日々好日 6月
6月30日(月)
★夜な夜な書いていた単行本2作のうち、1作脱稿。出版社に送る。
★名門私学の幼稚園から、講演依頼の電話がかかる。しかも、お母さんたちに前もって拙作を読んでおいてもらった方がいいでしょうと、『はちゃめちゃ大家族』の本を、なんと100冊もを出版社に注文してくださったとのこと。夢のようなお話って、あるんですね
★あさっては、大阪市の私学中学・高校の図書館研究会主催の講演会。レジュメはすでにお渡ししているのだが、内容について、今夜から真剣に取り組む。販売する本を送ってくださってもいいですよ、といわれていたのに、忙しさにかまけて送りぞこねてしまった。とほほ……。
★次女の24回目の誕生日。メールでお祝いの言葉を送る。
★歯の治療も、台所のリフォームも順調。肩こり、頭痛、腱鞘炎の気配有り。

6月29日(日)
★定年後、海外でロングステイをするのが夢だった夫が、下見ということで、昨日マニラに向かった。すでに現地でロングステイをして、日本とマニラを行ったり来たりしている横浜のご夫婦の家庭に10日間滞在させてもらうことになっている。昼過ぎに電話がかかってきて、娘が電話に出た。「ママはお風呂だといったら、またかけるって」ということだった。「元気そうだった?」「疲れたような声だった」というので心配していたら、なんのことはない、「食べものはおいしいし、家もゆったり建っていて、すごぶる快適」とのこと。「よかったね、まあ、のんびりしてきて」とはいったものの、ほんとうに、将来、家族をおいて一人でロングステイする気でいるのだろうか。ペットも含めて家族も抱えている私は、日常の生活、ライフワークともに日本に根付いてしまったので、おつきあいはできない。夫がいう通り、「ときどき遊びにきてもいいよ」状態になるかもしれない。夫婦といえども、それぞれの人生。老後は思うように生きればいいけれど……。 

6月28日(土)
★第一回から第十回までの仏教童話賞の金賞作品10作を集めた本『ぶっきょうどうわ』(浜屋 市販1500円)がある。この度その本がカンボジア語版になった。カンボジアは、ポルポト焚書政策で、あらゆる出版物が失われ、一冊の文学書も童話の本も見当たらないそうだ。そのカンボジアをはじめ、ラオス、タイで図書館活動を支援してきた曹洞宗国際ボランティア会は、仏教童話の審査員でもある無着成恭さんが中心となって、『ぶっきょうどうわ』の翻訳活動に着手してこられた。が、ポルポト政権時代に、あらゆる専門家、知識人が殺されてしまって、なかなか思うように進まなかったそうで、何人もの手を経て、何度も書き直し、読み直し、2年の歳月を経てやっとカンボジア版の『ぶっきょうどうわ』が出来あがったとのこと。本日、第4回の金賞をいただいたわたしの元にも、カンボジア語に訳された本が一冊送られてきた。
今、カンボジアの子どもたちは、目を輝かせてこの本にとびついているそうだ。カンボジアのウナロム寺院の大僧正テップボーン師は、「本当に良い本だ。仏陀の慈悲の心は世界共通だ」とたいへん喜ばれているとのことだ。
金賞受賞当時、作品が読売新聞の紙面一面に掲載されたのもうれしかったし、それが、冊子になり、本になり、受賞から10年たった今、こうしてまたカンボジア語になったことは、思いがけない喜びだ。暗号のような文字を見ながら、カンボジアの子どもたちが、たくさんの本に出会えることを、祈らずにはいられない。

6月27日(金)
★大工さんの電動鋸の音を聞きながら、バイトに行く娘とおばあちゃんのお昼ご飯を作っている真最中、電話が鳴った。民生委員仲間のKさんからだ。「12時59分発の電車では間に合わないから、44分に乗ろうね」「えっ、なんのこと?」。とっさに思い出せない。「何って、今日は市民会館で堺市の民生委員大会があるでしょ」。あっ、あわてて時計を見る。11時50分だ。「先に行ってて、かけつけるから」。それにしても、すっかり忘れてしまうなんて。ガスを止めて、手帳を見る。あ、歯医者さんの予約を9時30分に入れていたんだった。朝から、大工さんと打ち合わせをしたり夫を駅まで送ったりで、肝心の今日の予定がふっとんでしまっていた。歯医者さんに電話をして、謝って予約を入れなおす。大工さんの3時のおやつを用意して、気合を入れて身支度。おばあちゃんに留守番を頼んで、あとはひたすら自転車で駅に。待ち合わせていた4人の中で、一番早くに到着。汗が吹き出てくる。帰ってからも、ばたばた忙しい一日だった。大工さんに、あきれられた。

