日々好日    5月


5月31日(月) 「トンボ帰り」

★昨夜、遅く帰ってきたら、洗面所に大きな花束がありました。家族はみんな眠っていたので、今朝確認したところ、福祉協議会の有志の理事さんたちからでした。母の墓前にもおすそ分けしよう思ったのは、京都で済ませてしまいたい用事がいくつもたまっていたからでもありました。で、またトンボ帰りで京都を往復しました。雨雲を気にしつつ、東へ南へ急ぎ足で所用をすませているうちに、とうとう雨が降り出しました。しかもどしゃぶり。幸いビルの中にいて、そのまま地下道をつたって濡れずに電車に乗り、雨と追いつ抜かれつしつつ、夕方、光明池駅に帰ってきました。タクシーに乗ろうかと思ったのですが、こちらはたいした雨ではないので、100均でビニール傘を買って、しのぎました。雨のおかげで、涼しい夜になりました。このところ私の心の中で渦巻いていたいくつかの葛藤から(プライベートなことなのですが)、抜け出ることができそうです。

5月30日(日) 「実行委員会」

★日本児童文芸家協会50周年記念行事としての「関西児童文芸のつどい」(仮称)の実行委員会が高槻でありました。準備委員会では時間を間違え、第1回の委員会は、すっかり忘れてすっぽかしてしまったというトラウマがあって、今日は遅刻も欠席もまかりならぬ状態で、定刻前に会場にはせ参じました。限られた予算の中で、たくさんの方に来ていただいて、喜んでいただける魅力的な催しの企画というのは、難しいものだとつくづく思いました。打ち合わせの後の飲み会は、2次会まであって、創作や出版の話などで盛り上がりました。
★今日は、福祉協議会の総会があり、本来は、この席で理事辞任を承認していただかないといけないのですが、上記の会合とダブってしまったので、欠席させていただきました。先日、福祉協議会の前会長の為村さんから、「沢田さんが辞めたらみんな困んやないか」といわたのですが、「いいえ、活動は根付いていますし、しっかり引き継いでくれる人たちもいます」と自信をもって返事をできることがうれしいです。続いて為村さんから、「それにしても地域のために、なにもないところからいろいろがんばってくれてありがとう」という何よりのお言葉をいただきました。ゼロからボランティア活動を興していった苦労を知ってくれている人は、もうほとんど現役から退いていらっしゃいます。活動だけが残ればいいのです。いい潮時でした。

5月29日(土) 「イタリア田舎暮らし」

★いやはや、思うようにはいかないものです。ノートに書き出した未処理のあれこれのうち、早くすませなければならないものからクリアーしていこうと段取りを立てたのですが、相手があってのこと、またもやタナ上げになりました。でも「没」にはできないので、別の日に、また。
★有本葉子さんの「イタリア田舎暮らし」(ちくま文庫)を読みました。作者は、友人とイタリアの小さな村を旅行中、「ここに住みたい」と思ったそうです。それをきいた村の人は、「ここに恋したんだね」とうなずいたそうです。何年もかかって探し当てた家は、1300年に建てられた元僧院。手を加えて(といっても外見をさわることはできないそうです)、昔から住んでいたように暮らしています。自然に恵まれ、特に食生活の魅力的なことといったら。さすが、料理研究家の書いた本です。そこからちょっと出かける小旅行、リストランチ。日本とイタリアを行ったり来たりの生活ぶりは、ああ、いいなあ。できるものなら、こういう人生を送りたかった……。

5月28日(金) 「済み」or「没」

★木下サーカスのチケットを、チケットぴあに買いにいったところ、すでに売り切れの日ばかりでした。確かに大評判で連日大入り満員だと聞いていたのですが、売れきれとは……。あとでわかったのですが、チケットぴあで買える指定席はほんのわずかで、ほとんどが当日売りになっているんですって。サーカスは摩訶不思議な世界です。伝統芸とイリュージョン、華麗なショー、猛獣の芸……。テントの中は、現実を離れたハラハラドキドキと笑いが渦まいています。心の洗濯にぜひおすすめします。木下サーカスのHPのギャラリー(テントのてっぺんの旗)クリックすると、昔なつかしいポスターが見られます。
★しなければならないとわかっていながら、忙しさにかまけてパスしてきたことがけっこうあります。それは、いつも頭の隅に引っかかっていて、決して「済み」にはなっていないので、知らず知らずに負担になっていたにちがいありません。手をつけないまま宙ぶらりんになっていることがらを手帳に書き出してみようと思ったのは、次女にすすめられて、買い物リストを冷蔵庫に貼ったことがきっかけです。土しょうが、隙間テープ、片栗、鶏がらスープ、シール剥がし、漂白泡スプレー……。買っては消し、書いては買う。うっかりがなくなりました。もう記憶に頼って行動する年齢はとっくにすぎていたのだと、つくづく思いました。というわけで、しなければならないでタナ上げになっていたことを書き出しました。思い出すままペンを動かすと、家がらみ、他人(ひとさま)がらみ、そして私自身のことなどなど、なんと20数件になりました。まだまだあるかもしれません。一つ一つ片付けていけば、「済み」の印がつけられるんだよ、とはげましつつも、「済み」ではなく「没」する生き方もあるのかなと、ふと思いました。

