日々好日  9月 




9月30日(木) 「ありがとう9月」

★講座の日。今日は10月分の授業です(年末の第4週が休みになるので、順番に繰り上げです)。今日から新しいメンバー(男性)も加わったので(見学者も1人ありました)、少し逆戻りをしました。どの点を注意して書けば子どもの心をひきつける作品を書くことができるか、そのポイントを復習しました。「耳たこ」という古いメンバーもいましたが、読者が子どもだということを常に意識して書くことは、とても大切なことです。新聞の切り抜きも併せてしました。

★講座の前に、地域のミニコミ紙「コミュニティ」さんの取材を受けました。「行こうぜ! サーカス」と「盲導犬不合格物語」を紹介してくださるそうです。顔写真はいやだといったのですが、喫茶店でもめるわけにもいかず、本を二冊持たされて……。後で、きっと後悔することになるでしよう。

★9月は、もう終わりなのですね。あれよあれよという間に、月日がするすると手の中から滑り逃げていく感じです。

9月29日(水) 「研修会」

★堺市南区域民生児童委員協議会の全体研修会があり、バス3台に分乗して奈良の柏原まで出かけました。六つの部会に別れて問題点を話し合い、後にそれそれの報告・講評があったのですが、台風が来るということで、後半の予定に入っていた奈良町の見学はカット。早めに帰宅とあいなりました。今晩は外食の予定をしていたのですが、早く帰れたので家で食べようかと迎えに来てくれた夫と話していたのですが、帰宅すると、なんとガッティちゃんとママがおでかけの用意をして待っていました。ひいばあちゃんは家で食べるというので、その分だけおかずを作り、サービス期間中のしゃぶしゃぶを食べ行きました。ガッティちゃんも仲間に入って、いっちょまえに豆腐とうどんを平らげました。なんだか疲れて早めにやすみました。

9月28日(火) 「4歩」

★手直ししているノンフィクションですが、電話でできる範囲の取材をして、引き続き原稿に手を入れました。残すところはあと一か所。ここは、大切なところなので、先方を訪ねて直接代表にお尋ねしようと思います。今すぐにでもとんでいきたいのですが、予定が詰まっていて、身動きがとれません。はて……。

★共同通信社からお電話があって、「行こうぜ! サーカス」のことをコラムに書いてくださるそうです。やったあ! すぐさま出版社の担当さんと木下サーカスのヘッドオフィス宛てに、「グッドニュース」とメールを入れました。担当者さんからは「素晴らしい!」という、また木下サーカスさんからは、「ビッグニュース!」という返信が届きました。われわれ関係者にとって、まさに、「素晴らしくて、ビッグな、グッドニュース」です。どんな記事にしていただけるのか、楽しみです。ありがとうございます。

★孫のガッティちゃんは、寝返りをなかなかしませんでした。はいはいも、腕力で、ずるずるずり上がっているというぶざまな感じでした。それなのに、なんとまあ、今日、歩いたのです。4歩も。4歩目は、よたよたと倒れこんでいましたが、どこにもつかまらずに、自分の意志で立ち上がり、突然歩いたのでびっくりしました。おばあ馬鹿だとお思いでしょうが、彼女は、まだ生後10か月(11月25日生まれ)なのです。どう、早いでしょ? 早く歩かせると「がに股」になるといわれていますが、止めるわけにもいかないので、「すごい、すごい」と拍手喝采。本人もうれしいらしく、何度も歩いて見せてくれました。

9月27日(月) 「愛子さま」

★宮内庁の公式HPというのがあるのですね。しかも、かなり詳しく皇室の方々のプライバシーを記載してあるので、少なからず驚きました。というのも、先日、テレビでいっていたのですが、各小学校のHPに載せる子どもの写真は、顔をぼかしてあるそうなのです。他の目的で転用されないためだそうですが、それにしても、宮内庁のHPの堂々としていること。そして、愛子さまのおかわゆいこと。
(http://www.kunaicho.go.jp/03/d03-03ph-01.html)


★今日は、専念して原稿に手を入れることができました。再度取材しなければならないところが何箇所か出てきました。ノンフィクションは、事実が命。どんな些細なことでも想像で書くわけにはいかないのですが、どうしても書いているうちに気持ちが入ってしまいます。冷静にチェックしてくれる担当者の目は、本当にありがたいです。

9月26日(日) 「巡業」

出版社の担当者といっしょに、岸和田で公演中の木下サーカスに行って、木下唯志社長にお会いしてきました。「行こうぜ! サーカス」出版のご挨拶です。13日の日記に記載した「ハプニング」は、社長さんのご寛容により一件落着しました。出版社との正式な契約後、木下サーカスの売店に置いてくださることになりました。木下サーカスのみなさんといっしょにわたしの本も巡業するのかと思うと、わくわくしてきます。「席をとってありますよ」とおっしゃってくださって、サーカスを見せていただいたのですが、高崎・花博で公演の時とは、内容も少しずつ違っていて(照明も今回グレードアップされたそうです)、開催会場ごとに出し物の組み合わせが工夫されているようです。開催があとわずか(10月6日まで)ということもあってか、会場は、超、超満員でした。いやあ。それにしても楽しいです、サーカスって。わたしたちの前の席は、おじいさん、両親、男の子二人の5人連れで観に来られていたのですが、受けに受けていました。三代の家族が揃って同時に楽しめる娯楽というのは、ほかにはないのではないでしょうか。このあとは、高松・沖縄で公演予定が組まれています。どうぞ、台風が避けて通ってくれますように。

