2004年  8月 

                 

8月31日(火) 「ご注意!」

★隣人からメールが入りました。
―いとこからこんなメールが来ています(*^_^*)よろしくお願いします☆犬のブリーダーの会社が潰れてしまい、3ヶ月〜6ヶ月のラブラドール30匹が処分されることになってしまいました。なので飼える人を探しています!!お金はいらないそうです。飼えなくてもなるべく多くのお友達にこのメールを送ってください。これが連絡先です。○△◆……。
というものでした。これはえらいことだ。こういうことは、動物の孤児院「ハッピーハウス」に相談するのが一番だとメールを打ちました。打って間もなくして隣人から、先ほどのメールはチェーンメールのようなので飼い主さがしは結構ですm(_ _)mお騒がせしました(>_<)と訂正メールが入りました。つまり不幸の手紙と同じというわけです。これは困ったと思いました。「ハッピーハウス」は真剣に犬や猫の命を守るために取り組んでいます。そんなところに、うかつにもメールを送ったことを悔やみました。急いでお詫びのメールを打ちました。間もなくハッピーハウスの代表の甲斐さんから電話がかかりました。「沢田さん、あれは怪メールですよ。本当に助けなければならない時もあるのですが、あれはまさしくね」。指定のアドレスをクリックすると、それだけでお金をとられることもあるそうです。みなさんも充分お気をつけてくださいね。
★今日は自分に課した締め切り日です。書けたところまでをプリントアウトしてチェックしました。自分の中では、ここまでは、オーケーです。問題はラストです。物語をどう終わらせるかは決まっているのですが、なかなか気に入りません無理をしないで数日延期にいたします。

8月30日(月) 「言い訳?」

★ママがお仕事なので、ガッティちゃんを乳母車に乗せてスーパーにお買い物にいきました。ガッティちゃんの乳母車のデコレーションを見た魚屋のおっちゃんがギョッ! 「じょうちゃん、トラック野郎も顔負けやな」といわれました。「そう、ぱららぱららってホーンが聞こえてきそうでしょ」といったのですが、実際、笑うでんでんむしや、げろげろ鳴くかえる、しゃらしゃら音のするとんぼなど賑やかなのです。右の亀は甲羅が開いてお菓子がはいるようになっています。左は哺乳瓶入れ、かたつむりの背中は本になっていてミラーがピカリ! ど派手、ど派手。 このSassyのおもちゃはママの好みで、肝心のガッティちゃんは、あまり興味がないようです。



★昨日あたりから腰痛もさることながら、肩甲骨から脇腹にかけても痛みが走っています……。ガッティちゃんは9キロを超えました。しかも、とれとれのエビのようにはねまくっています。子守りも体を張ってしなければなりません。右腕は、キーボードの叩きすぎで腱鞘炎気味。9月中に書き上げる予定でいる作品が九合目辺りで停滞している言い訳にするつもりでは、決してないのですが……。

8月29日(日) 「勘違い」

★深夜に電話がなった時、もう眠っていたのです。あわててとったのですが、切れてしまいました。寝ぼけなまこで着信履歴を見ると「ケンガイ」と表示されています。「ケンガイ」と出るのは、海外からかかってくる場合です。(次女からにちがいない。何があったのかも!)。緊急事態かもしれないと慌てて電話をしたら、国際番号がちがっていてるのか(NTTの時はそれでかかったのですがケーブルテレビに替えたので)、かかりません。もちろんメールは打ちました。時差があるので、学校にいっているのでしょう。返信がこないまま朝になりました。起きてきた長女にその話したしたら、「そんな時間に電話がかかってきたのは何かあったんかもしれない」と、もう一度着信履歴を確認してくれました。と、なんと「ケンガイ」だと思ったのは、「ヒツウチ」でした。同じカタカナの四文字なので勘違いしてしまったようです。一人で思い込んで、一人で大騒ぎの巻でした。おはずかしい……。尚、ついでに申し上げておけば、我が家は、非通知の電話には基本的に出ません(セールスや迷惑電話がほとんどなので)。非通知でおかけの方は、留守電にお名前と電話番号、用件を吹き込んでいただければ、こちらからかけ直します。

8月28日(土) 「魔法の言葉」

★朝早くインタホンがなりました。「はーい」と返事をしても応答がありません。あ、そうだ、H木さん! そうなんです。ここ数年間、夏になると毎月2回、土曜日か日曜日の天気のいい日に、町内の会所に殺蚊剤を散布する慣わしになっています。これは、H木さんご夫妻が全くのボランティアで、原液を薄めてすぐまける状態にしたものをペットボトルに入れて配ってくださっているのです。有志がそれを散布するのですが、おかげで、蚊の発生が全く減ったという意見が多く、ありがたいことだと思っています。
★先日、Mさんからいただいた絵本『もけら もけら』をガッティちゃんに読んでやりました。
てぺ ぱて ぴて はた ぴて ぴた
日常の言葉とちがう響きに、横からわたしの顔(口元を)のぞきこんできました。
えぺぺ てぺぺ ぷて ぽた ぽと
しゃばら しゅびら しゃば しゃば しゃば

珍しい音の響きがうれしいのか、声を出してけらけら笑っています。
絵本は全く見ていません。ばあばの顔をじっとみています。ちなみに、この文は、ピアニストの山下洋輔さんが書かれたのですが、大人には意味のない擬音が、なぜ子どもの心を躍らせる魔法の言葉になるのでしょうか。

