日々好日 2004年4月

4月30日(金) 「活き活き」

★吉橋通夫先生の『まんねん ホーイ』が、ほれぼれするような二冊の単行本になって毎日新聞社から出ました。以前、毎日新聞に連載されていたものです。活き活き子ども、活き活き自然、活き活き言葉、活き活き挿絵。「まんねん ホーイ」の掛け声と共に、いろんな「活き活きしたこと」が、本からこぼれでます。リズミカルな暖かい語り口調の文体は、読み聞かせにも最適です。当HPの『仲間の本』でもご紹介しています。

4月29日(木) 「やっと衣替え」

★植木屋さんが、庭に殺虫剤を撒きにきてくれました。毎年この季節になれば、きっちりしたご近所さんが電話をしてくださって、私はただその恩恵を蒙ればいいことになっています。何も考えなくていいので楽です。
★HPの「表彰式あれこれ」消去しました。心にゆとりが出来て見直してみたら、人の参考になるどころか、自慢たらたらのいやみなコーナーでした。申し訳ありませんでした。過去の思い出は心の中に……です。
★衣類の入れ替えをしましたが、中途半端なものばかり。思い切ってぱっと捨てられたら、どんなにすっきりするでしょう。もったいない精神しみ込んだ世代なので、今年手を通さなかったセーターなども、またしまいこみました。

4月28日(水) 「たまに早寝」

★講演依頼をいただきました。前に講演させていただいた賢明幼稚園の園長さんからのご紹介です。ありがたいことです。まだ先のことですが、テーマをこちらから提示してほしいということなので、五つほど書き出し、その中から選んでいただけたらとうメールで送りました。
★朝5時半と夕方6時半の犬の散歩が誘眠剤になるのか、日記もつけずに早くから眠ってしまいました。(翌朝に書いています)。あいかわらず、ばたばたと忙しい一日でした。

4月27日(火) 「バトンタッチ」

★外は嵐のようです。実は内も嵐……。かねてより心に決めていたのですが、福祉協議会の理事を辞退させていただくように昨晩、正式に申し出ました。11年間地域の福祉に携わってきたのですが、最近は、私事も含めてかなりオーバーワークになっていて、そのせいかうっかり約束を失念することも多く、体の不調もありました。5月から新年度に切り替わる節目に辞めさせていただきます。みんなといっしょにゼロから立ち上げた7つのボランティア活動はすべて軌道にのっていますし、支えてくれるボランティアにも恵まれていて、運営上は何の問題もないと思います。世代交代すれば、きっと新しい風も吹くことでしょう。後はよろしくお願いいたします。

4月26日(月) 「お元気です会」

★朝方4時半まで仕事をしていました。少し眠りたいところなのですが、ふとんに入ったら最後、昼頃まで起きられない気がしました。第4月曜日は忙しいのです。とにかく、お風呂に入ろう。入りながら週刊誌を見ていたら、知らない間に眠っていました。ちょうどいい感じに、1時間ほどで目がさめました。疲れがとれたようなとれないような状態で犬の散歩にいって、ゴミを出し、花粉を落すためにお風呂に入りシャンプーをして、洗濯をしながら、朝食の準備をしていたら、ガッティちゃん母子が起きてきました。さあ、今日も一日はじまるぞ。
★お元気です会の日。9時半から3時まで。その間に入院される高齢者を病院に送っていったり、ばたばたしました。初めて参加してくれた方や新しくボランティアに加わってくれた方もあって、活気付いたいい会でした。グループホームからも二名来られました。うち一人のおばあちゃんは、車椅子に座ったままずっと眠っていらっしゃいましたが、それでも自己紹介で順番がまわってきたら、ちゃんと名前をおっしゃいました。なんだかうれしかったです。今日のおはなしおばさんの民話は、「髪長姫」(かみながひめ)。和歌山県の道成寺の由来につながる伝説で、私たちの住んでいる光明池とも関係のある、興味深いお話でした。前回の「淡島さま」といい、民話はおもしろいなあ。