9月25日(土) 「バーゲン」

★昨夜は早めに寝るといいつつ、遅くまで原稿に手を加えていました。その割には早く目がさめました。今日は、じいじが孫守りをしてくれるというので、あきらめていたバーゲンに行ってきました。いつも招待券をいただくのですがなかなか行けずにいました。ゲットしたものは、残念ながら終わりつつあるシーズンの物ばかりでしたが、それでもいい気分t転換になりました。土曜日の朝の電車は空いていました。ゆったり腰をかけて、久しぶりにノートを広げてお話の種をメモりました。

★アメリカで勉強中の次女からメールが入りました
    ― 明日(土曜日)からWildlife Ecology (野生生物生態学)の授業で、フィールド調査に出かけます。
      早朝に出発して、翌日夜8時すぎに帰ってくる予定です。日曜日は朝5時起きでelk (ヘラジカ?)
      を観察するため山に入ります。連絡がとれなくても心配しないでね。

前回のフィールドワークは両生類・爬虫類のクラスのもので、車で2時間ほどのところへ行ったそうです。カエルとかイモリとかを捕まえたとか。あと、ガラガラヘビも! 仕掛けたトラップにはかかっていなかったけど、散策中に6匹ほど見かけたんですって。今回は帰ってきてすぐに別のテストがあり、週末には、またフィールド調査にでかけるそうです。睡眠時間は1時間から3時間の日が続いていると書いてありました。がんばっているねえ。

★友人が訪ねてきて我が家の前で写真を撮っていきました。蔦のからんだ壁が「冬のソナタ」のチュンさんの家に似ているといって。「そんないいもんと違うよ」というと「チュンさんの家は貧しいのよ」ということでした。うれしいような……。ちなみの彼女は10月に、「冬ソナツアー」(韓国)に行くそうですが、ドラマが終わり、熱はだいぶん覚めてきたようです。「120パーセントだったのが、90パーセントぐらいに落ちたかな」ですって。じゅうぶんじゅうぶん。

9月24日(金) 「日々多忙」

★今月は、「ようこそグッドニュース」(おめでとう掲示板)が花盛りです。クリックして新しい書き込みがあると、飛び上がるほどうれしいです。そして画面からあふれるパワーをいただいています。創作にかかわらず、みなさまの身の回りの「グッドニュース」や「お知らせ」(コンサート・展覧会)などありましたら、ぜひ書き込んでくださいね。

★出版社からコメント入り原稿が戻ってきました。編集者の「目」はすごいです。つくづくありがたいです。コメントにそって原稿に手を入れつつ、もうあと一押しという実感がしています。ノンフィクションは難しいです。

★体中が凝っています。肩も腕も背中も……。腰痛も始まっています。福祉協議会の理事をおろしてもらって、現在ほとんどのボランティアは休んでいるのですが、その空いた日には、他の予定が入ってきています。その予定をクリアーしていくためにも、疲れをためないようにしなければ。今夜は早めに寝ることにします。

9月23日(木) 「お話の種」

パンジョの童話講座の日。いつも、「創作ノートを作ろうね」といっているのですが、作っている人もいれば、いない人もいます。今日は合評作品が出ていないので、創作ノートの作り方の実践をしました。まずは、新聞販売所で同じ新聞を人数分もらってきて配り、新聞からお話の種を探し出すコツを伝授。ハサミを渡して、童話の素材になりそうな記事を切り抜いてもらいます。そして、「どこを、なぜ切り抜いたか」、順番に話してもらいました。感性が違うので、切り抜くところもそれぞれ違います。同じ記事を切り抜いていても、必ずしも同じ発想からとは限りません。自分以外の人の構想を聞くのも勉強になったと思います。お話の種は、どこにでも転がっているのです。その小さな種を見つけてふくらませる。それも創作への一つの道です。「瓶」の記事を切り抜いた人がいたことで、子どものころ瓶を持って油やお酒を買いに行かされたことを、久しぶりに思い出しました。量り売りがあたりまえの時代だったのです。特に油は、瓶の上に漏斗をおいて、ひしゃくでたらたらと油を注ぎいれるのですが、けっこう時間がかかったものです(「油売る」という語源はここから来たのですね)。また、切り抜いた広告の中におもしろいくり返しの会話を見つけ、「この手法は使えるねえ。例えば、こういう言葉に置き替えて……」など、盛り上がりました。後半は、お話作りの発想を試みました。

★地域のミニコミ紙「ホームタウン紙」さんが、「行こうぜ! サーカス」の取材をしてくれました。いつも応援、ありがとうございます。

「Mー1甲子園グランプリ」の放映を録画して、見ました。最優秀賞の高3コンビのツインクル、めちゃおもしろかったです。テンポも話術も耳に心地よく、うるさ型の巨人さんが、「このままプロの中に入れても遜色ない」とべたほめするほどのおもしろさでした。またMー1甲子園に勝ち抜いて最終審査に出場した高校生たちを、学校をあげて応援する様子が放送されて、それを見るのも楽しかったです。ツィンクルの岡下くんが、創作仲間こしょうさんの甥っ子さんなのです。彼女は、「長男がキムタクに、次男がよんさまに似ているのよ」という幸せな奥さまです。

