トップに戻る 日々好日 2006年2月 ♪ 春は名のみの風の寒さや…… 母がよく口ずさんでいた歌です。 |
2月27日(月)〜3月2日(木) 「韓国世界遺産の旅」 ★関空から1時間ちょっとで金海国際空港に到着。ツアー一行は2台のバスに分乗して慶州をめざしました。車窓のから見える風景は荒涼としていて、雑草がはびこっているだけで、目立った木々もなく、民家はもちろん人の気配も全くありません。20人乗りのバスのシートは座り心地がいまいちで、乱暴とも思われる猛スピードの運転でソウルまで移動していくのだと思うと、3泊4日の旅は、かなり覚悟がいるように思われました。 韓国世界遺産の旅の始めは、海印寺の八万大蔵経でした。海印寺は深い山の中にありました。ここには、8万枚ものお経の版木が保存されていて、それが世界文化遺産に指定されていました。版木に使われた白樺の木は、切り倒しされて何年も水中に放置されていたそうです。それを引き上げて、板にして塩水に漬けること更に6年。90年間もかかって多くの僧の手によって彫られた8万枚の版木は、1字の誤りもないそうです。ここに運ぶには1枚1枚頭に載せて運んだそうで、たった1枚の版木が公開されているだけなのですが、ガイドさんの説明を聞きながら観ていると、感動が伝わってきました。あとの79999枚は、砂埃の舞い込むような板張りの粗末な書庫になんとも大雑把に保存されていました。通気のことなどからそれがいちばんよく、700年以上湿気や虫などから守ってこられたそうです。 階段の傾斜が急なのはどこのお寺もそうでした 奥の建物に版木は保管されている 一対の竜は日本の狛犬のよう 韓国のお坊さんは肉食妻帯はしません。衣は墨染めではなく、帽子から靴まで灰色でコーディネイトされていて、とても暖かそうでした。ここは、この日は、風が冷たく身を切るようでした。石焼芋を売っていました。石焼芋は「くんこぐま」というのだそうです。1本120円。一口かじると、懐かしい味がしました。昔食べたさつまいもの味です。品種改良に慣れてしまったのに、しっかり口がおぼえていたので驚きました。甘くて、たいへんおいしかったです。 バスを降りてからが遠いので、お年寄りには辛いだろうと思っていたところ、入り口に車椅子の貸し出しコーナーがありました。左の背の低いケースはベビーカーです。でも……。急な階段が多いので、車椅子があっても無理なように思いました。 ★慶州に泊まって、翌日は仏国寺の石窟庵に行きました。 2月25日(土) 「不思議ワールド」 ★京都の人気ブランドかばん店の一澤帆布で、跡継ぎ問題がこじれていたようなのですが、とうとう現社長が解任されるというニュースが流れました。従業員の大半が既に社長とともに同社を離れており、いずれ別のブランド名でかばん製造を始める方針を表明したのですが、一澤帆布ブランドの製造販売は当面ストップする見通しだそうです。わたしはここのバッグが好きで、今までにお礼やお祝い返しなどによく使わせてもらいました。贈れば必ずよろこんでいただける手ごたえのある数少ない品物の一つでした。でも、自分用にはいつでも買えるという思いから、1個も持っていないのです。最後に一澤帆布に行ったのは今月の2日。そのときに自分の分も買っておけばよかったと、ちょっと残念に思っています。それにしても、遺産相続のトラブルで老舗をぶっつぶしてしまうなんて、ねえ。文化も財産だと思うのですが。 ★春めいた日差しにつられるように、やっとこさおひなさまを飾り付けました。保育園から帰ってきた孫の第一声は、「わあ、たくさん」。第二声は、「さわってもいい?」でした。娘たちが小さかったころ、お道具で遊ぶのが大好きだったことを思い出し、お道具だけならまあいいだろうとうなずいたのが間違いの元でした。最初のうちこそ、♪ あかりをつけましょぼんぼりに とかわいく歌いながら、御所車の牛におすしや鯛などを、「めしあがれ」とやっていたのですが、針箱やたんすの引き出しが開くことに目をつけ、次々抜いてしまうわ、お琴の柱をみんな外してなげてしまうわで、無くさないように拾い集めるのに大わらわでした。考えてみれば、飾って眺めているだけでさわってはいけないのおひなさまって、子どもにとっては、つまらないものかもしれません。さて、素朴な疑問なのですが、ひなまつりは、ももの節句ともいい、女の子のお祭りということは重々承知しているのですが、お内裏さまとおひなさまを筆頭に飾り付けた七段飾りは御所の何を、またはどんな一日を表しているのでしょうか? お祝いの席のように思うのですが、結婚式ではないですよね。それなら親族の人形もなければならないし、御所の使用人の紹介でもないだろうし……。今まで考えてみたことがなかったのですが、いったい何なのでしょう。インターネットを見ても、起源や七という数字が縁起がいいとか、赤が幸運を呼ぶ色だとかはわかるのですが、七段飾りが何を表しているのかの説明が見つかりません。七段飾りは不思議ワールドです。 2月24日(金) 「感想画コンクール」 ★東京駅の改札を出るなり号外をもらいました。荒川選手金獲得! 「わあ、よかったですね」と、思わず手渡してくれた女性に声をかけたのですが、無反応でした。(なんでやねん! いっしょによろこんであげようよ)。号外が出るということはたいへんなニュースなのですから、「号外! 号外!」と叫ばないまでも、手渡した瞬間、歓びがパチンとはじけて紙面からあふれ出すような渡し方をしてほしいと思いました。歓びは歓びを呼び、景気回復につながっていくこともあるのですから。エスカレーターの左側にぎこちなく立ちながら、東京はおしゃれな街かもしれないけれど、生きていくにはつまらないかもと、思いました。 ★まあ、なんとかわいい。1年生というものは、まだこんなにも小さくかわいいかったんだなと、優秀賞をもらった少年に会って感じ入りました。その少年・真人くんが描いてくれた絵は、犬や人間の幸せそうな表情がたまらなくいいのです。やさしさが画面からあふれ出てくるようです。 