日々好日  6月


   
   
 




6月30日(木) 「ジュリアンスープ」

★明日から社会人になる次女にとって、今年の誕生日は、まさに節目の記念すべき日です。26歳。いいですねえ、まだまだこれからです。本人の希望で焼き肉屋さんで祝いました。

★保育園の今日の給食のメニューに、「ジュリアンスープ」というのがありました。これってどんなスープだろうということになりインターネットで検索しました。ありました、ありましたジュリアンスープ。にんじん、しいたけ、大根など野菜の細切りコンソメスープといったところでしょうか。「ジュリアン」とは、フランス語で女性の髪のように細いと言う意味だそうです。

★九年前に公募に入選をして掲載していただいた作品を、また載せていただけるのは、ありがたいことです。そのために手をいれました。

6月29日(水) 「猫ども」

★今月いっぱいに書き上げる予定だった原稿、脱稿しました。途中で体調をこわしたので、やや心配だったのですが、なんとか間に合いました。間に合ったからといって、この作品の場合、出版社以外にも目を通してもらわなくてはならない大切な方々がいらして、脱稿イコール完成ではなく、これから新たな道のりが始まったばかりなのだと理解しています。

★パソコンを打とうとすると、ガッティちゃんがじゃまをしにきます。彼女が眠ったあとは、猫どもがじゃまをします。「孫にも負けず、猫にも負けず、腰痛にも、睡魔にも負けない強い体を持ち……」。その体ですが、最近自信がありません。孫にも、、猫にも、睡魔にも負けっぱなしです。

         

6月28日(火) 「一石二鳥」

★公私共に、それぞれに忙しい仲間が六人集まり、京都の花伝でゆったりとお昼をいただきました。吉橋先生の新作「なまくら」のことや、それぞれの創作活動のこと、出版業界の裏話など話題は尽きません。みんなの情熱はすごいです。母のお墓にいっしょにお参りしてくださるというお申し出があったのですが、今日は帰りを急いでいたので、またということに。でもうれしかったです、M先生。

★孫のガッティちゃんは「焼き海苔」が大好きです。「とと」(ちりめんじゃこ)にも目がありません。そのガッティちゃんにうってつけののりをみつけました。二枚の海苔の間に、えびとちりめんじゃこがはさんであるおつまみのりです。まさに一石二鳥。ぱりっとした歯ごたえが、なかなか乙です。じいじに、「ガッティちゃんのおやつだから、食べてしまわないでね」というのをきいていた彼女は、缶をわたしのところに持ってきて、「ないない」(片付けておいて)といいました。おやまあ。どこまで大人たちの会話がわかっているのでしょう。うっかりしたことはいえません。

            



★今月中にと目標を定めて書いている作品が、あと一息というところまで来ました。今までと全く違った書き方なので、これでいいのかいろいろ心配しながらも、ずしりと手ごたえを感じています。

6月27日(月) 「第38回夏休みの本(緑陰図書)

★全国SLAは、毎年夏休み中に、子どもたちに是非読ませたい長編・気軽に楽しく読める短編・夏の季節感が味わえる本などを、小学校低学年・中学年・高学年・中学校・高等学校の各グレードごとに8冊、計40冊を選んでいます。光栄にも、今夏の中学年の部に、「盲導犬不合格物語」(学研)が選ばれました。不合格犬、ほんとうによく活躍してくれます。うれしいです。

★北川チハルさんの「きらちゃんいひらひら」(小峰書店)をネットで購入。読みました。本の中できらちゃんが天真爛漫にはじけています。

                          
<きらちゃんへ> 
きらちゃん、あなたは、なんてかわいいの。入学式の朝、お顔にあかい雨がふったのよね。うちのガッティちゃんのお顔にも、このまえ、あかいぽつぽつがふったのよ。そして、ほいくえんをお休みしたの。いっしゅうかん。おんなじだね。
                                             とんぼばあばより

6月26日(日) 「森からのくりもの」

★「森からのおくりもの」という入浴剤があります。外袋を開けると、薄い和紙のパックが入っていました。お湯の中でもみだしても、お湯の色が変わるわけでもなく、香りがするわけでもありません。リラックスできると書いてあるのですが……。いったい何が入っているのかな。知りたがりやのわたしとしては、リラックスするどころか中身が気になって、落ち着いてお風呂に入っていられません。そそくさとあがって、袋を開いてみると、かつおぶし……。いえいえ、ふやけたかんなくずがでてきました。たしかに、元、森の一部だったに違いありません。けれど、何の木? 体にいいの? アレルギーの人でも大丈夫? へんに香づけしていないところがいいといえばいいのですが、お湯の色も変わらず、香りもせずでは、なんだか頼りないばかり。もし、体にいい木のかんなくずだとすれば、お風呂に入れたあと、ほぐして土に返す。無駄のないリサイクルにちがいありませんが。


                

6月25日(土) 「かやぶきコンサート」

★ザイラーフ夫妻のピアノデュオを聴きにかやぶき音楽堂のコンサートに行きました。若い友人が車をだしてくれたので、片道3時間ののんきで楽な旅でした(といっても7時半に出発しました)。川西でもう一人お友だちを拾って、4人でおしゃべりをしながら、胡麻に向かいました。胡麻駅に付くと、電車が着いたすぐあとだったようで、炎天下のあぜ道を、日傘をさした人たちが蟻の行列のように続いていました。初夏と秋に年二回行われるこのかやぶきコンサート、申込者が多く、今シーズンは追加公演も含めて、延べ9回もあったそうです。約300人×9回×2シーズン。これだけ多くの人が、片道何時間もかけてこのへんぴな田舎までやってくる魅力は何なのでしょうか。常に四分の一の人たちが居眠っているのを見て、考えずにはいられませんでした。  