9月22日(水) 「ヒロくん」

★今日、Mちゃんに宅配便を出しそこねました。気にしていたところ、夜、彼女から電話がかかってきて、「あと2分でそっちに着く」というのです。以心伝心というか、まさかです。だって、彼女は東京に住んでいるのですもの。なんでも和歌山の実家に行く途中でわざわざ高速を降りて、お土産を届けてくれたのです。そのフットワークの軽さには、いつもながら驚きです。家の前で立話しをしました。ほんの5分ほどのつもりが、あっという間に1時間余。「上がってもらわずににごめんね」「いいのよ、お隣から来たんだから」に、二人で吹きだしました。実際、20年ほど前、新婚ほやほやの彼女はお隣に住んでいたのです。今回、一番のお土産は、息子のヒロくんの活躍が載っている9月15日の朝日新聞の切抜きでした。ヒロくんは東大生。ニューヨーク大学と共同で難しい研究をしているとは聞いていたのですが、それが「脳に迫る」という記事になって新聞に載ったのです。なんでも白金線(蜘蛛の糸のように光ることでしか目に見えないほどの細さのもの)をカルーテルのように血管に通して脳に電極届けることにより、脳からの情報をキャッチすることはもちろん、逆に脳に刺激を与えて、麻痺の治療や鬱などの精神治療もできるという画期的なもの。ネズミやカエルで成功したと書いてありました。その研究を実際に手がけているのがヒロくんなのです。お隣で生まれたあの小さな小さなヒロくんが……。とても誇らしい気持ちです。

9月21日(火) 「良い一日」

★仲間うちの創作合評会「Tの会」が心斎橋でありました。7月・8月と休会だったので、ずいぶん久しぶりの感じがしました。「Tの会だけは出席したいんです」といって何はさておき駆けつけてくれる人もいて、それに応えるべく作品を書き直すための意見を惜しまず出し合いました。書き手がみんなの意見を鵜呑みにしないで、充分消化した上で、更に作品のイメージを高めていくと、きっといい作品になることと思います。合評前のランチ、合評の合間のおしゃべりや情報交換、合評のあとの「うれし屋」さんでの「お笑いお買い物ツアー」もパワーの源になる楽しいいい会です。

★学研から、三つのうれしいお知らせがありました。
 @おかげさまで、「盲導犬不合格物語」が3刷目に入ったそうです。
 A「盲導犬不合格物語」の紹介文を、ある本に書かせてもらうことになりました。
 Bずっと保留状態になっていたもう一つのドキュメンタリーが、いよいよ動き出しました。

★わたしが所属している日本児童文芸家協会からファックスが入っていました。50周年記念のお仕事をさせていただけるそうです。

★デビュー当時から応援してくれている絵本グループがあって、「作家のお話聞かせに来てください」との打診がありました。4年前に続いて2回目です。とりとめもないおばさんのお話を……。うれしいです。


9月20日(月) 「感謝」

★在日韓国人の老人ホーム「故郷の家」で「家族会と誕生日会」がありました。韓国伝統の踊りや歌もうたわれます。ミンドゥルエ合唱団の金さんから、「都合がついたら聴きにきてね」とメールが入っていました。時々お誘いいただくのですが、なかなか時間のやりくりができませんでした。今日は、なんとか時間を調節して、歌われる時間だけでものぞかせてもらうことにしました。ロビーに入ると、ぱっと華やかな、色とりどりのチマチョゴリを着た人が行き交っています。車椅子のおばあちゃんも赤や桃色、緑や黄色のチマチョゴリを着せてもらって、とてもかわいいのです。おじいちゃんも、淡いサーモンピンクの衣装がよくお似合いです。お年寄りが全身ピンクを着るなんて(特に男性が)、日本の文化では考えられません。いいなあ、うらやましいなあと思いました。三歳と五歳ぐらいの女の子も、五色のチマチョゴリを着せてもらい、髪の毛をひっ詰めてもらって、まるでお人形のようです。ミンドゥルエ合唱団のみなさんもチマチョゴリに着替えて、「里の秋」と「ウリ・キル(私の道)」を歌われました。そうそう、韓国の人たちはクリスチャンが多く、この施設もやはりそうで(最初の頃は、韓国からシスターか来られていました)。施設長のご挨拶の中に、「神さまに感謝」という言葉が度々出てきましたが、それはとてもいい響きでした。日々好日でいられることに、クリスチャンであろうとなかろうと、感謝を忘れてはいけないのです。

★ひいばあちゃん(夫の母)の趣味は油絵です。好んで描いているのは花。特にバラが多く、いつもよく似た絵です。花屋に寄ったら珍しい花が入ってきたところでした。色も形もちょっと変わった洋花をセレクトして、花束を作ってもらいました。「これを描いてみたらどうかな。おもしろい絵になりそうよ」とはいったものの、名前を聞かれてもわからない花ばかりです(花屋さんは、さすがですねえ、どの花の名前も知っていました)。

★ヒット変更。次のカウントは44444にしていたのですが、苦手な計算をしてみたところ、どうやら半年も先になってしまいます。たぶん。それでは、掲示板もない私のHPにわざわざ来てくださる方々に申し訳がないので、40000に変更します。