4月25日(日) 「花粉症到来」

★わー、一気に来ました本格的な花粉症。のどの奥から、鼻腔から、耳の中までいがらっぽくって、くしゃみと鼻汁。頭もボー(いっそう)としてきます。こんな状態で、しばらくは夫の代わりに、朝に夕にマックの散歩をしなければなりません。マスク、目薬……っと。そういえば、甜茶を飲んでおくのを忘れていました。あれ、私には、けっこう効くのです。でも、症状が出る前から飲んでおかなければならないのです。今からでも飲まなくっちゃ。甘茶のようなかったるい味に記憶が乾いた鼻の奥に蘇りました。
★『盲導犬不合格物語』校正完了。修正個所があればメールでということでした。写真とイラストが入る前に校正をしているので、ほとんどないはずでしたが、あるわあるわ。カットした部分があるために、意味が通じなくなっていた個所やルビの違いなどなど。どたんばになって申し訳ないことですが、徹底して何度も見直して、2回訂正を送りました。一眠りして今は夜中の3時。もう一回見直すことにします。

4月24日(土) 「お花畑のコンサート」

★やさしい陽射とちょっぴりひんやりとした風の中、花くらぶ主催の「フラワー ガーデン コンサート」がありました。春の歌・花の歌・愛の歌、そして、みんなの知ってるあの歌この歌。お花もゆらゆら、歌っているようでした。
 メンバーは7名
 
ガッティちゃんには生まれて初めてのコンサート

★コートのクリーニングが半額だというので、家中のコートをかっさらえて持っていきました。が、なんと半額は昨日まで。「一か月近くしていたんですよ。月曜なら3割引なのでその日に持ってきてください」といわれました。うーん、また持って帰るのか、とがっくりきていたら、お花のコンサートにきていた人が、「電動自転車だから家に届けてきてあげる」といって、さっさと運んでくれました。ありがたかったです。

4月23日(金) 「未来の童話作家?」

★近所の小さなお友だちから封筒が届きました。中には、おやまあ、童話が! お母さんが童話を書き始めたので、チャレンジしたそうです。ニーナちゃんという女の子と、元気なおじいさん、あわてもののおばあさんのお話、とってもかわいかったです。4年生なのに、パソコンもプリントアウトも自分でしたのですって。すごいねえ、すごいねえ。そして、なんだかうれしいですねえ。
★夫が語学留学だといって、オーストラリアに旅立ちました。家族の迷惑はともかくも、63歳、前向きな姿勢は学びたいものです。
★『盲導犬……』を校正しました。奥付とともに、月曜日に着くように返送します。

4月22日(木) 「木下大サーカス」

★早朝4時に起きて、6時に家を出ました。目指すは鶴見緑地。木下サーカスのテントが今日建つのです。サーカスのことを書いた物語に出版社のオーケーが出たとたん、グッドタイミングにも29日から大阪公演。想像で書いた部分を確認にいってきました。全く何もないただの駐車場に、世界一といわれている赤い大テントが建っていく様子をしっかりみることができて、よかったです。社長さんと奥さまの副社長さん率いる団員の皆さんの集中力は抜群でした。チームワークはお見事でした。取材だといって突っ立っていては申し訳ないので、テントを拭いた雑巾を洗濯機に持っていったり、石ころを拾ったり、気持ちだけですが手伝いました。今日は特別暑かったので、すっかり日焼けしてしまいました。チェックしていただく原稿を社長さん(団長さんのこと)に渡して、出版社が選んでくれた写真を貸していただくようにお願いしてきました。
テントの高さは18m 中から6枚に分かれた幕が
キリンもシマウマも、象も、ライオンもトラもカバなども到着していました

テントが立ち上がるまで見ていたかったのですが、今日は講座の日なので、お昼にはパンジョに向かいました。なかなか作品が出なかったのですが、今日は、一度に4作品も。みなさん、お話を書くのが楽しくてならないようになってきたようです。HP友だちのHALさん(リンク爛柯道)が見学に来られました。いやあ、不思議です。初めてお会いした気がしないのです。日記はなかなかハードですが、お人柄はソフトで暖かそうな方でした。ぜひ、教室に新風を!
★「盲導犬不合格物語」の最終ゲラが届きました。それぞれの犬たちのほほえましい写真と、かわいいイラストが入って、いい本になりそうです。心して校正します。


4月21日(水) 「あした」

★あした、取材のため早朝家を出て、その後講座にまわることになっています。子守りの合間に、その準備に追われました。『盲導犬不合格物語』の最終のゲラ(写真もイラストも入ったもの)があした届くと編集長から電話がありました。いよいよです。すべてあしたのための今日でした。