「盲導犬不合格物語」の本は低学年の指定図書だったのですが、もともと中・高学年向きに書いた本なので、「難しくなかった?」ときいたら、いっしょに来られていた担任の先生が読み聞かせてくださったそうです。はなから難しいと決めつけないでご指導してくださったことが、今更ながらありがたいです。 左から先生・真人くん・わたし・お母さん・お兄さん・お父さん ラブちゃんバッジをクラスの子どもへのお土産にと思い50個作ってもらって、プレゼントしました。足りるかなと心配していたのですが、なんと、まあ、全校児童合わせて37人。1年生はたった4人なんですって! 徳島県の海南町立の小学校です。それにしても48万点近くの中から選び抜かれてきたことは、すごいことですねえ。学研さんからは、編集長はじめ部長さん、営業さんなど4人も来てくださっていました。他にも顔見知りの出版社の方々や、全国図書館協議会の方などから声をかけていただけるのは、うれしいことです。 ★上京のついでに実りある仕事の打ち合わせもあり、おごちそうにもなり、充実した一日でした。あのお、わたし、しんどかったのよね? ふっとんでしまいました。 2月23日(木) 「うつろ」 ★パンジョの童話教室の日でした。合評は1作だけで、時間が余りました。いえ、いつもなら1作しか出ていない場合はプリントを作っていってしっかり授業をするのですが、昨夜来から調子が悪くて、うつろ状態で、準備していかなかったのです。それが却ってよかったかもしれません。その場で1枚童話を書いてもらいました。同じ素材がいいだろうと思い、なにがいいかきいたところ、80歳の生徒さんが、「犬」とおっしゃいました。だれも反対はなかったので、「犬」にしましたが、意外に難しいかもしれないなあと思いました。ところがです。ほんの20分ほどで、みんな発想豊かに、すてきなお話しを書いてくれました。おやまあ、驚きました。たいしたものです。1枚童話はいわばあらすじ。エピソードを増やし、うまくふくらませると5枚童話になります。みんなの中で、わたしが一番下手でした。 ★それにしても、体がだるく悪寒はあいからわずです。教室のときは元気だったのですが、夕食の用意をやっとして、とにかく寝ました。あすは、東京で全国感想画コンクールの表彰式があるので行ってきます。式の前に打ち合わせが一つ入っているので、自宅を5時過ぎに出なければなりません。式のあとに、別の打ち合わせが入っています。体がもちかどうか心配です。このまま寝ていたいと思いつつ、夜中に起きて、受賞者のお子さんに渡す色紙を書いています。あんなに好きなお風呂も悪寒がするので、入りたくないのです。東京日帰り、体調が持つといいのですが。 ★車はセルモーターの故障でした。走行距離、15200キロ。かなりお疲れになのだと思います。とんぼ賞でご紹介ずみの山川自動車さんのおかげで、車もなかなかリタイアできずにいます。 ★創作のことで、いろいろな進展・後退があったのですが、気力が伴わないので書くことを控えます。 2月22日(水) 「風邪?」 ★悪寒がします。体の節々も痛だるいのです。やばい、風邪かも。故郷の家(韓国の老人ホーム)で簡単な打ち合わせをしたあと、売薬とアンプルを買いに走りました。インフルエンザの予防注射はしているので、単なる風邪だと思います。これで、治りますように! 昼からは小学校のクラブ支援でした。老人ホームの壁に掛けてもらう「お元気カード」を作りました。今年も、子どもたちのメッセージがお年寄りをはげましてくれることでしょう。今日3年生がクラブ見学に来ました。そのための説明書を、今朝、作りました。 ボランティアクラブって何をするの? 皆さんは、(だれかによろこんでもらいたいなあ)と思ったことはありますか? どんなことをすればよろこんでもらえるでしょう? いっしょに考えて、ためしてみませんか? 2005年、ボランティアクラブでは、★車椅子にのったり、おしたりして、車いすにのる人の気持ちを考えました。★盲導犬(もうどうけん)のくんれんをうけた犬にきてもらって、目の不自由な人について考えました。★家庭からでるゴミについても「それってほんとうにゴミなの?」って、みんなで話し合いました。★地域のお年寄りに来てもらって、昔の話を聞いたり、昔の遊びを教えてもらいました。★お花のタネをまきました。★グリーンカードを集めてくれたお友だちもいます。★病気で寝ているお年寄りに年賀状を書きました。★老人ホームに届けする介護用雑巾(かいごようぞうきん)をぬいました。★今日、作っているのは、「お元気カードです」。大きな紙にはりつけて、老人ホームの壁にかざってもらいます。 あなたもボランティクラブの会員になりませんか? そして人をよろこばせることが自分のよろこびにつながることを、いっしょにかんじてみませんか。 ボランティアクラブを体験した子どもたちに、「先輩としてボランティアクラブのことを教えてあげて」というと、、「楽しかった。ひとのためにしているつもりだったけれど、自分までがいい気持ちになった」「顔を会わせたことがないお年寄りの笑顔が年賀状の向こうに見えるようだった」など、うれしくなる意見がいろいろ出ました。 ★6時半にママが帰ってきたので孫をわたして、ベッドにもぐりこみました。うつらうつらしながら、明日以降予定が立て込んでいるのでどうしても治さなくってはと思っていると、看護婦さんをしている友人から電話がかってきました。「とにかく病院に行って!」というので、しぶしぶ車を出しました。ところがロックしていて、なんど試しても、エンジンがかからないのです。再び、売薬とアンプルを飲んで寝ました。今、23日の朝4時です。風邪、ぬけたみたいです。日ごろ薬を飲まないので、よく効くようです。 2月21日(火) [ジレンマ」 ★雑誌でシナリオライターの大石静さんがこう話されていました。「(自分の書く)作品には必ずどこかに既成の価値観を疑ってみて、というメッセージをこめたい。