2006・4
4月30日(日)「ジョニー・デップ」
★墓参のあと映画を観ました。ぜひ観たかった「リバティーン」と時間の都合で偶然観ることになった「ダンサーの純情」の2本です。わたしは、外国人の俳優の名まえがなかなかおぼえられません。役どころがいいなあと思うのですが、名まえは役名をふくめて、その場かぎりです。が、ジョニー・デップは特別です。彼が出た映画は、人間の悲しさが描かれていて、いつまでも心に残っています(ショコラ、もう1回観たい)。「リバティーン」でジョニー・デップが演じたのは、17世紀に実在した放蕩詩人、ロチェスター伯爵の壮絶な半生です。詩人として高名な一方、女好き・酒好で、アルコールと梅毒が原因となり、33歳で生涯を閉じました。型にはまらない奔放さと奇行、伯爵としての気品ある両面を表現できるのはジョニー・デップしかいないという前評判に、ぜひ観たいと思っていました。梅毒で鼻が欠け顔が醜くなり、失禁してしまうほどになってもジョニー・デップの演じる伯爵は魅力的でした。それにしても17世紀のロンドンの町の不衛生なことといったら。それは、オリバーツイストにも描かれていましたが、ひどいものです。「ダンサーの純情」は、韓国映画です。「冬のソナタ」などの韓国映画があれほどブームになったというのに、わたしは、この日まで韓国映画(テレビのドラマも)を観たことがありませんでした。別に意固地になっているわけではなく、ただ興味が湧かなかっただけなのです。主演のムン・グニョンという女優さんの可憐でかわいいこと。それにパク・コニョンやユン・チャンのダンスの華麗さ。観ることができた偶然に感謝です。それにしても「ダンサーの純情」というタイトルはいかがなものでしょうか。映画の中のほたるのエピソードがよかったので、ほたるがらみか、いっそう「偽装結婚」の方がましのように思いました。
★たからしげるさんの「盗まれたあした」(小峰書店)を読みました。
ミステリアスな展開に、どうなっていくのだろうとぐいぐいひきこまれていきました。10人の少年が体験する不可思議な物語は、生活線上でのできごとだけに、いつわが身にも降りかかってくるかもしれない怖さがありました。一件落着した後の、おまけの部分もおもしろかったです。
4月29日(土)「時計」
★巷では、「大型連休開始」などといわれているのですが、実感がありません。というか、火曜日までは、いつもと変わりないことでしょう。問題は連休後半の水曜日から日曜日までです。保育園もお休みだし、出たり入ったはあるものの、家族そろってごろりと家にいるであろうと思われます。大家族、といっても6人と3匹なのですが、その食欲を満たさなければならないので、主婦としてはけっこう忙しいことになりそうです。
★「命の重さはみな同じ」(学研)の最終ゲラが届きました。これは、校正というより最後の確認なので、手を加えるところは、特にありません。サブタイトルは、―みなしご犬たちの物語―になりました。子どもたちにわかりやすい、いいサブタイトルだと思います。出版は5月末だと聞いています。カウント77777をヒットした方に、しばらく待ってもらうとしても、新刊を選んでもらうことができるのは、うれしいです。
★昨日、ATCでかわいい懐中時計を見つけました。淡いブルーやピンクなど、カラフルな皮製のちょうちょの中に収まるようになっている時計は、難物ということで500円でした。黒が気にいったのですが、もともとわたしは腕時計をしません。家を出るときに早めに出るので、約束そのものを忘れることはあっても、遅れることはほとんどありません。外出中は、駅やお店の時計で用が足ります。でも500円なら、机のそばに置いておくだけでもいいかと買ってしまいました。とたん時間が気になりだして、「え、もう4時だよお。そろそろ帰ろうか」といって友人に、「帰りにリサイクル公園に行って、チューリップを摘もうと思っていたのに」といわれました。「行こう、行こう」と、あわてて時計をバッグに押し込みました。わたしは、時計を持ったとたん、時計に振り回されるタイプなのかもしれません。
4月28日(金) 「ぶらり南港」
★「招待券があるけど?」と友人にさそってもらって、サーカスを観にいきました。わたしにとってサーカスといえば木下サーカス(「行こうぜ! サーカス」のモデル)なのですが、公演中のサーカス団は、ポップサーカスでした。
猛獣やキリン、象、シマウマが登場したり、昔ながらの綱渡りやなどの伝統芸など「技の木下サーカス」に比べると、ポップサーカスは、動物は犬だけという全体的にも家庭的な感じがしました。花形スターのブランコ乗りがウルトラ技にチャレンジして、3回とも失敗してネットに転落したときは、どきどきしました。それでも、天井から垂れ下がったリボンに手をからませて空を舞う芸は、優雅で夢を見ているようでしたし、しまうまのぬいぐるみが動き出すふしぎさに首をかしげていたあと、中から小さな犬が出てきたときは、かわいくって大拍手でした。平日ということもあってガラガラだったのですが(1割から2割の入り)、後ろの隅の席に耳の不自由な小さなお子さんたちのグループが観に来ていたので、空いている前の席に移動させてあげてほしかったです。
★クレーン車に吊るしてあるこいのぼり。遠くから見たときは、なんだろうと思ったのですが、トラックなどの業務用車両や、コンテナ、倉庫のひしめく南港らしい風景だと思いました。
力強さを感じるこいのぼりたち
★「とらちゃんつむじ風」(文研出版)が刷り増しになるという連絡が入りました。営業さんががんばってくださったのですね。うれしいです。
4月27日(木) 「公募について」