8月27日(金) 「行方不明?」

★9月に箕面で講演をさせてもらうことになっていて、その打ち合わせがありました。打ち合わせの日程が決まった時点で、箕面在住の友人のことが気になりました。お互いに忙しくてなかなか会えないのですが、体調をくずされたご主人さまはその後どうされているのかしら。箕面に足を踏み入れて声をかけずに帰るのも……と思っていたら、グッドタイミングというか、彼女の方からメールがきました。で、打ち合わせの後、ランチをすることにしました。さすが箕面は古くからの町、というか、やはり阪急沿線。素敵なお店がたくさんあるのですね。和食のお店を予約してくれていたので、ゆっくりおしゃべりも楽しみました。車で迎えに来てくれたのですが、なんと愛車はウィンダム。ひやあ、乗り心地は満点。我が家の走行距離14万キロはとっくに過ぎた初代のプリメラーとは雲泥の差。帰りは、地下鉄の千里中央まで送ってもらったので、なかもずまで乗り換えずに帰れました。遠いと思っていた箕面が近くに感じました。
★アメリカに戻った次女が行方不明状態になっていました。寮からアパートに代わったのですが、住所をきいておくのを忘れたのです。電話がかかってきたのですが、すぐにメールがつながると思い、電話番号をきくことなど思いつきませんでした。ところが、なかなかインターネットがつながらず、この一週間、連絡しようにもできない状態でした。今日、やっと次女からのメールが届いてほっとしました。

8月26日(木) 「びっくり玉手箱」

★1996年に堺市の社会福祉協議会の要請で、子育て支援としてのおもちゃ図書館「らっこクラブ」を立ちあげました。全くの手探りでしたが、年々充実していき、季節行事も取り入れたとてもいい会になっています。その「らっこクラブ」に、今日、初めて我が家のガッティちゃんとママががおじゃましました。まさか、自分の娘と孫が参加させてもらうことになるなんて、発足当時は考えてもいませんでした。子どもの人数が少なくなった昨今、公園に行っても、遊び相手がいません。安心して集える場があるのは、うれしいことです。子育ての大先輩でもあるらっこおばさんたちが運営しています。「らっこの電車は海の中」という歌をうたいながら、魚のぶらさがっているトンネル(シーツ)をくぐったとママがいったので思い出しました。その歌の歌詞、わたしが作詞したんだったわ。「らっこちゃんのフラダンス」や「波のりらっこ」「うーん春ですね」「バイキンダーをやっつけろ」「らっこのハッピーバースデー」「またこんどね」……などなど、作曲家のTさんと組んでたくさんオリジナルソングを作ったことを思い出しました。まだ歌ってくれているようで、うれしいです。
★童話講座の日でした。30枚童話の書き方について話しました。物語の膨らませ方、葛藤の作り方、話の展開のしかたなどについて、5枚の場合と比較したプリントを配ったので、よくわかってもらえただろうと思います。
★クロネコさんが届けてくれたダンボール箱をあけると、出てくる出て来るプレゼントシャワー。お菓子・いろいろな乾物類(のり・かつおぶし・生節・たこくんなど)・珍しい旅行のお土産あれこれ。京都の有名コーヒー・冬のソナタのCD。そして、わたしの創作活動に役立つ資料に、本代(本が出るたびに、いつもたくさん買ってくださるのです)。娘には、孫への絵本と洋服・「白い本」が入っていました。ガッティちゃんにオリジナル絵本をということのようです。一つ一つ手にとりながら、贈り主の愛情をひしひし感じました。まさに「びっくり玉手箱」です。この日記を書きながら、母が健在だったころ、よくいろいろなものを詰めて宅配便を送ってくれたことなど思い出しつつ、余韻に浸っています。Mさん(こうとしか書けない無礼をお詫びします)、ありがとうございます。

8月25日(水) 「戸襖変身」

★「オランダの子ども部屋」という写真集を見て、すっかりはまってしまったママが、ガッティちゃんのためにと、茶の間の4枚の戸ぶすまを、「プルー」・「黄色」・「オレンジ」・「緑」に塗ったのは今年の3月のこと。わたしも手伝ったのですが、「なんだか努力のわりには冴えないねえ」と、そのままになっていました。最近、ガッティちゃんがつたい歩きをし始めたせいか、ちょっと戸ぶすまに変化が見られました。Sassyのライオンマットが打ち付けられ、そこにいろいろぶらさがりました。音がでるもの、光を放つもの、引っぱれば伸びるもの、いろいろです。ライオンの耳はめくれるようになっていて、中におもちゃが入っているのですが、そこに手が届くのは、もっと先かな。歩行器で、♪ががが〜と走ってきて、あれやらこれやらを引っぱっています。



★現在進行中の作品の終盤がやっと見えてきました。子どもたちに、メッセージをどのように伝えるか、楽しくもあり、苦しくもある大切な段階です。ひとまず休憩して、気分転換。あしたの講座の資料作りに移ります。

8月24日(火) 「離乳食」

★ガッティちゃんは食欲旺盛です。離乳食も三度食に入り、哺乳瓶のミルクは卒業のようです(ママのおっぱいは大好きです)。さて、ガッティちゃんが今までにクリアーしてきた食材は、トマト・ほうれん草・じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・かぼちゃ・さつまいも・こいも・ブロッコリー・キャベツ・チキン(ささみ)・豚ミンチ・白身魚・とうふ・チーズ・ヨーグルト・米・麺類。それらを組み合わせて柔らかく煮た物を、最初はミキサーにかけていたのですが、今はスプーンの背でくずせば、だいじょうぶになりました。上の前歯が4本、下が2本生えていますが、ビスケットをかじる時以外は使っていません。ほとんど上あごと下あごでつぶしてそのまま飲み込んでいるようです。ママがアレルギーを心配しているのでたまごは避けていますが、わたしが子育てをしていた時は、ゆでたまごの黄身をみそ汁の上澄みで溶いたのを、よく食べさせたものです。今夕、ガッティちゃんは、鯛と豆腐を薄味で炊いたのと、トマトとじゃがいも、たまねぎの野菜スープにおかゆを混ぜたものを食べました。プレーンヨーグルトは大好物なので、ほとんど毎回食べています。一口目は、必ずすっぱい顔をします。今日はチキンのレバーにチャレンジ。これは泣いていやがったそうです。泣いて?(ちょうどそのとき、わたしは犬の散歩でいなかったのですが、ママがレバーが苦手なので、もしかしたらその影響かも)。
「盲導犬不合格物語」(学研)の増刷本が届きました。オズワルドのハンサムな写真も載せてもらうことができて、ほっとしました。