9月19日(日) 「アイ・ラブ・ピース」

聴覚障害者の高齢者施設を建設しようと関係者はもちろん、たくさんの手話ボランティアさんが募金活動をされています。健常者でも老後は不安なことばかりです。ましてや聴覚障害を持った方が、手話も通じない高齢者施設に入らなければならない現状をなんとかしたいという思いに賛同して、わたしも募金箱を預かりました(昨年の6月3日の日記に記載)地域で声がけしてみたところ、10数名の方々が募金箱を預かってくれました。HPでも呼びかけましたところ、ワーミンさんから「置きましょう」と連絡をいただきました。今日は、募金の協力者に対して感謝の意味もこめて、また一層の理解を得るために映画鑑賞会がありました。「アイ・ラブ・ピース」です。ワーミンさんも貯まった募金を持って、わざわざ泉北ニュータウンまできてくれました。Tの会のメンバーでもあるN谷さんとごいっしょに尚募金ですが、2004年の8月末現在で、2億3千5百万余貯まったそうです。目標額の5億の半分に近づいたのですね。塵も積もれば……。今後も協力を続けたいと思います。

「アイ・ラブ・ピース」は、アフガンで、戦争や地雷のために足を失った人々に義足を作って援助している日本人とのふれあいを描いた映画なのですが、何のてらいも押し付けもない、とてもいい映画でした。義足がどのようにして作られているか(島根県で作られているのですね)、地雷がまだたくさん埋もれているアフガンという国の日常はどんなものなのか、アフガンの少女が身に合う義足に出会うまで、ほぼドキュメンタリーに近い映画で、とても感動的でした。出演者の忍足亜希子さんは聴覚障害者ですが、自然な表情、緊迫した演技にとても好感が持てました。

9月18日(土) 「密談?」

★日本児童文芸家協会の50周年行事実行委員のうち、やりくり隊とでもいえばいいのでしょうか、活動資金を生み出す企画担当の係りの三人組が梅田に集まり、ランチを食べながら密談、いえ具体的な企画会議をしました。実行委員長殿。今日もまた、「意識がとびすぎや」とおほめの言葉をいただけそうな(え、ちがう? ほめていない? とほほ……)。いえ、今日の報告を聞いていただければ、「意識がとぶのもよかろう」といっていただけるかも。後日、三人がそれぞれの担当部分について、メールにてご報告いたします。

★アメリカにいる次女が、めいのガッティちゃんに、ちょっと早めの誕生祝いを送ってきてくれました。フリースで作ったパンツスーツやコートをたくさん。かわいいいんです。なけなしのお小遣いをやりくりして、はりこんでくれたのね。デジカメ、早く買いにいかなくっちゃ。

9月17日(金) 「スイングガールズ」

「NIN×NIN忍者はっとりくんが面白かったあ」という小学生の意見を聞いたので、チェックの必要ありと思っているのですが、なんと我が家の近くの映画館では朝と昼間しかやっていないのです。わたしが自由に映画に行けるのは、夜の9時以降になります。しかたがないので、「スウィングガールズ」を観にいきました。腰が痛いことや、諸々の心労を抱えつつも、ある意味わたしも元気ですねえ。いえいえ、そういう時こそ、何もかも放ったらかしての映画館は、癒しの場なのです。映画を観ている二時間余の間に、やる気をもらって、すっきり気分で帰ります。「人間は二つに分かれる。スイングする者としない者」だそうです。このパターン、何にでも使えますよね。それにしても、よく笑いました。


9月16日(木) 「合奏曲」

★今月の「面白クラシック講座」は
ヘンデルでした。解説つきで聴くヘンデルのアリアも素敵なのですが、300年も前の時代の人を、まるで見てきたように話す新山講師の話がおもしろい
のです。ヘンデルのハーブ合奏曲というのがあって、ハーブ(チェンバロ)と何か他の楽器といっしょに演奏するように作曲されたものなのですが、今日は、あらかじめ吹き込んできたチェンバロの音に併せて、ピアニストの武京子さんによるピアニカとの生演奏がありました。素晴らしかったです。しかし、ヘンデルも、まさかピアニカと合奏されるとは、思っていなかったでしょう。

★13日のハプニングですが、出版社はすみやかに善処してくれたのですが、まだ根本的な大事なことが解決していないので、心に重くのしかかっています。誠心誠意。この言葉を肝に銘じています。

★毎日新聞に「盲導犬不合格物語」が紹介されているよ」と仲間からメールが届きました。今日の朝刊の連載小説の上(17面)の「読む」に紹介していただいていました。ありがたいです。

★夜、民生児童委員会の定例会。


9月15日(水) 「わらづと」

★敬老の日がどうして9月15日でなくなったのでしょう。三連休にするために第3日曜日の次の日になったそうですが、それは高齢者には関係がないことのように思います。お年寄りにとって、いったん頭に刷り込んだことは、なかなか訂正しにくいもので、楽しみにしていた9月15日に、遠くに住んでいる子どもや孫たちから何の連絡もこないと、忘れられたようで、さみしいのではないでしょうか。ちなみに我が家では、毎日が敬老の日のようなものです。

★久しぶりに、藁苞(わらづと)に入った納豆を食べました。昨日、夫が成田空港で買ってきたのです。昔から納豆は藁苞に入っているものと決まっていました。それがいつしか三角形に折り曲げたへぎに変わり、今は、ほとんどが発泡スチロールに入っています。じかにわらに入った納豆など、若い人たちには気持ちが悪いだけかもしれません。でも納豆は生きているのですから、わらの中がいちばん……。お味は、というと、いつも食べている発泡スチロール入りとあまり変わりませんでした。