5月27日(木) 「童話講座」

★童話講座の日。今年からほのぼの童話館の公募に、「みんなでつくりま賞」(グループ賞)ができたというお知らせをいただいたのは、グッドタイミングでした。今日は、教室のみんなでいっせいに五枚童話を書く予定にしていたからです。「だれが、だれのために、○○をするのか。すると、どうなるか(意外な展開、思いがけない結末)」。今回○○をするというのが共通のテーマです(具体的に書けなくてごめんなさい)。その場で主人公など登場人物(人に限らない)を設定、どういう物語にするか、プロットを立ててもらいました。○○をするという同じ行動でも、登場人物、作者の思いが異なると、ジャンルもさまざまで、おやまあという展開になっていきます。その過程をみんなで体験しました。悩んで、悩んで、悩んだ結果、七人七様のなかなか面白いお話ができそうです。公募への応募は、枚数、締め切り、何を求められているかなどを意識して書くことになるので、勉強になるだろうと思います。

5月26日(水) 「感謝」

★今年も、小学校のクラブ支援が始まりました。六年前、小学校の校長先生から相談があって、地域の人に声がけして発足しました。茶道クラブ・手芸クラブ・ボランティアクラブ・お笑いクラブ(2年で廃部)に、もともと読み聞かせとして学校に入っていたメンバーによる絵本クラブ、サッカー部などを地域の人たちが支援しています。ちなみに私はボランティアクラブを担当しています。さて、昨夜、一年間の計画を立てましたが、年々クラブの回数が減ってきているので、狭く浅くしか体験させてやれないのが残念です。
毎年、他のクラブに行きたかったのにジャンケンで負けたといって、しぶしぶボランティアクラブに来た児童が何人かいるのですが、今年はみんな進んできてくれた子どもたちばかりでした。3年目、2年目の子どもたちもいます。みんな真剣に耳を傾けてくれました。楽しかったといえる一年になるように、がんばります。
★夕方娘たちが、「ママ、12年間お疲れさまでした」といって花束をくれました。福祉協議会の理事を辞任したことに対しての心使いです。振り返れば、時には家族よりボランティアが優先のことも多々ありました。協力してくれた娘たちに感謝しなければならないのは、私の方なのです。ありがとうね。

             
  小さな花束は、ガッティちゃんからですって。         こんなにきれいな花束でした!

5月25日(火) 「乳清」

★夜の7時に、テレビ大阪で、日本ライトハウス盲導犬行動訓練所の二時間ドラマがあると、ライトフレンズの藤川さんからお知らせをいただきました。ちょうど食事が終わる8時前後は睡魔が襲ってきて、ドラマなど最後まで見られたためしはありません。が、今日は、2時間ばっちり眠ることなく見終わりました。というのも、もうすぐ発売になる私の「盲導犬不合格物語」は、ここで訓練されて不合格になった犬たちを取材したもので、見慣れた建物、お世話になった菅所長代理や訓練士さんのなつかしいお顔を拝見、うれしくて、眠っているどころではありませんでした。
★「テントの中の動物たち」(仮題)の原稿を出版社に送りました。
★ヨーグルトの上の水のようなもの、あれ捨てていませんか? 実は、私、水が分離したものと思って捨てていたのですが、次女がガッティちゃんの離乳食にその部分をすくって入れているので、びっくりしてきいてみたところ、それは、「ヨーグルトの大切な栄養分(乳清)で、タンパク質やカルシウムなど栄養分がたくさん含まれているので、捨てたらいけない」のだそうです。これほんと。

5月24日(月) 「寛大」

★お元気です会。今日は理学療養士さんの指導のもとに、体にいい体操をしました。体をほぐした後、みんなでシーツを広げて、その上にのっけたボールを相手チームの陣地に送り込むゲームに、おばあちゃんもおじいちゃんも大ハッスル。大いに盛り上がりました。今日はボランティアスタッフがいつもの半分ぐらいで、特にお弁当班がけっこうたいへんだったようですが、みんなベテランなので難なくクリアーしました。
★木下サーカスから、ファックスが送られてきました。公演中のお忙しい中、社長さんが原稿チェックをしてくださったのです。木下サーカスのことを伝えるドキュメンタリーでありながら、創作部分もかなりあって、そこが面白くもある部分なのですが、承諾いただけるかどうか心配だった点でもあったのです。快くオーケーしてくださった寛大さに、こちらが、ほんとうにいいのですかと再確認したくなりました。すべてを受け入れる包容力があってこそ、あれだけ大きなサーカス団を率いていけるのかなあ、なんてちょっと感激してしまいました。
★福祉協議会の定例会。理事辞任の挨拶を終えました。正式には30日の総会で承認を得てからになりますが。