8月23日(月) 「夜更かし」

★家族が寝静まった深夜、テレビの音を小さくしてオリンピックの女子マラソンを見ていました。次々脱落者も現れる過酷条件の中よくがんばった、がんばったと大拍手をしたら、猫がぞろぞろ起き出して、「外へ出せ」、「えさをくれ」、「ひざにのらせろ」、「背中をかけ」などいいだしました。すっかり目が覚めてしまって、寝たのは4時をまわっていました。2日連続の夜更かしで、今日はガタガタかもと思っていたところ、なんと6時半に目が覚め、ゴミだし・洗濯・朝食・おべんとうの用意、子守りと寝不足にもかかわらず快調でした。ガッティちゃんのねんねに合わせて30分ずつ2回うたたねもできました。
★夜、どじゃぶりの中、「シュレック2」を観に行きました。というのも、パソコンを叩いていたら腕がはってきたのです。家にいると、どうしてもパソコンの前に座ってしまうので、いっそ映画でも観てこようかと思ったわけでして。えーっ、観客は、わたし一人だけ……? ちょっと気味が悪いなあと思っていましたら、始まる寸前にカップルが二組と三人の子連れのお母さんが入ってきました。字幕スーパーなので、子どもたちは、あまり楽しんでいませんでした。浜ちゃんと藤原紀香の吹き替えの方を観にいけばいいのに。しかも、こんなに夜遅く……と、つい思ってしまいました。映画の感想ですが、たぶん、シュレック1の方がおもしろかっただろうという気がします。1を観ていないので、お姫さまの最後の選択がぴんときません。それにつけても、同じ怪物アニメでも、「モンスターズ・インク」がの方がうんと好きです。笑いの中にスリルがあり、観終わったあと余韻が残りました。それに、アイディアが光っていました。何よりも楽しかったです。

8月22日(日) 「原発」

★毎年恒例になっている自治会の親睦会は、「大飯(おおい)の原発見学」に決定していました。原発を見学して電磁調理器の説明をきくということが条件で、関電からトイレ付の豪華なバスを2台、無料で提供してもらえることになっていたのですが、その矢先の事故で、危ぶむ声と、今だからこそ大丈夫だという声があり、いずれにしても検討をしなければと、今日臨時の役員会を開きました。結果、役員全員一致で白紙に戻すことになり、文化厚生委員さんが用意してくれていたいくつかの代案の中から、たぶん「滝谷不動のもみじ刈り」に決まりそうです。
★次女から無事着いたという電話がありました。まだインターネットをつなげていないようです。留学した当初は、賄いつきの寮でしたが、しばらくして自炊寮に代わり、今回からはアパート住まいです。ルームメートと電話を代わってくれたのですが……、ああ、英語習おうかな? スケジュール表をにらんでみましたが、ボランティアを休んで時間が空いているはずなのですが、そこにはばっちり他の予定が入っています。ガッティちゃんのために洋裁を始めたものの、なかなか行く時間さえありません。夜の散歩も、フラダンスもずーっとお休みのままなので、再開したいのです。オカリナかエレクトーン、ダンスも習ってみたいし……、心ははやるのですが、ここはじっくり創作をしなければ、と言い聞かせています。取り掛かっている作品を8月中にはなんとか書き上げたいものです。

8月21日(土) 「久々の映画」

★駅前の書店をのぞいたところ、おかせてもらっていた「盲導犬不合格物語」も「さとうきび畑の唄」も見当たりません。みんな売れたそうで注文中とのこと。つなぎまでにと、自宅にあるストックを持参しました。本は、インターネットでも買えるようになったのですが、実際に書店で本を手にとってぱらぱらと繰った上で選んでもらえることは、書き手としてはこの上ない喜びです。
★今日封切りの「華氏991度」を観たくて、インターネットでチェックしたところ、6時・9時ともソルドアウトの表示が出ていました。せっかく時間が取れたのに……。お預けになっていた「ハリーポッター・アズカバンの囚人」を観にいきました。前回のようにどきどき感はなかったのですが、物語に工夫があり楽しめました。観終わったら夜中の12時。チケット売り場には、まだ人だかりが。「華氏991度」の追加上映が12時20分からあるもよう。終わるのが深夜の2時過ぎになるのですが、えーい、ままよと観ることにしました。戦争はあってはならないことだと小さな子どもでさえ思っているのに、なぜおこるのでしょう。なぜ、アメリカが執拗に戦争を続けるのか、なぜ対戦相手がイラクなのか、いつ終わるのか、わたしにはわからないことだらけでした。マイケル・ムーアがこの映画を通じてすべて教えてくれました。やはりという思いがしました。事実とはいえ、現大統領について真正面から刃向う映画を、よく撮れたもの(よくぞ撮ってくれたもの)だと思います。これが大統領選挙戦に向けた映画でないことを願います。戦争が一日も早く終わるために、わたしたち、いえ、わたしは何をしたらいいのでしょうか。