★パンジョの童話教室の日でした。今日は合評の後、公募について話しました。公募というのは、締め切り、枚数、テーマなどいろいろな制約の元に書くので、チャレンジしていると力がついていきます。が、反面、落選すると自信喪失につながる場合もあります。人気の公募は何千(多いときは万を越す)の応募作品の中から選ばれるのはわずかなので、落ちて当たりまえと割り切りましょう。発表の日など忘れてください。入選しても落選しても、何らかの形で連絡が入ります。気にしなければならないのは、公募の締め切り日です。それに向けてどんどん書いていくことです。一般的に落ち込む人はたった一つの公募に応募して、その結果を首を長くして待っている人に多いようです。落選した場合、(あーあーやっぱりだめだったのか)と自信をなくし、つぎの作品を書く気になるまで時間がかかるようです。パンジョ教室の生徒さんは初心者が多いのですが、応募作品は入選レベルに達しているとわたしは思っています。入選は、実力プラス「運」が大きく左右します。めげていては運が向いてきません。めげないためには、めげるまもないほどつぎつぎ応募していくのがいちばんです。よく人から、「入選歴がすごいですね」といわれることがありますが、落選歴はもっとすごいです。公募を楽しめるようになりましょう。そうなってもらうために、わたしは力を惜しまないつもりです。
★手を加えるべき原稿をにらんでいます。うーん……、書き直すには時間がかかりそうです。注文していた本が3冊届いたので、読みたいのですが、家では読書の時間がなかなかとれません。読書は電車の中に限ります。(近々京都に行こう)と思っていたら、「使ってね」というメッセージとともに、阪急の株主チケット(4回分)がポストに入っていました。5月中旬までの期限付きですが、ありがたいです。実はわたしも無料チケット欲しさに、何年も前に無理して阪急の株を買いました。京都まで気軽に出かけることができるのは、この無料チケットのおかげです。
★ブックスファミリア和泉光明池支店の子どもの本コーナーには、小さなテーブルと椅子が4脚あります。子どもが椅子にかけて本を広げることができるようになっているのです。子どもたちが、ゆっくり好きな本が選べるという姿勢は、うれしいです。
4月26日(水) 「ボランティアってなあに?」
★今年度の小学校のクラブ支援が始まりました。今年からボランティアクラブの指導を、去年一年間助手をしてもらったうさこさんに譲って、わたしは助手にまわりました。うさこさんは、昔遊びの会「竹とんぼ」のリーダーとしても、高齢者スタッフと子どもたちの間をしっかりつないでくれています。現役のお母さんなので、子どもたちやPTAとの交流もあり、頼もしいかぎりです。うさこさんのような心意気を持った若いボランティアさんが、どんどん育ってくれますように。地域とかかわっていくことは、発見の連続です。意外なことも、いい出会いも、ことばを交わす大切さも……、地域の子どもたちと共に育ち、高齢者の余生にかかわっていると、たくさんの感動やよろこびがあります。それらのことは、やがて自分の発見にもつながっていきます。わが校区は、ボランティアのしやすい町です。若いみなさん、ぜひぜひかかわっていっていください。と、話が横道にそれましたが、今日のボランティアクラブは、「子どもたちにもできるボランティア」について、でした。子どもたちにできることはたくさんあります。そのうちの一つ、使用済みのプリペードカードを集めると、発展途上国の子どもたちの「五円給食」代やワクチン代になるということは、子ども同士のつながりとして、共感が持てるようです。カードを一枚ずつ渡し、保健室の前にかけてある回収箱(8年前に設置)に入れてもらいました。口で説明するよりも、体験がいちばんわかりやすいのです。それが、ボランティアクラブの活動のはじまりです。うさこさんが、うまく運んでくれました。
娘や友人が集めておいてくれたプリペードカード
残念なことは、プリペードカードのうち、テレカ以外の価値がなくなったことです。携帯電話が普及されてからというもの、テレカの回収はなかなかできません。写真の60枚近いカードのうち、テレカはたった1枚だけなのです(中央の富士山)。あとは電車のカードです。これでは、支援しようにもなかなかできません。
★昨夕から、孫が熱を出しています。ひきつけしたことがあるので、すぐに小児科に連れて行きました。本人もしんどいときはどうすればいいのか、そのあたりの事情をよく知っていて、「キリンちぇんちぇにいこか、きゅうきゅうちゃに、ちよか。きりんちぇんちぇにちゅる」なんていっていました。注)きちんちぇんちぇとは小児科医院、きゅうきゅうちゃは救急車のことです。座薬をいれると8時ごろから眠りました。翌朝の今朝は元気だったのですが、無理をさせてはと思い、保育園は休ませました。家族はみんなそれぞれの仕事なので、ママが仕事を休むことになりました。
★出版社にみてもらっていた原稿にチェックが入って戻ってきました。編集長の意見は鋭く、なるほどと見えなかったものが見えてきました。しかし、難題というか、要求が高く、深いため息をついています。あの方のイラストがついて本になるには、ここをクリアーしなければならないのですね。
4月25日(火)「親の介護」
★自宅で老親の介護をされている方をみるにつけ、つくづく頭が下がる思いがします。その筆頭がMさんです。もう6年前になるでしょうか、病気になられたご主人のお母さんを、「わたしが看させてもらいます」と自宅に引き取られ、心をこめて看護されたところ、お母さんはすっかりお元気になられました。もともと足がお悪いながらも、家の中ではぼつぼつ歩いていらっしゃったのですが、骨がもろくなっていらっしゃって、2度も骨折されました。今は寝たきりに近い状態なのですが、Mさんの明るい介護を受け、とてもしあわせな毎日を送っていらっしゃいます。もうお1人は、亡くなったご主人のご両親の面倒を見ていらっしゃるSさんです。ご立派だったお父さんが老人性の認知症になられ、そのお世話をする一方で、大手術を受けられたお母さんの術後を自宅で看病されていました。お母さんは先月亡くなられたのですが、本当によく看護されていたと感心しています。今日は、MさんちのおばあちゃんもSさんちのおじいちゃんもデーサービスの日でしたので、MさんとSさんとランチにいって、おしゃべりを楽しみました。といっても、デーサービスの車が帰ってくるまでのことなので、慌しいことでした。そのあと、わたしは、転倒して腰の骨を折って入院中のお年寄り(男性)のお見舞いにいってきました。回復も早く、もうすぐリハビリに入ると、とても朗らかにされていました。よかったです。この方は、とてもお酒の好きな方なので、まさに怪我の功名。肝臓の休養によかったかもしれません。