        
       会場はすし詰め状態。2階の天井桟敷は不安定で暑かった。3階はきっともっと……

さて、人気の理由を憶測してみました。
@かやぶきコンサートという言葉に郷愁を感じて
A安い(2100円)から。
Bおにぎり・ワイン・クッキー・ハーブティの接待にひかれて。
Cたんぼなど自然にふれたくて。
D純粋に、ザイラー夫妻のピアノ演奏を聴きたくて。
わたし? わたしたちは、最初は珍しいもの見たさの好奇心から、途中からちょっとしょげているお友だちをはげますためにでかけました。お友だちがよろこんで元気になってくれたので、ほかの事はともかく、とりあえずまんぞくです。よくしゃべり、よく食べ、よく笑いました。


6月24日(金) 「やがては絶版」

★「はちゃめちゃ大家族」は、かって何度か刷り増しがあったのですが、昨日出版社に注文をしたところ、もう在庫がないということでした。あわててインターネットで買いました。「モモイロハートそのこリュウ」も、今や残りはあとわずかだそうです。在庫がなくなるということはうれしいことなのですが、その末路は絶版……。ちょっとさみしい気がしました。振り返っていてもしかたがないと、今かかっている仕事の資料を読み、少し書きすすめました。

6月23日(木) 「パンジョの童話教室の日」

★パンジョの童話教室の日。いやあ、楽しかったです。講師が楽しんでいてはいけないのかもしれませんが、突っ込みあり、ずっこけありの実に楽しい雰囲気なのです。いえ、まじめに勉強はしています。今日の合評作品は幼年童話でした。発想がとてもおもしろかったのですが、意見は賛否両論でした。作品がよくなるために、忌憚のない意見がとびかうのも、この教室のいいところです。ユニークな発想をつぶさないで幼児でも楽しめる作品にするにはどうすればいいのか、昨夜作っておいたプリントを配りアドバイスしました。書き直し作品についても合評しました。作品が次々出るようになってきたのはうれしいことです。

★今年も、ほのぼの童話賞の公募が始まりました。前回は、生徒さんとそのお子さんたちとでグループ賞に応募しました。10代から70代までみんなそろっているのが売りでした。なんと、最終審査の2点に残っていたのですが、結果グループ賞は工業高校の男子生徒一クラスの上に輝きました。残念といえば残念なのですが、みんなの自信につながりました。今年は……。柳の下になんとやらでグループはもう無理でしょうね。個人賞をめざして、がんばろうね。

★信州からさくらんぼが届きました。初夏の味を思う存分楽しませていただきました。

6月22日(水) 「懲りない日々」

★ぐんと体が楽になりました。寝るのが一番。絶食が二番。不義理が三番。その三番目がなかなか……。いずれにせよ、不摂生のため貴重な時間を無駄に過ごしてしまいました。パソコンに向かえないいらだち……。書き手は体力が勝負だとつくづく感じました。書き手のみなさま、むろん書き手でないみなさまにおかれましても、ぐれぐれもお体に気をつけてください。

★仲間の本で、越水利江子さんの冒険ファンタジー「忍剣百花姫伝」(ポプラ社)と、吉橋通夫先生の「なまくら」(講談社)を、「仲間の本」のコーナーでご紹介しました。どちらの世界もそれぞれに素晴らしいです。ぜひ、本屋さんで手にとってごらんください。

★さあ、書かねば。その前にたまった雑用を片付けなければなりません。これがいろいろあるのです。いわゆる三番目に体に悪いかもしれない義理の数々。こうしたことは、体に悪くても欠かせない大切なつながりでもあります。そうこうしているうちに、子ども向け月間雑誌掲載の短編の校正がファックスで届きました。家事をしつつ、まずそれをすませて、また家事をしつつ、今月末締め切りの作品にかかりました。明日の講座の準備もしなければなりません。提出作品、なかなかいいです。夜、駅前の書店にいったついでに児童書のコーナーをのぞいてみると、「盲導犬不合格物語」が一冊もありません。何回も仕入れてもらっているのにいつの間にか……。あした注文してくれるそうです。地元の書店のこんなつながりがありがたいです。また徹夜。たちまち不摂生な生活の振り出しに……。

6月21日(火) 「じょじょに回復」

★昨日一日食事をぬいて、今日のお昼にやっとおかゆを食べたのですが、まだぐうだらしています。次女も昨夜、何回か戻したそうで、熱もあるようです。それでもバイトに出かけました。うつった……? といえばガッティちゃん、水ぼうそうはよくなったのですが、続いておなか風邪をひいたようで、戻した後、くだしていました。わたしはそれがうつったのかな。そして、今度は次女に……。

★仲間や先輩から新刊が届いています。帯に、「日常をぶちこわすおもしろさ」と書かれたものと、「物語の快感!」と書かれた2冊です。早く読みたい! 読んで、「仲間の本」でご紹介したいのですが……。まだ目力が戻っていません。今しばらくお待ちください。

