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            日々好日  2006・6

       
 


6月30日(金)「グッドニュース」

★今日は、わたしにとってうれしいできごとばかりありました。

♪その1
「命の重さはみな同じ」のポストカードが出来てきました。写真家の野寺夕子さんが、本の中からセレクトした、すてきなセピア色の写真カードが4枚セットになっています。どの写真からも、メッセージがヒシと伝わってきます。申し込み先は七夕社。1セット300円(10セット以上は250円。送料は振り込み手数料と相殺されます)。振り込んでくださった方に発送されます。振込先(01040−0−28334)

                
                 野寺さん手作りのメッセージカードもすてき!

♪その2
今日お訪ねした「子ども百景」の作家左海良(さかいりょう)さんから、沖縄の土紋ガラスのお皿をいただきました。

                

このお皿を作ったアーチストは稲嶺盛吉さんといって、琉球稲峰ガラスの作家として知られ、たくさんの賞を受賞されています。光を当ててできるブルーの影は沖縄の海の深さ……でしょうか。神秘的です。わたしのカメラでは撮ることができませんでした。琉球稲嶺ガラスの青い字の部分をクリックしてみてください。影をみることができます。


♪その3
仕事の話です。@「とんがり森の魔女」、本にしていただけそうです。来週打ち合わせがあります。「いい本にしましょう」とメッセージをいただきました。A原稿依頼書と共に、「話のびっくり箱」の見本本が届きました。竹内もと代さんのすてきなファンタジーが載っていました。ここに書かせていただけるのだと思うと、うれしいです。

♪その4
次女の誕生日でした。子育てがわたしのすべてだったので、小さいときの思い出は、あふれんばかりにあります。その思い出のいくつかが、ときどき孫とダブります。

♪その5
友人の仕事のこと。@ライターの友人が手がけていた在日被爆者の聞き取り、ゲラ校正にたどり着きました。8月6日に間に合いそうです。A別の創作仲間の提出寸前の原稿を見ています。難産でしたが、とてもいい本になりそうです。アドバイスできることがうれしいです。

♪その6
だれかが「須藤元気」さんの切抜きをファイルしてポスティングしてくれていました。たぶんあの人……、いえあの人かも。

              追伸― めげることもいっぱいありました。でもそれは、できるだけ日記に書かないよう                    にしています。「日々是好日」にならないからです。


6月29日(木)「子ども百景」

「子ども百景」―自分さがしの旅― 左海 良(朝日新聞社)という本をいただきました。著者は、元校長先生です。「切り絵とエッセイで綴られた子どもの世界」と帯に書かれています。「はとぶえ」に連載されていたそうです。


 
  怒っている子・笑っている子・驚いている子・つまんない子・泣いている子・めげない子・やさしい子……

1ページにエッセイがひとつ、それに合わせて切り絵も1枚。子どもたちの学校や家庭での日常が百景、慈しみのある文章で、また、躍動感のある切り絵で、いきいきと描かれています。「個性がバクハツする教室」「仲間を守る」「切れる と むかつく」「遊びの大切さ」「お父ちゃんとお母ちゃんのけんか」……。どの子も、その子らしく光っています。子どもの本当の姿が、この本の中に詰まっています。そんな子どもたちを見守ってこられた先生の愛情をたっぷり感じることができます。

童話を書いている人に、また子育て中でいらいらしていて子どもの良さがみえなくなっている人や、子どもにかかわる仕事をしている人などにおすすめの一冊です。き切り絵もご自身の作だと伺っています。あした、この本をプレゼントしてくれた友人といっしょに、先生にお目にかかることになりました。本がいる人(会って渡せる人にかぎります)は、メールください。本、買ってきます。もちろんサインもしてもらってきます。


★さくらんぼ(山形の佐藤錦)が届きました。友人が、一年でいちばんおいしい時期に届くように頼んでくれていたというのです。氷水にさっとつけて、家族それそれが小皿にとりわけて……。あ、写真を撮るのを忘れていた。果肉が厚くって、甘くって、とてもおいしくいただきました。

               

6月28日(木)「容量不足」

ホームページに写真がうまく送れなかったり、日々好日がリンクできなかったりしていたのは、容量が足りなくなっていたからです。ZAQに連絡。容量を増やす手続きをしました。増えているかな……。パソコンのことをよく知らないので、トラぶったときにはパニくってしまいます。そんなとき、パソコンレスキューサービスは心強い味方です。

★孫が、夕べから熱を出しています。今日は保育園を休んだので、一日つきあっていました。家事の合間にパソコンにも向かいたいのですが、孫がべったりで、なかなか思うようにならない一日でした。夫がいれば、「ちょっとみといて」といえるので助かる一方、夫が留守で助かることもあります。食器を洗う量がめちゃ少ない。洗濯・ゴミにつては激減。空き缶空き瓶がでない。新聞が散らからない。お風呂のお湯が汚れない。乗りたいときにいつでも車に乗れる。万事うるさくない(これはお互いさまかな)。体は忙しくても、心はのんきです。夫からは、毎晩決まった時間に電話がかかってきます。孫の「じいじッ♪」をききたさに。

★「命の重さはみな同じ」(学研)ですが、わたしのところに注文本が届くのは、2〜3週間先になるそうです。書店の情報を見ると、「在庫なし、取り寄せ」となっているところがほとんどです。近くの本屋さんがまとめて注文してくれたところ、「保留」という返事があったそうです。「刷り上った本はどこへ行ったのでしょう。ほら、今月出たばかりの、『命の重さはみな同じ』という本ですよ」(なんか、どっかで、聞いたことがあるセリフ)。それにしても不可思議、不可思議。

★いただいた本の紹介がたまっています。おいおいアップしていきます。


6月27日(月)「枠」

★こんな写真が届きました。和馬くんが甲子園にゴールしたときの横断幕です。これはノートルダム学院小学校の枡本先生の手作りです。

        

真ん中に、「ぼく、がんばったんだよ」の本を載せてくださっています。21日の打上のときに枡本先生が、「横断幕作ろうかな」とおっしゃっていたのは、このことだったのですね。朝まで徹夜していて行けなかったことが、ますます悔やまれてなりません。あした、6月28日(水)17:11〜17:50 MBS(4ch)の「Voice」(ニュース番組)に、このときのようすが放映されます。ぜひごらんください。

★久しぶりに、「あおきさんちの便り」45が届きました。

   

まあB5サイズ8ページにびっしり、家族のニュースが書きこまれています。ご家族は、五人が五人、それぞれわが道を行くといえばいいのでしょうか、個性的で意欲的です。わたしは、ライターをしている奥さんとお友だちなのですが、まだ会ったことがない末っ子の萌ちゃんのフアンです。このおじょうちゃんの個性とパワーは、世間のスケールでは測り切れません。ちんまりと枠に押し込めようとする今の教育方針では評価がもらえず、高校をとびだしました。将来が楽しみです。そうだ、萌ちゃん、あなたを密着取材させてもらえないかなあ。きっと、面白いことに出会えそうです。お、我らが「飲ん兵衛会」のことも書いてあるではありませんか。ふむふむ……。メンバーは、ベストセレクトとですって。まあねえ♪