★絵本の原稿を書き直して編集さんに送ったところ、「画家さんの手があくまで、落ちついて待っていてください」といわれました。昔はおっとりしているといわれたわたしの性格は、年を重ねるたびに「いらち度」が増しています。
4月24日(月)「須藤元気さん」
★遅めの朝食を食べながら何気なく見ていると、須藤元気という格闘家がトーク番組に出ていました。ボクシングには興味がなかったので、スイッチを消そうかと思いつつも、そのさわやかさと話の内容に、だんだんひきこまれていきました。若いのに深い人だと思いながらテレビの画面を見ました。テレビで1回見ただけで人のことを、とやかくいうのはおかしいことかもしれませんが、ときどき、(この人のいいなあ、今後、注目していこう)と思っても、何日かしたら忘れてしまうことも多々あるので、観た映画をメモする感覚で書きとどめておこうと思いました。高校時代にボクシングをはじめ、日本の短大で格闘技を学んだあと、続けて学びたいとアメリカの大学に入ったそうです。大学でボクシングだけではなくアートも学んだことが彼を深めていると思いました。試合のときに毎回話題をかっさらっているという入場パフォーマンス(群舞)も、自分で考え、演出しているそうです。おいらんバージョン、忍者バージョン……それらをまとめたビデオがあれば、見てみたいと思いました。背中にいれずみをしていて、それがTシャツなどのグッズになっているのですが、その絵はナフカの地上絵を参考に、羽ばたく自分をイメージして描いたそうです。いれずみをすることの良し悪しは別にして、彼なら似合っているだろうと思いました。仮に格闘家をやめたとしても、芸術家として、作家として、俳優やモデルと生きていけるのがすごいです。群れるより、ひとりで読書をしたり、散歩をしたりしているほうが好きだとにも共感しました。でもときどき騒音の中にいたくなり、秋葉にいくこともあるそうです。それもわかります。え、B型。うん、なるほど。さっそく著書「幸福論」を注文しました。巻末に彼の魅力でもある入場パフォーマンスが紹介されていると知ったからです。どれもカッコイイ選曲&踊りで音楽ファンも毎回楽しんでいるそうです。
★「命の重さはみな同じ」のサブタイトルが変わるかもしれません。今日、出版社の販売会議があったそうで、その報告がありました。書店での発売は5月30日に決まりました。
4月23日(日) 「サイン会」
★まさか、サイン会をすることになるなんて。新しくオープンしたブックスファミリアという大型書店さんが、地域の作家を応援してやろうと開催してくれました。人が集まらないのではと懸念していたのですが、友人や、教室の生徒さんたちが20数人も応援に駆けつけてくれて、すでに持っている本を買ってくれました。みなさん、ありがとうございました。「盲導犬不合格物語」のモデルになったゼナも、サイン会があることを泉北コミュニティで見て、来てくれました。ありがたいことです。書店さんも気を使ってスピードクジのおまけをつけてくれ、なんともうれしい一日でした。
入ったところに、なんとまあ
出かけていた次女が、行けなくてごめんねって、ワインとグランスパンと、大好物のオリーブセットを買ってきてくれました。夕飯前にちょっとかんぱい。そうよね、お祝いしなくっちゃ。サイン会しましょうって声をかけてもらえるなんて、作家冥利につきることですものね。
4月22日(土)
★吉野の野の花。といってもどこにでもあるものですが、吉野の自然の中では、のびのびと咲いているように見えました。
白花たんぽぽ
キジムシロ? すかんぽ
きつねのぼたん あけびの花
意識すれば、もっとたくさんの花の写真が撮れたのですが。右上の花の名まえは……?
★毎日小学生新聞に連載予定の物語の挿絵が届きました。もともとテンポのいいのが売りの物語なのですが、粟田伸子さんのユーモアたっぷりの挿絵だけでもじゅうぶん楽めるというのが、うれしいです。10回ずつ仕上げていくそうで、「そのたびにファックスしましょうか」といっていただいたのですが、「わくわくしながら新聞を開きます」といと伝えました。その方が楽しみですもの。連載は5月17日から(1か月の購読料は、1430円)です。また、粟田伸子さんのペンギンスタジオから初めての絵本が出ました。「クロコのおいしいともだち」は、「仲間の本」でご紹介しています。ごらんください。
★物語を絵本向けの文章に書き直しました。画家さんは決まっているのですがお忙しいようで、その先がなかなか進展しません。いらちのわたしは、勝手に絵本用の文章に書き直してみました。やさしい物語が、ちょっとシャープになってしまったので、絵のイメージと合うのかどうか。また書き直すとして、とりあえず出版社に送ってみようと思います。
★5月に、高槻で公開講座をすることになっているのですが、その資料がいるということなので、考慮中です。
4月21日(金)「どくろ柄」
★昨日、わたしは吉野に出かけていたのですが、この日は「おもしろクラシック」の日だったので、午後なら家にいるだろうと思った友人が、家庭農園で作ったニラとサニーレタスとパセリ、トマト(トマトは市販のもの)を届けてくださいました。夕方、電話があっていただきに行ったのですが、同じ校区内とはいえ、端から端までなので、けっこうな距離なのです。留守にしていて申し訳のないことをしました。というのも友人は84歳、人生の達人としての生き方にふれるたびに、(わたし、若いのに、なまけている)と、いつも思ってしまいます。62歳なんて、まだまだひよこです。
昨日は、「おもしろクラシック」の日でした。出席できなくて残念でした。昨日のテーマは、「オペラの中名アリア」と題してでした。荒川静香のオリンピックでの演技は感動となって、今でも多くの人の心に残っていますが、そのバックに流れていた曲は、プッチーニの未完のオペラ「トゥーランドットの中の「ネッスン・ドルマ(誰も寝てはならない)」だそうです。講師の新山さんのお話といっしょに、名曲の数々、聞きたかったなあ。