そして何よりも、仕事をくれた人の期待に応えて、『大石さんに頼んでよかった』と思ってもらいたい」。同感です。 ★家の中を少しでもすっきりさせたいという思いが強くて、昨日に引き続き、何かヒントはないものかと、「少ないもので豊かに暮らす」という文庫本を斜め読みしました。そして、この本を書いた人とわたしの根本的な違いがわかりました。イギリス生活が長かったとか、価値観の違いとかそういうものではなく、家族構成、職業、経済など、つまり物理的な違いでした。筆者は息子さんが結婚して家を出たので一人暮らし。鍋も数個、包丁も一丁、冷蔵庫はいつもガラガラですませることができるのです。しかも英国アンティークのお店を持っている筆者は、自身がステキに生きることが売りになるのですから、いっそう磨きがかかろうというものです。こちら、資料と本と、たたんだ衣類がなだれを起こし足の踏み場もなくなってしまった書斎と、あちこちに広がっている家族の持ち物にはざまでもだえています。洋服を年二回チェックして一年間着なかったものは処分するなんてことは、宝くじでもあたらないかぎり、とてもできません。またいつか着られる……なんて思っているようでは、少ないもので豊かに暮らすなんて、ほど遠い夢かもしれません。タイミングよく、「とんぼワールド」の中の、「がらくた宝箱」に、どうしても捨てられないものについて書いてアップしました。そんなものを引きずっているのですから、とてもとても……。 ★資料をばらまいただけではあまりに情けないので、5月締め切りの作品にとりかかりました。いろいろ条件があるので、かなりの覚悟がいりそうです。 2月20日(月) 「才能」 ★片付けるのが下手人間のわたしは、机の上は昨日整理したばかりなのに、もういろいろなものが乗っかっています。すっきり片付いた生活にあこがれていて、参考にするべくいろいろな本を買って読んでみたりもしたのですが、家族が多くてものがあふれているからなのでしょうか、忙しすぎるのでしょうか、いえ、やっぱりいいかげんな性格からなのでしょう、少しも片付きません。それでも懲りずに、「フランス人の心地よいインテリア生活」という文庫本を買ってしまいました。ほとんど飛ばし読みをしました。たった一つ、そうかもと思える「片付け下手のためのとっておきの方法」がのっていました。それは、「床への直置きはタブー」ということでした。あっ、お醤油の瓶が空っぽになった。とりあえず床に置いておこう。ワインのボトルも空になった。床に置こう。このような発想はやめましょう。そうこうしているうちにキッチンの一角はデッドスペースになります。うーん、わかります。全くその通りです。よし、直置きをやめよう。これは机の上にも通じるところで、とりあえず机に置かないで、しかるべきところに収めればいいのです。……できるかな。 ★「ぼく、がんばったんだよ」が、いろいろな新聞で紹介されているようです。今日の産経新聞朝刊の児童書のコーナーをはじめ、日本海新聞、信濃毎日新聞、筋ジストロフィー協会の会報にも載せていただきました。 筋ジストロフィー協会の会報には、和馬くんのお父さんが原稿を書かれていて、車椅子の和馬くんを取り囲んだ一家の写真が載っているのですが、家族全員元気はつらつ、写真から笑い声が聞こえてくるようです。ちなみに和馬くんのママは、片付け上手。パパがおっしゃるには、「欲しいものがさっと出てくる」そうです。ママもかなり忙しいし、お子さんのおもちゃなども含めてかなりの物持ちさんなのですが、しかるべきところにちゃんと収まっているのでしょう。そういう風に片付けるのには才能がいるのかもしれません。 これは産経新聞の記事です 2月19日(日) 「はて、さて……」 ★ありがたいことに、全く知らない方のプログで、『盲導犬不合格物語』を紹介してくださっていました。そのトラックバックに、「本のご紹介ありがとうございます。沢田氏はわたしの友だちです」という書き込みがありました。それに対し、ブログのオーナーさんは、「え、ほんとうですか!友だちなんですか」と驚いていいらっしゃったのですが、わたしは、友だちと名乗られたその方に一度もお会いしたことがないのです。インターネットでつながりはあるのですが、友だちといわれるとちょっとちがうように思います。でも、そう思ってもらえるのは、ありがたいことなのかもしれません……。 ★「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)にチェックを入れました。近々、刷り増しがあるような、まだもう少し先のような。つまり確定ではないのですが、その兆しありといったところです。また「命」について、インドネシアに在留中のKさんとメールで取材をしました。Kさんは、日本にいらっしゃっる時は超ご多忙で、なかなか連絡がつかなかった方なのですが、向こうでもお忙しいとはいえ日本のスタッフとの連絡をパソコンでされているので、わたしの送ったメールもしっかり見てくださっていて、頻繁にてきぱきお返事をいただきました。資料も日本のスタッフに送るようにメールしてくださったので、すみやかに追加原稿を書くことが出来ました。今日は墓参する予定だったのですが、2月も中旬を過ぎたということで少しあせりもあり、資料としての本を数冊読みました。机のまわりも片付けました。探し物のためなのですが、肝心のものは見つかりませんでした。その他、わたしを紹介してくださる記事のチェックをしました。 2月18 日(土) 「お茶いろいろ」 ★中国の工芸花茶がたくさん集まってきました。ジャスミン、桃、菊、ハマナス、 金蓮花、ラベンダー、千日紅など。阪神百貨店の地価に伊藤園の量り売りのお茶のコーナーがあって、そこにもいろいろあるようです。 右上の花茶にお湯を注ぐと菊の花が三連あらわれました。 所用があって、駆け足で大阪まで出かけました。「アフタヌーンティ」で軽食をとったのですが、そのときに桜緑茶というのを飲みました。色は全くの緑茶なのですが、桜をスモークした香りがハーブっぽい感じで、なかなかいけました。