★短編の依頼作品を送ったとたん、別の出版社から12枚作品の依頼の打診がありました。もちろん、ありがたくお引き受けしました。一方、原稿を書き直したにもかかわらずお返事が保留になっている出版社にメールを送りました。没だといいにくいのかもしれないので、「没でもめげません。はっきりしたお返事をください」と書いたところ、すぐに電話がかかってきました。わたしは、最後に預けた作品について尋ねしたかったのですが、それはもう少し検討してみるということで、前に見ていただいたことがある作品を書き直してみませんかということでした。なんというか、まだ「もやっと」した感じです。

6月26日(日) 「嫌われ松子の一生」

「嫌われ松子の一生」、とうとう観ました。この映画との最初の出会いは予告編です。よき時代の茶の間のひな壇の前で、おかっぱ頭の少女が大きな口を開けて幸せそうに歌っていました。 

     ♪ あげて のばして お星さまをつかもう……。

その無邪気な少女が、どんないきさつで問題のありそうな男たちとかかわり、「なんでこうなるのお」という一生を送ったあげく、殺されてしまったのか……。♪ あげて のばしてお星さまおつかもう……のメロディとともに、わたしの心に残ってしまいました。封切りまでまだまだありました。

書店で文庫本に出会ったときはうれしくって、とびつきました。ところが、数ページ読んだだけで、挫折してしまいました。というのは、学校の先生だった松子が修学旅行先で、盗みの嫌疑のかかった受け持ちの男子生徒かばうために、自分が盗んだといってお金を返えそうと思いつくのです。返すお金がないので、借りるだけと自分にいいきかせ同僚の財布に手を出すという、その場さえなんとかやりすごせばいいという松子の安易な考え方に、結果を想像すると気が重く、読む気が失せてしまいました。映画が封切りになっても「観たい」「やめておこう」のくりかえしでした。

この日記に書いているわたしの映画についてのコメントを読んで観る映画を決めているというライターの友人から、「松子」を観てきたというメールが届きました。それには、
     「3丁目の夕日」や「THE有頂天ホテル」なんかよりずっと衝撃的で編集や構成もおもしろかったです。
     中谷美紀もすごく綺麗だったし、出演陣の個性がすごかった。(中略)。
     中島哲也監督には注目したいです。
と書かれていました。やっぱり観にいこう。

PG12に指定されているのですが、電車にはねられるシーンや、殺人シーン、松子が殴られるシーン、松子の最後のシーンなど、子どもに見せたくないシーンも多々ありましたが、風俗で働くシーンなどは、露骨にならないようにとてもうまく表現されていました。松子はこういう時代に生きていたんだという時代の取り入れ方も、自然でうまかったです。病弱な妹がいなかったら……。松子の一生は変わっていたかもしれません。知らない間に人間形成の上に深く影響を与えている家族について、考えてしまいました。中島監督は、好きだった映画「下妻物語」の監督でもありました。


6月25日(日) 「まあ♪」

★「とらちゃんつむじ風」(文研出版)が、第39回夏休みの本「緑陰図書
」(小学校中学年の部)に選ばれていました。2006年京都の夏休み推薦図書にもなっていると、越水利江子さんの「風雲童話城」に書いていただいていました(緑陰図書とはまた別のものなのでしょうか)。いずれにしても、とらちゃんと日の出商店街のおっちゃんたち、がんばってくれています。いえ、文研出版の営業さんが、がんばってくださっているのですね。ありがとうございます。

★おかしな話なんですが、毎小に連載中の、自分が書いた「ばあばのふろしき物語」を読むのが、毎回楽しみなんです。校正をしながら読む原稿と、新聞に載ったものは全く別のもので、一人の読者として笑ったり、おやまあと驚いたりしています。粟田伸子さんのイラストが決まっていて、それをながめるのもうれしいです。掲載がお休みの土・日は、つまんないです。

★「食育」がテーマの別の連載作品も無事脱稿しました。どんな絵がつくのか、まったく初めての方、しかも男性なので、想像がつきません。期待でふくらむばかりです。

★孫といっしょに七夕の笹飾りを作りました。ママが、折り紙でアンパンマン一族を折って、顔を描きこんで吊るしました。「ままちゃん、じょうじゅねえ」と孫がほめていました。


        
             スイカの種をはったのは孫。左の折り紙にお願いも

★夫が留守の間、マックの散歩がわたしに回ってきています。今朝は早起きした孫つきで、小1時間歩きました。健康にいい以前の問題で、かなり疲れる散歩です。夕方、夫が電話をかけてきたのは、孫の声がききたいからです。「じいじ♪ どこにいるの?」。「おそと」。たしかにお外はお外ですが……。

6月24日(土)「和馬くん、甲子園にゴール!」

★「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)のモデルの和馬くん(ノートルダム小学校6年生)が、阪急電車の駅を歩くの旅を終わった後も、阪神電車に切り替え、今日、めでたく甲子園にゴールインしました。ゴールであこがれの赤星選手が出迎えてくれることになっていたのですが、もう口外してもいいですよね。メイク・ア・ウイッシュのプレゼントなのです。このようすは、テレビで放映されます(日時は、おめでとう掲示板をごらんください)。わたしは、もちろんいっしょに歩いてゴールするつもりで、日程が決まってからずっと楽しみにしていました。ところが、仕事上のハプニングが起こり(わたしからは連絡がとれないという状況で、一方的な急ぎの申し入れがあった)、昨夜9時から今朝の6時まで、全く一睡もせずに力を注ぎました。一睡もしていない状態で、いくつかの駅を歩くというのは無理に思われました。数馬くんの晴れの姿を拝むことができないのは残念ですが、急きょパスすることになりました。目的の甲子園を踏破したあとも、徒歩(今は車イス)の旅は続けられると聞いています。がんばれ! 和馬くん。今日のことは京都新聞に出ています。

それにしても、一睡もせず夜を明かしたということは、初めての経験でした。いつもは徹夜といっても適当に切り上げ、寝ていました。心臓の動悸もかなり感じました。いざというときはパワーはでるものだと、10時間近く寝ずにパソコンに向かっていた自分にビックリしています。でも、今日の夜の8時ごろまでは疲れがのかず、使い物になりませんでした。今日は、早く寝なければと思いつつ、家族の帰りを待ちつつ、ぐだぐだ日記を書いています。

★昨日の朝、宅配便の不在票が入っていました。いつもは連絡しなくても再配達があるのですが、違う業者だったせいか、今日の夜8時までありませんでした。やっと届いたさくらんぼは、二日間、暑いトラックの中に入れられていたため、すっかり熟れて、中にはカビまで生えているものもありました。連絡しなかったこちらがうっかりだとしても、配達人は不親切だと思いました。箱に大きく23日午前中必着と書かれていて、しかも一見して生ものとわかるパッケージなのですから、在宅確認の電話をして、もっと早く再配達するべきだと思いました。わたしならそうします。


              


氷水につけて、さっそくいただきました。贈っていただいた方の心がおいしさの粒となって、口の中に広がっていきました。今朝、夫はセブ島に経ちました。あこがれのロングステイとはいかないようですが、羽を伸ばしてくるそうです。え、家でもじゅうぶん伸ばしているのに。


6月23日(金)「絵の力」

★「元気印」が売りのわたしですが、このところは、いささかばて気味で、咳き込みがひどくなっています。今日は休養とばかりに、午前中はベッドの中にもぐっていました。わたし以外だれもいない部屋から、いびきが聞こえてきました。はは〜ん……、やっぱり。どこからしのびこんできたのか、マックが足元で寝ていました。