★児童文学者藤田富美恵先生が、「童話を書く」という冊子を出されています(3月9日の日記で紹介)。書き手にとっては魅力的な内容ですが、その中に、「作家インタビュー」というコーナーがあります。1号は中尾みどりさん、2号は風野潮さんでした。3号でわたしを取り上げてくださるそうで、今日スタッフの方のインタビューを受けました。楽しかったです。待ち合わせのデパートで浴衣の人気デザインコンクールをしていました。その柄を見て驚きました。写真は、左から、こうもり・がい骨・どくろです。ある意味では涼しくなる柄かもしれませんが、なんともいやはや。左の帯にいたっては、レース素材のコルセットではありませんか。十数点のゆかたが並んでいましたが、わたしのイメージする浴衣は、「プラス情緒」といえばいいのでしょうか、ゆかたのかもしだす雰囲気が大切なので、投票する気にはなれませんでした。
4月20日(木)「とんぼの滝!」
★「吉野の里へ菜の花隊が行く―吉野の風に吹かれにいきませんか」。生協のチラシに書かれていたこのキャッチフレーズによろめきました。「行く、行く」とはりきって申し込みました。菜の花畑が見たいという一心でした。募集は9名。抽選だったので、外れたとばかり思っていました。「雨でもありますよ」と、おととい電話をもらって、「え、行けるんですか?」とびっくり。「抽選に外れた人にのみに連絡がすると書いてありましたよね」「あ、はい、そうかも」。抽選に当たったことをよろこんでいたら、「希望者は定員に満ちませんでした」。ということは……。どきっとして、チラシをじっくり見てみました。「遺伝子組み換え汚染のナタネが、なんと昨年はわが地区で採取したナタネからGMO汚染反応!!!」。むむ、これは物見遊山で行くツアーではないかも……。そんな複雑な思いを胸に、理事さんたちといっしょに、バスに乗り込みました。
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道ばたの菜の花を採取 検査方法に基づき調べているところ
三箇所で菜の花を採取。調べたところ幸いにも汚染されていないことが判明されました。もし、汚染され手いた場合、種子がとぶので、あっという間に汚染は広がってしまうのだそうです。長野県で汚染された菜の花が見つかったそうで、その汚染過程はわからないそうです。
生協で扱っている味噌と醤油の製造過程を見学しました。梅谷味噌醤油合名会社は100年の歴史のあるお店で、昔のままの製造方法(自然発酵)ですので、そのときそのときで微妙に味が違うよそうです。
昔ながらの古い店構え 醤油のしぼりかすは捨てているそうです
何か、いい使い道はないのでしょうか……
アイディアしだいで、一獲千金も夢ではないかも
これで大豆を蒸らします 再利用の醤油のびん
桜の下でおべんとうを食べられるなんて思ってもみませんでした。紅しだれ桜というのだそうで、今が満開でした。生協のおべんとうも、岡本しいたけさんのおくさんの手作りしいたけごはんも、とってもおいしかったです。
出店のよもぎだんごは、あんこが入っていません。つきたてを、さとうじょうゆにつけて焼いていました。
すぐ近くに滝があるというので見に行きました。なんと蜻蛉の滝というのだそうです。せいれい、つまりとんぼではありませんか♪ 滝つぼまでの高さは50メートルもあって、風情もよく見事な滝でした。昔、雄略天皇が狩の途中、あぶに肘を噛まれそうになったとき、どこからか蜻蛉がとんできて、そのアブをかみ殺したことから天皇がそれをたたえられて、このあたりを蜻蛉野と命名されたところから、滝にもその名まえがついたそうです。
螺旋階段で地下三階ぐらいまで降りていきます あ、虹……
同じく生協で扱っているしいたけの製造元新鮮しいたけ岡本では、12000本のこならの木(福島県から購入)でしいたけが栽培されています。しいたけを栽培した後の古木は、ボイラーで燃やします。灰は、こんにゃくのアク抜きや、染色、陶芸の上薬などに使われるそうで、無駄がありません。生のしいたけを、生まれて初めて生で食べさせてもらいました。きのこの「気」をもらった感じがしました。
しいたけは毎日収穫におわれるそうです ハウスの前には、あけびのつるに花が
新鮮しいたけ岡本には、「せと」という白い老犬がいました。19歳ということでした。瀬戸大橋ができた年に来たから「せと」なんだそうです。月日の経つのは早いもので、瀬戸大橋ができてもう19年が経ったということなのですね。菜の花畑は見られませんでしたが、思いがけずにいい出会いがたくさんあり、とても面白い一日でした。生協のみなさん、ありがとうございました
4月19日(水)「ヘルシーメニュー」
★車麩をいただきました。煮物や、わかめとの酢味噌和えは知っていたのですが、フライにするとおいしいと聞きました。味のついただし汁につけておいた車麩をフライにするのです。ちょうどトンカツを揚げたので、試してみました。揚げパンのように香ばしかったのですが、揚げたものを四半分にして、赤だしに入れたらもっとおいしかったです。ヘルシーメニューとしておすすめかもしれません。
★北川チハルさんの「まほうのケーキをつくりましょ」(ポポちゃんシリーズ第2弾)が、岩崎書店から出ました。なんて素敵な絵本でしょう。目の前の幸せ……青い鳥を彷彿させます。チハルさんは、子どもの目をもった作家さんです。この本のページをくっている子どもたちのうれしそうな顔が目に浮かびます。次のシリーズが待ち遠しいです。「仲間の本」でご紹介しました。
★物語 → 絵本化 → 絵本用に原稿の書き直し という作業をしています。
4月18日(火)「旬の味」
★かますごを焼くと、金網の下に油がいっぱいしたたり落ちます。熱いうちに生姜醤油で食べる旬の味です。元気が出ます。海の命をいただく感じがして、金子みすゞさんを思い出します。
これだけで210円。申し訳ありません。