5月23日(日) 「かけあし京都」

★帰国中の次女と京都に墓参にでかけました。ついでに買い物をしようと思って東山に向かったのですが、目指すお店は、なんと定休日でした。うそお、観光客の多い日曜日にお休みだなんて。実はこのお店、日曜日に店を開けなくても、売れすぎるほど売れているのです。インターネットで注文すると半年は待たされるとか。たかが帆布、されど帆布の一澤帆布店は、行列の出来る不況知らずのお店なのです。さて、京都にいくと必ず寄りたくなる本屋さんがあります。文庫本が豊富な上、並べ方が魅力的で、いつも数冊買ってしまいます。そして、たいてい当りなので、また次にものぞいてしまうのです。永楽屋で「たたみいわし」をみつけました。さっとあぶって、醤油をつけて……。にしん豆にままたらず。あしたの朝ご飯が楽しみです。

5月22日(土) 「反省」

★ある仲良しの作家さんからメールが届いて、はっとしました。昨日の私の日記を見てのコメントですが、「本を作るのに費やすエネルギーの大きさを、改めて思いました。居住まい正して読まねば、という感じです。実際はけっこうくつろいで読んでしまいますし、寛がせてくれるのが本のいいところのひとつかなとも思うのですが……」というものでした。その通りです。反省します。書いた時の苦労など、ひけらかしてはいけないのです。「作家はだまって、本を出す」ではなくてはならないのです。実は私も、本はリラックスして、そう、時にはねそべって、ぐうだら読む派です。時には、本からあふれ出るオーラに感動して座りなおすことがありますが。週刊誌や雑誌などは、おふろに浸かりながら、読みます。それが楽しみになっています。

5月21日(金) 「盲導犬不合格物語」

★待ちに待った「盲導犬不合格物語」(学研)の見本本があがってきました。もともとは「お話びっくり箱」にのせてもらった短編だったのですが、出版社から「単行本にしましよう」といっていただき、詳しく取材を始めて一年半。やっと手にする喜びは格別です。事実をたんたんと伝えるだけならもっとすんなりいったのかもしれません。不合格犬を通じて子どもたちに生き方のヒントをメッセージしたい。そのためには、ふくらませたい部分もあるし、飼い主さんの書いてほしくない部分も書かせてもらいたいのですが、なかなか妥協点が見つからず、やむなく没にせざるをえなかった犬もいました。もちろん、「子どもたちのためになるのなら、どんどん書いてください」といってくださる方が大半でしたが。何人もの飼い主さん(犬をも含めて)、間に入ってくれたボランティアグループ「ライトフレンズ」、盲導犬を育成している「ライトハウス盲導犬行動訓練所」、そして出版社。それぞれの思いや事情を受け入れながら、作者としてのメッセージを、いかに子どもの心に届けるか。その難しさを堪能しました。今、刷り上ったばかりの本を手にして、「ああ、いい本になったなあ」と、つくづく思います。担当してくださった山本編集長に心より感謝いたします。売上の一部が盲導犬の育成のために使われるようにしてくださいました。以前、編集長にもいわれたのですが、取材した十数匹の犬たちは、それぞれが一匹だけでも、じゅうぶん一冊の本になる犬たちばかりです。つまり言い換えればこの本は、十数冊の本が一冊に濃縮されたと自負させてください。九州まで取材にいったこと、全国に散らばる飼い主さんに何ども電話をして根ほり葉ほり聞いたこと、ファックスで原稿を送りチェックしてもらい、話し合い、納得してもらえるようにまた書き直したこと、写真を借りる手配をしたことなどなどが蘇ります。取材に応じてくださった多くの飼い主のみなさん、ありがとうございました。が、ここで、ほっとしてはいられません。もう一作、「命の重さはみな同じ」(やはりびっくり箱に掲載された短編)の単行本化が待っています。気を引き締めて、出版社からの指示を待つことにします。カメラマンの野寺さん、よろしくお願いいたします。

5月20日(木) 「百均情報」

★今月の「おもしろクラシック講座」は、交響曲「新世界」で名高いドヴォルザークでした。「家路」のメロディをオーケストラで聴いていると、なつかしさがこみあげて涙があふれそうになりました。講師の新山さんのお話によると、ドヴォルザークは家業の肉屋をつぐために小学校を中退したのだそうですが、習い事にいった先の牧師がたまたますぐれた音楽家であったことが縁で、本格的に音楽を習うことになったということです。もともと内に備わっていた才能が開花しただけなのかもしれませんが、もし、ドヴォルザークがその牧師と出会わなかったら……。いやあ、出会いこそがすべてのように思えてきました。
★先日、百均で次女に薦められたのが、「ヒアルロン酸」なる美容液。化粧水や乳液を使う時に1〜2滴たらすと、うるおいのある柔らかなお肌になるんだそうです。売り切れの時が多いということなので、とびつきました。もちろん化粧品店でも売っているでしょうが、100円で買えるというのがいいと思いませんか。その「ヒアルロン酸」、昨日のヘキサゴンでクイズになっていました。けっこう知られているんですねえ。
★夜、民生委員会。