★ママが仕事帰りに、小さな絵本を買ってきました。「ぐりとぐらの1・2・3」という数字の絵本です。孫は、1から10までは歌うように唱えることができますが、字も、数字が持つ意味も全然知りません。ただ、ラムネ菓子をいっぱいほしいときは、「1・2・……9・10」ちょうだい」とおまじないのようにいっているので、10はいっぱいだとは思っているようです。絵を見ながら、声を出して本を読んでいます。聞いていると、かわいいんです♪ 孫にとって、このページは、こう書いてあるそうです。

            

               みんなでたべるの いただきまちゅ 
               ぺろぺろ おいち
         (ここからは、保育園で習ったうたが入ります)
             ♪  いちご みかん まちゅくめろん
                ばななに きゅうり(キーウイらしい) ぱいなっぷる
                くりーむいれて ふるーちゅぽんち


口からでまかせで読み終わったあと孫は、「ばあばも、たべてくらちゃい。はい、どうじょ」と絵の中のテーブルから、なにかつまみあげて、口に入れてくれます。ここで、いろいろ注文が入ります。「おいしい」といえとか、「おかわり」はいるのかとか、「のこちゃず、たべた?」とか……。みんな食べたといえば、「えーっ、ちゃんとたべれたん、おりこうやねえ」と頭をなでてくれます。その孫が、「このごほん、ごぶたのごほんと、おんなじやねえ」といいました。わたしはその発見がうれしくって、とびあがりました。こぶたの本というのは、切り離せばはがきになる同じ画家の「えはがきえほん」です。

         
       下がこぶたの絵本。二歳児の頭の中に刷り込まれた絵の力。うらやましい……。

★改めて出版社からの5枚童話の依頼書に目を通しました。「子どもたちに想像することの楽しさや読書のおもしろさを感じてほしい」と書かれています。想像することの楽しさ……か。やはり、もう一作、全く違う雰囲気の5枚童話を書いてみようと思いました。子どもの心に刷り込むことができるように……。その前に、一週間分の連載の校正をしなければ。

6月22日(木)「パンジョ童話教室」

★昨日、京都への往復で、「かわたれ」(朽木祥 作)を読みました。「かわたれ」には、副題に―散在ガ池の河童猫―とあり、かっぱの修行の話だと聞いていたので、麻という少女の視点に代わったときは、いっしゅん、(あれっ)と思いましたが、麻が登場して、作品が深まっていきました。麻の部分だけでもじゅうぶん人の心を揺らすであろうと思われましたが、ネコに姿を変えたかっぱの子、八寸との出会いが、この物語の醍醐味です。犬のチェスタトンも心いやされる存在でした。

                   

朽木さんは、「かわたれ」デビューされ、いきなり三つの賞を独り占めされました(日本児童文芸家協会新人賞・日本児童文学者協会新人賞・産経児童出版文化賞推薦賞)。わたしは、その三つの授賞式でお目にかかれるというめったとないご縁に恵まれました。こんなに評価される本でも、出版にこぎつけるまでは、長かったときいています。やはり、自分を信じて、がんばることが大事ですね。

この本は、電車の往復だけでは読みきれませんでした。京都で、落ちついて読書のできる喫茶店を見つけて、うれしかったです。ビルの中の広いフロアーの中央に大きな地球儀がゆったり回っていて、その地球儀をとりかこむようにも、ドーナツ型の席があり、その席に座っている人は、ほどんどの人がノートを開いてペンを走らせていたり、読書をしていたり、まるで自分の部屋にいるようです。座ってみてわかったのですが、目の前は地球儀なので、人の視線を感じず集中できるのです。周りのボックス席の人たちも、資料を開いて打ち合わせをしたり、中には居眠りをしている人もいます。2階もあるのですがボックス席の上だけで、地球儀の上は広い吹き抜けになっています。これでコーヒー160円は申し訳ない気持ちです。しかもおいしいコーヒーでした。

★今日はパンジョの童話教室の日でした。2作品を合評しました。といっても、どちらもまだ書き始めの作品で、どんな作品にしていくかを含めた合評になりました。ふたりの書き手が掌にのせている「お話の種」は、自在変化のできる種です。どんな花を咲かせるか、色も、形も、数も、大きさも、香りも……、すべて作者自身で決めることができるのですから、こんなに素晴らしい世界はありません。事実に振り回されず想像力をかき巡らせて創作を楽しみつつ、独創的な花を咲かせてください。

★個人的には怒っています。友人が手首を骨折してからもう10日余りが経ちます。彼女が勤務先に近い病院を選んだのは、通院のために欠勤して仕事に穴をあけたくなかったからで
す。肩までのギブスをはめていたのですが、数日経っても指先のはれがひかないので、診察の際にそういったところ、しばらくはかかるといわれたそうです。それがおとといレントゲンを撮り直した結果、骨がずれているようなので、大きな病院で診てもらってくれといわれ、昨日、労災にかかりました。複雑骨折だといわれ、ポルトを入れるために即入院して手術することになりました。3時間にわたる手術は無事すんだのですが、退院まで10日はかかるそうです。レントゲンを2回もとっておいて、複雑骨折だとわからなかっただなんて、これは医療ミスですよね。

6月21日(水)「京都で打ち上げ?」

★今日はかなり多忙な日になるとは思っていました。午後から小学校のクラブ支援。終わればその足で京都に出かけ、「ぼく、がんばったんだよ」の和馬くんご一家と先生方と夕飯。京都に行くなら墓参もしたいし、帰りが遅くなるので、夕飯の仕度もしていきたい……。あれこれ算段をしながら、骨折した友人を駅まで送り、朝食を作り、夫を駅まで送りました。ここまでは予定通りだったのですが、昨夜から食欲のなかった孫が下痢だというので、ママぐるみで小児科に連れて行き、保育園に送って帰ったとたん、ひいばあちゃんが、「目薬が切れたので眼科まで送って」といいます。目まぐるしくって、午前中にもう疲れてしまいました。それでも気合を入れて、夕飯の仕度をしました。こういう時こそ手抜きはしたくありません。しめじ入りきんぴらごぼう、なすの田楽、春菊の白和え、ひじきの七目煮、そしてうなぎの蒲焼にぬか漬け……。ファックス・メールのやりとりをしつつクリアーしていきました。忙しいの大好きんなのですが、また声がでません。咳き込んでもいます。声帯の疲れは、わたしの健康のバロメーターです。

★今回のボランティアクラブは、「お年寄りに変身」でした。

   
             
     
@腰や腕にダンベルをつける Aひじやひざが曲がりにくいようにサポーターをはめる B視野を狭めるためにサングラスにシールをはったものをかける Cイヤーカバーをつけて聞こえにくくする D軍手をはめて指先を不自由な感じにする など疑似体験をして、お年寄りの大変さを実感してもらいました。意外だったことは、ほとんどの子どもたちは、おじいちゃん、おばあちゃんと同居していませんでした。しかも彼等のおじいちゃん、おばあちゃんは、まだまだお若くて、お年寄りとはいえないようです。高齢者社会を構成しているのは、この子たちのひいじいちゃん、ひいばあちゃんなのでしょうか……。

                