8月20日(金) 「無事」

次女が留学先のアメリカに戻りました。夏休み、三か月間もあったのですが、あっという間ですね。この一週間、こまごまとした買い物をしたり、家族で食事に出かけたり、なんとなく慌しい日々でした。友だちと徹夜でオリンピックを見ながら、飲んで騒いで、声が出なくなってしまったのよね。またしばらく会えないのかと思いつつうたたねをしている次女をながめていると、ちょっとさみしくなりました。向うでは、またハードな生活が待っていることでしょう。元気でがんばってね。というわけで、関空まで送りにいきました。ガッティちゃんとママもいっしょです。往きはよいよい、帰りは……、道に迷ってしまいました。なぜ? 高速に乗れば一本道なのに? と思われることでしょう。ところが間違ってしまったのです。そもそも、すっかり暗くなった関空大橋を渡っていたら、すぐ前にいつも乗る関空バスが走っていました。行き先も泉北ニュータウンだったので、ついていけばいいと安心していましたら、料金所で、向うはETCを通過。ずいぶん離れてしまいました。間に他の車が入ってきて、バスの姿は見えません。えーっと、困ったどこで下りるんだっけ? 物事をいいかげんにしか把握していないわたしは、迷った瞬間、頭の中にさまざまな情報が入り乱れてます。ふらりと貝塚で下りてしまいました。それだけなら、別にどうってことはありません。26号線を帰ればいいのですが、そのとき富田林という表示を見つけ、外環から帰ろうと思いました。真っ暗な急カーブの山道をいきつつ、何かおかしいと思いました。思いながら道はつながっているのだから、いずれ帰れるとたかくくっていました。対抗斜線がなくなり細い一本道になったとき、さすがに(間違っている)と思いました。暗い山道をバックでUターンできるところまで戻り、灯りがついている民家の前で、叫びました。「すみません、道に迷ったんです」。そこは塔原というところでした。おばさんが出てきて、そのあとに息子さんが出てきてくれました。食事中だったようですが、嫌な顔もせず、とても親切に教えてくれました。「まっすぐまっすぐいくと、こういう村がぽつんぽつんとあるからそれを三つ越えて、まだどんどん行ってください。そうしたら、右にローソン、左にファミリーマートとがあります。そこが外環です。右に曲がって信号を四つ超えたところを左に曲がると、和泉中央にいく道路があります。その辺までいったらわかるでしょう」。三つ村を越えるなんて、何かお伽ばなしのようだなあと思いつつ車を走らせました。一つの村を越えると、あとは対向車もこないさみしい道です。しかも、けっこう長いのです。そのうち、村を三つ越えたのか、まだ二つ目なのかわからなくなりました。ただひたすら「右と左にコンビニ」という言葉を信じて辛抱強く走りました。うしろのベビーシートでガッティちゃんがぐすぐず言いはじめました。ママがひざに抱いておっぱいをあげています。暗闇の向うに二つのコンビニの灯りを見つけた時の安堵感。右折して、四つ目の信号を左折して進んでいくと、見慣れたところに出ました。家に帰ってインターネットで地図を調べたら、あのまま進んでいたら、なんと葛城山中に入るところでした。「どうやったら、そういうふうに間違えられるのか」と夫があきれていました。それにつけても思うのは、よくあそこに灯のついた家があったということです。あの息子さんの的を得た説明を聞けなかったら、今ごろは……。本当にありがとうございました。

8月19日(木) 「暑気払い」

「おもしろクラシック講座」がありました。福祉協議会の理事を辞任したので、スタッフもしばらくは降りるつもりでいたのですが、講師から、「あなたが苦労して立ち上げてくれたプログラムではないですか。絶対きてください」といわれ、担当理事からも、「沢田さんがいないと」といってもらい、迷ったのですがのこのこ出かけました。今日はバッハでした。300年っも前の人にもかかわらず、エピソードは数々残っているのですね。フリードリッヒ大王とのやりとりを聞いてから耳を傾ける音楽には、暖かい広がりを感じます。わずか30数人だけではもったいないです。講師のN山さん、早く、「おもしろクラシック講座」のホームページを立ち上げて、リンクさせてください。そして、いつかCD付のおもしろクラシックの本を出してください。
★いやあ、郵便局には驚かされました。「性同一障害者の性別取り扱いの特例に関する法律」というものが施行されるに伴い、現在簡易保険に入っている人はすべて、性別の証明を申請しないといけないそうです。「保険に入るのになぜ性別が必要なのですか?」と驚きつつも確認したところ、男と女では掛け金などが違うのだそうです。その証明を出しておかないと、保険が満期になってからの手続きがややこしいそうです(戸籍謄本などの書類がいることに。今なら健康保険証やパスポートだけでいいそうです)。簡易保険に入っている方、地元の郵便局でお確かめください。
★民生児童委員会の定例会は、暑気払いをかねて「U花」で会食することになりました。秋に旅行にいくので積立金が足りないといいつつ、男の人たちはのんきです。とはいいながら、OBの方にも声をかけて、お二人が参加。楽しいひとときでした。民生委員はなんといっても委員間のコミュニケーションが大切なので、こういうこともいいかな。

8月18日(水) 「いつか……きっと」

★友人から、(がんばるぞお)とはげみになるメールが届きました。
―友達に「盲導犬不合格物語」の本をあげようと思って本屋さんに行きました。さて、何軒目でゲットできたでしょう? 梅田の紀国屋では、「お問い合わせもよく頂くので、20日の増版次第入荷予定です」とのことで、私はつい、「この作家の大ファンなんです」と言ったところ、私なりの感想などを聞かれ、「入り次第前面に積ませて頂きます」とおっしゃってましたよ。ほんとに沢田さん、すごい! 私にはとーい人になっちゃったみたいで、「さみしーいっ」なぁんてネ。 ちなみに本は11軒目。千里田村でのラスト1で。
ありがとう。持つべきは友です。うれしいな。そして、あちこち回らせてごめんね。どこの書店にいつでも本が並んでいる、そんな作家に、いつか、きっと……。「とーい人になっちゃった」というのは、あの世にいってからにしてね。
★あの世といえば、「鬼の橋」(伊藤遊 作)を、昨日と今日で読みました。何度読んでも引き込まれていきます。時は平安。夜が今とは比べ物にならないほど暗く、闇の中に、鬼や物の怪がやらは潜んでいた頃の話(作者あとがき)です。どの人物像も平安の闇夜も、映像で見るように生き生きと描かれています。不思議な物語は胸を打ちます。