4月20日(火) 「授賞式あれこれ」

★HPですが、日記以外に新しいコーナーをアップしたいと、いつも思ってはいるのですが、なかなか手をつけられずにいました。今回「授賞式あれこれ」を新設しました。きっかけは、これから公募する方の参考になればと思ったからですが(公募にもその場かぎりの使い捨てや、その後も育ててくれるものなどいろいろありますので、選んで応募してください)、単なる自己満足にすぎないのかもしれません。記憶が蘇ってこない部分もありますが、思えば、いろいろなところに行かせてもらい、多くの人との出会いがありました。
★「とらちゃんつむじ風」の校正をしました。
★「テントの中の動物たち」に前進が見えました。

4月19日(月) 「藤観ツアー」」

★ぶらぶら散歩の会。やっと雨が止んだものの、いつ降りだすかわからないというので、近場の公園に藤を見にいきました。ところがいまいちで、毎年見事な花房を垂らしている保育園の藤を見せてもらうことにしました。園長先生に「どうぞ中まで入ってください」といっていただき、園内の藤棚の下までいくと、なんともいえない甘い香りがしました。去年剪定されたそうで、房の丈はいつもの半分程度とか。それでも見事でした。「保育園に初めて入った」というお年よりもいらっしゃって、そういう意味でもいい体験でした。そのあと地域会館に戻り、お花見だんごと桜餅をいただきました。

          

                20数名が藤を楽しみました

★……とここまではよかったのですが、そのあとがいけません。来週の月曜日にある「お元気です会」のお弁当用のおかずが、手違いで50人分届いたのです。あちゃ〜! 「半分持って帰りましょうか」と発注先の泉北作業所の人はいってくれたのですが、ミスしたのはこちらなので、そういうわけにはいきません。17500円を払いながら、こりゃえらいこっちゃと、ひやりとしました。が、それも一瞬。散歩のスタッフがてきぱきと小分けして、50食分すべて売りさばいてくれました。災い転じて福。改めて、ボランティアスタッフの臨機応変な対処と力量に感服しました。お世話になりました。

4月18日(日) 「失態」

★今日の5時半から吹田で、「50周年記念児童文芸のつどい」の実行委員会がありました。が、なんということでしょう。すっかり忘れていました。7時にお仲間の越水さんに電話をいただき、「あ″」。横山委員長に、「3回目はだめですよ」と、念を押されました。そうなのです、前回の準備会は、思い違いで1時間遅刻。そして今回の第1回実行委員会は……。すごく大切に思っていて、企画のことなどいつも頭のどこかにはりついていたにもかかわらず、すっとんでしまったのは、なぜなのでしょう。落ち込んでいると、娘に、「お母さんは手帳の見やすさに、こだわっていているのにねえ」となぐさめられました。手帳には、大きく書き込んでありました。確認しなかったのは、頭から今週の日曜日は何もないと思い込んでしまったからなのでしょうか。この思い込みを老化というのかもしれません。委員長はじめ、委員の皆さま、ご迷惑をおかけしました。ことに、いつも小梅さまこと越水さんにはフォローしていただくことになり申し訳なく思っています(実は、小梅さまに対しては、3度目の失態なのです)。次から充分に気をつけます。自信がないのが情けないです。

4月17日(土) 「竹とんぼ」

★4月の昔遊びの会「竹とんぼ」は、紙とんぼ作りでした。牛乳パックを色んな形に切りぬいて、色を塗ります。すぐに落下するものは、竹とんぼ博士におまじないをしてもらえば(羽を曲げたり、竹串の長さを調節したり、重さを考えたり)、たちまち良く飛ぶようになりました。子どもたちは、いくつも違うパターンにチャレンジ、盛り上がりました。この4月から中学生になった二人の女の子が、進んでスタッフとして活躍してくれ、牛乳パックでプロペラの型をたくさんとってくれたので、助かりました。紙芝居も、はずかしいといいながらメインになってやってくれました。ゆったり、のんびした話し振りに、子どもたちはお話の世界に引きずり込まれていました。
昨年の秋に、小学校のバザー格安で買い占めておいたバッグを、「竹とんぼバッグ」として配りました。ハサミや筆記用具、上靴など、竹とんぼに来るときは、これを持ってきてもらえば、忘れ物は減るかな。