装具が手作りで2組しかないので、待っている子どもたちには、目隠し歩行をしてもらいました。

★クラブが終わるとすぐに京都に向かいました。墓参をすませ、和馬くんたちと待ち合わせをしました。「ぼく、がんばったんだよ」の打上げといえばいいのでしょうか、モデルの和馬くんご一家に、幼稚園から和馬くんを見守ってもられたマリア幼稚園の園長先生、ノートルダム学院小学校の担任だった先生とおじょうちゃんたちが揃いました。みなさんがそれぞれご多忙で、なかなかスケジュールが合わなくて、本が出てから半年後の今日、やっと実現できました。パパが案内してくれたお店は、京都は久世橋にある「ろざん夢」という中国料理のお店です。1階はカウンター、2階はお座敷になっています。前菜、揚げ物、炒め物いろいろ、ごはんもの、あっさりしているのですが、材料も吟味されていて、とてもいいお味でした。和馬くんちには、うれしいことがいっぱいあって、おめでとうのカンパイをしました。「そんな、そんな」とお断りしたのですが、パパがごちそうしてくださいました。家に帰ったら12時を回っていました。楽しい夜でした。

               
                     入り口のライトの使い方もおしゃれです

6月20日(火)「なかよし」

★並んで、開け放した窓の外を見ているチッチ(左)とテル。

      
  
     
        「チッチ、てる!」と呼んだら          そろって、「にゃーに?」って振り返りました

「バルドの楽園」を観ました。日・独合わせてかなりの人物が出てくるのですが、それぞれ役どころがあり、うまく描かれていました。会津藩の無念や、日本各地での捕虜の扱いや、板東という土地の人たちの大らかさも良く伝わってきましたが、ハンカチなしでは観られないかというと、それほどでもなかったです。理由は、すぐにわかりました。松平健さん演じる松江所長が立派過ぎて、実話に基づいているとはいえ、偶像としてしか見られなかったことです。「捕虜は囚人ではなく、国ために戦ってきた兵士だから失礼のないように」という考え方が、板東収容所の基本でしたが、それが所長の思いだから万事うまくいったのでしょう。いつの世も、トップに立つ人の姿勢がいかに大切かということです。ドイツ人の技術の素晴らしさもさることながら、年末になると日本全国で演奏され歌われるベートーベンの第九が日本で最初に演奏されのが、この収容所でだったという事実も興味深かったです。それにしても、高島礼子さんがかもし出す女性の雰囲気は、最高です。語り手がちょっと軽いなあ(聞き覚えのある声)と思っていたのですが、最後の字幕で林家正蔵と出ました。こぶ平ちゃんでした。会津なまりでしっくり語れば、より雰囲気が出たのに……かな。

★かなりシビアな5枚作品になりました。これでオーケーが出るかどうか、子どもの雑誌なので自信がありません。もう1作、ほのぼのした作品を書いて、2作出してみようと思います。

6月19日(月)「2枚の絵はがき」

★短編の難しさをつくづく感じています。童話を書き始めてからのストックが、まだ150編近くあるにはあるのですが、そのまま使えるものは、ほとんどありません。目が高くなったといえばそうなのかもしれませんが、今を生きている子どもたちに読んでもらうものとして、掬いたての情報を届けたいと思います。ところがそうなると、最近わたしが書きたいテーマは、低学年ならともかく、中学年に向けては、とても5枚で収めきれないものばかりです。はて、どうするべえ……。

★絵はがきが、2通届きました。一枚は先生とあがめる大先輩から、もう一枚は出版社の編集さんからです。どちらも違う意味でうれしくって、もうなんどもなんども読み返しました。そのたびに、感謝の気持ちがこみ上げてきます。いずれ、お話しできる日がきますように。

             
 


6月18日(日)「ペパーミント」

★2週間に1回、有機野菜が届きます。八百屋では、あまり見かけない珍しい野菜が入っているので、重宝していますが、時々使いこなせないものもあります。前回のペパーミントがそうでした。次女が梅酒を漬けたので、残りのリカーと氷砂糖をもらって漬けてみました。なんとかクリアーできたと思っていたら、今回も、またペパーミントが入っていました。ハーブは、食材ではないのでもてあまします。ペパーミントティを作ったらといわれて、て試してみました。

            
                  ちょっと出すぎてしまいました

生の葉っぱにお湯を注げばいいだけなので、簡単です。が、2回とも飲んだ後、心臓のありかがわかりました。かなり効きそうです。

★8月に連載予定の原稿ですが、先日、進行具合はどうでしょうかと問い合わせがありました。締め切りは今月末なのですが、イラストを描く人のことを考えれば、できるだけ早く書き上げなければなりません。わたしは原稿が早いほうで、こんなぎりぎりまでねばるつもりはなかったのですが、できあがった作品にしっくりこない部分があって、なかなか送れずにいました。やっと、送れそうです。

6月17日(土)「おもしろい雑誌」

★『大阪人」という雑誌が送られてきました。7月号の特集は「空堀」です。空堀は、古い大阪が残っている魅力的な町として知られています。空堀商店街にチンドン屋さんなどが特に有名ですが、最近は、空き家を利用したおしゃれな店も増えたようです。また、昔ながらの伝統に新しいセンスを加えた履物やバッグにも魅力を感じます。空堀の住人でもある児童文学者の藤田富美恵先生の暮らしぶりが、6ページに渡り、たくさんの写真と共に紹介されています。また他のページでは、「近大漫才の父、秋田實」と題してエッセイも書かれています。今回は、ミスワカナのことでした。リヤカーをひいて、30年間で地球を2周歩いた人の話もおもしろいです。おいしいもんの店もあれこれ紹介されています。空堀ヌーベルバーグとはいったい何ぞや? 580円で、最初のページから最後までどっぷり大阪に浸かれまっせ。


            


★「弟のドクさん、10月に結婚へ」という見出しをネットのニュースで見つけ、(あのベトちゃんとドクちゃんのこと?)と、ひきつけられるようにクリックしました。はやり、そのドクちゃんでした。ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響で結合双生児として生まれたドクちゃんたちも、もう25歳だそうです。ふたりのことは、このところ思い出すことはなかったとはいえ、忘れられないショックなできごとでした。病院の前に捨てられていたため身よりもなく、成人したあとも病院が住まいで職員が家族だと、週刊誌で読んだことがあります。分離後17年が経ち、兄のベトちゃんはベッドに寝たきりだそうですが、「ドクちゃん結婚」のニュースは、とてもうれしいです。いい家庭を作って、しあわせになってほしいです。

6月16日(金)「マック」

★難波パークスの中に手作りのペットフーズを売っているお店があります。魚肉類のテリーヌやゼリーなどを使って、デコレーションも手の込んだごちそうは、食べるペットより食べさせる人間の方がしあわせなのかもしれません。すじ肉によだれを流しているわが家のマックには、上品過ぎて不向きだと決めつけるのも飼い主側のエゴかもと思い、これならと妥協できるおやつを買いました。

             
                   なかなか手がこんでいます

「サーディンチップス」というおやつの材料は、煮干・薄力粉・ライ麦粉・オリーブオイル・アガリクス茸で、添加物は一切使用していませんと書かれていました。小型犬なら一粒づつあげて、そのつど「かわいい」とか「おりこう」とかコミュニケーションをはかることもできるのですが、ロールパンなど一口で飲み込んでしまうマックには、一回でぺろりだろうと思っていいました。ところが匂いをかいだだけで、「ふん」とそっぽを向かれました(無添加なのに?)。

             
              再現シーン(出演マック。しっぽはてるちゃん)

「おいしいのよ、食べたらわかるから」と、口をこじあけて1個入押し込んだのですが、薬と勘違いしたのか吐き出しました。セレブなお坊ちゃまには、なれないですねえ。興味津々なのは、猫のてるちゃん。のぞきにきました。(おいしそう。わたし、食べてみようかしら)と思ったようなのですが、やはり、「ふん!」でした。