★「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」を、年上のお友だちふたりと観にいきました。子ども向け映画ということもあって、日本語の吹き替えというのは残念でしたが、高齢者にはよかったかもしれません。コミカルで子どもたちがかわいくって、おもしろかったです。ただいっしょに行ったふたりの友人のうちのひとりは、前にハリーポッターを観に行ったときも爆睡でしたので、もしやとは思っていたのですが、予想通りほとんど眠っていました。毎日がハードに飛び回っている方なので、たまにゆっくりシートに座ると眠たくなるのだと思います。もうひとりは80歳を過ぎていらして、どこから見てもお年寄りにしか見えないのに、年齢を証明するものがないとシルバー料金にできないという映画館の方針は、おかしなことです。うちのひいばあちゃんの言葉を借りれば、「この年になりゃ、顔がパスポートだよ」です。まさに名言! 座布団2枚。
4月17日(月)「何の日?」
★ドキュメンタリーで一番大切なことは、取材先のオーケーをもらうことです。ハッピーハウスの代表から、「命」の最終原稿にチェックを入れたものが届きました。それに目を通し、書き足したり削ったりしました。代表は今朝インドネシアに向かって飛び立たれました。ときたま帰国中であったのはラッキーでした。
★保育園の先生から、「うきうきたより」が更新されていないのでさみしいといっていただきました。孫は、日に日におもしろくなってきていて、書きたいことばかりです。でも、ママからストップがかかってしまいました。大泉逸郎さんじゃないけれど、♪ なんでこんなに可愛いのかよ〜です。
★結婚記念日でした。万博の年に結婚、いつの間にか36年が経ちました。よくもったなあという思いはするものの、ことさら祝う気もなかったのですが、次女が「おめでとう」とワインを買ってきてくれました。さっそく乾杯をしました。母の写真がいつもよりうれしげです。
4月16日(日)「休暇」
★かっては、月に2回から3回は行っていた京都が、遠くなりました。というのも、夕方4時に孫を保育園に迎えにいくことが多くなったからです。京都へ行く目的は墓参です。でも、せっかくの行ったからには、ついでに京都シネマで映画を観る楽しみもパスしがたいものです。その時間がとれないので、見送りばかりなのです。
今日は日曜日。家族がみんな家にいます。この日を逃すとしばらく京都は無理だと思い、朝ご飯だけしかけて、7時に家を出ました。墓参をすませて京都シネマにかけつけると、チケット売り場はすでに長蛇の列です。並びながら、ふっと振り返ったら、すぐ後ろにNさんがだんなさまと並んでいらっしゃいました。お互いに、「あ!」。このところ仕事がらみで毎日のように電話でお話しはしていたのですが、こんな偶然もあるのですね。わたしは、今日は映画の日と決めて家を出ました。上演時間をチェックしてみると、いい具合に続けて3本観ることができそうです。「イベリア」「寝ずの番」「かもめ食堂」の順にチケットを買いました。ここがオープンしたときに、ゴールド会員権を野寺さんにプレゼントしてもらっているので、1本900円で観られるのもありがたいです。
「イベリア」は、著名な踊り手が官能の踊りを見せてくれるというフラメンコの映画です。予告編を観た時から、何が何でも観ようと決めていました。フラメンコが大好きな夫にも勧めていました。ところが、なんとフラメンコが素晴らしかったのは、最初と最後だけでした。あとは、芸術作品に仕上げようとしているのか演出に懲りすぎて、優雅だけれど迫力がなく、心地よい音楽のリズムに眠ってしまいました。でも、フラメンコが好きな人には、たまらない映画だと思います。
「寝ずの番」、津川雅彦がマキノ姓を名乗って始めて監督した映画で、おもしろいという前評判が高かったのですが、評判通りでした。放送コードにひっかかるような言葉がばんばん飛び交うのですが、あっけらかんとして下品な感じはしません。大らかで、一門の家族のようなつながりが、心温まる物語でした。立ち見が出てすべての時間、チケットは完売でした。それにしても、中井貴一さんは、歌がお上手です。あした京都シネマに監督や俳優さんが舞台挨拶に来られるそうですよ。
「かもめ食堂」を観た人は、ゆったりした時の流れに、やさしい気持ちになるといいます。たしかに。でも、やさしすぎて物足りないと思った人はいないでしょうか。いい人たちが集まってたんたんと過ぎていく毎日に、葛藤がほしいなあと思いました。フィンランドに食堂をオープン以来、ひと月もお客さんが来ないのに、少しもあせらない主人公。その間、無駄になった食材はどうなったのでしょう。表通りの店のほかに、素敵なマンション(もしくは住宅)に住んでいる主人公の財源は……? お客も来ないのに、のんびりプールで泳いでいられる主人公の屈託なさに、いやされるのでしょうか。フィンランド人は、森があるから大らかでいられるそうです。そういう意味では、好きな映画でした。
★藤野恵美さんの新刊「妖怪サーカス団がやってくる」(学研)を、「仲間の本」で紹介しました。
4月15日(土)花くらぶ主催「ガーデンコンサート」
★空模様は雨でしたが、コンサートは、童謡から映画音楽、ハワイアン、ラテン…きごう、聴いているだけで、心晴れ晴れ、とてもすてきなコンサートでした。中でも、クラシックギターの名曲「アンハンブラの思い出」に、武京子さんが詞をつけたものを、ソプラノの谷敬子さんが歌われたのですが、恋人といっしょだったころのよろこびと、別れたあとの哀しさを語りかけるように歌い分けられて、胸がきゅんとしました。お客さまは100人を超えていたのでは? おみやげに花の苗をいただきました。
お天気ならここに椅子が並べられるはずでした 「もんたった」と「トリオ・ロス・トマト」のみなさん
★本屋さんのうれしいお知らせをインターネットで見つけました。何がうれしいかといって、本のメッセージを適格に読み取って紹介してくれていたからです。
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沢田俊子/作 ひろのみずえ/絵、汐文社