6月20日(月) 「のびていました」

★体がけったるくって、そのうち吐いて、下しました。今日は、一日絶食して横になっていました。脱力感がひどかったのですが、病院には行きませんでした。待たされるのがいやなのと、人間の自己快癒力をけっこう信じているからです。幸い、今日は家族がみんな家にいたので助かりました。次女が冷蔵庫にあるもので何か作るといってくれたのですが、夫がカレーが食べたいといい、自分で牛肉を買いに行き、次女に教わりつつ自分で作ることになりました。
「玉ねぎへたと頭を落とすと皮をむきやすいよ」と次女。
「そりゃそりゃ」と夫。
「ニンジンも皮をむいてね」

「おやまあ」
「そして乱切り。こういうふうに」
「ほほう」
「しゃがいもの皮はむける?」
「むけますがな}
「じゃあ、むいたら水にさらしてね」
次女は、いつもカレーを作るときに、玉ねぎをみじん切りにして30分間炒めるという方法をしているそうなのですが、それはパパには無理だろうと、乱切りの野菜とお肉と炒める方法で作っているようです。まるで小学生がお母さんにおそわるような二人ののんびりしたやりとりを聞きながら、深く眠ってしまいました。さて、どんなお味だったのでしょうね。

6月19日(日) 「ギブアップ」

★昨日、とれとれにいわしが1パック105円で売っていたので買わずにはいわれなくて、2パック買いました。今朝、頭を外しながら数えると54匹もありました。なんとお安い。しょうがで甘辛く煮付けました。朝ごはんのおかずに最適です。


               
                      ぐつぐつ煮えて、なべの中

★気持ちだけは、ひねもすパソコンに向かっていました。気持ちだけというのは、実際にはガッティちゃんが重い戸ふすまをあけて、「ばあば」って入ってくるので、とてもパソコンに向かえる環境ではありませんでした。1歳7か月。相手をしてやると、体をふりふり、わけのわからないおしゃべりをしつつごきげんなのですが、一人遊びはまだ無理なのです。取材したことがたまっているので、早くまとめたいのですが、子守をタッチできる家族はそれぞれの用事でお出かけ。パソコンのキィは叩かれるし、机の上のものば、ばあばの、ばあばの」といいながらいちいち持ってくるし、かわいいにはちがいないのですが、正直やれやれな一日でした。

6月18日(土) 「動物園の動物たち」


★取材のため、阪急電車の六甲から
王子公園まで歩きました。Kくんご一家とM先生とおじょうちゃんのAちゃんとみんなで7人。日差しは暑かったものの、風がさわかで気持ちがよかったです。王子動物園に寄りました。パンダは眠っていましたが、白熊がタイミングよく水にとびこんで、泳いでくれました。くじゃくが羽根を広げていました。

            
        
M先生が、「前に来たときにいたお年寄りの象はどうしているかな」と案じていらっしゃったので帰りぎわに見によりました。諏訪子さんというおばあさん象は、「日本一に長生きの象」だそうです。1943年生まれ……ということは、なんと、わたしと同じ生まれ年ではないですか! 戦時中、日本にいた象は次々殺されて木下サーカスから東山動物園にもらわれていった象しかいなかったはずなので、戦後日本に来たものと思われます。長い生涯、動物園の狭い檻に入れられたままではかわいそうだと思いました。動物園の動物たちにも定年を決めて、引退させたあとは、広い自然の中でゆったり過ごさせてあげたいです。次女の小2のときの読書感想文を思い出しました。「動物図鑑を読んで」というタイトルの感想文には、「図鑑の中の動物は自然の中にいて楽しそう。でも、動物園の動物は……」、ひとことで言えばそんな内容だったと思います。動物園の動物にも、ぜひ定年を!

                
          「諏訪子さん」と呼びかけると長い鼻をのばしてきます。
6月17日(金) 「本の紹介」

阪急電車の某駅の障害者用トイレのドアに張り紙がしてありました。「一般の方もお使いください」。このひとことはうれしいなぁと思いました。トイレが混雑しているときや荷物が多いときに障害者用のトイレを使いたいと思うことはよくあるのですが、空いていてもなかなか使いにくいものです。駐車場とちがって長居をするわけではないのですが、それでもうしろめたい気持ちになります。「一般の方もお使いください」は、さりげなくも、親切な張り紙だなあと思いました。

★ガッティちゃんは水ぼうそうで保育園はお休み。ママは仕事、あばは仕事がらみのお出かけ、じいじは今夜にならないとセブ島から帰ってきません。パソコンに向かいたいなあと思いつつ、子守りの一日でした。

★仲間の本、更新しました。

★これは仲間の本ではないのですが、出版社さんからいい本を送ってくださったので、ここでご紹介いたします。
「イルカにあいたい」は、日本児童文芸家協会の先輩のこやま峰子さんのご本だということもうれしかったですが、難病の子どもの願いを叶えてくれる「メイクアウィッシュオブジャパン」がらみのお話で、わたしにはとても参考になりました。また、「イラクに生きる」の子どもたちの写真に目をうばわれました。わたしの心にいつもひっかっかていることは、おとながひきおこした戦争の渦にまきこまれて、毎日を不安な思い出暮らしている子どもたちのことです。その子たちの将来ことです。その子どもたちの、たとえ瞬間であっても明るい屈託のない笑顔に出会えたことは、とてもうれしいです。わたしの活動で(学校のボランティアや地域の子育て支援などでも)、戦争のことを話す機会があれば紹介したい本です。「ツバル」は、海抜一メートルの国ツバルでの暮らしの写真集で、海の青さがとてもきれいです。自然と一体感のある日々は、神に身をゆだねているのでしょうか。「ツバルを通じて、ぼくらの将来を考えてみよう」というのが、作者のメッセージですが、人間は自然の中の一部でしかないのですね。ツバル式生き方に、自然保護の解決の糸口があるそうです。「ゴリラに会いに行こう」(国土社)阿倍ちさと著は、できあがったばかりのほやほやの本です。ゴリラを追っかけ世界中のゴリラの絵を描いている阿倍さんの文章は、ゴリラへの愛情にあふれています。こういう生き方もあったのか、いいなあってうらやましくなります。もうすぐ発売です。