6月26日(木)
★アメリカにいる娘に手紙を転送する。190円だった。今まで小包しか送ったことがなく、その度に一万なにがし(時には二万円近く)の航空代金を、嘆きつつ払っていたので思わず、「え、たったの?」と聞き返してしまった。感動していると窓口の若い局員さんが、「はがきなら世界中どこに出しても70円」ですよ」と笑いながら教えてくれた。なんだか得した気分になった。
★童話講座の日。人数が少ないので、合評作品は一回に一作。あとは、合評作品に関連したプリントを作成、ノウハウの勉強をする。今日は物語の構成の仕方とコツについて。HPの童話ミニ講座にダイジェストを掲載。

6月25日(水)
★友人の家の天井裏にイタチがいるらしい。なんとかならないかと、相談を受けた。そういえば、もう二十年も前のことだが、我が家にも、知らない間にイタチが住みついていたことがある。納戸にしていた和室に備え付けになっている四段引き出しがあった。その一つを開けたところ、見てはならないような無残なものを見たような気がしてあわてて閉めた。今のは何だったのか……。おそるおそる引出しを開けてみたところ、数羽分の鳥の羽根だった。なんで、鳥の羽根が? 首をかしげながら別の引出しを開けると、なんと半紙の上に、うんちのかたまりとおしっこのしみ。これって、一体……。よくわからないまま、引出しをみんな抜いて、侵入者の通路をふさぐ。するとその夜半、強烈なにおいがした。あ、イタチ。暖かい我が家に帰ってきたことろ入れなくなっていて、イタチが怒りのおならをしたのだとわかった。和室に染みついたにおいは一ヶ月ほど消えなかった。イタチは四段引出しをトイレ、食堂、ベッドルーム、ミーティングルームとして使っていたのだろうかと、後々は笑い話になった。そうか、まだ、イタチはいたのか。ここ泉北ニュータウンは、そういう意味でも、まだまだ自然と共存している。

6月24日(火)
★冷蔵庫の前の床板がゆるんでいたので、床下収納庫を外したついでにもぐりこんで見てもらう。全く異常なしとのこと。床下の木には、すべてクレオソートが塗ってあり、要所には、きっちり火打ち板がはめこんである。しかも、しっかりした木材が使われているとかで、こんなにていねいな仕事を見たことがないとのこと。あと三十年は大丈夫ですと、太鼓判を押してもらう。二十七年前、この家を建ててくれた偏屈だった大工さんを思い出す。親戚の紹介で東京からやってきて、たった一人でこつこつ建ててくれたのだが、見学に来るたびによく怒られた。土足で上がったとか、ガレージの位置が悪いとか、設計がなっていないとか(若い設計士さんは、いつもいやみをいわれていた)。タイル屋さんも、何回も張りなおしをさせられたとこぼしていた。最近外壁の状態がひどく、あちこちの業者からインタホーン越しに塗りなおしを薦められてばかりいた。最近は、、「朽ちるにまかせています」と断っていたのだが、住んでいる人間の方が、先に朽ちるらしい。

6月23日(月)
★「お元気です会」。血圧を計った後、保健士さんと軽い体操をする。今日の「ちょっとお楽しみ」は、先月、写してもらった写真を入れる枠を、ダンボールで作る。和紙や布を張ったり、リボンや飾りをつけたりして、それぞれに華やかな、またはシックな額ができあがった。昼食を出し、後片付けをして、反省会が終わるといつものように2時。朝から大工さんが入っているので、気が気ではない。すたこら家に帰る。
★天井、床などのリフォームは進んでいるのだが、電気・水道系統を受持ってくれている設備屋さんの手が空かないので、肝心の流しや調理台の設置がストップしたまま。しかも、棚に収まっていた調理器具、何がどこにあるやらさっぱりわからない。簡略料理の出番。@具なしの焼きそばに、冷凍のビーフン炒めを混ぜて炒めなおす。A冷凍の水餃子とキャベツ、薄切りの大根のスープ。Bナスと青唐辛の炒め煮。C煮干のごまめ風ピリ辛。ぬか漬けはきゅうりとキャベツ。調理時間15分。
福祉協議会定例会。20時から。