価格:1,365円
〔高学年課題図書〕いつもの空き地にある日サーカスがやってきました。サーカスに行ったことがある人は、ページを開くと、あのわくわくした感じが蘇ってくるかもしれません。行ったことがない人はサーカスに行きたくなるかも!歴史ある木下大サーカスのすばらしさの裏側や、戦時中の象の話もリアルに伝わってきます。サーカスのブランコのりの息子と老舗の漬物屋の息子ふたりの小学生の男の子の交流の物語形式になっているので、将来の仕事についてまじめに考えることにもなる、すばらしい本だと思いました。
(店長オススメ度: ★★★★★ /2005/08/26更新) |
そうなのです。これはドキュメンタリでもあり創作でもあるのです。木下サーカスの本だと思う人も多いのですが、ドキュメンタリーの部分では正確に木下サーカスのことを伝えていますが、それだけではなく、創作の部分で、子どもたちの将来について考える大切なメッセージもあるのです。店長さんありがとうございます。
4月14日(金)「相性」
★映画「プロデューサーズ」観ました。おかしくって笑いっぱなしでした。かっては名声をとどろかせていた大物プロデューサーのマックスでしたが、今はひどいものです。おばあちゃんたちに媚入って興行の資金を集めて上演した芝居は、どれもブーイングの嵐。初日で幕をおろさなければならない有様です。そんなマックスのオフィスにやってきた経理士のレオは、帳簿を見ていて発見します。興行がうまくいかない方が儲かることを。つまり、出資者から資金を集める→興行がこける→打ち切りになる→出演者に支払わなくてもいい→丸儲け(出資金2億円が)というわけです。プロデューサになることが夢だった気の弱いレオを説き伏せて、ふたりで史上最低のショーを目指そうという物語です。次々現れる超個性的で魅力的な人たちに出会えるだけでもじゅうぶんに楽しめる映画です。
★おととい、ボイルしたほたるいかを買っていたのを忘れていました。酢味噌で食べるには日が経ってしまったし……。なべにお酒を入れて、甘辛く煮付けた際、いただいたばかりの新わかめもいっしょに煮ました。ほたるいかとわかめってとても相性がよく、ごはんにもお酒のあてにも最適でした(わかめが、おいしかったせいかもしれません)。春の海からの贈り物です。
4月13日(木)「学んだ日」
★パンジョの童話講座の日でした。短編を1作を合評しました。テーマがしっかりしていたことと文章にほつれがなかったので、少し手をくわえればメッセージの伝わってくるいい作品になることでしょう。この作品を読んで勉強になったことがあります。それは名まえのつけ方です。おばあさんがふともらす犬の名まえから暖かさとユーモアがあふれだし、作品に光を放っていました。作者は何げなくつけな名まえかも知れません。でも、他の名まえだったら……と思うと、名まえ一つにも創作の神さまが降りてこられるときがあるのだと感じました。プリントを配って、「子どもの心をひきつけるには」や「素材の見つけ方」などについて話しました。
★ママが、姫たんをよろこばせようと財布をはたいて買ったパンダの椅子が届きました。最初に椅子のすわり心地(寝ごこち)を確かめたのは、珍しがりやのチッチでした。それにしても姫の腕力はすごいです。保育園からk帰ってくるなり、大好きなパンダを見つけておおよろこびしたまではいいのですが、かなり重いこの椅子を、ぬいぐるみのように引きずりまわして遊んでいました。
4月12日(水)「表紙」
★『命の重さはみな同じ』の表紙デザインがあがってきました。二案あって、一つは力強い、もう一つは優しい感じがするものでした。いずれに決まってもセピア色のメッセージ感のあるいい表紙です。本をネットで予約するところに、すでに『命……』があがっていて、予約受付15日まで、5月30日が発売予定になっていました。そうなんだ。いよいよなんだね、と他人事のように思うとんぼめです。長い道のりでした。表紙を含めて最終校正をインドネシアに送ってもらって確認する手はずだったのですが、ラッキーにもオーナーが日本に帰国中。うまくいけば早く見てもらえそうです。
★孫とのお散歩道は、桜色でした。
まとわりついていた孫がやっと寝てくれたかと思うと、待っていたかのように猫がすりよってきます。今、パソコンのキィを叩いているわたしのあごの下を、チッチがすりすりしながら右にいったり左にいったりしながら、存在をアピールしています。仕事にかかるまでに一眠りしようかと思ったら、ベッドにテルが……。
4月11日(火)「合評会」
★仲間内の合評会が心斎橋でありました。6名のメンバーのうち、2人がアンデルセンに入賞(1人は優秀賞)、1人が怖い話に入賞という中、合評も盛り上がりました。2作品を合評したのですが、おかしかったのは書き手ふたりの性格の違いです。どちらもかなりの書き手なのですが、ひとりは自分の作品に頑ななほどこだわりがあって、どんなに的確ないい意見が出ても、消化して、すとんと心に落ちるまで時間がかかるタイプです。もうひとりは、どんなにとっぴもないアイディアが出ても、「はい、そうですね、そうします」と、いとも簡単に意見を取り込んで、そこから発想できるタイプで、「ふたりを足して2で割って、Xをかけたらいいねえ」といったところ、そのXが問題だということになりました。そうです。Xが決め手です。
★駅に着いたら雨でした。夫に迎えに来てもらおうと、携帯に電話をかけました。女の人が出ました。「パパじゃないの?」とわたし。「間違い電話ですね」と女の人。……ん? 「もしかして馬場さん?」「はい?」「とんぼです」で一件落着。いえ、前にも同じ失敗したことがあるのですが、「パパ」をクリックしたつもりが、「ババ」をクリックしてしまって、馬場さんにかかってしまったのです。え、漢字で入力していないのかって? 携帯の入力苦手なのです。だからメールもしません。おかげで、久しぶりにおしゃべりができました。馬場さんも、今はお休みされていますが、心斎橋のメンバーなので、電車に乗っていて、彼女のことを思い出していたのです。五分もしゃべっていなかったのですが電池切れで、夫の携帯の番号をおぼえていないので、タクシーで帰りました。