5月19日(水) 「夫帰国」

★電磁調理器(クッキングヒーター)は、復活しました。もう一回同じような故障があった場合は、取り替えるか引き取るか、当方のいいようにしてくれるそうなので、様子をみることにしました。毎日が便利な生活に慣れているので、ちょっとしたことでも不便を感じてしまうことについて、ちょっぴり考えてしまいました。
★夫がオーストラリアから帰ってきました。明日だと思っていたのですが、ひいばあちゃん(夫の母)が、今日だというのでスケジュール表を見たら、ほんとうに今日でした。やっぱり母親ですねえ。指折り数えて待っていたのでしょうか。それにしても一か月なんて、あっという間……でした。マック、よかったね。明日から、たっぷり散歩をさせてもらえるよ。

5月18日(火) 「故障」

★えらいことでした! 夕飯のしたくをしている最中、電磁調理器が故障。うわっ。ブレーカーは降りてないし(別回路になっているのです)、コンセントを差しなおしても復活せず、設置してもらった業者に電話をして、メーカーに連絡してもらいました。それにしても、去年の夏に取り付けてもらって以来二回目の故障というのは、ちとおかしい。近くの大型電気店に電話をして、電磁調理器の故障率をきいてみました。我が家で使っているメーカーは扱っていないということでしたが、一般的に行って故障はほとんどないそうです。特に電話に出た店員さんの話では、自分の売ったお客さんからは一軒もないということでした。うーん、やはりおかしい。まあ、それはともかく、夕飯の支度がとちゅうなので、あわててしまいました。というのも、ご近所さんに、おかずを届けてあげるねといっていたからです。「ごめんなさい」の電話をして、はて、どうしたものかとぼやいていたら、次女が、「ママ、あのお鍋なら、新聞とバスタオルにくるんでおけばいいんだよ」とアドバイスしてくれました。そうそう、調理中だったの肉じゃがは、ラッキーなことに魔法の鍋を使っていたのでした。フランス製の魔法の鍋(とんぼ賞のデリシャス部門賞参照)は、次女が言う通り新聞紙とバスタオルにくるんでおけば保温力で仕上がるのがうたいもんくなのでした。しかし、ワタリガ二のパスタと小松菜とえのきのあえものは、カセットコンロでちんたら調理するしかないのです。まずはオリーブ油でにんにくと鷹の爪を炒り、ワタリガニを炒めます。老酒と砂糖しょうゆで味付けしていったん火からおろし、パスタを茹でました。火力がいまいち、気の遠くなりそうな話です。「もう一台あったらいいのにね」という次女のことばに、はたっと気がつきました。万が一の時のために、もう一台買っていたのです。今こそ、万が一の時ではありませんか。「何でもっと早く気がつかないのよ」と笑われながら、新しいコンロをおろして小松菜を茹で、えのきの瓶詰めとあえました(これは、簡単な割にはけっこうおいしいのです)。次女が肉じゃがの鍋をチェック。柔らかくなっているようでしたが、汁気をとばすためにコンロにかけました。あとは、漬物を切って、大根の葉っぱとちりめんじゃこの炒めた保存食を出して……。どうにか夕食に間にあいました。「ごはんよお〜」の声に、仕事から帰ってきた長女と部屋でのんびりテレビを見ていたひいばあちゃんが食卓に着きました。二人は何も知りません。いつものように、「いただきます」。

5月18日(月) 「自己紹介」

★「ぶらぶら散歩の会」は雨天のため、地域会館でお茶を飲みながらおしゃべりをしました。新しい参加者があったので、順番に自己紹介をしようということになりました。Aさんが名乗ると、すかさず周りから、「彼女は編物の先生です。今着ているサマーセーターもお手製です」と合いの手が入り、「わあ、素敵。これからは、Aさんの着ているものに注目しましょう」と紹介がふくらみ、以後、それぞれが自己紹介するたびに、周りの人がその人のお人柄を紹介するという和やかなひとときになりました。私の場合は、「沢田さんは子どもの本を書いていらっしゃいます。次作は何ですか?」と振ってくれた人がいて、来週発売になる『盲導犬不合格物語』の宣伝をさせてもらいました。
★日本児童文芸家協会の漆原先生からお電話があり、50周年記念に載せる本の題名について確認がありました。「モモイロハートそのこリュウ」を「桃色ハートその子リュウ」と届けていたそうで、どちらか正しいのですかと聞かれました。全くお恥ずかしいことです。

5月16日(日) 「更新」

★五月晴れはどこへやら。雨と風の日の多い今日この頃です。けっこう好きです、こんな日が。ゆっくり落ち着けるし、花粉が飛ばないので息も深く吸い込めます。体の疲れも少しとれたので、前から気になっていたリンクのページを整理しました。というのも、お披露目の意味もあって、新しくリンクしたHPページはトップに出していたのですが、大切な古い仲間がおろそかになるような気がして、悩んでいました。五十音順にすれば、そういう葛藤から開放されるかなと、安易な方法をとらせていただきました。五十音順といっても、ファジーな私のことです、少しずれていくこともあるかと思いますが、悪しからずお付き合いください。