★小学館から「五年の学級担任便利BOOK」を送ってきました。中には、遊び・ゲーム・お話がたくさんのっています。その中にわたしの作ったお話「ぼくの妹」と「似た者どうし」が再録されています。

9月14日(火) 「講演」

★箕面市私立幼稚園連盟・箕面市私立幼稚園PTA連絡協議会の主催で、「もっと子育てを楽しんでみませんか」という家庭教育研究会が箕面のメイプル大ホールでありました。聖母被昇天学院幼稚園の園長先生から私めに講演依頼があって、「幼児期にしか育たない想像力って?」と題してお話させていただきました。ただのおばさんだったわたしが、50歳過ぎてからどうして童話作家になれたか、その不思議にからめて自分の幼児期のことなどを中心に読み聞かせの大切さについても話しましたが、講演時間が40分しかなかったので、ほとんど駆け足でした。「もっと聞きたかった」といううれしい声も耳に入ってきました。そのあとインド舞踊があって、ぜひ観たかったのですが、今朝、急に夫が東京に行ったので、昼からは孫守りをしなくてはならなくなりました。せっかくなのに残念でしたが、講演を終えてすぐに帰らせてもらうことにしました。会場に友人が来てくれていて、千里まで送ってくれたので、中百舌鳥まで一本で帰ることができて、娘が仕事にでかけるのに悠々間に合いました。お世話役の聖母被昇天学院幼稚園の父母の会のお母さま方(特に、講演のお話のあって以来、いつも行き届いたご連絡を下さったIさん)、大変お世話になりました。

★芦屋に住む友人が、不合格になった盲導犬の記事が載っているといって、神戸新聞を送ってきてくれました。「不合格犬ってだめ犬なの?」と題したその記事の中に、― 「盲導犬不合格物語」(学研)を書いた児童作家沢田俊子さんも、「盲導犬はすばらしいが、ならなかった犬たちもがんばっていることを知ってほしい」と話しています。― と書かれていました。あ、これって、共同通信社が取材してくれた記事に違いない、と思いました。たぶん、共同通信社とニュースソースを契約している他の新聞にも載っているのではないでしょうか、この記事が。

9月13日(月) 「ハプニング」

★今日は、とてもめまぐるしい一日でした。夜、明日の講演に備えての原稿をチェックをしつつも、今日、とびこんできたハプニングのことを振り返っています。事情は、今はまだ、とてもお話できませんが、仕事上でのとほほな出来事です。えらいことになったと、いっしゅん身がすくみました。善処してくださった出版社さんに深く感謝です。一方、朝から到来物の多い日で、アンリのクッキー、東南アジアのお土産(スパイス十七種類の詰め合わせ)、岡山からはピレーネ、山梨からは梨。大好きな冬瓜もいただきました。そして、ひいばあちゃんに、敬老のおまんじゅうが届きました。「雑巾さんの会」からでした。そういえば、今日は第二月曜日。みんなで介護用雑巾を縫う日でした。すっかり忘れていました。いやはや。

9月12日(日) 「どっぷり高槻」

11時から高槻で、森井先生主催の創作ゼミの合評会がありました。サマーテーマと称し、共通の言葉を物語の中に組み込んで書かれた作品(10作品)を収録した冊子を前もって送っていただいて、「よろしければ」と誘ってもらっていました。偶然にも、2時から同じ会館で、日本児童文芸家協会の実行委員会があるので、それまで参加させてもらうことにしました。創作ゼミには、久しく行っていないのですが、仲間はやはりいいですね。楽しいひと時をすごしました。
実行委員会は50周年に向けての打ち合わせでしたが、作家活動も浅く、同人にも入っていないわたしには、名前があがってくる作家さんたちをほとんど知らなくて、いまいち全体が把握できないでいます。会長の川村たかし先生を軸に、みなさんの作家つながりは、すごいです。

★わたしのとって、かゆいときのお助けナンバー1は、なんたってタイガーバームです。塗ったあとが、たまらなく爽快なのです。肩こりにも、筋肉痛にも、寝苦しい時にもタイガーバームということで、10年来愛用してきました。今日、わずか底に残っていた分を爪の背でかきだして、最後の一瓶を使い切ってしまいました。中国に行った時に自分で買ってきたものやお土産にいただいたものばかりで、だれか中国にいかないかなあなんて思っていたところ、インターネットの通販で買えることがわかりました。さっそく申し込みました。

9月11日(土) 「京都Uターン」

墓参のため京都に。来月は母の七回。本堂で法要をしてもらうようにお願いしてきました。駆け足で東山にある一澤帆布に寄ったのですが、朝から超満員でした。いつ行っても不況知らずのお店です。買うものが決まっていたので、素早く求めて、我が家に向かって即Uターン。というのも、1時半から仕事にでかけるママと子守りをバトンタッチしなければならないからです。なんと12時半には家でお昼を食べていました。慌しいねえとお思いでしょうが、それがさもあらず。往復の電車の中で、集中して合評作品を読むことができました。家にいれば、雑用に追われて、昼間は、なかなかそうはいかないのです。電車でじっくりみた作品のコメントを、夕食後まとめました。

★うれしい通知が2通来ました。これでとうぶんの間、やる気まんまん、元気でいられます。明日は一日留守にするので、深夜、アジの南蛮漬けとれんこんの炒め煮、なすのみそ煮を作りました。おなかがへってきたので、12時をまわってから、体によくないと思いつつ、イカの塩辛でお茶漬けをかきこみました。おいしかった〜!