★出版社からのメールが2通届いていました。ひとつは原稿について、ひとつは表紙のデザインができたので宅配便で送りましたという内容でした。
4月10日(月)「異議あり」
★夫の扶養家族から抜けて国民健康保険に入ったのですが、「被保険者証」も「支払用紙」も夫の名前で送られてきました。問い合わせると、国民健康保険の加入は世帯ごとで行い、世帯主がその届け出をするシステムになっているので夫の名前になっているのだそうです。これっておかしいと思いました。夫はすでに社会保険に入っていて、国民健康保険とは全く関係がないのです。保険料を支払うのも、病気になって医者にかかるのもわたしなのですから、被保険者証はわたしの名前であるべきだと思いました。税金の申告のときも、使えないような気がしました。支所に行って、被保険者証をわたしの名前にしてほしい旨話すと、やはり世帯主云々の説明がありました。係りの人は、「わたしも変だと思うのです。でも規則なのです」といっていましたが、名前の変更用紙をくれ、あっというまに「保険証」も「支払い用紙」もわたしの名前に変わりました。規定をそんな簡単に変えてもいいものなのかと、それはそれで釈然としませんでした。
★「小気味よい大阪弁、いいですね〜。突き抜けたギャクイラストと相まって、人気出して下さい!!」と、送付した連載の前半について、新聞社の担当記者さんから元気の出るメッセージをいただきました。自信が出てきて、本日、後半も送付しました。
4月9日(日)「天からのおくりもの」
★久々の春らしい陽気に誘われて、姫たん(孫)といっしょに、コムボックス経由カルフールまで買い物にいきました。お花を愛でながら、また散歩中のわんちゃんたちとスキンシップしながら(姫は犬をこわがりません)、とろとろと歩いたので、往復3時間かかりました。色が認識できるようになった姫たんは、「きいろいおはな、どんなにおいかな?」「ピンクのおはなは、どんなかな?」といって、花を見つけるたびに顔を近づけます。そしてかならずいいます。「ばあばも、におってみて。ほら、ほら」。そのたびに腰をかがめていたせいか、また、「こらあ、まてえって、おっかけてえ」のご注文にこたえていたせいか、久々の腰痛です。
保育園の帰りもこの通り「いいにおい♪」
帰ったら村上開新堂のクッキーが届いていました。いえ、届くという言葉はふさわしくありません。天から舞い降りていました。というのも、ここのクッキーは昔ながらの手作りで、注文してから届くまで、混み合っているときには三か月以上もかかることもあるのです。今日届いたクッキーも、贈り主の方がきっと何か月も前に注文してくださったのに違いありません。いきなり届いたわたしにとっては、まさに天から舞い降りてきたおくりものでした。しあわせ♪
さくさく感がなんとも上品
4月8日(土)「見逃し」
★推敲をすませました。この10文字を、今朝、起きてすぐに書き込みました。今日こそは、集中してすませてしまおうと心に決めたからです。そのために昨日2本も映画を観て、頭を初期化させたのですから。映画といえば残念なことがあります。「白い船」を観たかったのですが、明日で上映は終わってしまいます。予約制なので、なかなか行きにくく、(京都シネマで朝9時の上映なのです)、いざ行こうと思った矢先の6日・7日は上映していませんでした。あしたこそ朝7時前に家を出て……と思って予約の電話を入れたのですが、すでに満席でした。残念です。今までに、こんな感じで見逃した映画の多いこと。「白い船」、インターネットで調べてみると2002年の映画で、すでにDVDも出ているようです。借りようとは思っていますが、家ではなかなか落ちついて観ることができません。昨日観た「神話」も、今日はもう上映していないのです。
★わたしのパソコンのデスクトップは、手がけている(もしくはこの1年間に手がけた)原稿や関連写真を引っぱってきていたので雑然としていました。連載の推敲が終わったのをきっかけに、すでに終了したものは、ドキュメンタリーのファイルやコミ箱に移動。すきっと見やすい画面になりました。
4月7日(金)「ヘレン」と「神話」
★数学が好きな人って、遊園地のブランコの揺れを見ても関数で表せないかと思うそうです(アエラより)。わが家に来る調律師さんは、ゴミの収集車の音のはずれや宣伝車の音楽が苦痛だそうです。漢字の好きな人は、新聞や雑誌の誤字に気になるでしょうし、国文学者は、乱れた言葉に心が痛むことでしょう。基礎から声楽を学んだ人は、アイドルの歌を聴くと腹が立ってくるかもしれません。好きということは苦痛につながるのだなあと思いました。はて、わたしには、思いあたることがないのは、何事もそこまで達していないのでしょう。
★「子ぎつねヘレン」を観ました。「子ぎつねヘレン」は、主役の男の子が自然でなんともよかったです。物語は、母親にはぐれてしまった障害を持つ子ぎつねの短い一生にかかわった少年のエピソードです。それだけなら、珍しくもない動物話なのですが、北海道の広々とした自然と、それぞれが自分らしく生きている家族が面白く描かれていました。子どもたちがたくさん見に来ていました。原作は、実際に子ぎつねを保護された獣医さんですが、脚本を書いたのは、今井雅子さんという泉北ニュータウン出身のシナリオライターさんです。すごいなあと思ったのは、この今井さん、映画だけではなく、絵本「子ぎつねヘレンの10のおくりもの」と、「子ぎつねヘレンノベライス&フォトブック」を出版されているのです。
★引き続き、「THE MYTH 神話」を観ました。ジャッキー・チェン演じる考古学者は、このところ同じ夢ばかり見ます。自分が古代の将軍になって姫を守るために戦っている夢です。「2200年の時を超え、いま人類が初めて目にする始皇帝の巨大地下帝国の中で、愛の〈神話〉が解き明かされる!」と紹介されています。現在の香港と2200年前の秦の始皇帝の時代を無理なく行き来する見事さ。キム・ヒソン演じる古朝鮮から秦への貢ぎ物として嫁いでくる悲劇の姫のふるまいの優雅でうつくしいこと。ジャッキー・チェンの身の軽さ、技の凄さ、優しい笑顔……(しかし、顔の長いこと。兜をかぶってアップになると画面がおかしいのではと思ってしまいます)。ファンタジックな演出に時の経つのを忘れました。最後に、撮影風景やNGシーンが紹介されているのもおもしろかったです。