ご家族を亡くされた友人にお菓子といっしょにこのお茶を届けようと思ったところ、「ラズベリーもおいしいですよ」ということでした。うーん……、かって、赤毛のアンを訪ねてプリンスエドワード島に行ったロマンチックな彼女ならラズベリーかも……と思って、そちらを買い求めました。 ★青少年読書感想文コンクールで、「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」を読んで兵庫県の知事賞をもらった少年の作品が載っていました。読んでみたい方は、ここをクリックしてください。尚、この作品は全国大会でサントリー奨励賞を受賞しました。 2月17 日(金) 「はずかしうれし♪」 ★「窯から出したてなのよ。父が沢田さんのお孫さんにって」といって友人が届けてくれたのは、陶器のおひなさまです。なんと上品な風情でしょう。ご自宅に窯を持ってらして、ご夫婦で陶芸を楽しんでいらっしゃるご両親の生き生きしたお顔を思い出しました。 ★社会福祉法人コスモスから発行されている「コスモスリポート」第100号に載せますからと、泉北障害者作業所の高橋所長の取材を受けていたのですが、昨日、その新聞が届きました。身に余るお言葉で紹介していただいていて、うれしはずかしです。所長さんは、12月8日のとんぼパーティにきてくださって、わたしのすてきな仲間や友だち、尊敬する方々に会われて、わたしのことを買いかぶってくださったようです。 写真は、泉北コミュニティ紙の記者横山まゆみさんに写していただいたものを使わせていただきました。 2月16 日(木) 「春の曲」 ★今日の「おもしろクラシック講座」は、春の曲の特集でした。1987年のニューイヤーコンサートでカラヤンの指揮の下、ソプラノ歌手キャスリーン・バトルが歌ったヨハン・シュトラウスの「春の声」のなんとまあ、玉をころがすように美しかったこと。春の女神の声もさぞあろうかと、うっとり聴きほれました。そのほか、ベートーベンをはじめ、シューベルト、モーツアルト、メンデルスゾーン、ヴィヴァルディ、チャイコフスキー、団伊玖麿……などなど春を愛でる曲をこんなにもたくさん聴くことができて幸せでした。外に出ると、朝より一段と冷え込んでいて、春はまだまだ遠い感じがしました。講師のN山さん、お風邪お大事に。 ★お気に入りのぬいぐるみをくわえて、「あそんでよお」と玄関に出てきたのはトゥリッシュ(「盲導犬不合格物語」にスター犬として登場しています。はいそうです、猫が好きで盲導犬になれなかったあの子です)。先日、取材に行った地域のミニコミ紙の記者Y山さんも、このかわいい歓迎にメロメロになって、よくし躾けられたキャリアチェンジ犬(不合格犬・リジェクト犬)と暮らしたくなったそうです。 キャリアチェンジ犬、引退犬を家族の一員にと考えている方は、日本ライトハウス行動訓練所にご相談ください。 2月15日(水) 「ひいひいじいちゃん」 ★今日は祖父の祥月命日でした。84歳。特に病はなく、老衰でした。明治の人にしては立派な骨格をしていたので、晩年の生活があと少しでも豊かで恵まれていたなら、もっと長生きできたにちがいありません。祖父の息が間遠くなり、やがて呼吸が止まってしまったあの瞬間を、44年経った今も、昨日のように覚えています。生まれてからずっと、わたしは一方的にかわいがってもらっただけで、何もしてあげることなく別れてしまったことが、いつも心の痛みとして残っています。祖父との思いでは、木立の隙間から漏れる光のように、いつもやさしく揺れています。今、孫を寝かせるときに歌っている歌の一つは、わたしが小さかった頃、祖父のあぐらの中で聴いた歌です。 ♪ うちのうらの千松は 八つで八幡に参られて…… (歌詞の続きは、とんぼワールドの「歌の虫干し」おじいちゃんの部に掲載) 孫がおぼえて、口ずさんでいるのを聞いた時は、祖父がすぐそばにいて、ひいひい孫を見守ってくれているような気がしました。魚が大好きだった祖父は常々言っていました。「わしが死んだら、生くさいもんでもかまへんさかい、仏壇に供えてや」。はまちのお作りと、貝柱の煮つけをお供えしました。カリフラワーのクリーム煮は、(何や、これは?)と思っているでしょう。カリフラワーやアスパラ、セロリなどが一般家庭に普及され始めたのは、祖父が他界して後のことだと思います。 2月14日(火) 「当たり外れ」 ★「とんぼの会」で合評のあと、カラオケボックスに移動してとんぼパーティのビデオを見せてもらいました。みなさんのスピーチを改めて伺いながら、これだけたくさんのみなさんにお祝いをしていただいたのだと改めて感動しました。大介くんの編集も素晴らしく、エンディングは、フジコへミングの「トロイメライ」をバックに、わたしがみなさんをお見送りしている映像にかぶせて、出席者のみなさん全員の名前が流れました。まるで映画を観ているようでした。 ★芦屋に住んでいる創作仲間のAさんが2月12日付けの神戸新聞を送ってくれました。なんとまあ、「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)の本の紹介が載っていました。神戸新聞社さんには、本をお送りしていないのですが、取り上げてくださってありがたいことです。また、確かな情報では、西日本新聞にも載っていたそうです。 ★「嫌われ松子の一生」、映画が先か、本が先か……。ちょっと考えたのですが、本を読み始めました。失敗だったかも。映画の予告編を観たとき、何が何でも観てみたいと思ったのですが、本は上・下2巻もあるのに読み始めて15分ほどで嫌になりました。人がどんどん不幸になっていくのは、そういう物語なのですからしかたがないことです。むしろ興味のあることです。ただ、その落ちて行き方が問題で、ぴかぴかの先生になったばかりの松子が、校長と修学旅行の下見に行ったのですが、旅行会社の社員をまるめこんだ校長の下品な策略に落としいれられ、修学旅行中には同僚の財布からお金を抜き取るはめになり……。