8月17日(火) 「グループ応募」

★この一週間、毎日のように、教室の生徒さんから完成した五枚童話が届いていました。童話教室で、ある公募に「グループ応募をしよう」(今年からグループ賞というのができたというので)と声がけをしていたからです。生まれて初めて童話を書くという方も、がんばって何度も書き直してくれて、今日、全員の作品がそろいました。どれも魅力的なお話に仕上がっています。グループ応募がどういうものなのか実態はよくわかりませんが、みんなでそろって出すという安心感が、それぞれの背中を押してくれたように思います。今回、うれしいおまけがありました。というのは、夏休みということもあって、お母さんといっしょに教室にきていた二人の小学生も、童話を書いて出してくれたのです。かわいいかわいいお話です。さらっと書けるなんて、子どもは天才ですね。というわけで、10歳から78歳までずらり10人で出しま〜す。
★夜、共同通信社からお電話があって、「盲導犬不合格物語」を書いたいきさつについて取材を受けました。本を紹介してくださるそうです。うれしいです。

8月16日(月) 「大阪種」

★児童文芸に連載中の「とらちゃんつむじ風」の5回目分の校正をしました。最終回(6回目)に向けて、とらちゃんはありったけの知恵をしぼっています。ゲラ紙面の中で、粟田伸子さんの描くとらちゃんも、元気にはねていました(いえ、本当は目を回していました。そんなシーンがあるのです)。お父ちゃんの草野球チーム『スターこらさっさ』の優勝のために、がんばってね、とらちゃん!
★スイスのお土産にカレンダーをいただきました。行ってみたくなるような風景にうっとり……していたら、おやまあ2005年! 来年のカレンダーではないですか。いやあ、おちおちしていられなくなりました。ちなみに来年の今日は、火曜日です。つまらない情報ですみません。
★お盆の終わりとともに、書き直し作業は終了しました。プリントアウトして、明日、出版社に送ります。今回の書き直しは、わたし的に納得のできるものでした。母が見守っていてくれたの、かな。それでもまだダメだしは来るでしょう。ありがたく思って、また書き直すまでです。へこたれないのが、「人間科おばさん属大阪種」の特徴でしょうか。ちなみに、わが愛すべき「とらちゃん」は、子どもでありながら、わたしと同じところ、いえ、「人間科おっさん属大阪種」に分類されるわけで、それだからたくましいわけです。
★パソコンを叩いていると、次女が、「5チャンネルで大文字が映っているよ。おばあちゃん、それで送ってあげたら」と教えてくれました。母はご先祖さまといっしょに、テレビの五山の灯に送られて帰っていきました。

8月15日(日) 「すいとん」

★娘たちが小学生だった頃は、終戦記念日には、毎年、昼にすいとんを作っていましたが、戦時中のそれとは比べ物にならないほど実だくさんで、「おいしいねえ」といわれると、どれだけ真意が伝わったのか……。母親の自己満足だっただけかもしれません。久しぶりにすいとんを作ってみたのは、孫のガッティちゃんの離乳食にも、いいかなと思ったからです。昆布でとっただしに、干しエビ、干し貝柱、かぼちゃやごぼう、玉ねぎ、にんじん、しいたけを入れて炊き、その中に、だんごと氷見うどんを入れました。ご仏前にもお供えしました。七味をふりかけたので一汗かきました。おいしかったです(といっては、不遜かもしれません)。
★昨日の取材のおかげで、書き直し作業は着々と進んでいます。そうだったんだ、そうなのか、と書きながら思うこともしばしば。いやあ、あのまますんなり本になっていたら(なるわけはないでしょうが)、と考えると赤面のいたりです。

8月14日(土) 「取材」

現場での取材あるのみ、ということで、朝6時、聖火が点火するのを見届けて、家を出ました。8時半に能勢妙見の駅で待っていると、昨日電話でお願いしておいたので取材先のハッピーハウスの車が迎えにきてくれました。夕方まで、ボランティア兼情報収集です。盛夏なので、昼間は犬が熱中症になってはいけないので、散歩は、必要のある犬だけ(出産のため、おしっこが近くなっている犬など)、しかもごく短くだし、洗濯物も夏場なので、よく乾くのかそれほど溜まっていませんでした。他にもボランティアの方がこられていたので、わたしは、受け付けの部屋で資料を繰って欲しい情報を探していました。しばらくすると、「スタッフのお昼ご飯を作ってもらえますか」と声がかかりました。キッチンにいったところ、ラッキー! 代表の甲斐さんがいらっしゃいました。二人だけなので、調理をしながら、資料を見ただけではわからないもやもやしていたことを突っ込んでお聞きすることができました。他のスタッフからも、物語に欠けていた部分を教えてもらいました。何度も足を運んでやっとわかることがあるのだなあと、つくづく思いました。今日一日の成果は、かなりなもの。ばっちり書き直せそうな気がします。帰り、能勢妙見の駅前で、きゅうり、なす、ししとうを買ってしまいました。見るからにおいそうなのと安かったからつい、なのですが、重かったです。