★連載校正。別の連載総仕上げ。昼にしろ夜にしろ、パソコンの画面を見ていると眠くなるのは、困ったことです。

6月15日(木)「ダビンチ・コード」

★とうとう観にいきました、「
ダ・ビンチ・コード」。以前クラダナのマリアのナゾをテレビのドキュメンタリーで放送してことがあって、その時の記憶がおぼろげながら残っていたおかげで、映画を観終わった瞬間、すとんと胸に落ちました。おもしろかったです。が、時間が経っていく内に、(あれは、どういうことだったの?)と、だんだんわからない部分があぶり出しのように浮き上がってきました。本が先か映画が先か論議されていますが、浮かびあがってきた疑問を、本を読みながらゆっくり解読していくのが楽しみです。「ダ・ビンチ・コード」について、いろいろなうんちくを述べたプログがありました。なかなか面白いです。

孫に東京のお土産をいただいたのですが、出てくる、出てくる、かわいいグッズ。まさに、玉手箱です。

                 
                

サザエさんのケーキやピーターラビットのクッキー、手さげ。絵葉書、おせんべい……。五味さんの絵本は、サインつきという貴重なもの。キャラクターをプリントをしたクリアーポケットは、けっこうなお値段だということを先日知りました。10枚100円のものを使っているわたしにとっては、ありがたくもあり、もったいなくもあり……です。家族で楽しませてもらっています。

★今日はおもしろクラシック講座の日でしたが、打ち合わせが入り、やむを得ず欠席しました。残念です。オーケストラの名曲あれこれの後半は、イスラエル出身のヴァイオリニスト、パールマン(1945〜)の演奏だったとか。パールマンは小児麻痺で足に障害があるにもかかわらず、それを克服しての演奏活動は多くの人たちに勇気とやる気を与えています。エミー賞を4回受賞、グラミー賞を15回も受賞していることでもうなずけます。音楽家としてだけではなく人間として高く評価されているんですね。講師の新山さんいわく、「超人的な演奏、聴きたかったです。

6月14日(火)「戦中・戦後の絵本から教科書まで展」

★「あのころ、こんな子どもの本があった」―戦中・戦後の絵本から教科書まで展が今日から8月28日まで、
大阪歴史博物館で開かれます。


     

ご縁があって、開会式に招待されました。アメリカのメリー大学にはプランゲ文庫といって、当時GHQの勤務していたゴードン・ブランゲ博士が日本から持ち帰った1945年から1949年の新聞や雑誌、報道写真が所蔵されています。今回、そのうちの一部が海を渡ってお里帰りして、展示されています。検閲を受けて活字が塗りつぶされたものや、その部分が空白になって印刷されたもの、見おぼえのあるなつかしい本もたくさんありました。@子どもの本と雑誌・30年の歩みー占領期とその前後 A教科書昭和20年代を中心に B検閲の実体―処分例と許可例 C大阪の子ども向け出版 D謎の多い原爆の検問 E沖縄―占領のひかりと影 F子どもたちの遊びの世界 のコーナーに別れています。これだけの本をそろえるには、たいへんなご苦労があったと聞いています。日本にはないものも多いのです。会場の大阪歴史博物館は、地下鉄の谷町四丁目で下車。H番出口を上がったすぐのところです。入場料は600円ですが、常設の展示(大阪の古い町の様子など)も見ることができます。
  

6月13日(月)「とんぼの会」

★今朝は5時に目が覚めました。いつもならパソコンに向かうところなのですが、時間の経つのを忘れてしまいそうなので、久しぶりに庭に出て草を抜いたり、笹を切ったりしました。花粉症のため、春先からこの時期には、草を抜かないようにしていたのですが、案ずるより何とかで、なにごともおこりませんでした。おかげで充実した朝のひと時を過ごすことができました。

★心斎橋で勉強会がありました。2作を合評しました。現在、メンバーは4人です。4人では少ないようにわたしは思いますが、これでいいという人もいて、難しいところです。今、お休み中のメンバーの復帰を待ちましょうということになりました。作家レベルの集まりなので、合評もかなり手厳しいです。ひとつの物語を巡って飛び交う意見はさまざまで、書き手がついていけない場合もあります。それでも作品を揺さぶることは大切です。そのための合評会です。揺さぶって落とすものは落とし、新たな花を咲かせるためにどう書き直すかは、ご本人次第です。いえることは、部分的に手を入れるのではなくて、すでに出来上がったと思い込んでいる作品への未練を断ち切り、根本的にプロットから立て直したほうがいいと思われる場合もあります。

★孫を保育園に迎えに行って(5時をまわってしまいました)、買い物をして、夕飯の支度をすませほっと一息、メールを開いたら、思いがけず地域で仲良くしていたお年寄りの訃報が届いていました。
骨折のため入院してリハビリをされていたのですが、急に高熱が出たそうです。とても前向きで博学なおじいさんで、小学校で子どもたちに和歌を教えてくださったり、ごいっしょに散歩にいったり、歌をうたったり、ご縁あって、老後を仲良く過ごすことができたことに感謝しつつ、心からご冥福をお祈りいたします。

★毎日小学生新聞に連載中の「ばあばのふろしき物語」の感想が、記者さん経由でいくつか届きました。

6月12日(月)「あじさい」

★近所の友だちが、手首を骨折しました。何日か前の朝、庭のあじさいを切ろうとして乗っかった岩がぐらついて、転んだんだそうです。痛さをこらえて、勤め先の短大のある神戸まで行ったのは、しばらく通院することになった場合、勤務先に近い病院の方が便利だからと考えたからで、彼女は、どんなときでも冷静で、先のことまで考えられる人です。茶道・華道・和裁・洋裁・着付・アフガン編み・沙織織り、なんでも免許皆伝の腕前で、今まで何かにつけて助けてもらってきました(現在、小学校のお茶クラブも支援してくれています)。わたしの本がでると、いつも真っ先に10冊も買ってくれ、知人が先生をしているあちこちの学校に配ってくれます。「みんな、あなたの本が出るのを待っているのよ」といって。この機会にお役に立たなくっちゃ。彼女のギブスが小さくなるまで(今は手首から肩まではめています)、毎朝、駅まで送って行こうと決心したものの、最近、深夜に仕事をしているので、早い時間に起きられるかどうか自信がありませんでした。今朝は、なんとか目を覚ますことができました。明日からは、朝が早い次女に、「目が覚めなかったら起こしてね」と頼みました。そういえば、うちの裏のあじさい、どうなっているんだろう。全くゆとりのない生活です。

                
                  
     咲いていました(13日の朝)

★今日は、ひたすら書きました。少し先が見えました。

6月11日(日)「あーあー」

★(おっ、ひとりで遊んでいるぞ、しめしめ)。夢中になっている孫の小さな背中をながめつつ、用事をしていました。(楽になってきたぞ)と、よろこんだのもつかの間。「がーたん、もうちゅかれたわ。ばあば、やってよ」と持ってきたのは、あれまあ、なんたること……。友人にもらった大切な皮の名刺入れには、シールがべたべたはられていました。しかも黒のマジックで、「がーちゃんどうぶつえん」と書いてあるではありませんか(わたしには、そう読めました)。

                          
Tさん、ごめんなさい。小さな絵描きにとっては、家の中にあるものすべてがキャンパスなのです。畳にも、自分の着ている洋服にも描きました。顔にも、体にも、湯ぶねにも。パソコンのキーボードにもフォトエディターにも手帳にも……。おとなしいときには、なにかやらかしています。

            
                    壁                    ガラス戸
            
                  戸ぶすま                    物入れ

でも、見てやってください。練習の成果があって、最近、なんとなく絵らしきものが描けるようになってきました。「ばあばと、てるちゃんのおかお」と本人はいっていました。どっちがばあばの顔で、どっちがテルちゃん(ねこ)の顔なのかは、画家先生に失礼なので確かめていません。

                     

★一週間は早いです。毎日小学生新聞の連載の校正をしました。そして、一週間ぶりに締め切りのせまった原稿の続きを書きました。難航しています。

6月10日(土)「くびれは?」

★ハワイでいちばん有名だというハンバーガー屋さんが難波パークスの中にあるというので、ランチに出かけました。でっか!