               

いい本との出合いは、目の前が開ける思いがします。ありがとうございます。いい作品を書いて、ご恩をお返しできるようにがんばります。

6月16日(木) 「千人針」

★野寺夕子さんと、森南海子さんの箕面のお宅に千人針を見せていただきにあがりました。門のチャイムを鳴らすとお手伝いさんが出てこられました。案内されて内玄関に行くと、写真家でもあるおじょうさんの松村六娘さんが出迎えてくださいました。映画に出てくるような風情あるお住まいでした。お孫さんが学校から帰ってこられたときには、ろうかにお行儀よく座ってお座敷にいるわたしたちにご挨拶をしてくださいました。たぶん客人にたいしていつもそうされているのでしょう。何度もお茶やお菓子を出してくださり、礼儀作法を大事にしていたよき時代がここにはまだ残っているようでした。さて千人針ですが、森さんがあちこちを訪ねて集められたいきさつや、作られた人の思いなどは、森さんのご本「千人針」「千人針は語る」(近日発売予定)をぜひご覧ください。ひとことに千人針といっても、刺し方、作り方にもいろいろあるのだと、手にとらせていただきながら不思議な思いがしました。それにしても、です。カメラマンの野寺夕子さんのカメラアイはすごいです。見逃してしまう刺し目の表情や、中に書かれた墨文字、縫い付けられたお守り、縫いこまれた髪の毛など、布を通して透けるように撮っていらっしゃいます。森さんと野寺さんの展覧会が、8月1日から6日に茶屋町画廊で開かれます。改めて、「ようこしグッドニュース」のコーナーでご案内しようと思っています。森さんのお宅には猫が三匹いると伺っていたのですが、おー、なんとかわいいっ♪ うち2匹は、どてっと大きいのです。7キロ以上もあるとかで、お庭から帰ってきて、まるで猫バスのようにお座敷を通り抜けていきましたでした。もう1匹は白黒さん。この子は我が家のねこたちのように普通サイズでしたが、野寺さんのデイバッグの匂いが気に入ったのか、長い間匂っていました。かわいかったです。3匹は今月号の「ねこ新聞」に載っています。森さんと松村さんは、「ねこ新聞、とってくださ〜い」とおっしゃっていました。

6月15日(水) 「ゼナちゃん、ありがとう」

★小学校のボランティアクラブ、今日は、盲導犬についてです。「盲導犬不合格物語」を書くきっかけになった黒ラブのゼナちゃんと飼い主の高橋さんが来てくれました。子どもたちは犬にさわったりして、うれしそうです。ゼナちゃんは、去年大病をしたという話を聞いたこどもたちは、心配そうでした。17人の子どもたちが書いてくれた感想文をピックアップしてみました。
・高橋さんの説明は、とても楽しくてわかりやすかったです。
・ゼナちゃんのような大きい犬ははじめて見ました。みんながさわるとシッポをふって、とてもかわいかったです。
・ゼナちゃんは不合格になったけれど、よくがんばっていたと思います。それに毎年わたしたちの小学校に来てくれて、うれしいです。
・病気のガンははやくなおってほしいと思っています。長生きしてね。
・一年間に100頭しか育てられなくて、90頭ぐらいは引退していくので、少ないけれど、これからも盲導犬たちにがんばってほしいです。
・わたしは将来パピーウオーカーをしてみたいと思いました。
      
           
       ゼナは高橋さんの右の方で眠っている。みどり色のコートを着て。

★「病気の人に千羽鶴を折っているのよ、手伝ってくれる?」と、クラブが始まる前に子どもたちにいってみたら、みんな一生懸命折ってくれました。クラブ支援のスタッフも反省会のときに手伝ってくれて、またたくいちに200羽の鶴が完成しました。


6月14日(火) 「手抜きの日々」

★友人から梅ジャムが届きました。お母さんが作られたのだそうです。甘さ控えめで、ちょっと酸味があって、大阪で会社を経営している友人が届けてくれた「並ばないと買えないという食パン」をかりっと焼いてのせて食べると、贅沢な味がしました。別の友人が、「天橋立のワイナリーに行ってきたからと届けてくれたワイン」を開けたいなあと思いつつ、がまんをしました。今、こなさなければならないことが抱えきれないほどあって、ほろ酔いになどなっている場合ではないのです。思えば、ここ数年梅酒を漬けていません。らっきょも、梅干も。毎日手をいれていた古い糠床をだめにしてしまいました。パンも焼いていないし、お菓子も作っていません。ガッティちゃんの洋服が作りたくて習い始めた洋裁も休んでばかりだし、再開したフラダンスも、なかなか行けそうにありません。5時半に起きて犬の散歩に行こうとうとうとしていたら、雨の音が聞こえてきました。(行かなくていい……)と思う自分に、後ろめたい気持ちになりつつ、起きて、昨日の日記を書いています。