6月22日(日)
★宮澤賢治の「銀河鉄道の夜を読む」(創元社)の出版記念講演会に出席させていただいた。研究とはまさに情報の積み重ね。物的証拠を集めて犯人逮捕に結び付けていく刑事の推理に似ていると思った。何よりも1稿から4稿まである原稿のわずかな違い(素人の私にはそうしか見えない)に意味をみつけ、賢治の心境の変化をつなげて立証していくあたりのことは、昨日の西田良子先生のご講演を聞かせていただいて、よくわかった。それにしても、集められた原稿(資料)は5000枚あったとも聞く。それを選り分け、推敲し、魅力的な一冊にまとめあげられた森井弘子先生はじめとして、中心なっていらっしゃる研究者の気の遠くなるようなご努力はすごいと思った。手元に置いて、繰り返し読みたい一冊だ。それにしても、一人できままにイメージを膨らませている創作との違いを痛感。
パーティは、プログラムの組み立てがとてもよかった。ご著名な方々のそれぞれの立場からのお祝いの言葉は勿論のこと、12人の執筆者たちが、「銀河鉄道の夜」に出てくる「音」、「花」、「星」、「同伴者」などについてそれぞれ担当、深く調べられた時のいきさつなどのご報告もあり、興味深く聞かせていただいた。林洋子さんの、「蠍の火」の語りは、いつまでも聞いていたかったし、自然食だというお食事も、ワインもとてもおいしかった。

6月21日(土)
★汐文社の担当さんから手紙が届いた。「北海道青少年のための200冊に、今年も引き続き、『ひいばあちゃんはごきげん ぼくはふきげん』と『はちゃめちゃ大家族』が選定されました。長く愛される本を作ることって大切なことですよね」と書いてあった。うれしい。
★今日は久々に、肉体労働をした。大工さんの解体のお手伝い(もしかしたら、じゃまをしただけかも)。軽トラックに二杯分の廃材(什器を含む)が出た。生活の垢というか、なんでこんなものまでおいていたのかと思うものまで。棚やハッチを取り除くと6畳スペースはけっこう広い。流し、コンロは仮設のまま月曜日、いえ、もしかしたら電気工事屋さんがくる来週末まで過ごすことになるかも。茶の間に、ダンボール箱や紙袋に入った台所用品がのさばっている。ほんとうに、いやはやだ。

6月20日(金)
★前回、歯痛で休んだ京都のカルチャー、今回は締め切り間際ということで、またもや欠席。が、実際は、メールのやりとり23件(今日は特に多し)、お見舞い、大工さんとの打ち合わせ、電話頻繁、来客数件で、一日は、あっという間に過ぎる。明日の朝までに、キッチンの棚の中のものをみんな出さなくてはならない。電磁気の調理器にするか、食洗はどのメーカーのどの形にするか、何も決まらないまま、大工さんの都合で明日から工事に突入することに。いやはや。

6月19日(木)
★「おもしろクラシック講座」。ますます充実。40名近くの参加者あり。講師の新山さんの博学には、毎回感心するばかり。地域には、素晴らしい人材がまだまだ埋もれている……!
★猫のめめは16歳。すっかり年をとってしまって、一日のほとんどを丸くなって眠っている。最近では、もうだめかなと案じることも再々だが、案じた翌日には、食欲も旺盛に復活。お造りや焼き魚、チーズなどをぺろりと平らげる。そして、また爆睡。その繰り返しは、まるで「かまとばあちゃん」のようだと家族で話している。人間の言葉と気持がわかる反面、めめのいいたいことや、怒っていることなども手にとるようにわかる。「長生きするのよ」というと、にゃーんとなきながら、目を細めてじっとみつめる。他の猫たちも、めめには一目置いている。

6月18日(水)
★知り合いの大工さんに来てもらい、低予算で、使い勝手のいいキッチンにリメイクできないものか、虫のいい相談をする。特に、アルミ缶、瓶・スチール缶、発泡スチロール、生ゴミなどの分別収集について、工夫してもらうことに。ここらでスキッとシンプルライフに。
★夜、民生委員定例会。委員の中に、盲導犬のコートを縫っている人がいる(ホテルやレストランなど公の場に連れて行くときに、毛が落ちないように着せるもの)。委員会終了後、仕上げたばかりのコートを見せてもらい、縫うに当たっての苦労話などをきく。いろいろなところに心配りがあって、感心する。
★雨の日といえども、創作、はかどらず。特に夜間おける、視力の低下甚だしい。こういうときは、寝るにかぎる。