こういう下劣な話はちょっと滅入ります。ここを乗り越えれば面白くなるのかも知れませんが、この先を読む気力が湧いてきません。その反動で文庫本を4冊買いました。電車の中で斜め読みしてみたのですが、うち3冊は外れでした。でも残りの1冊は、今のわたしにとって、「しめた」といえる本でした。それだけでもめっけものでした。 2月13日(月) 「雑巾さんの会」 ★先日、小学校のボランティアクラブの子どもたちは、老人ホームに届けるために介護用雑巾を縫いました。上手に縫った子どもたちもいたのですが、はじめて針を持つ子どももいれば、限られた時間内でのこと、縫い上げられなかった子どもたちもいました。気持ちは込められていても、人さまにもらっていただくものなのである程度の見栄えと、使用に耐えるものでなくてはなりません。例年、補正をするのですが、お針仕事が苦手なわたしには気が重いことなのです。そのことを知った雑巾さんの会のリーダーが、「してあげるから持ってきて」といってくれました。お言葉に甘えて定例会の今日、持参しました。 子どもたちのたどたどしい針目の上をなぞるようにしっかり刺された針目は、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と子どもたちをやさしく見守っているように、わたしには見えます。補正してくれたばかりか、自分たちが縫った雑巾も足して、倍にして渡してくれました。ボランティアクラブは、このように折々にいろいろな人に支えながら、丸7年が経とうといています。感謝です。さて、今日のニュースで、子どもたちが「考えなくなった」そうで、読み書き計算の他に考える力がつくように指導方針を立てるそうですが、完全五日制になってからは時間にゆとりがないようです。考える子どもを育てるために、クラブの時間がますますなくなる可能性は大だと思いました。 2月12日(日) 「銀河鉄道の夜」 ★宮沢賢治原作「銀河鉄道の夜」のミュージカル公演が茨木市でありました(わらび座)。チケットの手配などすべてしていただいたのですが、前が通路のとても見やすいいいお席でした。映像ではないので、どのように天空へ進んでいく汽車や途中で停まる駅などを表現するのか、暗転で変わるのも飽きるだろうなあと思っていたのですが……。 舞台中央に円形舞台があって、ドーナツを六分の一に切ったようなミニ舞台が円に沿って移動する度に次元が変わっていく……ジョバンニの家も、村も、銀河を走る汽車の中も、異次元も、無理なく表現してありました。汽車が銀河鉄道を走っていく感じも、不思議な駅も、全く違和感がなかったです。スロープや階段の使い方もうまく、すごいなあと何度も感心しました。台本は市川森一。演出は中村たかお。宮沢賢治の研究グループの方も観にいっていらっしゃったのですが、「専門的に言い出したらきりがないのですが、あれだけ複雑なものを4次稿までの部分も(削除された箇所もふくめて)、作品を忠実に踏襲されたものになっているなあと皆で感心しあいました。舞台構成や演出もうまいですよね」という評価をされていました。ふむふむ。さすがのご意見です。 ★昨日と今日の電車の中で、浅田次郎の「天国までの100マイル」と河合隼雄の「子どもの宇宙」を読みました。「天国」は以前に図書館で借りて読んだのですが感動が忘れられず、文庫で買いました。心地よい涙が何度も流れました。映画にもなったということで、だれが演じたのか気になり検索したところ、やっさん=時任三郎、マリー=大竹しのぶ……でした。うーん、描いていたキャストがふっとびました。映画はともかく、本はおすすめです。「銀河鉄道の夜」もそうですが、人間のあるべき本質にふれることができます。「子どもの宇宙」は、子どもの心理について、実例はもとより児童文学が引用されていてとても勉強になりました。 2月11日(土) 「お話しコンクール」 ★京都女子大で、「全京都小学生お話しコンクール」がありました。各小学校から選ばれてきた子どもたちが自分の家族や友だち、うれしかたこと、こわかったこと、こんな人になりたいなどを語ります。「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)のモデルでもある吉村和馬くんが、ノートルダム学院小学校の五年生の代表として参加しました。各学年ごとに教室に別れて審査があり、五年生の審査会場では15名の子どもたちが、それぞれの思いを熱く語りました。自分ばかりしかるお母さんの本心がわかるまでを語った少女や、「運命はいつかやってくる」というフジコへミングの言葉を信じて挫折しそうになる気持ちをはげましつつピアニストをめざしている少女。大切な友だち、妹、将来なりたいものなど、さすが選ばれてきただけあって、どの児童もお話しの内容は、心打つものばかりでした。和馬くんは、自分の病気のことを話しました。めげずにいろいろなことにチャレンジしていること、お母さんの悲しみに気づいたこと、病気になったことでいろいろな出会いや人に感謝する気持ちが生まれたことなどをたんたんと語ったあと、「神さま、ぼくをこの世界に生まれさせてくださってありがとうございます。病気は早く直ってほしいけれど、筋ジズはぼくのトロフィーです」と結ばれていました。 お話しする和馬くん。後姿の子どもたちも代表者 和馬くんは、最優秀賞につぐ、京都女子大学賞を受賞しました。「すごい、すごい」。先生もご両親もとてもよろこんでいらっしゃいました。ノートルダム学院では1〜6年までそれぞれ2名ずつ、12名が参加していたのですが、なんと、うち11名が賞を受賞しました。それは、先生にとって喜びでもあり、心の痛むことでもあるそうです。1人選ばれなかった子どものことを思うと……。なお、審査員の先生が、「聞きやすいお話について」、こんなことをおっしゃっていました。@一文を30字以内にまとめる。A修飾語をできるだけ使わない。B一文で一つのことしかいわない。