5月14日〜15日 「東京一泊」

★日本児童文芸家協会に出席のため東京にいってきました。総会で活動報告を聞きながら、表に見えない部分で各委員会のみなさんにこんなにもお世話になっているのだなあと、毎年出席するたびに感謝せずにはいられません。作家活動の傍ら、ほんとうにご苦労さまです。総会の後、協会賞の受賞式がありました。受賞者のみなさまおめでとうございます。その後の懇親会では、何度かお目にかかって顔なじみになった各委員のみなさんや十数年来の仲間、出版社の方々とゆっくりお話ができて、充実したひと時でした。私を探してくださっていた出版社の方もいらして、出席させていただいてほんとうによかったと思いました。ただいま「児童文芸」に連載中の『とらちゃんつむじ風』について、おもしろいですと何人もの方に声をかえていただいたことも、作家冥利につきました。具体的には、「とらちゃんパワーに元気をもらっています」「するめの足やなんか、おいしそうなのよね」といっていただいたのですが、そうなんです、私の作品では、けっこう食物が重要な役割をしていることが多いのです。主人公が食べるもので、その家庭の考えや暮らしぶりがわかるかなといつも思っています。
★デビュー以来お世話になっている汐文社は、総会の行われた市ヶ谷から近いので、総会の始まる前にご挨拶によりました。『さとうきび畑の唄』、3刷目に入ったそうです。
★翌日、早朝の新幹線で帰ったのですが、帰宅後はてんやわんや。やっと日記をつけました。

★5月13日(木) 「講座の日」

★パンジョでの童話講座の日。4作品を一気に合評しました。それぞれについて、前向きの意見がたくさん出ました。たいていは、それでうまく書きなおせるものなのですが、中には意見を取り入れて書き直していくと、作品に対して抱いていたイメージががどんどん遠くなる人もいるようです。人の意見に耳を傾けることはとても大切です。が、意見はあくまでも意見にすぎません。作者自身が何を書きたかったか、それが一番大切なので、テーマを見失わないようにしましょう。
★集中豪雨の最中に帰宅しました。ガレージに着いたものの雨脚が激しく、眠っていたガッティちゃんとママは、車の中でしばし雨宿りすることに。次女と荷物を降ろし、お風呂を沸かし、ずぶ濡れになっていた犬をふき(どういうわけか雨の吹き込む玄関で待っていた)、着がえて夕飯の支度にとりかかりました。次女が帰国しているので、てきぱきはかどり大助かりです。なかなか小降りにはならず、お風呂が沸いたので、迎えに行こうかといっていた矢先、ママがガッティちゃんをかかえて、「止みそうにない」と、とびこんできました。いやはや、それにしてもよく降ったものです。

5月12日(水) 「早寝早起き」

★数時間眠っただけで5時半に起床、マックの散歩で一日が始まりました。家に帰ると、なんと、ガッティちゃんもママも、次女も起きていました。アジを焼いて、味噌汁をたて、ぬか漬けにざる豆腐、しょうゆ豆で朝ご飯をいただきました。ひいばあちゃんが、今朝は早いねえとびっくりしていました。ほんとまだ7時半でした。最近、我が家の朝食は、だいたい9時頃が定番になっていたのですが、それは、その時間にならないとみんなが揃わないからで、今日のように早く揃うと、一日が長くていい感じです。昼飯は、仕事に出かける長女とひいばあちゃんはチキンライス、私と次女は時間をずらして、次女おすすめのもやしたっぷりの激辛ラーメンをいただきました。うわー辛い。汗が吹き出てきました。でもとってもおいしかったです。夕飯は、生協でチヌを買ってお造りにして、頭とカマの部分をごぼうと煮付けました。アメリカではごぼうは手に入らないそうです。ナスとピーマンの味噌炒めも次女の希望で作りました。あちらのナスは大きくて、中がスカスカなんですって。期待の日本のナス、残念ながら皮が硬くて、ちょっとがっくりでした。でもごはんにぴったりです。一日ばたばたしていたので夕飯時の缶ビール一本で、テレビを観ながら爆睡してしまいました。深夜に起きて、明日の合評作品を読むことに……。

5月11日(火) 「Tの会」

★月に一回、仲間との合評会「Tの会」の日でした。意見を出し合っているうちに、作者自身も知らなかった作品の部分が見えてきて、作品をベースにいくつものストーリーがふくらんでいきました。その飛躍ぶりに、いやもう、よく笑いました。しかし、とても勉強になりました。作家というものは、作品を書くことで何を伝えたいのか、書き始める前はもちろん、書いてるときも書き終わったあとも、常にテーマを意識しなければならないのですねえ。斬新なアイディアも明確なテーマがあってこそ初めて輝くのだ、と再確認しました。お疲れさまでした。