 瞬間接着剤は大人にまかせてね     中学生になって、スタッフに      竹とんぼバッグをプレゼント



4月16日(金) 「最終予定」

★4月刊行予定だった「盲導犬不合格物語」ですが、結論から先に言えば、出来上がるのは5月下旬になります。G社の編集長からのメールでは、「デザイナーに依頼した全体のデザイン待ちです。出来上がり次第、作家の最終校正。その後、編集メンバーの校正なども入れながら、そのプリントを戻し、青焼き、色校をとり、印刷所に渡すのが、連休明けの7日か10日。見本本ができるのが18日。取次搬入が25日と見込んでいます」とのことでした。具体的な予定を聞いて、長かったトンネルの出口が見える思いがしました。取材に協力してくださったみなさま、そういうわけですので今しばらくお待ちください。

4月15日(木) 「浮きだつ」

★「面白クラシック講座」はブラームスでした。バリエーションのある曲をたくさん織り込んだ交響曲や協奏曲は、聴くものを飽きさせない素晴らしいものでした。エンターティナーを感じさせる作風は大好きです。結局は独身を通したブラームスにまつわるお話も興味深かったです。
★昨日の大移動の後遺症というか、落し物をあれこれしているのに気がつきまた。ガッティちゃんのお友だちのお誕生祝いにとママがトーマスの自動車を買ったのですが、家に帰ったら高島屋の紙袋ごとありませんでした。ガッティちゃんのかわいいピンクの靴下も片一方どこへいったのか、おしゃぶりも行方不明に。乳母車にS字フックで引っ掛けておくのは、あぶない、あぶない。
★あー、よかった。C社の担当者さんから待望のメールが届きました。出版が企画会議で決まったそうです。別の原稿もみてくださるとのこと。うれしくって浮きだっていたら、今夜、民生委員会があるのを忘れてしまいました。電話をいただき、「あ」と、すっとんでいきました。30分の遅刻です。昼間はちゃんと覚えていたのに……。もうちょっとで、映画を観にいくところでした。

4月14日(水) 「大移動」

★「お墓参りにいくけれど、いっしょに行く?」。生後まだ四か月のガッティちゃんにとって、京都はちょっと遠いかもと思いつつ、娘に声をかけました。そして、ゲルマン民族ならぬ、ガッティ小家族の大移動が始まりました。そう、結果的には大移動でした。行きはよいよいで、あっという間に京都に着きました。まず、高島屋のベビー売り場に直行したのは、おむつを替えて、おっぱいを飲ませたかったからです。なんと立派なベビー室でしょう。ベットやサークルもたくさんあって、しかもそばには、離乳食レストランもありました。おむつを替えに何人ものお父さんが入れ替わり利用していましたが、広いので、男性が入ってきても全く違和感がありません。大人の休憩する椅子やテーブルもあり、赤ちゃん(または幼児)連れでの買い物がしやすいだろうなあと思いました。墓参・昼食・買い物とガッティちゃんは、おりこうにしていました。帰りにもう一度ベビー室を借りたのですが、授乳室も完備、紙おむつを捨てるにもビニール袋がおいてあるのでありがちな匂いもこもっていなく、快適に使えました。赤ちゃんといっしょに買い物に来てみて初めてわかる心くばり、ありがたいですねえ。出かけたついでということで、帰りに難波シティでママのメガネを作ることにしました。幸いガッティちゃんは、だっこで眠っていました。が、この辺りから計算が狂ってきました。メガネが出来上がるまでにおむつをとりかえようと難波の高島屋に入りました。が、おむつをとりかえている最中に閉店になり、あわてて外にでました。難波シティに戻ってみたのですが、授乳室どころか、一般のお客さんの休憩するベンチすらないのです。おしめを替える所ならあるというので行ってみましたが、女子トイレの、しかも個室の中。お父さんとお買い物にきた赤ちゃんはどうするのでしょう。結果的には、韓国料理の店に入り、店長さんに親切にしてもらい、おいしい晩御飯も食べ、われわれの場合は事なきを得たのですが、他の子連れの人たちは、いったいどうしているのでしょう。