★今日(昨日になりました)もいろいろありました。心斎橋で「Tの会」。仲間との合評は、おしゃべりも楽しく、いい刺激になりました。家に帰ると、出版社からポスターが届いていました。「行こうぜ! サーカス」(汐文社)が、京都新聞主催の「お話を絵にするコンクールの選定図書に入ったのですが、そのポスターです。応募要項に書かれている、低学年から高学年までの16冊の選定図書のあらすじを見るかぎりでは、ほとんどが創作。ドキュメンタリーは3冊(もしかしたら4冊)でした。きっと絵になりやすい本が選ばれているのだと思います。その点、「行こうぜ! サーカス」は、「絵」になるシーンがいっぱいあります。たくさんの子どもたちが読んでくれるといいなあ。おかげさまで2刷だそうです。

6月13日(月) 「作家の姿勢」

★東京にいる親友から長いメールが届きました。その中に、「盲導犬不合格物語」を買い占めるつもりで新宿の紀伊国屋に行ったけれど、2冊しかなかったよ、とありました。これは、「どこへ行ったら買えるの?」と聞かれたので、「紀伊国屋は平積みだよ、エヘン」なんて、わたしが言った事にたいしての返事です。彼女は超多忙な人なのですが昔からかなりの読書家で、本屋をのぞくのが大好きです。今までにもたくさん本を紹介してくれましたが、フォトジャーナリストの長倉洋海さんの写真集に出会ったのも、偶然だったようです。彼女のメールには、長倉洋海さんの本の素晴らしさはもちろん、その生きざまにふれてありました。アフガニスタンでたくさんの子どもたちに出会い、もちろん写真を撮って本を出されているのですが、それが終着点ではないのです。2年ほど前からアフガニスタンのヒンズークシというところに、学校を作る運動をしていて、この運動を10年スパンで応援する「山の学校の会」というのがあるのだそうです(山の学校をクリックすると内容を見ることが出来ます)。写真家として出会ったたくさんの子どもたちのために動いているのです。わたしは長倉洋海さんの写真集はまだ見ていません。見ないうちにここに書くのはどうかと思ったのですが、作家の仕事は、本を書いて、本が出て、それで満足して留まっていてはいけないのだと痛感しました。次の第一歩を踏み出すことが大切なのです。それはわたしも何かにつけて感じていたことなのです。そうありたいと願っていたので、書かずにはいられませんでした。「盲導犬不合格物語」はわずかですが、ライトハウスに印税が行くようになっています。「おじいちゃんとぼくのがんこ合戦」は創作物語ですが、本の中に出てくるおじいさんの気持ちをくんで、地域の子どもを支援する昔あそびの会「竹とんぼ」を起こしました。「まんざいでばんざい」も創作物語ですが、小学校の「お笑いクラブ」として長女の協力のもと立ち上げた時期がありました。「灰色バス変身大作戦」も「アイディア料理は風太におまかせ」もも、本に留まってはいけないのです。長倉洋海さんのホームページを見てわかったことは、平成9年に「人間が好き」で、産経児童出版文化賞を受賞されていました。

6月12日(日) 「いい出会い」

★昨日、京都の帰りに大阪でカメラマンの野寺夕子さんにお会いしました。今、野寺さんはデザイナーの森南海子さんとごいっしょに、とても重くて大切なお仕事をされています。その打ち合わせの場にごいっしょさせていただきました。朝日新聞社から記者さんも来られていました。阪神の地下二階にある森さんのてんぷらのお店があって、そこで森さんにごちそうになり、そのあと喫茶店でコーヒーまでごちそうになりました。お二人のお仕事については、まもなく「ようこそグッドニュース」のコーナーでもお知らせできると思いますが、驚くばかりです。いやあ、それにしても、みんないいお仕事をされています。とてもいい刺激になりました。


★とってもかわいいいんです、Hさんちのおまごさんたち。「庭におおば(大葉)を摘みにいこう」といったパパとママに、「おばば、なんていってはいけまちぇん。ちゃんと、おばあちゃんといいなちゃい」といったんですって。庭におばあちゃんを摘みにいく……の? 子どもの発言って、ほんとかわいくって、おもしろいですねえ。ガッティちゃんも早くしゃべってくれますように。

★セブ島の夫から電話がかかってきました。潜っているすぐそばをサメが通ったそうです。地元でホエールシャークと呼ばれているサメで、8メートルあったそうですが、それでも子ども。大人は14メートルはあるそうです。危なくはないそうです。えっ、日本ではジンベエザメって? もしかして海遊館にいる……。やはりホエールシャークは、ジンベエザメのことのようです。