5月10日(月) 「おばちゃまのお土産」

★「雑巾さんの会」の日でした。朝から雨風だったのですが、会が始まる10時には雨もあがり、いつものように20数名の高齢者とボランティアさんが、老人ホームに寄贈する雑巾を縫いに集いました。
★昼から、入院されている方と家で療養されている方のお見舞いに行き、夕方帰ると、スーツケースが届いていました。「お土産はいらないから」といってあったのですが、新米のおばちゃまは、姪のガッティちゃんのために、なけなしのお小遣いをはたいてあれこれ買ってきていて、ママがうれしくて舞い上がっていました。それにしても、アメリカのおもちゃはすごいです。赤ちゃんの五感と想像力に訴えるように工夫されているのです。カメレオンもカエルもカラフルで、赤ちゃんが触った時の感触もさまざまに工夫されています。一つのおもちゃから出る音もバリエーションがあるし、チカチカカラフルに光るし、とにかくアイディア満載で、日本のおもちゃメーカーにお目にかけたいぐらいです。お洋服がまたかわいい。もちろんすぐに着せました。ナイトキャップのようなおそろいのお帽子がなんともチャーミングで、値段も日本の物にくらべてお安いようです。離乳食やおしゃぶりなどをみても、子どもたちのことを大切に考えている国なんだなあと感心します。その国が、なぜひどい戦争を……。

                  


5月9日(日) 「お帰りなさい」

★今日は、我々の班がプレイロットの清掃をする日なのですが、どうやら雨になりそうな空模様。6時半にマックの散歩から帰ったときは、まだ降っていなかったので、その足でプレイロットに行き、ひとりでそそくさと、でも1時間かけてすませました。そう思いついたのは、単に順延の連絡はめんどうだったからにすぎません。ちょうど9時ごろから雨が降り出してきたので、よかったなか。午後からは自治会の役員会があったのですが、次女の帰国が一日延びたので、関空にいかせてもらいました。
★飛行機が着いてずいぶん時間が経ても、次女が出てきません。人の流れが途絶えてしまいました。カウンターに問い合わせてみたところ、「エアカナダのターンテーブルはすでに空です」とのこと。もし行き違いになった場合の待ち合わせ場所を決めていたので、そこに行ってみましたが、いません。家に電話をしても連絡がないといいます(小銭がないので、電話はかけられないよとは、言われていましたが)。乗客名簿は公開できないというし、うろうろ探したあと、呼び出しマイクをかけてもらいました……。そんなこんなの後、やっと次女に出会えたのですが、いつも見慣れているサムソナイトの大型スーツケースを持っていないのです。スーツケースが着いていなかったので、その手続きをしていたそうです。乗る便が変更になったので、バンクーバーのカウンターで確認したところ、間違いなく荷物は載っていますということだったそうですが、こういうこともあるのですね。そういえば、私がカナダに行ったときも荷物が後の便に載っているらしいとかで、ホテルに届けてもらったことがありました。もしかして、これってエアカナダでは珍しくないことなのかも。帰宅後、空港から電話があり、後の便で着いたそうで、明日着で送ってくれるそうです。
次女は、三か月ぶりに出会ったガッティちゃんに、「大きくなったねえ重くなったねえ」とびっくりしていました。楽しい晩御飯でした。 

5月8日(土) 「ほっ」

★早朝、次女から電話がかかってきました。なんでも飛行機の故障で、シアトルで一泊することになったそうです。次女はそうとう疲れているはずなので、長時間飛行機に乗り続けずにすんで、よかったと思いました。それに故障。よく見つかってくれたことです。帰国は一日延びたけれど、元気な声も聞けたし、冷しゃぶと大根おろしが食べたいということもわかって、とにかくほっです。あしたが待ち遠しいです。
ジパングクラブの会員証が届きました。60歳になってよかったことは、@映画がいつでも1000円で観られる(皮肉なもので、1000円で観られるようになってからは、なかなか行けなくなりましたが)。A厚生年金がもらえる(手続きに行ったので、ほんのわずかずつですが振り込まれることでしょう)。BJRが2割引(4回目以降は3割引)に。(ジパング倶楽部に入ったからです。会員手帳、失わないようにしなくっちゃ)。C気持ちがふっきれたこと(ここ数年で、自分のことよりも人のことを大切に考えられるようになりました)。そして何よりの収穫は、D60歳になっても、変わりなく夢を育めることがわかったこと(願わくば、何歳になっても、命ある限りは同じ気持ちでいられますように)。
★『盲導犬不合格物語』が、いよいよ印刷所に入ったそうです。ラタンもベンジーも、トウリッシュもゼナもハッピー……も、みんなみんなお待ちどうさまでした。君たち不合格犬の生き方が、きっと子どもたちに自信を持たせてくれることでしょう♪

5月7日(金) 「課外レッスン」

★パンジョ童話講座のメンバーが、「課外レッスン」と称してランチに集まりました。最近、作品がたくさん出始めて、順番に合評していたのでは公募の締め切りに間に合わなくなってきました。今日は、締め切り間近な短編のみを集中合評することになっています。近くのマンションの12階で、食事をだしてくれるお宅があるので、勉強と楽しみを兼ねた集いにしました。まずはランチ。前菜に、串カツいろいろ、豚の各煮(煮たまご、じゃがいも)、ジャコご飯。サラダに吸い物……。次々と運ばれてくるごちそうに、ビールで乾杯なんかしたりして、みんなすっかりいい気分……に浸ってばかりはいられません。ここはきりりとけじめをつけて、一時から合評に入りました。コーヒータイムをはさんで、また合評。三時までに三作クリアーしました。場所をかえて勉強するのも、なかなか盛り上がるものです。