4月13日(火) 「花コンサート」

★hiroさんが、「おめでとう掲示板」に書き込んでくださった「花コンサート」の詳しいご案内です(出演者がわかります)。花クラブ丹精の花壇ですが、今年はいっそう花盛りです。お花の下での野外コンサート楽しみにしています。詳しいご案内はここに。(ごめんなさい、キレイなお花の写真は出ませんね。実物は当日に)
★「小さな出費大きな満足」だといわれている光学マウス。取り替えてみて一番よかったかは、猫の抜け毛の心配をしなくてよくなったことです。中でボールが転がっている今までのタイプは、毛がからみついてやっかいだったのです。それにしても猫の抜け毛、特に春先はすごいです。パソコンのキーボードのすきまにつまようじを走らせると、まあおもしろいほど、ひっかかってきます。

4月12日(月) 「刺激」

★雑巾さんの会のあと、おばあちゃんたちをお誘いして食事にいきました。友人の友人が、駅前のマンションの一室で、一日限定一組さまのごはん屋さんをしているのです。今月のランチは豆ご飯と春キャベツのロール巻きがメイン、ホタルイカや若ごぼうなどの前菜四品と吸い物、デザート、コーヒー、果物でした。12階からの見晴らしも抜群で、先週来たときは、図書館横の桜並木の満開が一望できました。プロのパッチワーカーでもあるオーナーのアトリエも拝見できます。
★今、乗りに乗っている某作家さんのHPの日記を見ていると、私、こんなにのんびりしていてもいいのかな、と思ってしまいます。目標を決めてしっかり書かねばと、いつも刺激を受けているHPはここです。


4月11日(日) 「晴眼」

★近所のお庭に芽吹いた木の芽をいただいたので、さっそく木の芽和えを作りました。すり鉢で、木の芽とゴマと白みそをよくあたり、みりんで味付けしてから、賽の目に切った新竹の子・えのきをからめると、春の一品が出来上がりました。ああ、いい香り。いただいたおばあさん宅と、もう一軒ご近所さんにおすそわけしました。ほんの一口ずつですが、気は心です。
★越水利江子著『あきらめないで また明日も』をついに読みました。全盲の女性の物語なのですが、ご本人もさることながら、お母さんが素晴らしいのです。子どもが目が見えないからといって、あれをしてはだめ、これをしてはだめということが全くなく、怒ったり、いらつくこともない心の深い方なのです。そんなお母さんに育まれた主人公は、見えないという事実を早くから受け入れ、自分の生きる道は自分で切り開いてきた素敵な方です。特にお子さんが生まれてからのパワーは、晴眼でありながら微々たることに不平をいっている自分が恥ずかしくなるぐらい前向きで、輝いていらっしゃいます。ただいま育児中の娘にもぜひ読ませたい一冊です。この本で、健常な視力を持った目のことを晴眼というのだと、初めて知りました。

4月10日(土) 「進呈?」

★近くのスーパーで時々流れてくる店内放送が気になってしかたがありません。「ただいま1万円で、1万1千円の買い物券を進呈いたします」というものです。進呈? それも言うなら交換ではないの? だって、1万円札と、そのスーパーでしか使えない1000円チケットの11枚綴り(しかも1回の買い物につき1枚しか使えないという条件付き)と引き換えるだけでしょ? つまりチケットを1枚おまけすることによって、11回買い物に来させるという商法なのだから、それを進呈だなんていうのはおかしいです。恩着せがましいです。おせっかいおばさんとしては、チケットと引き換えする際に、「進呈はおかしい思うのですが」とご忠告申し上げました。でも、一年経った今でも、「……進呈します」と繰り返し店内放送が流れています。もう、ほっとこ。 

4月9日(金) 「快適グッズ」

★我が家のおんぶ紐は昔ながらの旧式のもので(前でペケポンする紐タイプ)、肩にずしっと重みが加わります。抱っこベルトは、お座りができないと使えないもので、ママがお仕事に日は、夕方になると6・5キロのガッティちゃんを片脇に抱えながらお台所に立つ繰り返しで、手の筋がおかしくなりそうでした(いえ、すでになっていました)。先日ご近所さんから、リュックのように肩にかけるだけでおんぶはもちろん抱っこもできるというグッズをいただきました。お孫さんのお下がりなのですが、これがなんとも使いやすいのです。抱かれている方も快適らしく、ごきげんさんです。おんぶをすれば、8割方寝ます。紙おむつにしろ肌着にしろ、最近の赤ちゃんグッズは便利で使いやすくなっているのですね。