6月17日(火)
歯科医院で根っこだけ残っている奥歯を抜いてもらった。実は、昨日も歯科医院の椅子に座っていた。虫歯の治療ではなく、歯科衛生士に歯周病の話をきいて、歯石をとってもらった。歯石は見えないところにも(歯茎の中)にも石のようについていて、それが、歯がぐらぐらになる歯周病の原因になるということで、虫歯の治療と並行して少しずつ歯石をとってもらうことになった。虫歯治療と歯周病の指導という方針は、なかなかいいと思う。ただ問題は、混んでいて予約は二週間先。怖がりの私は、予約の日が来るたびにドキドキしてしまう。全身麻酔をして、一気に治してほしいぐらいだ。

6月16日(月)
★「ぶらぶら散歩の会」。雨のために、地域会館でお茶を飲みながらおしゃべり。手作りのいか焼きがうれしい。
★「講演」のレジュメを作って、主催者側に渡す。
★雨の日は創作の日。そう暗示にかけると、なかなかいいぐあい。
★と、いいながら、映画『メラニーは行く』を観にいく。一言感想。『メラニーは自己中に行く』。それにしても、アラバマの人たちの暮らしぶりは、おもしろい。

6月15日(日)
「軍隊手諜」というものを初めて見る機会があった。鶯色の絹張りの表紙は瀟洒で、軍隊のイメージとは違っていた。中には上等の和紙に、何年に、どこそこに赴き、どんな活躍をしたかが、細かい毛筆でびっしり書き込まれていた。そのつど軍で書き込んでくれたそうだ。当時の写真を何枚も見せていただく。出征の時のもの、無錫で写したという馬上姿のもの……。セピア色の写真は、どれもこれも凛々しい。奥さんは朝鮮で学校の先生をされていたとか。現在86歳と84歳のご夫妻の人生の重さと、やがて来る自分の老後の「心」の支えについて、考えずにはいられないひと時だった。
★創作にいそしむ。雨の日は、やはりはかどる。
★夫は、かねてよりあこがれている「ロングステイ」の話を聞きに、高槻まで。

6月14日(土)
★「ボランティアリーダー会」 9時30分〜11時。「ボランティア親睦会」 11時〜1時。「お元気です会打ち合わせ」 親睦会後片付けの後。終了3時。と多忙な一日だった。「ボランティア親睦会」については、日頃、貴重な期間を割いて、地域のボランティア活動を支えてくれているスタッフへのせめてもの感謝の会。年に1回実施。今年で4回目になる。スタッフと活動紹介をかねた交流会。
ボランティアスタッフは現在約80名。うち出席者45名。支援してもらっているサークルは、高齢者対象の「みんなカナリア会」「雑巾さんの会」「ぶらぶら散歩の会」「お元気です会」「おもしろクラシック講座」「赤坂ほのぼの会」。子ども向けには「らっこクラブ」「昔遊びの会竹とんぼ」「小学校のクラブ支援」などがある。活動内容については、HP参照。 

6月13日(金)
明日行われる「ボランティア親睦会」(約50名参加)の軽食並びに茶菓の準備。各サークルの年間活動費を地域福祉協議会から預かる。ボランティアリーダー会のレジュメ作成などなど。
★地域の『ホームタウン』紙から、「このたび、『ひらけ!ゴマ』のコーナーに掲載させていただきましたので」、と掲載紙と500円の図書券が送られてきた。「ひらけごま?」。何のことがわからなくて紙面を繰る。そういえば、以前、クローズアップに載せていただいた時、別の担当者から電話があって、HPを紹介するコーナーがあるので、いずれ載せさせてくださいというメッセージをもらっていた。それかも……。やっぱり。でも、えーっ。ハガキで応募したことになっている。それは、ちょっと違うんじゃないの……かな。

6月12日(木)
パンジョライフカレッジ「童話を書く講座」の日。昨晩深夜の3時までかかって資料を作る。すべてにおいて、切羽詰らないと、なかなか取りかかれないというパターンが、ずっと続いている。泥縄の割には、納得できるプリントが出来上がる。
講座、見学者が一人あり。次回から受講しますとのこと。