              

とても食べきれない、と思ったのですが……。ポテトはカリカリ、ハンバーグは牛肉の味がしっかりしているし、パンは香ばしいし、アボカド・玉ねぎも甘くて、ぺろりと食べました。孫は、コールスローが気に入って、小さなカップだとはいえ、ひとりでみんな食べました。ハンバーガ屋さんに生ビールがあるというのも、さすがアメリカです。そのすぐ後に通りかかったお店で、今度は、ばかでかいケーキをコーヒーといっしょにぺろり。若い人といっしょだと胃袋もびっくりです。

              

あちこち歩き回ったので、昼間食べたものは消化したとは思うのですが(そう信じたい!)、晩御飯に、昨日からしかけておいた牛すじとこんにゃくの味噌煮、にらと豚肉と豆腐の塩炒め、カルフールのパンとオリーブ・乾燥トマトのピクルス、ぬか漬あれこれ(きゅうり・大根・セロリ・にんじん)でまたもりもり。最後は塩昆布でお茶漬けまで食べました。しかも、食後テレビを見ているうちに眠ってしまいました。しなければならないことを考えると、こんなのんびりしてはいられないのですが、孫や娘とつきあうのは楽しいことです。12時に起きて、パソコンを叩いているのですが、ウエストに手をやると、くびれが消えていました。やばっ! 京都は双葉の豆餅、食べようか、どうしょうと迷いながら、深夜に新茶を入れています。 
  

 6月9日(金)「百合」

★廊下を通るたびに、カサブランカのいい香りがします。花市場に勤めている友人の息子さんが吟味して届けてくださったものです。すべて固い蕾だったのですか、毎日ひとつ咲き、二つ咲き……、そのたびに、香りがあふれていきます。廊下の上が天窓になっているので、開花も早いようです。蕾はまだまだあります。楽しみです。

                 

何の手入れもしていない庭なのですが、垣根越しに百合が蕾をつけました。南側なので、毎年パッと咲いて終わりなのですが、今年は、いっこうに開花しません。それにしても、今日は、6月とは思えない涼しさでした。快適です。でも農作物は大丈夫なのでしょうか。

                 

★「命の重さはみな同じ」の注文本が、じゅうぶんに届きません。本屋さんへの配本優先だから仕方が無いのですが、早く、もっとたくさん届いてほしいです。学研さんいわく、「増刷するには、まだ早いし、そのうち返本があるでしょうから待っていてください」ですって。返本待ち……。本は早くほしいのですが、返本を待っているというのも、ねえ。

6月8日(木)「やる気のすばらしさ」

★「ダイアモンドより平和がほしい」が、汐文社さんから届きました。アフリカの西部にあるシエラレオネでは、良質のダイアモンドが発掘されますが、人々は豊かではありません。利益はみんな戦争に使われるからです。反政府軍が一般市民を襲い、家に火をつけ、逃げ惑う人々を銃で撃ち、腕を切り落としました。なんの抵抗も無い小さな子どもの腕までです。腕を無くした大人は、どうやって家族を養っていけばいいのでしょうか。子どもたちの受けた体や心の傷は癒えるのでしょうか……。表紙の少年は、反政府軍の元少年兵士です。今は戦うことから解き放たれ、新しい人生を歩もうと勉強をしていますが、かっては逃げ惑う人々を殺し、腕を切り落としてきました。頬の三日月形の傷は、麻薬を埋め込まれた痕なのです。麻薬で人を殺めずにはあられないように仕向けられていたのです。

                   

著者の孤島健二さんは、戦争や難民生活の中の子どもたちカメラを向けているジャーナリストです。子どもにわかりやすい言葉で書かれたこの本が、産経児童出版文化賞を受賞したことで、一層多くの子どもたちに読まれることを願っています。ぜひ読んでほしい一冊です。子どもたちをひどい目にあわせるのも大人ですが、一方で、傷ついた子どもたちを守る大人がいることもこの本で知りました。麻薬が体から抜けるのを見守り、枠にはめず、押し付けず、子どもたちの中で芽生えていく心を静かに見守り「待つ」大人がいることに、救われる思いがしました。


★パンジョの童話教室では、2作品について合評しました。1作は公募に向けて、1作は単行本の可能性を秘めた作品でした。どちらもいい作品になると思います。話が横にそれますが、今朝、テレビを観ていて感動したことがあります。小学生時代に体格が小さかったこともあって、いじめられていた少年の、その後の話です。ご覧になった方もあると思いますが、その話をさせてください。

彼は、小学生のときは勉強に集中できなかったこともあって九九も覚えることができず、中学1年生のときの成績はオール1でした。やがて音楽と職業・家庭は2になったものの、あいかわらず他は1ばかりで中学を卒業。職業が2だったことで工員さんになり、音楽が2だったことでバンドをはじめます。ところが不幸なことにお母さんが亡くなり、相次いでお父さんも亡くなり、天涯孤独になりました。1回目の転機は、いくつ目かの会社で働いていたとき、資格をとってみたらといわれたことです。が、困ったことに分数ができないと資格がとれないことがわかりました。つきあっていた彼女が大学を卒業していたので、教えてもらうことになるのですが、九九さえわからないことがばれてしまいます。別れる危機を乗り越えたある日、彼女が持ち込んだビデオが、彼に大きな影響を与えました。1時間40分の間、夢中になってみたビデオはアインシュタインのものでした。話している内容は理解できなかったのですが、アインシュタインのとりこになりました。同じ勉強をしたい。強くそう思った彼は、小学3年生のドリルから独学で勉強し、27歳のときに国立横浜大学に受かったのです。大学院も出て、今は母校で教えています。彼女とは学生結婚して、2児のお父さんになりました。

人は能力を秘めているもだとつくづく思いました。やる気が起こったときに発揮された能力は、爆発するものだという思いもしました。人との出会いも大切だと思いました。童話を書いているみなさん。自分の内なる能力を信じて、やる気を起こしてください。わたしは、できるかぎりそのお手伝いをしますが、代わってあげることはできないのです。今朝のこのテレビを観て、俄然やる気を出して短時間で作品を書いてきたHさん。いい出会いでしたね。それにしてもです。成績のいい子なら「2」という評価は、落ち込む原因になるかもしれません。でも、オール1の彼にとっては、「2」が光っていたという事実にも、救われる思いがしました。