6月11日(土) 「ノートルダム学院小学校」

★今日の訪問先は、ノートルダム学院小学校です。来年度の入学児童を対象に公開授業参観があるので見学させていただきました。どの学年の、どの教室も自由に見ることが出来ます。たいへん大らかです。わたしは5年生の宗教と音楽の授業を見せていただきました。以前、千里国際学園を見学させてもらったときにも感じたことなのですが、こと音楽の授業は、私学と公立ではかなり差があるように思いました。今回、ノートルダム学院についていうと、二人の男の先生がチームを組んで(ひとりは歌とピアニカの合奏指導、ひとりはピアノ伴奏とピアニカの個人指導)、子どもに迎合せずにかなり本格的に、でもわかりやすく教えていらっしゃいました。その指導の成果である子どもたちの合唱と合奏の発表もとてもお上手でした。5年18組(1年1組からはじまり、6年24組で終わります。つまり全学年を合わせると24組あることが一目瞭然わかるのです。おもしろい♪)の担任の桝本先生にお話を伺いましたが、ノートルダム学院小学校は、知識を詰め込むだけではなく、心を育てる教育にたっぷり時間をとっていることがわかりました。おもしろい授業もあって、1年生は抹茶茶碗に子どもたちが絵をつけ、和菓子を作り、招待したい人にきていただき、お茶を差し上げるのだそうです。3年生は京都の町を探検して写真を撮り、レポートを書く。5年生は夏休みに2泊3日で伊勢に出かけ、遠泳をにチャレンジする。ほとんど全員が泳ぎきるそうです。また本物に触れることを大切にしている一環として、今月の20日と21日の2回に分けて、給食で、「たん熊」のお弁当を食べるんですって。学校って勉強するところにはちがいないのですが、それだけの場ではないのですね(たん熊のおべんとう、わたしもいただきました。「とんぼワールド」の中の「目よりな話」をごらんください)。そして、こんなお話も聞きました。何年も前のことです。入学試験に受かったにもかかわらず、入学式に来なかったお子さんがいたそうです。電話で問い合わせると、なんと、亡くなられていたとのこと。普通なら「ご愁傷さまでした」でそのお子さんの家族と学校の関係は終わります。がノートルダム学院小学校では、そのあとの対処が違いました。先生方が三人で弔問されました。そしてこういわれたのです。「毎年11月に死者ミサがありますので、よろしかったらお出かけください」と。ご両親は来られたそうです。子どもが生きていいれば学ぶはずだったであった学校に迎えられて、きっと感無量だったと思います。そして、在学中に交通事故で亡くなられたお子さんのご家族とお知り合いになり、お友だちになられたそうです。その方々は、毎週木曜日に行われている保護者対象の聖書講座に通ってこられているそうです。子どもたちの教育だけにとどまらず、家族をふくめて支えている懐の深さは、聖母マリアさまの御教えと御保護のもとにというノートルダム学院の姿勢にあるのだと感じました。ノートルダム学院小学校のことについてもっと知りたい方はカーソルを一行目のノートルダム学院小学校にあててみてください。

★4時に梅田で待ち合わせをして、別の取材に行きました。うれしい出会いがありました。このことについては、明日の日記で。

6月10日(金) 「ごりやく」

★その日のことは徹夜してもその日に終える。これが、隙間産業をクリアーしていく必殺技でした。それが東京から帰って以来、翌日、または翌々日に持ち込むことが多くなりました。やる気はあっても体力がついていかない。つまりからだの疲れが抜け切らないというわけで、今日のフラダンスは休まざるを得なくなりました。再開したばかりなのに残念です。

★網膜はく離の手術をした友人の息子さんをお見舞いにいきました。手術のあとずっとうつ伏せになっていなければならないのも辛いそうなのですが、彼の場合、治療のために目に入れたガスがなかなか抜けなかったので、とても不安だったそうです。一週間たった昨日、例の千羽鶴が届いたそうですが(6月3日に日記参照)、鶴が届いたその晩からガスが抜け始めたというのも、偶然とはいえ不思議な気がしました。やはり、鶴に託したみんなの願いが届いたのでしょうか。ガスが抜け始めると、気持ち的にも落ち着いて、今日はとても元気でした。一日も早いご回復を願っています。ロビーで車椅子に乗っていらっしゃるおばあちゃんに出会いました。知らない刀のですが、うつろな目でわたしをじっと見られるので話しかけました。付き添っていらっしゃったお嫁さんのお話では、おばあちゃんは97歳で、家族全員が風邪を引いたときでもお一人だけお元気だったのに、転んでおでこを打たれて、それが原因で失語症になり、流動食しか食べられなくなったそうです。鼻に管が通されていました。「今日は、きげんが悪くリハビリ(話せるようになるための)も気乗りがしないのですよ」とわたしと同年齢のお嫁さんはいってらっしゃいました。「おばあちゃん、早くおいしいものが食べられるようになるといいですね」とひとしきりお話をして別れ際、「バイバイ」と手を振ると、おばあちゃんもちゃんと手を振ってくださいました。お年寄りのみなさん、どうぞ、転ばないでくださいね。

★参考にといって、某編集長さんがすてきなご本を三冊も送ってくださいました。人との出会いで道が開け、いい本との出会いで創作力がわくこと体感しています。幸せです。

★これも、参考にといって、ああ、なんと感動的! めったにみられない貴重な写真が、たくさんたくさん送られてきました。ほんとうにいい写真です。語りかけてくるというか……。まだ詳しく書けないところがつらいです。

★京大の総合博物館のミュージアムショップ「ミュゼップ」から写真が送られてきました。4月3日に「京大をセピア色で撮る」という野寺夕子さんのワークショップがあったのですが、そのときに写した写真たちです。あれっ、廃墟となったテニスコートを写したお気に入りの一枚がないわ……。8月25日には親子向けのワークショップが京大であるそうです。夏休みの宿題にいいかもしれません。連絡先075−255−6586