5月6日(木) 「野菜スープ」

★二日おきに野菜スープをとっています。薄切りのニンジン・ダイコン・新キャベツ・新タマネギ・ジャガイモ・トマト・かぼちゃ……。時にはエンドウ・ブロッコリー・さつまいもなどの野菜を、昆布とちりめんじゃこといっしょにコトコト煮て、さまして、スープをこします。それを小ビンにいれて冷蔵庫に保存。もちろんガッティちゃんの離乳食用です。コップでじょうずに飲んでくれます。なべに残った野菜とスープは、ベーコンを入れてコンソメ味に仕上げて大人がいただきます。今日は、味つけ前の柔らかくなった野菜(かぼちゃ、ニンジン、じゃがいも)をすりつぶして、スープでのばしてみました。連休の間、ベビーフードで慣らしてきたので、おいしそうに食べてくれました。下の前歯が、ちくり頭を出しました。
★アメリカに留学中の次女からメールが届き、「これを最後にオフラインにします」と書いてありました。夏休みを利用して帰国してくるのですが、安い飛行機のチケットをゲットしたため、テストが終ったその日に寮を引き上げてアパートに移り、発つという早業をしなければならなくなり、明日のテストを前に深夜荷造りをしているようです。パソコンを持って帰るため段取り上、早めにスーツケースに入れておきたいとのこと。向うでの大学生活は日本の時と違ってかなりハードらしく、メールは3日〜5日に一度ぐらいしかこないのですが、それでもいざというときはつながっている安心感がありがたかったです。メールといえば、オーストラリアに語学留学中の夫からも、すこぶるごきげんなメールが届いています。返信はリビングの夫のパソコンに送っておけば、それを現地で見ることが出来るとか。便利な世の中になったものです。

5月5日(水) 「二度やさしい」

★今日は、高齢者クラブの空き缶回収の日でした。雨があがってよかったです。祝日なのでお手伝いに来るのを忘れている人も多かったようですが(特に自治会の新しい役員さん、よろしくお願いします)、キリンビールが貸与してくれた機械のおかげで、つぶす作業が楽になったのがありがたいです。一か月間で麻袋(かなり、かなりの大きさ)に8個たまりました。今月はいくらになるのでしょうか。高齢者クラブの活動資金にあてられているのですが、それなりにあるといいですねえ。捨てればゴミのアルミ缶がリサイクルされることによって、地球とお年寄りに二度やさしい結果になることは、まことにけっこうなことです。少し肌寒く、作業後にいれてもらった暖かいコーヒーがおいしく感じました。

★今日のお風呂は菖蒲湯です。
                     
 
買い求めた「しょうぶ湯」には、よもぎも入っていました。なぜでしょう? インターネットで調べてみて、その理由がわかりました。

◇由来を伝える昔話
昔むかしの5月5日、狩人が山奥で狩をしていると、鬼と鉢合わせしてしまいました。慌ててよもぎの林に身を隠したところ、鬼は狩人が火の中に飛び込んだと思い、近づくことができませんでした。隙を見てそこから逃げ出した狩人は、今度は菖蒲の沼に飛び込みました。追いかけてきた鬼は、狩人が剣の林に飛び込んだと勘違いして、再び近づくことができません。「しめた」。狩人は沼から抜いた菖蒲を頭上にかざしながら、自分の家へ急ぎました。鬼は後を追いかけながらも狩人の頭上の剣が恐ろしくて、手を出すことができません。村に辿りついた狩人は大声で、「鬼が来たぞお〜、菖蒲か、よもぎを軒先に吊るせ〜」と叫びました。鬼は何もできずに山に帰っていきました。

この話で、菖蒲やよもぎが厄除けに使われていたことがわかりました。市販の「しょうぶ湯」によもぎが入っていたのは、ちゃんと故事に習ってのことだったのですね。


5月4日(火) 「祝卒 かるがも親子さん」

★どこに行くのも三人のちびちゃん(男・男・女)を連れて、というお母さんがいらっしゃいました。時々生協のチラシをポスティングされているのですが、子どもを急かせることもなく、どなることもなく、まるでカルガモ親子のように仲良くまわっていらっしゃいました。お兄ちゃんが小学生になってからは、昔遊びの会「竹とんぼ」にも来てくださっていたのですが、末の女の子はお母さんべったりで、まだまだ子育ての真っ最中という感じがしていました。昨日、一か月ぶりにお母さんとばったり出会ったところ、とても身軽な感じがするのです。「あれ、お子さんたちは?」とちょっと驚いている私に、「下の子が、やっと幼稚園にいったのです」とうれしそうに話してくれました。お留守番もできるようになったのですね。自転車の前と後ろに取り付けてある幼児用の椅子だけが、お母さんの忙しかった日々を物語っているようでした。
★連休が風雨だろうが、どこかに連れてもらいたいのが子どもたちというものでしょう。そのせいかどうか、雨でも楽しめるカルフール、コム・ボックス(つい最近オープンしたばかり)、更にはトーホーシネマ、ビッグバン、トイザラスに通じる泉北四号線の光明池駅あたりは車の列、列……。S友とS協は、気の毒なほどひっそりしていました(きっとDイエー、Sピアも)。
 注 娘がはっきり名前を挙げないほうがいいというので、ちょっと気を使って、アルファベットを入れてみました。めちゃわかるって? はい、テレビでタレントの噂話をするときに、イニシアルがでてくるでしょ。あれっていらいらしません? ストレスになるといけないので、だれでもわかるように書きました。なんにもならへんて? ほんまやねえ。
5月3日(月) 「連休明けに」