9月10日(金) 「フラダンス」

★フラダンスのレッスンを再開したいとす^−っと思っていたのですが、なかなか時間がとれませんでした。わたしが童話教室をしているパンジョのカルチャーに同じ系列のフラダンスの教室があります。今朝そのことを話していたら、夫が時間に間に合うように帰ってきて孫守りをしてくれるというので、思い切って行ってみました。発表会に備えてのおさらい中で、新入り(わたしをふくめて三人)はおいてきぼリ状態でしたが、見よう見まねで、足と手を動かしました。おぼえているものですね。かなり膝腰を使うので、ぐったり疲れてしまいました。夜、映画を見に行くつもりで夕飯時にビールえおがまんしたのですが、食後、爆睡してしまいました。時間的なこともあって(毎回、毎回、この時間帯に孫守りを頼めるかどうか)レッスンを続けて行けるかどうかはわかりませんが、ひとまず願いが叶ってよかったです。

9月9日(木) 「初物」

パンジョの童話講座の日。みんな公募への応募が終わったせいか、それとも夏休みのあとか、ほっと一息、中だるみ状態です。さあ、次の公募に向けて書きましょう。創作ノートを作るように前からいっているのですが、作っている人もいれば、いない人も……。次回、創作ノートを作って持ってくるのが宿題です。ノートの作り方については、わたしのノートを見てもらったりして、何度も話しているので、よくわかっていると思います。

★今日は、生ゴミの日でしたが、どうしたことか、うっかり出すのを忘れてしまいました。いつもはわたしが忘れていても、犬の散歩から帰ってきた夫が、「ゴミの日だぜ」と教えてくれるのですが、今日は、どちらもうっかりしていました。月曜日まで、ともすれば悪臭を放つごみといっしょに暮らさなくてははなりません。

★食洗、直りました。設置して一年ちょっとということもあって無料でした。デジカメは修理費が23000円ということなので、修理をするのをやめました。次回に買う時は、五年保険をかけようと思いました。

★馴染みの魚屋さんの店頭に
牡蠣がありました。「え、もう?」「北海道の厚岸の牡蠣で、めったに手に入らないよ」ということなので、少し時期的に早いと思ったのですが買いました。酢がきのおいしかったこと。とろりと口の中でとけ、ミルクの味がしました。が、かきごはんは、それほどでも。同じ牡蠣とは思えませんでした。素材がいかによくても調理法次第というのは、創作にも通じることかな。

9月8日(水) 「行こうぜ! サーカス」

★小学校のクラブ支援の日。二学期のボランティアクラブは、地域のお年寄りとの交流です。といっても月に1回、4回しかないので、さらりとしかできません。1回目の今日は、「お年よりから子どものころのお話をきこう」です。福井県は小浜で子ども時代をすごしたMおばちゃん(おばあちゃんというにはお若い)に、お話をききました。子どものころおじいさんから聞いたという「人魚の肉を食べて800歳まで長生きをした娘さん」の伝説話をしてくれました。また、小浜といえば鯖。その鯖が大漁のときは保存のために「へしこ」というぬか漬けにしておくそうですが、そのへしこを焼いてきてくれました。子どもたちともども、ほんの一口ずつ味見をさせてもらいましたが、脂がのっている鯖のへしこは、とてもおいしかったです。

★届きました、『
行こうぜ! サーカス』(汐文社)の見本が。木下サーカスさんからお借りした素敵な写真がいっぱい乗っています。ひろのみずえさんのイラストも決まっています。木下サーカスのとっておきのエピソードがたくさんのっています。近々発売になります。その節は、よろしくお願いいたします。

★6日に原稿を送った出版社の編集長さんからお電話をいただきました。これから読んでくださるそうですが、打ち解けてお話しているうちに別の作品の構想についても、相談しました。どんなものになるのか書いてみてくださいとのことですが、これはまだまだ先のことになりそうです。

9月7日(火) 「故障パワー」

★天窓の雨漏りの修理は朝のうちに終わりました。台風が来るということなので、これで安心です。が、我が家の故障バージョンはまだ続いていて、今度は、長女のカメラのシャッターがおりなくなりました。それも、よりによって今日というのが……ね。長女は、今日、学童保育の仕事はお休みの日でした。が、今日は、1年生の男の子の誕生日だったので、プレゼント用の記念写真を撮るだけのために、わざわざ学校にいったのです。レンズは出るのにシャッターがどうしてもおりなかったそうですが、これは、食洗の故障(スイッチは入るのにスタートボタンが利かない)とそっくりの状況です。なぜ、急に……。さて、次は単なる失敗なのですが、切干大根を炊いていたら、たてかけていた鍋のふたがずれるように倒れてきて、それに押しだされる形でなべが床にすべり落ちてしまいました。床にぶちまかれた切干大根を片付けながら、せっかくおいしく炊けていたのにと悲しくなってきました。買い物から帰ってきた時に門で挟んだ足のかかとの傷が、ずきずきします。いやはや、もうこれぐらいで、かんべんしてください。外は大変強い風が吹いています。

★風にのってうれしい知らせがありました。『行こうぜ! サーカス』の見本本があす届くそうです。待ち遠しいです。それに、『
さとうきび畑の唄』が8刷りに入ったそうです。