4月6日(木)「音源」
★智恵子さんという方から、当ホームページの「歌の虫干し」に載せている曲の音源を、たくさんいただいていました。今日やっと、クリックすれば聴けるように更新しました。「母の巻」に載せている曲は、あまり知られていない曲ばかりなのですが、あらためて聴くことができて、とてもうれしいです。のんびりした大正〜昭和の歌(明治もあるかも)をお楽しみください。
★朝のうち、ひいばあちゃんを絵画教室に送って行ったのですが、途中、通りかかった西原公園の桜が満開でした。信号待ちだったので、しばしながめていました。冷え冷えするのと平日のせいなのでしょうか、ひっそりしていました。今年の桜は、なんだか盛り上がりませんねえ。陽気が足りないため陽気になれないのでしょうか。
★協会からエッセイの依頼がありました。わたしにとっては無理のないテーマなので、お引き受けしようと思います。
4月5日(水)「申し送りは?」
★せっかくの桜の時期に、雨というのも惜しいことです。今年の春は寝坊助で、起きたらあわてて出かけていってしまった、そんな感じがします。老人会の空き缶回収の日でした。家族を順番に駅に送っていっているうちに、もう少しで、ころりと忘れるところでした。記憶の浅さが、怖いです。雨が降ったせいか、空き缶の回収量もお手伝いのメンバー少なく、老人会のみなさんが、腰をたたきつつ、がんばっていらっしゃいました。自治会への申し送りはなかったのでしょうか。そういえば、昨年の自治会の役員さんたちのお手伝いは、ほとんどなかったですね。10年以上も申し送りが続いていたのですが、とぎれてしまったのかもしれません。若い力のサポートがほしいです。
★連載の後編、脱稿しました。2〜3日間をおいて、見直そうと思います。小見出しもつけなければなりません。
4月4日(火)「うれしい種」
★わくわくなるような電話と、もう一件、メールでうれしいお知らせが入りました。どちらも、まだ「吉報の種」といった段階です。芽が出て、花が咲くことになれば、なんとうれしいことでしよう。そのときのことをイメージしてがんばります。連載の後編は、順調に書き進んでいます。
4月3日(月)「花ざかり」
★孫が保育園に通い始めて、一年が経ちました。ママから離れられず泣いていた孫は、やさしい先生に育まれて、この一年でずいぶん成長しました。保育はとても行き届いていて、毎日やり取りをしていた連絡ノートに、保育園でのようすが細かく書かれています。「今日はこんなことをしたんだ」「こんなことができるようになったんだ」「給食をのこさず食べられたんだ」など、席長過程を見るのが楽しみでした。おしっこやうんちの回数、時間などもきちんと書かれています。お昼寝の習慣も規則正しくついていくようすもよくわかります。
成長の記録(ママと先生との連絡ノート)は宝物です
今日から進級して、赤ちゃんクラスから一つ上のおねえちゃんのクラスになりました。今までは私服だったのですが、園の制服と制帽をかぶって(ぶかぶかです)、かばんも持ちます。うれしそうです。連絡ノートもなくなりました。自分ではんこを押すかたちにかわりました。家族にとっては物足りないのですが、それが成長なのでしょうね。
4月2日(日)「赤玉」
★カルフールにワインを買いに行ったら、片隅に赤玉ポートワインがありました。なつかしさと、がんばっているんだという思いで、1本買いました。500円でした。今はスイートワインというようで、美味・滋養の甘味ぶどう酒だそうで、かなり甘いです。アルコール入り濃縮ぶどうジュースといった感じでしょうか。「赤玉ポートワインのソーダー割り」。レストランや居酒屋のメニューに加えれば、人気がでるかもしれません。
明治40年生まれ。がんばってますね。
赤玉といえば、えんじ色をした「赤玉ふとん袋」というものがありました。嵩の張る綿布団をいく組みも入れて運ぶことができるので、引越しにはなくてはならないものでしたが、今でもあるのでしょうか。
★4月1日(土)「おかげ」
★朝一で、「ブロークバックマウンテン」を観ました。いろんな賞をもらっているので気になっていたのです。カーボーイ同士の愛を描いた物語です。同性であろうと異性であろうと、人への思いに変わりはないとは思いますが、キャッチコピーほど素直に感動できなかった理由が二つあります。それは、@どちらも、相手の存在を隠した上で女性と結婚していて、結婚後の二人の関係はいわば不倫。妻を裏切ることになっていること。A同性を愛することを、本人たちがやましいことだと思って、世間に知られるのを怖れていること。です。人目を気にして普通の夫婦を装い、かといって関係を切り捨てることも出来ず、自分たちの愛の発覚におびえているのが、ほんとうの愛でしょうか。一人が死に、残った一人が、「二人の愛は永遠だよ」というのも、いただけません。真実の愛なら、命をかけてもつらぬくべきです。カミングアウトできなかった時代を訴えていたのかもしれません。それにしても羊の群れのすごさ、自然の美しさには、感嘆しました。
★夕方、宅配便で、2006年読書感想画カレンダーが送られてきました(毎日新聞社・全国学校図書協議会から)。今ごろ今年のカレンダーと思われるでしょうが、4月から始まっています。「盲導犬不合格物語」の感想画は11月です。ほんとうにかわいい絵で、うれしいです。
このカレンダーは凸版印刷さんのご協力で刷り上り、全国の小学校に配られるときいています。かなり大きなサイズです。今日、この絵を書いてくれた中川真人くんの担任の先生からお手紙と表彰式の写真が届きました。他にも出版社経由で、鳥取県の小学生三人からファンレターが届きました。不合格犬たちのおかげです。
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