4月8日(木) 「講座の日」

★童話講座の日。今日は三作合評しました。書き直しも含めて、作品が次々出てくるようになったことは、とてもうれしいことです。生活童話、ちょっとメルヘン、ポエム調。それぞれに個性が光っていました。短編は、特に一枚目が大切なのです。思い切って削りましょう。いろいろ盛りたくさんに書きたいことがあるのはわかるのですが、まずは、話をシンプルにすること。つまり樹を、幹と枝だけにすることが大切なのです。花も色とりどりに咲かせたいし、鳥も止まらせたい。とんできた風船もひっかからせたいし、リスの巣穴も作りたい……気持ちはよくわかりますが、それは、結果なのです。子どもにもすんなりメッセージが伝わるように、幹と枝だけにしたお話には、書かずとも、それに似合った花が自然に咲き、鳥がさえずりにやってくるのです。

4月7日(水) 「募集中」

★高齢者クラブの空き缶回収でした。空き缶つぶし機をキリンビールが貸してくれてからというもの、作業がとても楽になりました。回収したアルミ缶の中にスチール缶が混じっていることがありますが、これは、機械が勝手によけてくれることになっています。問題はビン類。混じっているととても危険なのです。気をつけて取り除くようにしてはいるのですが、時々紛れ込んでいて、バンという爆発音とともに粉々に飛び散ってしまいます。今日は、スプレー缶も混じっていて、うっかりいっしょにつぶしていたら、どうなっていたことでしょう。それにつけても思うのは、堺市の資源ゴミの回収方法です。空き缶と空き瓶がごちゃまぜなのですが、人によっては割れた食器やスプレー缶などもいっしょに出しているそうなので、いったいどうやってよりわけてるのでしょうか。以前見学に行った時は……、いえ、このことは書かないほうがいいかもしれません。
★ミンドレイ合唱団の金子宝さんにお目にかかりました。74歳ですが、合唱団のために東奔西走されています。現在団員が少ないので、いつしょに唄ってくださる方を、募集していらっしゃいます。
第2と第4日曜日の午後1時半から4時まで
 泉大津勤労青少年ホームで
「1人でも、きていただけるかたがあると嬉しいのです。よろしくお願いいたします」とのことでした。

4月6日(火) 「正体は……」

★「あ、おひさしぶり」
 「お元気でした?」
こっちはガッティちゃんを抱っこして散歩中、相手は自転車でお買い物に行く途中。お互いに立ち止まって手短に近況報告をしました。前に会ったのは、愛犬を亡くされたすぐあとでした。「さみしくないですか?」と聞くと、「さみしいどころか、ミニブタをかってるのよ」「えーっ、ミニブタ?」。ちょっとした驚き。なんでも、おじょうさんのブタ好きが嵩じたんですって。日長、庭の土をほじくり返して遊んでいて、とてもかわいいそうです。夕方家に入れると、一目散にお風呂場にいくのは、シャワーをあびないと家に入れてもらえないのがわかっているからで、夜は奥さんといっしょに寝ているんですって。あ、そういえば……、2月に娘の友だちがきた時のこと、暗くなってから辺りを散歩してきた娘たちが、「イノシシを飼っている家があるった」というので、「まさか、見間違よ」とからかったものです。「なんぼなんでも住宅でイノシシなんか飼うわけがないわよ、庭を荒されるだけだもん」「でも、ぶはぶはと鼻をならしていた。あれは間違いなくイノシシだった」という娘と友だち。正体は、Hさんちのミニブタちゃんだったのですね。お庭は、ご多分にもれず、めちゃくちゃになってしまったとか。