★犬の散歩のために早起きをしたので、久しぶりに庭の草をむしりました。本当は、花粉症の季節の草むしりは、私にとってタブーなのです。以前、目にアレルギー症状が出て、まるで魚の目のようにゼラチン質で覆われてしまったことがあるのです。メガネ、マスク、帽子、ナイロンジャンパーの怪しい散歩スタイルのまま、増え放題の水仙のなどを引っこ抜いていくぶんすっきりしました。ゴミを出し、ごはんが炊き上がる間に洗濯をほし、お風呂に入り、すべて終ってもまだ7時半!今日は、まだたっぷり残っているって感じが、うれしいです。
★離乳食を始めて三日目のガッティちゃん、けさのメニューは、おもゆ・野菜スープ・さつまいもとかぼちゃのつぶしたん。といっても、まだお慣らしの段階なので、すべてベビーフードを利用しています。ママがおっかなびっくりで食べさせていますが、ガッティちゃんは食欲旺盛、スープもコップからじょうずに飲んでいます。本格的な離乳食は連休明けからです。
★サリドマイド治療をされているHさんですが、入院して点滴を受けられた結果顔のむくみも少しひいて、今日のお昼に仮退院されました。この治療はご本人の強いご希望なのだそうで、連休明けからまた投薬を再開するそうです。どうぞ、いい結果が出まように。

5月2日(日) 「メッセージ」

★朝方、息苦しくて目がさめました。窓を少し開けて寝たので、花粉が鼻の奥にはりついたようです。湯舟にゆったりつかり、鼻が通ったところで犬の散歩にでかけました。もちろんマスクとめがね、ナイロンのパーカーを着て帽子を深くかぶって。けっこう明るかったのですが5時は5時。人に全く出会いませんでした。日曜日の朝ですもの、みんな、まだ眠っているんですよね。外はすっかり夜が明けているのに、なんだかもったいない気がしました。明日から、早起きしよう!
★図書館の帰り、読書グループに入っているご近所さんに出会いました。そしていきなり、「児童文学のハッピーエンドについてどう思いますか?」ときかれました。私は、「向日性を大切にしているので、ハッピーエンド派です」と答えたのですが、「きびしい現実を直視しなくちゃならなくても?」という意味のことを更に問われました。はい。子どもたちにとって重くて辛いテーマを取り上げた場合、内容がハードであればあるほど、読み終わったあと希望が持てるように終らせたいと、いつも思っています。私が童話を書いているのは、子どもたちにエールと未来を信じていいよとメッセージを送りたいにほかならないのですもの。

5月2日(土) 「サリドマイド」

★1月イク、2月ニゲル、3月サルといわれていますが、4月はシッソウ(疾走)。あっという間に通過していきました。うかうかしてはいられません。さあ5月。気分も新たにがんばってみるかと思ったとたんの連休。まあ、せっかくの国民の休日だもん、ゆっくりさせてもらいましょ。なんていっていると5月もゴーン(gone)になっちゃうかも、ね。
★多発性骨髄腫という病気があります。その治療にサリドマイドを使うそうなのですが、慎重に飲まなければならない薬なので、服用するにあたってご近所のおじいさんが入院されました。26日のことです。が連休になるので、今日の昼から一時退院されました。夕方、所用があってお宅にお伺いしたところ、奥さんが、「主人の顔がむくんでいる」と言われるのです。どれどれと出てきてもらうと、眉間から額にかけてたんこぶのように腫れ上がっています。まぶたは垂れ下がり、目の下はむくんでいて、全く別人のようです。どうみても異常です。ご本人は大じょうぶだといわれるのですが、薬の副作用にちがいありません。家で飲むための薬を2錠もらっているといわれるので、そのまま服用されてもいいものか、不安になりました。「病院で診てもらいましょ」と、夕方の7時でしたがお送りすることに。お二人だけでは心配なので、いっしょに病室までいって話をききました。「顔をぶつけませんでしたか?」「ジンマシンが出るようなものを食べませんでしたか?」という当直の医者の質問にあきれてしまいました。素人がみても、そんな感じでは全く無いのです。危険なお薬を飲んだ場合の副作用は充分に考えられることで(しかも高齢者なので)、担当医でなくても把握しておいて対処するべきだと思いました。血液検査をします(それで何がわかるの!)というので、「そのまま入院することになるなら、夕飯がまだなのでお弁当を持ってこよう、もし退院ならまた迎えにくればいい」と奥さんを説得。いったん帰宅しました。なぜ連休をはさんだこの時期に、危険な薬を投与することになったのでしょうか。結局、血液検査では何もわからず、とりあえず様子をみるということで入院。夜8時半に、お弁当を届ける奥さんを送っていきました。