8月13日(金) 「お盆休み」

★世間はお盆休みなのですが、わたしは、昨日からたいへん効率よく仕事をしています。というのも、家族がみんな家にいるので、子守りをしなくていいからです。ガッティちゃんは、ますますかわいくなってきていて(つかまり立ちがとくいで、離乳食もぺろりと平らげます。いろいろなことに反応します)、相手をしているとうれしいかぎりなのですが、今までのように寝てばかりではなく、文句もいいます、手もかかります。重くなったので、抱っこやおんぶをしていると腕と肩がぱんぱんになります。書きたい時には時間がなく、食後、やっと時間ができたと思ったらビールのせいで眠たくなってしまうという毎日で、作品がなかなか前に進みませんでした。出版社からはゆっくり書き直してくださいといっていただいているのですが、いろいろな人を巻き込んでいるので、そうもいっていられません。今、おかげさまで、はかどっています。八割方がすみ、一気に突っ走ろうという段階に入りました。あとは、現場での再取材があるのみです。うおっしっ!

8月12日(木) 「ごうやのてんぷら」

★いよいよお盆です。お精霊さまをお迎えしてのあれこれの決まりごとを、ちゃんと母にきいておけばよかったかなと毎年思います。お迎えして1日目は何を、2日目は何を、とお供えするものが決まっていました。白蒸しというおこわもあったように思います。お精進にすればいいのかと、ぜんまいやひじき、ずいき、こいもなどの炊いたんをお供えしていますが、これなら平素のお供えと変わらないのです。今日は、ちょっと目新しくごうやのてんぷらをお供えしました。てんぷらにすると、苦味も薄らぎおいしいと教えてもらったのですが、てんつゆにつけると、ほんとうにいくらでもいただけます。母はごうやを知らないと思います。関西で日常にたべるようになったのは、テレビドラマ「ちゅらさん」以降でしょうか。きっと珍しがっていることでしょう。

8月11日(水) 「チャレンジ」

★教室のみんなでいっせいに公募に応募しようということになり、締め切りに間に合わせるために、今日、補習授業をしました。今まで何度も推敲を重ねてきた原稿を持ちより、本人に作品を読み上げてもらい、他の人は耳を傾けました。そして最終のアドバイスをしあったわけですが、みんないい作品になっていました。色が目に浮かんでくるものや、くすりと笑うもの、心にぐっとくるいい話、かわいいメルヘン調、いろいろ揃いました。みんな、よくここまでがんばって推敲できたと思います。来るとおしゃってた方がいらっしゃらないので携帯に電話をしたところ、いつもは木曜日にある講座なので、あしただと思い違いしていたと悔しがってらっしゃいました。その方の作品もたいへんよくなっているはずなので、みんなに読んできかせてほしかったです。合否はともかく、枚数や締め切りなどのある公募に向けて書くということは、力がつくことだとあらためて感じました。。
★次女の希望もあって、家族で待ち合わせて焼肉を食べに行きました。焼肉、久しぶりでした。初めていったお店だったのですが、夕方早くから混んでいるだけあって、とてもおいしかったです。カルピの骨をマックに持って帰ってやったら「オヒサシブリデス、オヒサシブリデス」と狂ったように喜んでいました。


8月10日(火) 「現状」

★「命……」の手直しと並行して、もう二作品を書き進めています。並行していくつかの作品を書くというやり方が私には向いているように思います。かけもちで書いていると相乗効果というか、お互いの作品を刺激しつついい感じで進んでいくような気がします。そのうちどれかの作品が八割方書けたあかつきには、よそみしないでその作品の完成に向かってのみ一気に突っ走ることになるでしょう。今のところ、五割……、いえ中には三割しか書けていない作品もありますが、突っ走る日を楽しみに、書き進めています。

8月9日(月) 「回り灯篭」

★6時48分の電車で、京都にご先祖様のお精霊をお迎えに行ってきました。1時間早く出かけたかったのですが、寝坊してしまいました。六道さんに行くまでの五条通りには陶器市の出店が並んでいるのですが、9時前だったので、ほとんどの出店は青いビニールシートがかかったままでした。経木にご先祖様の戒名を書いてもらい、鐘をついて(この鐘の音にのってご先祖さまが帰ってこらえるそうです)、経木を線香の煙でいぶし、水回向(高野槙で経木に水をかける)して納めました。母がいつも言っていましたが、帰りは、ご先祖様が迷われないように、寄り道をしないこと。京阪、地下鉄、南海・泉北高速鉄道と乗り換えて、迎えの車に乗って帰宅したら11時半でした。長女と夫が順番に出かけていくのに間に合いました。お迎えだんをお供えして、回り灯篭を点けました。
★7月30日付けの毎日小学生新聞で、日本児童文学の木暮正夫先生が、『盲導犬不合格物語』(学研)を紹介してくださっています。今日、担当さんから記事のファックスが送られてきました。今まで、作品を新聞で紹介していただいたことがないので、たいへんうれしく、ありがたく思っています。『盲導犬不合格物語』はヤフーショッピングでは、「取り寄せ不可」になっています。刷り増しが追いついていないそうです。ごめいわくをおかけしますが、よろしくお願いいたします。