これって、童話を書くときの参考になりませんか? ★お話しコンクールの帰り、同じ京阪沿線で開催中の野寺夕子さんの写真展「抱きしめて」に行ってきました。迷いようのないところを地図が読めないわたしは、いろんな人に聞きつつ、やっとたどり着きました。地域の方々、保育関係者、野寺さんの折り合いなどなど、いれかわり観に来られていました。 会場は保育園の2階なのですが、昨日は、たくさんの保育園児たちが展示された作品の間をはいつつ、観ていた様は、「お見せしたかった」そうです。 2月10日(金) 「招待状」 ★毎日新聞社と全国図書館協議会から表彰式の招待状が来ました。昨日の日記にも書いたのですが、「盲導犬不合格物語」が2005年度の全国感想画コンクールの指定図書になっていたのですが、徳島県に住む一年生の男児の描いてくれた感想画が、たくさんの応募作品の中から、最優勝につぐ優秀賞に選ばれたのです。表彰式は、二週間後に東京であります。「万障お繰り合わせのうえ、ぜひご臨席賜りますようご案内申し上げます」と書かれていました。指定図書に選んでくださった感謝の気持ちや、優秀賞の一年生の男の子におめでとうをいいたいことなどからも、出席しないわけにはいきません。万難を排して行かせていただきます。どんな絵を描いてくれたのでしょうか。楽しみです。うれしいな。 ★昨日T市の図書館で見つけた5冊の本について堺市の図書館に行ってあるかどうか聞いてみました(ほとんど図鑑)。5冊並べて撮ってきたデジカメ画面を見せたところ、判読しにくいタイトル文字を読み取って検索してくれました。1冊以外は、他の支所にあるので取り寄せてくれることになりました。これから書く物語にこれらの本がどう影響してくるのかはわかりませんが、ひとまずほっとしました。 2月9日(木) 「便宜」 ★朝のうち図書館で調べ物をしました。次の作品の後半をいかにするか、なかなか資料が見つからなくてお隣T市の図書館に行きました。わが家を出てすぐの道路の向こうはT市です。和泉中央にできた図書館は開設して3年ばかりの明るくて、蔵書の多さはもちろん、閲覧の机もあちこちにある、すてきな図書館です。しかもわが家からは車で5〜6分の近さで、堺市の中央図書館よりうんと近くて便利なのです。探していた資料になる本が5冊見つかったので貸してもらえないか名刺を渡して頼んでみました。というのも、T市に住んでいるか、勤めている人でないと借りられないということを知っていたからです。あらかじめ子どもの書架を調べてみるとわたしの書いた本も並んでいました。T市の子どもたちもわたしの本を読んでくれているのだから、次の本を書くための資料として2〜3日ぐらい寛大な心で貸してもらえると思ったのは、甘い誤算でした。責任者らしき男の人が出てきて、「T市以外の住所はパソコンが受け付けませんから」の一言でむげもなく断られました。しかもその態度は、そういうことを申しでした者に対して叱責するような高飛車で横柄な態度でした。杓子行儀。お役所仕事。情け無用。門前払い。四角四面……。臨機応変。ケースバイケース。便宜を図る。大岡裁き。体制に影響なし。器を作って魂を入れず(こんな立派な図書館なのに)……。いろいろな言葉が頭の中を駆け巡りました。便宜を図るという言葉の載った辞書はこの図書館にはないのでしょうか? パソコンが何さ! 気持ちさえあれば、図書館の住所気付という粋な計らいもできるのに。「ノー」という言葉がきらいなわたしは思いました。機械に操られて、何か大切なものを見失っていないのかなって。そう思いつつ、逆恨みはいけないかもと反省モードに入りつつこれを書いています。日ごろ行き来のあるお隣同士の市ですら固守されているバリアがあるのですから価値観・思想の違う国名仲良くなるのは難しいのだろうと、政治家のご苦労を思いました。 ★パンジョの童話講座の日でした。今日は一作しかでていなかったので、その作品について徹底的に合評しました。履歴書をしっかり作成して書いたというだけあって、ほつれのない作品で、完成度も高かったのですが、いかにすれば読む人の共感を呼ぶか、ドラマチックに話をふくらませることができるか、小さな読者の心を揺さぶるか……など、主人公の目になって見直して見ると、いろいろなものが見えてきます。具体的に話し合いました。 ★泉ヶ丘の駅で、ひょうきんなわんちゃんにすれちがいました。道行く人が立ち止まって、「かわいい」といいつつも、くすくす笑っています。毛糸で編んだ帽子はちゃんと耳が出るようになっています。おそろいのドレスもフリルがついていてなかなかかわいいのです。メガネは伊達のようです。「写真を撮ってもいいですか?」というと、連れていたおじいさんがよろこんで立ち止まってくれました。「もっと撮っていいよ」と自転車からおろしてもくれました。とぼけた顔のわんちゃんは、周りの人に幸せをふりまいていました。 ミルクばあちゃん(17歳・30キロ) ★帰宅すると学研さんからメールが入っていて、全国読書感想画コンクールで、一年生の男の子が「盲導犬不合格物語」を読んで描いた絵が、最優秀につぐ優秀賞に入ったということでした。どんな絵なんでしょう。見たいなあ。インドネシアからも情報が届いていました。 2月8日(水) 「評価まちまち」 ★映画「フライトプラン」を観ました。最新式の超大型旅客機の中がこういう風になっているのかと興味津々でした(本物かどうかは別として)。ストーリーの展開にも無駄がなく、小さな女の子が旅客機に乗ったというのは、もしかして母親ジョディフォスターの妄想だったのだろうかと想像を膨らませながら時の経つのを忘れ、画面に釘付けになりました。ジョディ・フォスターの6歳の娘に向けるときの慈しみに満ちた優しい表情と、緊迫した時の別人のような落差に見惚れてしまいました。ハラハラドキドキ夢中になれる映画でした。それにしても、ラストになって一気に解決する物語の構成は素晴らしかったです。フライトプランって、そういう意味だったのか……。