6月9日(木) 「童話教室」

★朝から忙しい日でした。朝の犬の散歩の途中、産経新聞の販売所により、昨日とおとといの新聞をもらいました。7時に夫を駅に送ってから(今日からセブ島に行って、命の洗濯。スキューバダイビングをしてくるのだそうです)、昨日は疲れて帰宅後すぐに眠ってしまったので、日記をアップ(かろうじて7日の分だけ)。たまっていたメールの返事を書き、電話で業務連絡をしました。業務連絡というのもおかしいのですが、土曜日の取材に先駆けての段取りと、昨日編集長さんと話し合った結果の報告を入れました。その後、いつもわたしの活動を支えてくれている地域のミニコミ誌2社の取材を受けました。記者のお二人は元同僚ということもあって仲良しなので、同時取材という運びになりました。おしゃべりも楽しいひと時でした。

★午後は童話教室がありました。2作品を合評したのですが、いつもながら合評の大切さをつくづく感じました。作品自体は 「すっと読める」「これといったやぶれもみられない」短編でした。アイディアの工夫も見られました。でも「印象に残らない」「もう一回読みたいと思わない」という意見が出ました。さて、その作品を、魅力的なドラマチックな作品に書き直すには、どうしたらいいのでしょうか……。今日は、そのあたりを提出作品に沿って話し合いました。それにしてもこの教室は合評が上手です。

6月8日(水) 「東京での一日」

★東京で朝を迎えました。今日は、限られた時間に、三回人に会うことになっていました。
9時40分〜電通時代の親友に。
11時〜某出版社の編集長さんに(実りの多い3時間でした)。
2時〜
30年ぶりにスキー仲間に。30年前のわたしは、子どもが生まれないのをいいことにスキーに夢中でした。多い年は12月から5月まで、毎月どこかへ滑りにいっていました。白馬で定宿にしていたロッジに、ご両親と弟さんといっしょに東京からやってきていた小学三年生の女の子がいました。彼女はわたしのことを「沢田博士」と呼んで、なついてくれていました。お手紙のやりとりもしました。その後プロのピアニストになり、結婚されてお母さんになられたことは、年賀状のやりとりで知っていました。でもご本人に会うのは30年ぶりなのです。ちょっとおてんばで聡明だった少女は、楚々としたすてきなお母さまになっていました。出版社の編集者だったお父上はお亡くなりになったのですが、あのころ幼稚園児だったわんぱくな弟さんが、出版業界に入られたそうで、血はは不思議なものねと頷きあいました。童話を書きたいという彼女の文才は亡くなったお父上もほめられていたそうなので、がんばってほしいと思いました。
3時半〜最初に会った親友にもう一度あって、5時過ぎの新幹線に乗りました。ご挨拶に伺いたい出版社もあったのですが、時間切れになりました。

6月7日(火) 「産経児童出版文化賞授賞式」

★産経児童出版文化賞の授賞式に出席のため、上京しました。「次の世代を担う子どもたちによい本を」という趣旨のもと制定された文化賞は、昭和29年に始まっていたのですねえ。今年は第52回なので逆算すればわかることなのですが、昭和29年という活字を見て、改めて賞の重みを感じました。歴代の受賞者の名まえと著書名の載った冊子をいただいたのですが、「盲導犬不合格物語」もこうして冊子に載せ続けられていくのかと思うと、身の引き締まる思いがしました。学研さんにも賞状と楯が送られたのですが、31年ぶりということで、とても喜んでくださいました。重ねてうれしかったのは、懇親会の会場で、秋篠宮妃殿下紀子さまにお目にかかり、お言葉を交わしていただだいたことです。「あのお、名刺などもらっていただけるでしょうか」。なんともあつかましいおばさんに紀子さまは、「はい、いだたきますよ」と、にこやかに微笑みながら受け取ってくださいました。わたしの名刺を見て、「まあ、とんぼの絵ですね」とおっしゃい、「はい、翔んでいる母でいたいという願望で……」「あら、胸にもとんぼのブローチが」とわたしの胸に目をとめられました。つけていたスワロスキーのとんぼのブローチは、創作仲間のNさんがこのたびのお祝いに贈ってくださったものです。そう申し上げると、「きれいですねえ」とお話をあわせてくださいました。淡い黄色のスーツをお召しになった紀子さまは、大粒の真珠のブローチとネックレスをつけていらっしゃいました。とてもお似合いでした。


        
             懇親会会場のテーブルには受賞作品が並べられていました

順番がくると、侍従の方がテーブルの本を作者に手渡します。それを手に、編集者とともに紀子さまのおそばに行くのです。話が後先になりましたが、式典での紀子さまのお言葉の一部は、昨日の産経新聞の朝刊に出ていますが、「……わたしたちの心を深く動かし、長く読み継がれる本が作られていくことを願っています」は、ひとこと、ひとこと、心にしっかり受け止めました。

6月6日(月) 「カラスなぜ来るの?」

★最近カラスがとても多いのです。生活ごみの収集時間がお昼ごろになったこともあって、ごみの袋が食い荒らされています。今日がごみの収集日だったのですが、我が家のごみ袋も荒されていたようで、「堺市からのお願い」というチラシが入っていました。<一度被害にあうと何度も被害にあう傾向があるので、ネットやシートをかぶせてください。>ということでした。かぶせたネットをいちいち外しながらごみを収集していくのもたいへんな作業だと思います。ご苦労さまなことです。それにしてもカラスがなぜ急に増えたのでしょう。山にいるはずのカラスが人里にやってくるのはなぜなのでしょう?
 原因を究明しないと解決しないように思います。