6月7日(水)「好物好日」

★家を数日空けると、あまりにも多くの雑用がたまっていて、いくらがんばっても、賽の河原の石積みのように少しも進んでいないようなあせりを感じます。一つ一つクリアーしていくしかありません。明日までにしなければならないこと、あさってでもいいこと、今週中にはなんとかすませてしまいたいこと……。順位をつけて、また愕然。今日中にしなければならないことに押しつぶされそうです。そんな中、メールをチェック。留守中に届いていた250件近くのメールのうち、ほとんどが迷惑メールなのですが、中には本物のメールもあるので、ゴミ箱に捨てるときに用心しなければなりません。今回も捨ててから、(え、今の……?)と、ちらりと見えたタイトルの一部分が気になり拾ってみたところ、なんと大切な方からの初めてのメールでした。よかったと思うと同時に、今までに消してしまった大量のメールを案じてしまいます。わたしはメールの返事は早いです。なんの音沙汰も無い場合は消してしまっています。再度送信願いましす。

★留守のあいだに届いていたうれしい贈り物2件。日本酒と小鯛の笹漬け。「神代穂」(宝酒造)というお酒は、もともと神社にだけ納められていたものだそうです。さらりとした舌触りは羽のように軽やかで、とても口当たりがいいです。暑い時期配送トラックの中で味が変わるといけないという心配りからクール宅配便で届いていましたので、家族が気を利かして冷蔵庫にしまってくれていました。小鯛の笹付けは、福井県出身の友人からです。キュウリと酢の物にして、よく冷えた神代穂といただきました。しあわせです。

                  


日本酒の効果覿面で(え、こんな字書くんだ)、写真のグラスに一杯いただいただけなのに、孫を寝かせていていっしょに眠ってしまいました。今から(もうすぐ夜中の1時です)あしたに備えます。

6月6日(火)「皇居散策と授賞式」

★夕方の産経児童出版文化賞の授賞式まで時間があったので、駅に荷物を預けて、美術館に行くことにしました。(お、美川憲一)。マネージャーが3メートル先を小走りにかけていきました。その後をジーパン・スタジャン姿の美川憲一。その5メートル後を、荷物をいっぱい持った付き人が重さでふらつきながら、追っかけていました。それが修行なのかもしりませんが、一つぐらい荷物持ってあげたらといいたくなりました。

美術館へは皇居を通り抜けていけばいいことがわかり、時間がたっぷりあるこの機会にと皇居を拝観しました。無料です。入り口でプラスチックの札をもらい、それを出るときに返せばいいというのです。署名などの手続きもいらない、いたって簡単。いいですねえ。(月・金はお休み)

               
          
中は公園のようになっていて、外人さんや観光客がぞろぞろ歩いていました。といっても、かなり広いので混んでいるという感じはしませんでした。「宮内庁三の丸尚蔵館では、「花鳥」を開催中でした。ここも無料でした。餐香宿艶図鑑という中国の巻物があって、野の花に戯れる蝶やとんぼやかえるや青虫の絵は彩色がしてあるものの、日本の鳥獣戯画の虫編といった感じがかわいくって、しばし見とれていました。

     
  「えい、たーっ、やーっ」、剣道をしているのは警察官   音楽堂のうしろの建物からは、和楽の音が
  だそうです。女性の声もしていました             

     
    つつじにあやめ。手入れが行き届いて絵のよう        小高い丘から眺めてみるとまた格別
    何代目かの将軍の時代からあるそうです

     
            松の廊下跡                             石室

      
           都道府県の木                       石垣組み替え中

    ベンチはかなりたくさんあります。お弁当を食べている人も      宮内庁警察のパトロールカー    
昼寝をしている人も                              自転車で警邏中のお巡りさんも
           
 天守閣。ペンキでいたずら書きと思ったらヒビでした       カラスも多けりゃ、虫も多い?



★「産経児童出版文化賞」の授賞式が東京のエドモンドホテルでありました。受賞されたみなさん、おめでとうございます。式典で紀子殿下からお言葉がありましたが、懇親会場での、受賞者一人ひとりに向けてのお言葉は、お体のことを考慮されてか別室で、しかも上位入賞者10名に限りだったようです。

例年のように、今朝の産経新聞に受賞作の前面広告が出るのですが、汐文社さんの「ダイアモンドより平和がほしい」の本の紹介コーナーに、「ぼく、がんばったんだよ」を載せていただいていました。帰りの新幹線で新聞を開いたら目に飛び込んできて、うれしかったです。今回、フジテレビ賞を受賞した「ダイアモンドより平和ほしい」著者の後藤健二さんは、インデペンデントプレス社のジャーナリストで、現地で取材されたドキュメンタリーです。心に傷を負った子どもの目の悲しそうなこと。この子たちはもちろん、世界中の子どもたち目が、希望で輝く日がきますようにと祈らずにはいられません。

               

学研さんの心強い編集チームさんや、「かはたれ」の朽木祥さんともお話できてよかったです。


6月5日(月)「箱根2」

★いやあ、箱根は広いです。行きたいところはいろいろありますが、あらちゃんが
ポーラ美術館のチケットをゲットしてくれてたので、そちらに行きました。ピカソ展をしていました。ピカソと友好のあったブラックという画家の絵も素敵でした。この二人の絵は時代の流れと共に変わっていく様子がよくわかりました。他にもたくさんの著名な画家の絵が展示されていましたが、一枚だけ展示して、これが誰それの絵といわれるのは、画家にとっていやかもしれないと思いました。常設ルームにはポーラ所蔵の絵画や美術品が展示されていたのですが、化粧水や乳液って、こんなに儲かるんだなど、下世話なところで感心してしまいました。

          
     ガラスの建物が明るいポーラー美術館            洗面所までがすてき

芦ノ湖の通覧船に乗るために、ケーブルカーで山越えをしました。

                        早雲山へ向うケーブルカー
     
          前方には富士山                        眼下は地獄谷
 
        黒たまごは半熟。塩を振ってスプーンで食べます

芦ノ湖を海賊船で渡って、箱根町へ。昼は野菜天そばとそばビール。わたしはうどんを食べました。

                

ごぼうをすったゆで汁でゆがいたという細いうどんは(なんといったっけ)、のど越しもよく、こしもあってなかなかのものでした。薬味にみょうががそえてあるのも、うれしかったです。野菜天はさつまいも、れんこん、えりんぎの他に、あしたばが揚げてありました。小田原で大阪組と東京組に別れました。わたしは小田急線で東京に出て、定宿になったホテルで一泊しました。

6月4日(日) 「箱根1」

ガラスの森の入り口で待ち合わせました。見学より何よりまず食欲。付属のイタリアンレストランでランチを。カンツォーネの生演奏で、歌手がそばにきてくれたところで、パチリ。千鶴子ネエ(中央ピンク)、とても古稀には見えないよ。ハムちゃん、おくちゃん、こんどはいっしょにね。あらちゃんも、なんちゃんもわんちゃんも変わらないでしょ?(全くの私信ですみません)。

               

ここのフォカッチャサンドは、とてもおいしかったです。若いウエイターさんが親切で、メニューセレクトの仕方を教えてくれました。大正解でした。わたしたちのこの席だけが出窓になっていて、右方の池越しに見る景色は、最高でした。外は涼しくて、クーラーをかけたような感じでした。昨日一泊した先発隊のお宿には、源氏ホタルが飛んでいたんですって。

                          どっちがきれい?

