くのは、東京の人たちは、大阪の人たちのように急いでいないことです。
ランチ時、整然と並んでいる人たち
一体、何を買うのかと思ったら

テイクアウトのハンバーグランチ屋さんでした
大阪なら、もっと人の間隔が狭い……

ビルの中にあった「傘ふり場」

ふた振りほどで雫が切れるんですって♪
あの使い捨てのビニール袋より
うんと環境にやさしいです

★新旧の理事が一同に集まり、理事会がありました。協会は作家で組織いる非営利団体ですが、運営は作家たちがしています。運営内容は、すべて作家集団としてふさわしい誇れる活動ばかりなのですが、すべて関東在住の理事さんや委員のみなさんの肩にかかっています。作家としての仕事に追われる中、奔走してくれているわけで、そのおかげで、協会は健全な活動ができているのだと、いつも痛感します。その大変さは、関西在住で、理事とは名ばかりのわたしが、伝えなければならないことだと思っています。


沢田俊子著作紹介



単行本

本をクリックすると
あらすじが読めます


イエローカードは
ぼくらの旗印
京都新聞
出版センター



七頭の盲導犬と
歩んできた道
写真 野寺夕子
学研教育出版


分福茶釜
絵倉石琢也
登龍館
「仲良し文庫」


とんがり森の魔女
絵・市居みか
講談社
「青い鳥文庫」

小さな島のちっちゃな学校
汐文社

スペシャル・ガール
汐文社


引退犬命の物語
小山るみこ
学研


おしゃべりな毛糸玉
小泉るみこ絵
文研出版



シャイはどこへ行った?
ノンフィクション

創作
汐文社



誰よ
りもママを愛す
遊川和彦:原作
ノヴェライズ
汐文社
命の重さはみな同じ
野寺夕子写真
ノンフィクション
学研
ぼく、がんばったんだよ
ノンフィクション
汐文社
とらちゃん つむじ風
長谷川 知子絵
創作物語
文研出版
行こうぜ!サーカス
ひろのみずえ絵

ノンフィクション

創作物語
汐文社
盲導犬不合格物語
ノンフィクション
学研
さとうきび畑の唄
遊川和彦:原作
ノヴェライズ
汐文社
アイディア料理は
風太におまかせ
なかにしけいこ絵
創作物語
汐文社
おじいちゃんと
ぼくのがんこ合戦
岡野淳子絵
創作物語
汐文社
ひいばあちゃんはごきげん
ぼくはふきげん
粟田伸子絵
創作物語
汐文社
まんざいでばんざい
ひのもとはじめ絵
創作物語
学研
はちゃめちゃ大家族
粟田伸子絵
創作物語
汐文社
灰色バス変身大作戦
長野ヒデ子絵
創作物語
汐文社
モモイロハートそのこリュウ
長野ヒデ子絵
創作物語
汐文社


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新聞連載・記事



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