とは、あくまでもわたしの個人的な感想と言わざるを得ません。左となりの熟年夫婦はどちらもいびきをかいて眠っていらっしゃいましたから。 ★きびなごを手びらきにしてしょうが醤油で食べました。つるりとなめらかで腰のある風味は、まるでいかさしのようで、なんとも美味しかったです。子持ちわかさぎは空揚げにしました。それに具だくさんのかす汁。冬ならではだなあとおいしくいただきました。一方で大根のぬか漬け。この冬は、床を休ませずずっと漬けています。というのも、孫が好んで食べてくれるからです。 2月7日(火) 「外回り」 ★2121212121212121212121212121zzzzzzzzzzzzzzz 深夜に起きたら不思議な暗号が……。宇宙人からのメッセージ? いいえ、犯人は猫のチッチ。疲れて眠ってしまったわたしに代わって日記をつけてくれたようなのですが。にゃごにゃごごろにゃーんとしか読めません(そんなもの読めるか! はい、すみません)。でも、興にいれば五行ぐらい書いていることもあるんですよ。さて、冗談はさておき、昨日は、朝から取材を受けました。ありがたいことです。いずれ掲載されたときにお知らせすることになると思いますが、なんと謝礼までいただきました。恐縮です。そのあとパスポートを受け取りに行きました。この写真を十年後の書き換えの時には、(若かった)と思うのかもしれませんが、年相応に写っていました。その後、梅田の旅行会社に払い込みに行って、ついでに新風舎を覗いてきました。ときどき案内パンフをいただいて、気になっていました。一度、お話しを伺いたいと思っていたのですが、なかなかチャンスがなく、今日こそはと行って来ました。展示場には、自費出版や企画出版の本がたくさん並んでいましたが、新しく出版される本のラフ刷り(?)がおいてあって、意見をのべてくださいと無料で持ち帰るようになっていました。なんと、日本児童文芸の仲間の本でした。また著者ということで、だまっていても本は割引で買うことができました。前にピロティが広がっていて、空間がとてもいい感じでした。急いで帰途についたのですが、それでも夕方になりました。食材のほかに、流感で保育園を休んでいる孫に頼まれた「ラムネ菓子」を忘れず買いました。ラムネは、保育園のおやつの時間にいただくようで、大好きなのです。駅前の本屋さんで注文していた本を受け取り、ついでに子どものコーナーをのぞきました。一段すっぽり、わたしの本が並んでいました。まるでわが家の本棚のようです。ありがたいことです。 2月6日(月)「A型インフルエンザ」 ★11時ごろ、「39度のお熱です」という連絡が保育園からあり、孫を迎えにいきました。家に帰ると熱は少し下がっていたのですが、真っ赤なほっぺたでうつろな表情をしています。先月、熱性痙攣を起こし際に、以後、37度5分の熱が出たら痙攣止めの座薬を入れてくださいといわれていましたので、とにもかくにも座薬を入れ、小児科に連れていきました。流感の恐れもあるということですが、明日にならないとわからないとのこと。帰りにプリンを買いにケーキ屋さんによったのですが、孫の足取りがふらふらしているのです。今まで高熱が出ても足元がふらつくということはなかったので、もしかしたら座薬のせいかもしれないと思いました。夜、また9度台の熱が出たので不安に思い、小児救急診療センターに行きました。ふらついていたことを話すとやはり座薬のせいで、眠たくなるからだそうです。検査の結果、A型の流感でした。いつもはごきげんな孫なのですが、今日はぐったり、ぐずぐずでした。みなさん、お風邪にはお気をつけください。わたし? インフルエンザの予防注射をするにはしたのですが、あの注射は何型の予防注射だったのでしょうか……。というわけで、今日するべきわたしの予定はすべて流れてしまいました。明日の予定にプラスしなければならないので、明日は多忙な一日になりそうです。 2月5日(日) 「心からのお願い」 ★70000ヒットの「りこさま」。ホームページについているメールで、プレゼントさせていただく本の名前と、ご住所、ご本名をお知らせください。 ★お宅にも届きましたか? 下記のような松下電器産業からのはがき。 中を開かなくてもわかりました。問題のストーブ探しのはがきだということが。昨年の12月25日の日記にも書きましたが、松下電器の事故につながらないための一生懸命な姿勢に感動しています。命に関わる不良品を出したのだから当たり前といえばそれまでですが、今までに事故をおこす可能性のある車にしろ、発火する危険性のある電化製品にしろ、ここまで徹底的に商品回収のために動いた会社があったでしょうか。 フリーダイアルの囲みの上に書かれている、「既に点検修理をされたお客様にも、シーズンオフにお引取りいたします」のくだりでは、泣けてきました。この寒い間は使って置いてください。暖かくなってストーブを使わなくなった時に、5万円をお支払いして引き取りますというこの姿勢。わたしは松下電器と何の関係もない(株ももっていないし、ご近所さんにも勤務の方はいない)のですが、及ばずながら力になりたいと思い、再度ここに書き込みました。お宅のストーブ、だいじょうぶですか? ★「千」(仮題)の原稿を出版社に送りました。どういう返事が返ってくるか……。その他たまっていた手紙などまとめて書きました。「命」の写真を出版社に送りました。 2月4日(土) 「二つのぜいたく」 ★驚き、驚き! 殻つきの牡蠣が一斗缶で、また届きました。1月に送ってくださった時は、あいにく夫が旅行中だったということで、今回、再び……となりました。申し訳ないことです。もちろん夫は大喜び。鉄板で焼いて熱々にレモンを絞っていただきました。恐る恐る2〜3個ではなく、なんというぜいたくでしょう。前回、おすそわけできなかったところへもお届けして、喜んでもらいました。 ★わたしの部屋には暖房がないので、この季節、パソコンを叩いていると体が芯から冷えてきます。