4月5日(月) 「4か月検診」

★「みんなカナリア会」の日。「忘れ物をしたから家まで取りに帰る」というお年寄りにつきそっていく道すがら、ゆっくりおしゃべりをしました。ローレライの歌が大好きで、死んだらお経の代わりに歌ってほしいそうです。「まかしといて。でも、まだまだ先のことにしてね」と笑いあったのですが、ローレライが大好きなのは、今は社長になっている息子さんが大学のグリークラブで活躍していたときに、よく歌っていたからだそうです。歌は思い出とともにあり、ですね。
★ガッティちゃんの4か月検診なので、保健センターまで送迎しました。検診というと笑い話、いえ、笑ってばかりはいられないこんな話が雑誌にのっていました。赤ちゃんを連れずに検診を受けに来た人がいるというのです。その人いわく、「持ち物のところに赤ちゃんと書いてなかった」からだそうで、保健センターの案内が不親切だと、とても怒っていたと書いてありました。でも、「決してお母さんが悪いというのはありません。『なにをいってるの。検診は赤ちゃんといっしょに受けに行くのよ』と教えてくれる人がまわりにいない環境に問題ありです」とホローしてありました。そうかもしれません。子育てすべて然りなのでしょう。さて、我が家のガッティちゃんは、とてもごきげんで検診を受け、すこぶる健康に育っていますといわれたそうです。ツベルクリンも受けたけれど、泣かなかったのよね。

4月4日(日) 「語学留学?」

★花冷えのする雨の一日でした。昼ご飯を食べていると夫が、「4月末から三週間、オーストラリアに行ってくるから」と、まるで東京辺りに一泊してくるみたいな気軽さでいいました。「えっ、4月末って、もうすぐやん」と驚く娘。「三週間も何しに行くの?」「語学留学」「えーっ、なんでまた……」。実は、私は10日ほど前にその話を聞いていたのですが、2月にプーケット島に20日間行っていきたばかりだし、諸般の事情もあるので反対していたのですが、やはり行くようです。いやはや、まったく、ほんまに、もう。

4月3日(土) 「冬みかん」

★狂犬病の予防注射がありました。もちろん欠かさず受けてはいますが、狂犬病は絶えて久しいのに、なぜ義務づけられているのかが、よくわかりません。万が一のことを考えると、なかなか廃止の決断は出来ないのかもしれません。
★冬みかんを一箱いただきました。今ごろなのに、ふくよかでみずみずしく、家族全員大喜びです。和歌山産といえば、先日いただいた<でこぽん>も和歌山産。皮が薄くでかろやかな味が後をひき、少しおすそ分けしたものの、その日のうちに一箱みんな、なくなりました。やっぱ、みかんは和歌山ですね。
★児童文芸4・5月号が届きました。「今、子どもたちに何をどう伝えたらいいか」。特集は、39名の作家からのメッセージです。熱いものを感じました。第28回日本児童文芸化協会賞・第33回児童文芸新人賞・第43回児童文化功労者賞の発表・選考経過も載っています。「児童文芸」のお申し込みは協会事務局まで。

4月2日(金) 「王の帰還」

最近、映画を観に行かなくなりました。というか、時間的に行けなくなりました。60歳になったら、毎日のように観るつもりで楽しみにしていたのですが、なかなか思うようにはいかないものですね。今日こそはと朝から決めいて、夜、やっとロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」を観に行きました。期待が大きかっただけに、ちょっと……という感じがしたのは、「旅の仲間」や「二つの塔」の時のように、敵に恐怖を感じなかったからでしょうか(兵隊の数だけは多いのですが)。これは、物語の内容がわかってきて、敵が見えてきたからかもしれません(「旅の仲間」と「二つの塔」は、まじ怖かったのです)。ガンタルフ、セデオンなどのセリフに心に響くものがいくつもあったのですが、今、ここに正確に書けないのが残念です。今の時代も、世界のみんなが力を併せて葬らなければならない悪の指輪があるように思うのですが。
4月1日(木) 「春満開」

桜・雪柳・レンギョウ・山つつじ。そして足元にはタンポポ……と、泉北ニュータウンにも、一気に春がやってきました。花の季節は,、急ぎ足で通り抜けていきます。ガッティちゃんの初めての春です。どうぞゆっくり通っていってね。散歩といえば、次女が乳母車につけるおもちゃを送ってきてくれました。押すとメロディが流れてきて、目下、ガッティちゃんのお気に入りです。そのメロディなのですが、聞き覚えのある曲で、ところどころ歌詞を思い出しました。
     ♪……………   ……………
      ……………   うん、こいつぁいいぞ
      いいやつ見つけた 晩ごはんにしちゃえ
      スープも素敵 うん こいつぁいいぞ
というのですが、…………のところの歌詞がなかなか思い出せません。ヤマハの幼児教室で習ったのでは? と娘たちにきいたのですが、「習ってない。習った歌は、みんな覚えている」と異口同音にいうので、それなら、いつ、どこで……と記憶をめぐらせています。