6月11日(水)
★京都カルチャーの仲間と、仲村英子さんの七宝焼きの個展をみにいく。哲学の道の川沿いに佇む瀟洒な画廊に並べられた作品に、しばし見とれる。海外旅行の疲れにもめげず創作したという新作は、輝いていた。ぜひ、お見逃しのないように。開催は15日(日)まで。詳しくは、「おめでとう掲示板」NO35に。
写真は、「仲村英子七宝展パンフレット」

6月10日(火)
★やっと歯痛も治まり、今月末締め切りの創作に集中。雨の日は、はかどる。
★大阪府私立中学校・高等学校図書研究会から、講演依頼があった。ありがたいやら、畏れ多いやら。

6月9日(月)
★雑巾さんの会に顔を出したとたん、待ってましたとばかりに、お年寄りからあれやこれやの相談がある。ボランティア間の業務連絡(?)も多々あったりで、とうとう介護用雑巾は一枚も縫えず終い。昼からは病院のお見舞いが二件あり、慌しい一日だったが、お役に立てたことがうれしい。

6月8日(日)
ペインクリニックというのがあるのを始めて知った。痛みの専門病院だそうだ。腰痛で寝ることも座ることもままならなかった夫が、治療を受け始めてたった二週間で、犬の散歩はもちろん、ゴルフの打ちっ放しにもいけるようになったから、驚きだ。岸和田にある喜多病院は、その権威だそうだ。治療してもなかなか痛みから解放されないで辛抱されている方、ご参考までに。

6月7日(土)
★信じられないのです。こんなに早く、しかもゆったりした気分で歯科医の椅子に腰をかけている自分が。再び痛くなる予感に、夕方の4時、予約の電話をかけたところ、院長は17日までいっぱいだとのこと。「急患ということで診ますから、4時半までに来てください」といわれ、ひっこみがつかなくなりました。でも行ってよかったです。前にも治療を受けていた歯科医なので、レントゲン写真もあり、麻酔をかけて(それがちっとも痛くなかった)、三つ連続で被せてある冠を切り取ることに。虫歯を削る振動はあるものの、恐怖感はないのです。次の予約が17日なので、いつ完治するかはわからないのですが(他にも治したい歯がある)、晴れ晴れとした気分です。「歯科医に行きなさい」「行かなきゃだめ」と、会うたびに(メールや電話でも)どやしてはげましてくれたみなさん、ありがとう。心から感謝です。
★次女から大学の寮に着いたとメールが入る。ほっ。一泊したシアトルから2回電話が入っていたが、やはり着くまでは心配。向こうは日が暮れるのが遅く、夜の8時はサンサン、9時にやっと夕焼け……だそうです。

6月6日(金)
★「M歯科は痛くないよ」「S歯科は、やさしいよ」「N歯科は麻酔がうまいよ」「O歯科は子どもでも平気だよ」と友人から、それぞれおすすめの歯医者さん情報が。「歯医者、わたしも行くからいっしょに行こう」と誘ってくれる友人もあり、とうとう重い腰をあげることになりそう。いつから行くかって? 明日は午前中所用があり、日曜日は歯科医院が休み、月曜日は、午前中がボランティア昼からがお見舞い。火曜日は「木の話」を聞きに、水曜日は……。

6月5日(木)
★アメリカに戻る次女を、朝6時のバスで伊丹まで送りに行く。伊丹空港まで直通のバスが出るようになったのがありがたい。大きなサムソナイト、ガラガラ、パソコンの入ったかばん、リュック。細くて小さな体で、向こうに着いたらどうするのだろうと心配になる。が、本人は「だいじょうぶ」だと、たくましい。とんぼ帰りで「昔遊びの会竹とんぼ」の打ち合わせ。相変わらずの歯痛。いよいよ歯医者にいかねばならない。わかっているのだけれど……。早々と寝る。