そのつど隣の部屋のストーブにあたりにいったり、ホットカーペットと毛布の間にもぐりこんだりしてはいるのですが、今日のように寒いと、いったん冷えた体はストーブの温かさでは戻りません。頼りはお風呂。今日も何回お風呂にとびこんだことでしょう。物の本によると、お風呂に入りすぎると自力で体温調整が出来なくなるそうなので悪循環かもしれませんが、じわじわ体が温まってくる幸せ感は何物にもかえがたいです。新しい週刊誌があれば尚最高です。おかげで推敲進んでいます。 2月3日(金) 「節分」 ★創作関連ニュースをまとめて報告します。「千」、どうにか脱稿。これから細かいチェックをして、週明けに着くように出版社に送りたいと強く願っています。毎日新聞社さん経由で、「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」の感想文を書いたお子さんからお手紙が届きました。わたしに会いたいそうです。妹さんからのお手紙も入っていて同じ事が書かれていました。お返事を書かなくてはと思うのですが、はてはて……。仲間から、今日の毎日新聞にその発表と、「とらちゃんつむじ風」の広告が出ているよ、というメールが入りました。パンジョライフカレッジから、ありがたいお知らせがありました。後日、日記に書けると思います。「命」に関連して、おっとどっこいのハプニングが……。一件落着しましたが、一日遅ければ、インドネシアまで追いかけていかなければならない事態になったかもという冷や冷やものでした。本になるまでは気が許せません。 ★ばたばたしていて、節分の海苔巻きの準備をするのをすっかり忘れていました。夕方、孫を保育園に迎えに行った帰りに足りない材料を買そろえ、どうにか夕飯に間に合わせました。かんぴょう・しいたけ・高野豆腐・きゅうり・厚焼きたまご・かにかま。泥縄だった割には好評でした。今年の恵方は南南東らしいのですが、北北東にあるテレビを見ながら丸かぶりしました。節分といえば孫ですが、保育園にお迎えに行ったら駆け寄ってきて、「きょう、なんかきた」といいました。なんかとは鬼だったそうで、孫は大泣きで、鬼に豆を投げなさいといわれて、やっとつまんだ豆は一粒。指が震えていたそうです。「おにが、がーちゃんをだっこした」。さぞこわかったことでしょう。 ★70000ヒットの方は、メールかおめでとう掲示板でお知らせください。 2月2日(木) 「映画1本・本1冊」 ★墓参のあと、京都シネマで映画を1本観ました。スエーデンの音楽映画「歓びを歌にのせて」です。タイミング的にこれしかみられなかったのですが、とてもいい映画でした。ストーリを簡単に言えば、著名な指揮者ダニエルが病に倒れ、たどり着いたところは少年時代をすごした村でした。決していい思い出のある村ではないのになぜかここに足が向いたのです。人間嫌いのダニエルは頼まれて、いやいや聖歌隊の指導をすることになります。聖歌隊は混声で、メンバーは若い人からお年寄りまで。それぞれ問題を抱えて生きている人たちですが、彼が来たことで少しずつ変わっていきます。ウイーンのコンクールに出ることに反対していたダニエルですが、出るからには意表をつく素晴らしいコーラスをと思います。歌うということはこういうことなのだとラストシーンは感動で心が震えます。ヴァイオリンの独奏、オーケストラの演奏、そしてコーラス。音楽が好きな人はもちろん、そうでない人も共鳴できる映画です。 ★電車の往復で、「あなたはオバサンと呼ばれている」(講談社文庫)を読みました。タイトルを見て、(それがどうした)と思ったのですが、著者が内館牧子とあったので、きっと面白いだろうと買いました。この本は、タイトルはいまいちでしたが、めっけものでした。というのも、どういう人がおばさんであり、またおばさんでないか、おばさんにならないための心構えについて具体的に語るために、なんと35もの映画に出てくるおばさんといわれる人、またはそうでない人をウオッチングしているのです。つまり、居ながらにして35の映画を垣間見ることができるのです。35のうちわたしがみた映画はたった2本だったので、得をしました。ビデオ嫌いのわたしでもビデオを借りてきて是非見たいと思う映画がいくつもありました。著者の小気味の良い価値観に胸がすっとしました。でも、わたしはおばさんであることが好きなので、この本を読んだからといって、生き方は変えられません。だから真剣に考えます。電車のシートに窪みがあるのがベターかベターでないか……。 窪みが4つしかない。ということは4人しか座れません。それは、(もう少し詰めたらいいのに)など、おせっかいなことは考えなくてすむので、いいことかもしれません。でも子どもが並んで座った場合すきまができるので、詰めて欲しくなります。と、運の悪い子どものおしりは片一方が窪みに片一方が膨らみにあたり、不安定のまま30分も電車に揺られrことになります。これは成長期の子どもの姿勢に影響してくるのでは……。 2月1日(水)「2月」 ★月が替わったという実感がなかったせいで、今日が、第1水曜日ということに気がつかず、老人会の空き缶回収日だったことを失念してしまいました。度忘れは今月にかぎったわけではないのですが、ちょっと落ち込んでしまったのは、夫と次女を駅まで送りにいった際に、あちこちの門口に空き缶らしきものを入れたビニール袋が出ていたのにもかかわらず、それが老人会の回収日に結びつかず、月2回ある市の回収だと思い込んでしまったことです。次女に、「市の回収は先週とちがった?」といわれても、「先週だと思っているけれど、あれから二週間経ったのよ」と言い切ってしまった聞く耳持たずにも、あきれたものです。 ★小学校のクラブ支援の日でした。3学期は老人ホームとの交流ということで、老人ホームに寄贈する介護用雑巾を縫いました。4年生はまだ裁縫を習っていないそうで、初めて針に糸を通して「縫う」ことにチェレンジした子どもたちは、いっしょうけんめいでした。 ★陶芸を習って久しい友人からかわいい手作りの犬をもらいました。 |