     
            どっちもきれいよ。 ガラスの森のあじさいたち(生花とガラス製の花)
                           そして傘の花
                 
      箱根は天候が変りやすい? どこパビリオンにいっても、大量の傘が用意されていました

箱根湿生花園湿地帯の花ということなのですが、花自体はベストシーズンではなかったのですが、そこに流れているさわやかな空気は、心がいやされるものでした。水辺っていいですねえ。自然の湿原にも入ることができて、満足でした。

    
         大きな葉っぱは水芭蕉                     小川のほとり
    
       ニッコウキスゲとトラの尾の群れ               カキツバタも咲いていました
    
      水面の赤い花は、木から落ちてきたもの           葦なのか マコモなのか?

夜は温泉につかり白濁色で硫黄の匂いがきつい方です)、露天風呂にも入り、ごちそうを食べ、親交をあたため、笑いっぱなし。いうことなしでした。三十五年ぶりに会った人もいるのだけれど、たちまち空白の年月は飛び越えました。この集まり、くせになりそうです。箱根は、どこに行っても、「サンショバラ」というバラが咲いていました。葉がまるで山椒にそっくりなのです。うすピンクの小さな花ですが、大きな木です。

6月3日(土)「箱根行き」

★じゃまな紙袋。片付けようとしたら、ずっしり重い……。中でテルが昼寝をしていました。まあこんなところで。起こしてしまったついでに、ぱちり。

             
              寝起きなの。ほんとは、もっと美人なんだから。

★明日から一泊で箱根に行っています。電通時代の仲間が5人(全員女性)集まって、先輩の古稀のお祝い会をすることになっています。東京にいる親友がプランを立ててくれて、それに乗っかるだけなので、楽なもんです。すでに先発隊のふたりが、大阪から箱根に入っていて、今ごろ、のんびりくつろいでいることでしょう。それにしても、親世代が還暦だ古稀だといっていたのが、いつのまにか自分たちの世代に回ってきたのですから、光陰矢のごとしです。平均65歳ですが、半分は現役。しかもそれぞれが責任ある立場で仕事をこなしている人たちで、今回どうしても時間がとれなかった人もいて、ちょっと残念です。きっと、いい刺激をもらう旅でもあると思います。

箱根で一泊したあと、わたしは東京へ。産経児童出版文化賞の授賞式に出席します。招待客としての参加です。出席することに決めたのは、去年、わたしがいただいたフジテレビ賞を、わたしを育ててくれた汐文社さんの「ダイアモンドより平和がほしい」(後藤健二著)が受賞するので、一言、「おめでとう」がいいたくてかけつけることに。学研さんの「裁判とふしぎなねこ」(手島悠介著・清田貴代絵)も推薦に入っています。お目にかかって、「命の重さはみな同じ」のお礼をいうこともできます。朽木祥さんの「かはたれ」(福音館)も推薦なのですが、この本は、すごいです。というのは、すでに、今年の日本児童文芸家協会の新人賞も、日本児童文学者協会の新人賞も受賞しているのです。トリプル受賞とは、前代未聞の快挙!

というわけで、今日は、留守の間の買出しや食事の作りおき、下ごしらえなど、忙しかったです。もう明日になっていますが、まだ出かける準備は何も出来ていません。最悪の場合は、体一つで行けばいいんだもん。おばさんは気楽なものです。といいばがら、パソコン持って行こうか……迷っています。重いし、きっと打つ時間もないだろうし……。でも東京のホテル、今回はインターネットのつながる部屋をとってあるので、いちおう持っていくべえか。

6月2日(金)「呼び方」

★「仏さんに供えてあげて」といって、つぼみがいっぱいついたご丹精の釣鐘草を届けてくださったのは、Kさん。山椒の実も湯通して、「冷凍しとくといいよ」とくださいました。85歳。1人暮らしにもかかわらず、手抜きをせずに、食事の準備をされています。また、毎年梅ぼしを漬け、らっきょうを漬け、祝いごとにはお赤飯を炊き、ゴマ豆腐やお焼きを作り、季節を大切にされて、かくしゃくと生きていらっしゃいます。「おすそわけ」と何かをちょうだいするたびに反省するとともに、自分の将来と重ね合わせて、老後、希望がわいてきます。

               

★毎日小学生新聞の連載の校正は、週一回。五回分ずつ届きます。今回は18回〜22回分の校正をしました。60回の最終回まで続きます。ちょっと驚きだったのは、「農夫」という言葉が、「本人が意識して使う以外」では、新聞紙上で使えなくなっていたことです。「農夫」の代わりに「農民」ではどうでしょうという提案があったのですが、それではしっくりきません。今回、「農夫」という言葉は、「土に誇りを持って生きる人」として使っているので、「いいとは思うのですが」、ともいっていただいているのですが、ショックでした。「漁夫の利」も「漁民の利」といわなければならないのでしょうか。「太夫」はいいのでしょうか。「夫妻」という言葉はどうなのでしょうか。それにつけても差別用語という言葉があること事態、差別につながるような気がします。

わたしが子どものころ小学校には、子どもたちや学校の世話をしている人がいました。のら犬を飼ってくれたり、始業の鐘を叩かせてくれたり、こわれたものを直してくれたり、何かにつけて子どもたちに一番近い存在でした。親しみをこめて、「小使いのおじさん」と呼んでいました。それが差別用語になり、用務員さんになり、それもいけないというので、技術職員さんになりました。今はどう呼んでいるのかは知りませんが、そのたびに、子どもたちとおじさんの距離が、だんだん遠くなっているような気がします。おかしなことです。

★6月1日(木)「外回り」

★インドネシアから一時帰国中のハッピーハウスの代表甲斐尚子さんに会いに、川西市まで行ってきました。カメラウーマンのNさんもいっしょです。三人でお茶を飲んで、お昼を食べて、おしゃべりもはずみました。驚いたのは代表の女性とは思えない健啖ぶりです(これ差別ではありません。筋肉質とはいえ細い方のです)。でも、あれだけの活躍している方なので、なるほどねえと納得しました。インドネシアの油っこいお料理の毎日でも、全く平気だそうです。「ほとんど噛んでません」なんて、だいじょうぶでしょうか。といいつつ、わたしも奥歯欠損で同じような状態ですが。川西市の駅前にハッピーハウスの事務所が、あしたオープンします。そちらも見せていただきました。スタッフが忙しそうでした。野寺さんのワークぶりもすごいです。野寺通信を作成中のご様子でしたが、できあがるのが楽しみです。いやあ、それにしても川西市は、都会です。駅前のショッピングモールにはいろいろなお店が入っていて、目がきょろきょろしました。

★帰りに毎日新聞社によって、7割方書けた原稿をみてもらいました。それでだめなら別の作品をと思って用意していたのですが、オーケーが出ました。物語の内容から食材の描ける画家さんを探して挿絵をお願いしましょうということでした。帰宅したら早速メールが入っていて、内定した画家さんの名前とホームページのアドレスが記載されていました。装丁などで活躍されいている男性画家さんです。どんな絵をつけてくださるのか楽しみにしながら、残りの3割を書き進めましょう。

★有機栽培のコーヒーを注文しました。ついているお砂糖も有機栽培栽培でした。それだけのことなのですが……。

               

★東京の毎日新聞社からファックスで校正原稿が届いているのですが、2枚目で止まってしまって、何度チャレンジしてもうまく受け取れません。なんのことはない、カーボン用紙がなくなっていました。夕飯のしたくをすませて、「先に食べておいて」と、買いに走りました。ついでに、パソコンのインクとコピー用紙などのストックを買いました。平日の食事時だったせいか大型スーパー店はとても空いていて、店員さんたちは親切でした。

★「ぼく、がんばったんだよ」(汐文社)の増刷の通知が入りました。うれしいです。