6月4日(水)
★真夜中、歯痛がおこる。氷水を口に含むと痛さが治まる。だましだまし眠ろうとするが、痛くて眠れない。2時も3時も4時も知っている。5時に夫に痛み止めをもらって飲む。が、きかない。どうして薬がきかないのだろう……。あ、2錠飲むところを1錠しか飲んでいなかった。あわてて1錠追加。1度に2錠飲まなかったのがいけなかったのだろうか、あいかわらず痛みが去らない。空き缶回収の日だがパスさせてもらい、ふとんをしいて横になる。「氷水……、うとうと……」を繰り返しているうちに、いつしか眠っていた。昼の1時、あわててとび起きる。今日は、小学校のクラブ支援の日だ。
ボランティアクラブは、パピーウオ―カーでもある高橋さんと愛犬ゼナ(盲導犬の訓練を受けた)に来てもらって、盲導犬のお話しをしてもらった。卒業写真もゼナといっしょに。歯痛は治ったが、なんとなく顔がずしーんと重い。
★いよいよ明日の早朝、次女がアメリカに戻る。時差があるので今晩は寝ないという。それならと長女と三人で深夜映画を見に行く。「8マイル」。エミネムというラップスターの半ば自伝の物語。トレーラー生活から這い上がろうとする若者の心の叫びが、ラップとなって……。白人であることが、差別になる世界。チャンスが巡ってきても惑わされず自分に正直に生きていく姿に好感が持てた。わたしの「観たい映画リスト」にはなかったが、韻を踏んで作詞するらしく、びっしり書かれたメモは読めないまでもなかなか魅力的だった。睡眠不足と歯痛後遺症で、頭の芯がくらくらする。

6月3日(火)
★「沢田さんの家にも、これをおいてもらえませんか?」といって、手話ボランティアさんから手渡されたのが、下のカンパボックス。

大阪ろう高齢者施設、ろう重複障害者通所施設、総合生活支援センターえると(の三施設)建設のための募金箱」というのものだそうだ。「1円でも5円でもいいんです。小銭を貯めてもらえませんか?」「いつまでに?」「3年先が目標です。ゆっくり、少しでもいいので、ご協力ください」
そんなことならお安いご用。健康で毎日を送らせていただいてる感謝の気持をこめて、喜んで預かりました。
HPを見てくださっている方で、「わたしも」と言ってくださる方、ご連絡ください。カンパボックスには、実行委員会の事務局の住所・電話FAX番号、手話サークルの募金担当者の名前・電話番号、店頭募金登録番号が明記してあります。

6月2日(月)
★朝一番に、ホテルの露天風呂につかる。目の前の海から徐々に朝日が昇ってきて、開放感が心地よい。沖には巡視船が静かに浮かんでいる。起きぬけの娘たちを誘って、朝食前にもう一回露天風呂に入る。
この二日間、けっこうハードに動き回ったせいで疲れたのだろうか、娘たちは朝食後ベッドに。一人で近くの竹瓦温泉の砂風呂にいく。前回来たときに入り損ねていたので、今回はぜひと思っていた。古い建物が、なんとも風情がある。「今日始めてのお客さんです」といわれる。砂の重さが心地よい。たった10分、短いなあと思っていたが、かなりなもので、頭の中からも汗が流れる。
空港にいく前に、別府は初めての長女を誘って竹瓦温泉の「温泉」につかりにいく。朝から温泉に4回入ったことになる。
一口に別府といっても、8つの温泉郷があることを知った。「別府温泉」「浜脇温泉」「鉄輪(かんなわ)温泉」「明礬(みょうばん)温泉」「亀川温泉」「観音寺温泉」「堀田温泉」「柴石(しばせき)温泉」。それぞれ泉質も効用も違うそうだ。次回来た時は、みんなクリアーするぞ。

6月1日(日)
★オーナーの牧野さんとラタンの「朝のお散歩」に、お供させてもらう。

ラタンはボール遊びが大好き。ガールフレンドのマロン(右)といっしょにボールを追って海にじゃぼん。
冬でも平気で泳ぐそうだ。

★午後から湯布院に。
この4月オープンしたばかりの「こども童話館」を訪れる。5月の日本児童文芸家協会の総会で岡田純也先生からお話を伺ったときには、まさか、こんなに早く訪問できるなんて思ってもみなかった。湯布院は観るところも多く、そのせいか、ほとんど人が訪れていないのが惜しい。今日は、ここが目的なので、娘たちとゆっくり本を楽しんだ。 我が家のおじょうさんたちを隠し撮り

せっかく湯布院まで来たということで、帰る間際に乙丸温泉に入る。さっきまで混んでいたそうだ。入浴料100円というのがうれしい。

★夜、お部屋で食事の後、次女とマッサージをしてもらう。「芯からこっていますよ」といわれる。そのあと、三人で岩風呂につかる。海に面して建っているホテル清風は見晴らしの良さやお料理の豪華さはもちろん、さりげないサービスも最高。浴衣もバスタオルもどんどん新しいものを持ってきてくれる。お得な割引コースもありで、地元でも人気のホテルらしい。ちなみに泊まったお部屋はお手軽な割引にもかかわらず、三部屋続きのスイートだった。


トップに戻る