9月6日(月) 「うずのしゅげ」

★8月締切りと自分に科せていた作品ですが、少し遅れたものの昨晩脱稿しました。お約束していた出版社宛て、今日、発送しました。また、8月中旬に取材をしなおして書き直した原稿に関して、出版社の動きがありました。このままオーケーだといいのですが……。

★2003年6月に、茨木で行われた「銀河鉄道の夜を読む」の出版記念講演会があったのですが、その記念冊子「うずのしゅげ」が送られてきました。西田良子先生を軸とした関西賢治ゼミの研究者のみなさんの気持ちのこもった特集です。そこに、なんとわたしの日記が抜粋されています。森井弘子先生からの、「沢田さん,、日記のせていい?」に、「はーい、どうぞお」とお気楽に返事したのが、今となっては恥ずかしいばかりの充実した冊子です。わたしには、とてもいい記念になりました。「うずのしゅげ」とは「おきなぐさ」のことだそうです。(日記ですが6月22日(日)のぶんです。気になる方はどうぞ)

★食洗ですが、スイッチの部分が磨耗していたそうで、部品の取り寄せ待ちです。いくら頻繁に使ったといっても一年で磨耗とは……。夫はパソコンをローンで買い、今日、つないでもらいました。立ち上がるのが早くなったとはいっていますが、使い勝手はまだ慣れないせいか、いまいちのようです。デジカメは預けたまま、見積もりの連絡待ちです。

★阪神淡路大震災で罹災した友人からお見舞いの電話がかかりました。「脅かすわけではないけれど、堺方面は、あと一回揺れがくるから気をつけてね」ということでした。
寝ている時に倒れてくるものさえなければいいそうです。

9月5日(日) 「震度4」

★みなさん、地震、大丈夫でしたか? 阪神淡路大震災の被害に遭われた方は、一層不安だったことと思います。お見舞い申し上げます。こちらでも、かなり揺れました。左右に揺れていたので、オーナメントなど吊ってあるのもがいつまでも揺れていました。二回目の揺れの時は、わりと落ち着いていました。このところの台風といい、なにか、警告のように思えて怖いです。守らなければならない小さい人のことを思うと、いざというときのために、心も物も備えておかなければならないとつくづく感じました。ご近所の高齢者のお宅に安否の電話をかけたのですが、「ただいまこの地方は地震のため……」ということで通じませんでした。携帯でも同じでした。気になるお宅(ご夫婦のうちどちらかが体調を悪くされている)三軒のようすを聞きに回りましたが、みなさんわりと平気なようなので、安心しました。

★物が壊れる場合も、続くのですねえ。食器洗い機が動かなくなりました。電源は入るのですが、スタートボタンが利かないのです。取り付けてもらった業者に留守電をいれておいたら、日曜日にもかかわらず、電機メーカー(たぶん販売所なのかも)から電話がかかりました。明日、来てくれるそうです。我が家は食洗を日に5回ぐらい動かしています。よその家庭よりかなり多いかもしれません。でも、取り付けて一年たったばかりで、故障は早すぎると思います。電磁調理器も早々に故障したし、このメーカーの製品には問題があるのかもしれません。

9月4日(土) 「コツコツ」

★一人で車に乗って、信号待ちをしていると、運転席の横にフルヘルメットのバイクが寄ってきました。そして窓をコツコツとノック、しきりに何か言っているのです。こういう時は無視をするべきなのか迷いつつ、ちょっとこわごわ窓を開けました。「ガソリンの挿入口が開いたままですよ」とその男性は教えてくれました。去り行くバイクの後ろ姿に、疑った分もあわせて深く深く頭を下げました。そういえば、前にも一回、車の窓をコツコツされたことがあって(その時のことは日記にも書いたのですが、白バイでした)、運転席のコツコツは、かなり恐怖ですねえ。といいつつも実はわたし、何回も人の車の窓をコツコツしたことがあるのです。前の車のブレーキランプが片方壊れている場合がほとんどですが、それって罰金になるので教えてあげなくっちゃと思ったのですが、もしかしたら怖かったかもしれませんね。おばけだと思ったって? あんたねえ、それはいいすぎです。

★昨日、デジカメが壊れてしまいました。今日修理に持ってきましたが、修理代、けっこう高そうです。とりあえず見積もってもらうことにしました。夫のパソコンも壊れました。先日の台風で天窓から雨が漏り、濡れてしまったのです。これは修理不可能で、買い替えなければなりませんでした。長女のパソコンもカーソルが動かなくなりました。最近つかまり立ちができるようになったガッティちゃんが、キーボードをバンバン叩いていたそうなので壊れたのかもと、長女がパソコンレスキュー隊と電話でやりとりしていました。これは幸いにも、マウスがこわれただけで、家にあったマウスと取り替えるだけですみました。それに、強風のために物置の波板がとんでしまって、新しく張り替えました。

9月3日(金) 「ヒツウチさま」

★某出版社の編集長さんが、我が家の近くまで出向いてきてくださいました。「何回かお電話したのですが」ということでした。最近、よく「ヒツウチ」で電話が掛かっていたのですが、どうやらそれが……。作品について適格なアドバイスをいただきました。しかも、メールで送った原稿をゲラ状態に打ち直してきてくださっていて、ここにイラストが入るので何ページに仕上げてくださいなど具体的な説明をいただいたので、本になった時のイメージが沸いてきて、とてもうれしいひと時でした。10年以上の長期にわたって売りたいという姿勢にも感銘を受けました。年内に仕上げればいいということでしたが、わたしにとって一つだけわりきらなければならない問題があり、それが悩みになりそうです。