8月8日(日) 「禁煙席」

★テレビドラマの再放送ですが、出演者にとっては労なくして再び出演料を得るというけっこうなことなのだと聞いています。それと似た話が、私の身にもおこりました。某出版社の教師向け雑誌に掲載していただいた短編が再使用されることになったのです。しかも二編も。テレビと同じで、労せずに原稿料もいただけるとのことです。再び読者の目にふれるという喜びも大きく、降ってわいたようなラッキーなおはなしに、ただただ、「ありがとうございますっ!」
★お買い物の途中で喫茶店に入りました。店内は明るく、ゆったりしていたことと、禁煙席もあるというので、赤ん坊もいっしょの我々はそこを選んだわけですが、しばらくすると、乳母車で眠っている孫のところに煙が流れてきました。もちろんたばこの煙です。どこからかと確かめると、すぐ隣のテーブルの若い男性がイスにもたれて、腕をだらりとのばして座っています。その手にはたばこが……。目と鼻の先のその煙がもろに乳母車めがけて流れてくるのです。その男性が悪いわけではなく、そこは喫煙席のようです。禁煙席と喫煙席の間に、せめて観葉植物でもおいてあったらと思いました。「これでは禁煙席の意味がないわねえ」とお茶を運んできたウエイトレスさんにいってみましたが、無反応でした。この店にとっての禁煙席って、いったい何なのでしょう。ただ単に、たばこを吸ってはいけないテーブルを設けているというだけで、なぜその席が必要なのか本来の意味がわかっていなのでは、とがっくりしました。それにくらべ、光明池のコムボックスにある喫茶店「タリーズ」ですが、店の中にガラス張りの部屋がもう一つあって、その中が喫煙席になっています。赤ん坊連れでも安心して入れるお店です。
『行こうぜ! サーカス』(汐文社)の最終校正が終わりました。校正というものは不思議なもので、別の人の目を通すといろいろあるもので、今回木下サーカスさんにもみていただけたのは、たいへんよかったと思います。順調にいけば、9月上旬には、『本』としてできあがってきそうです。

8月7日(土) 「浄化」

★横山充男作「水の精霊」第W巻(ポプラ社)を昨夜、読み終えました。児童文学の域を遥かに超えた大作でした。作者はこの物語を書くにあたって莫大な資料を読まれ、日本中を取材してまわられたそうですが、そういう裏づけがあってこそでしょう、物語の中にぐいぐい引きずりこまれていく感じがしました。今の私は、こまぎれにしか時間が取れないので、一気に読めないことがもどかしかったのですが、なぞが解き明かされていく最終段階の面白さに、移動の電車の中で、または調理中にキッチンにすわりこみ、不思議な風を感じられるように集中して読みました。人が偉大な自然の流れの中に生かされていくために、「せごし」といわれた人たちの、私欲にとらわれず、ただただ浄化のために自然をかけめぐり、力を磨く姿に感動しました。子どもの頃、拝みやさんといわれていた山伏さんがいました。たいへんな修行をされているということでしたが、その人たちもせごしの流れの人だったのでしょうか。主人公の少年を支える大人の人間模様が感動的でした。やさしい余韻に浸ったまま、今日の日記として読後感を書きました。まだ朝の9時ですが、アップします。この他にも、「地の精霊」「天の精霊」という構想があるそうです。恐るべきかな……。越水梨江子さんのホームページの掲示板に、ご自分のことを「だたの酔っ払い?」と書き込んでいらっしゃいましたが、それはそれで素敵なことです。

8月6日(金) 「冷茶」

★どちらかというと冷たいより熱いお茶の方が好きなのですが、今年は酷暑だったので、冷茶にして毎日何杯も飲みました。「児童文芸」に連載中の「とらちゃんつむじ風」の次号(10・11月)で、美味しい冷茶の入れ方を書いていますが、濃い目にいれて、カチワリ(冷蔵庫でできた氷では味が半減)の上に注いだお茶は、ほんとおいしくて生き返ります。昨日、京都にいったついでに茶葉を買いに一保堂に寄りました。包んでもらう間、嘉木で一服したのですが、なんと冷たいお煎茶もあるというのです。いやあ、ほんものの大きなかカチワリに注いでいただく冷茶のおいしかったこと。体の中を涼風が吹き抜ける思いがしました。自分でいれるので、茶葉が開き切るまで何倍もおかわりができるのもうれしいです(カチワリのおかわりも)。日替わりの京の名菓がついて368円とは! 夏限定のおすすめです。
★昔お隣さんだった東京の町子ちゃんから、ぎょうざがたくさん届きました。宇都宮に行ってきたのだそうです。いつもおいしいものを、ごちそうさまっ。Sさんからいただいたえびすビールで舌鼓を打ちました。ずいきのゴマ酢あえ、まながつおの照り焼き、トマトのサラダ。ゲソの塩辛。みーんな、みーんなおいしかったです。

8月5日(木) 「プラスマイナス」

★今日は、朝から気合が入っていました。5時に夫を駅まで送っていって、マックの散歩をさせ、今日こそ「子どもと環境を考える2004」にいくために、早めに家をでました。途中、高槻で下車して、歩く鳥さんのグループ展を見ました。地球がテーマの作品展なのですが、それぞれ地球の捉え方がちがっていておもしろかったのですが、作者のコメントがついていて、より身近に作品を楽しむことができました。ご本人は、空き地に咲いているヒメジオンの花を描いていらっしゃいました。さて、京都に行くといえば、私の場合、墓参とセットになっています。国際会議場に行く前に、まずお墓にお参りしました。菩提寺の奥さんにお約束していた童話「さとうきび畑の唄」をやっと持参、差し上げました。この本は東京ではおもしろいようによく売れていて、7刷目に入ったそうです。この夏、子どもたちにぜひ読んでほしい一冊です。
★国際会議場でのセミナーは、フレーベル社主催のものでしたが、会場は保育士さんたちで満員でした。孤児となられた深い悲しみを超えてこられた先生のお話は、絶えずやさしさにあふれ、「命の尊さを学びう合う」という講演は、心に響くものがありました。子どもを1回ほめると1点もらえるとします。子どもを感情にまかせてどなると、一気に1000点マイナスされるそうで、ほめて育てることがいかに難しいかを痛感しました。「早くおきなさい」「さっさとご飯食べなさい」「宿題しなさい」という命令口調もマイナス1000点だそうです。わたしは子育て中、この言葉を1日になんど吐いたことか。自分ではけっこうほめ上手だと思うのですが、プラスマイナスするとしたら、大きな負荷を子どもに背負わせていたのだなあと、今ごろになって反省しています。