★出かけに「ヒツウチ」の電話がかかり、先方のご都合が悪くなったのかと思ったのですが、なんと某新聞社さんからでした。『盲導犬不合格物語』を紙上で紹介してくださることと、連載の依頼を受けました。不合格犬たちがわたしに幸運を招いてくれたようで、どの犬も抱きしめたい気持ちでいっぱいになりました。


9月2日(木) 「ちょっとそこまで」

★「おわら風の盆」で、思いがけなく友人に会いました。もう、その偶然がうれしくって。彼女は同じ旅行社の梅田発のグループで、向うでは別々に行動したのですが、最終的にわたしのどじぶりをばっちり目撃されてしまいました。というのは、帰りの集合場所に一時間も早くにいっていたのですが、心地よい涼風についうとうと……。「JTB難波発のツアーでお越しの沢田俊子さん。集合場所にお越しください」とマイクされてしまったのです。その前にマイクでなんども呼び出されている別の人がいて、(集合時間に遅れるなんてあほや)と思っていたのですが、あほは、わたしでした。とほほ。ツアーのみなさま、申し訳ありませんでした。難波には予定より一時間も早く着いてほっとしました。今回のツアーで驚いたのは、ご夫婦連れを含めて、男性が多かったということです。それも元気なリタイア組で、私が遅れた時も、旅行社の人といっしょに、「美人の沢田さ〜ん」と探してくれていたそうです。

★HPに「おわら風の盆」のことを書いたら、「わたしも行っていたのよ」と、夜、友人から電話がかかってきました。我が家の斜め前の友人も、別のツアーで参加していて、風の盆は静かなブームになっているのかも。

★朝七時半に帰宅。朝ご飯を作って、昼すぎになんばパークスに行きました。昨日、バスツアーの集合場所がここだったので、初めてパークスの中をみたのですが、ゆとりのある、町のような空間を活かした建てかたに感激しました。長女がまだ行ったことがないというので、ガッティちゃんといっしょにランチに誘いました。おしゃれな雑貨屋さんで、素敵な本に出会いました。「ちょっとそこまで」感覚(電車一本)で行けるのがうれしいです。


★トランプが魔法のように、空に舞い上がります。他のページもすごい。ただの飛び出す絵本ではないのです。

9月1日(水) 「風の盆」

「おわら風の盆」に行ってきました。母が生前、行ってみたいといっていたのですが、願いをかなえられないままこの秋に早七回忌。今年こそはと、母の写真と二人旅をすることにしました。正午に大阪を出発、一日八尾(やつお)の町を見て歩き、翌朝6時に大阪に帰ってくるというハードスケジュールでした。八尾に着いてからは全くの自由行動です。町中がぼんぼりと屋台の出店で埋めつくされているその間を人の波が踊りを求めて移動します。踊りは、駅前・広場・神社・お寺・小学校などなどの設けられた特設ステージでも見られるのですが、なんといっても「町流し」が最高だそうです。ただゲリラ出現なので、どこで、何時にあるかがよくわからないのです。運良く、町民広場から八尾の駅へ向かう途中で一回、八幡さまに行く道で一回、おわら資料館のそばで、新町で、それぞれ流しに出会うことができました。ゆっくりしたテンポでの踊りと、胡弓のもの淋しい音が、なかなかいい感じです。それにしてもすごい人だかりでした。


★二十五歳までの未婚の娘さんが踊るそうです

★男舞は、振りが大きくてなかなか凛々しいです。

町中には、たこ焼き・焼きソバ・お好み焼き・肉の串焼き・ラーメン・カステラなどの匂いがむんむんしています。夕食が4時過ぎという早さだったので、何か食べたいと思うのですが、一人旅なので、ちょっと気が引けたりします。歩きつかれて少し早いのですが集合場所向かっていたところ、人家のカレージのようなところで鮎を焼いていました。とてもいい香りがします。一度は通り過ぎたのですが気になって戻りました。いかにもがんこそうなおじいさんが、自分が川で釣ってきた鮎を炭火で焼いて売っているのです。大きさもまちまち、値段もまちまち。600円を払って1匹分けてもらいました。「あそこにビールを売ってるよ」と、みょうがの田楽が焼きあがるのを待っていた女性が、ほんの目と鼻の先の酒屋さんを教えてくれました。その店の横には、ビールの空き箱を並べたテーブルとイスがあり、気のよさそうな人たちで盛り上がっていました。進められるがままに、鮎を肴に一番しぼりを飲みました。炭の香ばしい香りもして、それはおいしかったです。鱒ずしの1人前用を買っていたので、ぞれが夜食になりました。「みょうががもうすぐ来るから、ゆっくり食べて」といってくれた男性は、さっきの女性のだんなさんでした。なんかほっこりいい感じで、戻ってきたかいがありました。みなさんの話によると、おはら風の盆は、今夜の12時〜3時がすごくいいんだそうです(わたしたちが帰ったあとです)。それに3日。これが最高だと、いっしょに飲んでいた地元の人がいっていました。母へのお土産に、CDを買いました。仏前でかけて、聴かせてあげようと思います。