8月4日(水) 「さとうきび畑の唄」

今晩9時から、4チャンネルでドラマ「さとうきび畑の唄」完全版が放送されます。前回、前々回と見逃された方には、ぜひ見てほしい感動のドラマです。

★今日と明日、京都国際会議場で「子どもと環境を考える2004」があります。某先生からお誘いを受けていたので、出かけようと、朝、いただいていたお手紙を確認しました。と、なんとまあ、確かに今日と明日「考える2004」は、あるにはあるのですが、「いらっしゃい」といっていただいていたのは、明日でした。どないしよう。明日は、夫は東京、長女は仕事。だれがガッティちゃんの子守りを……とあせってしまいましたが、次女が家にいることがわかり、ほっとしました。いやはや、わたしのそそつかしさも、だんだん人を巻き込むようになってきました(前からですって? そうかも……)。すみません。
★京都行きが明日にのびたので、高齢者クラブの空き缶つぶしに参加できました。ただでさえ夏場でビールやジュースの消費量が多くなっていることにくわえ、夏祭りでアルミ缶を回収したこともあって、いつもより時間がかかり、たっぷりいい汗をかかせてもらいました。アルミ缶のみとお願いして回収しているのですが、スチール缶が混じっていることはやむをえないとしても、空き瓶やスプレー、缶詰めなどが混入しているのは心外です。瓶がわれて破片がとんだり、缶詰の切り口で手を切ったり、知らずにスプレーを圧縮機にかけた場合など、爆発する可能性もあるやもしれないので、配慮がほしいと、毎回感じています。

8月3日(火) 「表紙」

★近々刊行予定の『行こうぜ! サーカス』の表紙のデザインが、「出来上がってきましたよ」、と担当さんからメールをいただきました。「素敵なので、早くみせたい」と添付してくださったのですが、象もいます。トラも、ライオンも空中ブランコも……。サーカスの素敵さが凝縮されているとってもいい表紙になっていました。色のトーンがいいです。躍動感あふれるタイトル字。表紙の写真をながめていると、サーカスのざわめきが聴こえてくるようで、わくわくしてきます。子どもたちにも、このわくわく感は伝わることでしょう。物語に託したメッセージを、小さな読者にもうすぐ届けられると思うと、とても幸せです。やる気がわいてきました。この勢いを借りて、いよいよ「命……」の書き直しに着手します。その前に、横山充男さんの『水の精霊ー第W部「ふた咲きの花」』を読んで、心を清めたいと思っています。

8月2日(月) 「児童文学セミナー」

★名古屋で行われた中部児童文学セミナーに参加したのは、分科会の講師のお一人でもある後藤みわこさんに会って刺激をもらいたいという願いがあったからです。みわこさんのHPの四年生の日記を読ませてもらいながら、作家の頭の中はこういうものなのかと驚くことしばしば。分科会での意見のまとめ方もさすがで、大変勉強になりました。末吉暁子さんの講演のテーマは、<ものがたりという魔法>でした。「もりのかくれんぼう」「雨ふり花咲いた」など具体的な本を例にあげて、発想、取材、本のできるまでのエピソードをビデオを交えてわかりやすくお話しいただきました。また幼年童話の基本、SFとファンタジーのちがいなどについても、よくわかりました。幼稚園などを回られている高橋一元さんの人形劇もかわいくって吹きだしてしまいました。高橋さんは私が参加した後藤みわこさんの分科会の司会をされていたので、引き続きおはなしが伺えてよかったです。分科会の後のパーティは和気藹々と楽しいものでした。浜たかやさんが中心になって活動されている中部児童文学会のエネルギーに圧倒されました。別の分科会の講師でもある越水梨江子さんの「あした出会った少年」が受付にあったので求めました。ついでに言わせていただければ、越水さんのスピーチは正直で、いつもながら好感が持てました。野村一秋さんも講師をされていました。石神誠さん、やりたい世界が見つかってよかったですね。山田陽美さん、福島正実SF童話大賞ご受賞おめでとうございます。うみのしほさん、お初にお目にかかれてうれしかったです。中西ゆみ子さん、お世話になりました。分科会でごいっしょだったみなさん、楽しい作品を読ませていただいて、ありがとうございました。その他、出版社の編集者さんを始めとして、たくさんの方々との出会いに感謝いたします。帰宅は10時をまわったのですが、駅で長女といっしょになりました。ガッティちゃんを妹に預けて、今宮えびすのお笑い大会に行っていたそうです。仲間が新しいコンビを組んで出演。勝ち抜いてきて、今日も最終に残ったそうです。

8月1日(日)  「夏祭り」

★連合自治会主催の地域の夏祭りがありました。本来なら昨日と連日である予定だったのですが、台風のために今日だけになりました。予定通り、昨日もあった場合は、福祉協議会直営?のおでん屋のおばさんを仰せつかっていたのですが、それはお役ご免になり、今日は、自治会の当番として町内の受付に張り付いていました。櫓が組まれ、夜店が並び、舞台では入れ替わりアトラクションがくりひろげられ(「みんなカナリア会」も、乞われて出演しました)、よさこいの若い熱気も炸裂していました。傍らでは婦人部のバザーや子どもの「祭の絵」の展覧会、福引など盛りだくさんな催しがありました。日没からはプロの音頭とりが登場。小規模ながら花火も打ち上げられ、夏の一夜をみんなで楽しみました。心置きなく楽しめるように、防犯委員が目を光らせてくれていました。交通整理もばっちりでした。お祭りはしっかり根付いている実感がしました。それにつけても、連合自治会のパワーはすごいです。