6月5日(日) 「風野潮さん」

★じゅうぶん気をつけていたのに、キーボードにお茶をこぼしました。バックスペースキィを押すと文字が消えないばかりか、キィを押すたびに、5という数字がどんどん表示されます。もちろん書き込むことができません。別のパソコンから書き込んだのですが、困ったことになったと思いました。……そうだ、以前に使っていたパソコンのキィボードがあるはず。それに差し替え、支障なくこの日記を書いています。それにしてもなんと使いやすいこと。処分せずにとっておいてよかったです。ぬれたキーボードは乾くまでそのまま自然乾燥おくといいそうです。わたしのようにあわてて使うとショートしてしまうことがあるとか。飲み物をこぼした際には(そんなどじな方はいらっしゃらないでしょうが)、お気をつけください。

★映画にもなった「ビートキッズ」の作者としても有名な風野潮さんが、超お忙しい中、ご自身のblogで、「盲導犬不合格物語」を紹介してくださっています。本をお送りしてもいないのに、ありがたいことです。風野潮さんが、「ビートキッズ」で第38回講談社児童文学新人賞を受賞されたことを、朝日新聞の「ひと」のコーナーで知りました。8年前のことです。道頓堀の食い倒れの人形の前で写された写真と記事を、あこがれの思いで切り抜いて、スクラップしました。そのとき、わたしは童話を書き始めたばかりのただのおばさんで、まさか将来、いろいろな会合で風野さんとごいっしょさせていただいくことになるなんて思ってもみませんでした。もしかしたら、あの時の切リ抜きがお守りになってくれたのかもしれません。

6月4日(土) 「世界の子どもにワクチンを日本委員会」

世界の子どもにワクチンを日本委員会から、未使用や使用済みのテレフォンカードや書き損じはがきを、「引き続きどんどん送ってください!!」というメッセージが届きました。さっそくためていた書き損じはがきを送りました。年賀状などをふくめて放置していたはがきがけっこうありました(単行本2冊分ぐらい)。当委員会(JCB)がミャンマーをはじめ、発展途上国にワクチンを届けた総額が三億五千百八十万円になったそうですが、その1割以上が、テレフォンカードや切手、はがきなどの協力によるものだそうです。資料請求やお問い合わせは、フリーダイヤル0120−555−895(月から金9:00〜17:00)。残念ながら交通カードは募金に替えられなくなったとありましたが、なぜなの? 携帯電話の普及により、今やテレカの収集はほとんど困難。交通カードの収集がメインになっているので、ショックです。絵柄が、ヨーロッパなどのコレクターの好みにあわないのなら、交通局などに交渉してカードの質の向上を望めばどうでしょうか。代表の細川佳代子さん(元細川総理の奥さん)、なんとか交渉してみていただけませんか。


6月3日(金) 「とどのつまりは、とど」

★二年ぶりにフラダンスのレッスンに行きました。メンバーの入れ替わりもありましたが、ずっと続けてきた人の踊りをみていると、体の動きにぎこちなさがぬけ、表現が豊か(いわゆるお上手)になられていたのには、ちょっと感動でした。継続は力なり、です。それにしても鏡に映るわが姿には、うんざりします。やせるならやせる、太るならうんと太る……。中途半端な感じがなんとも暑苦しく感じました。それに振袖状態の上腕が悲しく……。お風呂が新しくなり、寝そべって入れるようになったので、気分は人魚だったのですが、実体はとどだったのね。

★「沢田さんも気持ちだけ折ってね」と、いろ紙が届きました。病気で入院中のお二人のために千羽鶴作りが始まったそうです。とんぼワールドの中の「とんぼ賞」で、「にこにこ部門賞」をもらっていただいた明星信子さんを中心に、必要に応じてそのつど「千羽鶴の会」が発足します。「忙しそうだから」と、一晩で無理なく折れる枚数だけ入っていました。忙しいからパスではなく、「出来る範囲で」と声をかけてもらえるのがうれしいです。お二人の一日も早いご回復を祈りつつ折った鶴たちがあちこちから集まり、それを糸に通すのも明星さんを中心とした「千羽鶴の会」。できあがれば、さっと解散。気持ちで動いているいい会です。

     
人間だけではなくペットが病気のときも、「千羽鶴の会」は発足します。ただし、動物の場合は五百羽鶴だそうです。

6月2日(木) 「はたのおば」

★わたしが子どものころ、京の町には、売り声と共にいろんな物売りがやってきました。♪ はしご〜え、くらかけは、いりまへんか〜 といって姉さん被りをした女の人が、頭の上に大きな床机などをのせて歩く姿におどろいたものです。絣の着物に白い手甲脚絆がまぶしく光っていました。そのおばさんのことを、わたしは「はたのおば」と呼んでいました。先日、京都に行ったときお寺の前で、お花を売りにきている「はたのおば」に出会いました。墓前に供える菊の花を買いつつ、どこから来られたのかききましたら、「白川どすえ」ということでした。(あ、白川女さん)。「はたのおば」と「白川女(しらかわめ)」は同じ……? 家に帰って調べてみると、「はたのおば」は北山の奥から梯子や床机を売りに、白川女は北白川から切り花を売りに、大原女(おはらめ)は大原より、柴や薪を売りに来ていたようです。同じではなかったのですねえ。ちなみにこの情報をいただいた方のHPは、なかなかおもしろいです。こういう偶然の発見もインターネットする楽しみの一つかもしれません。


    


6月1日(水) 「またまた京都」

★マックの散歩、朝食の準備をして朝7:48の電車の乗りました。墓参のあと所用をすませ、植物園に向かいました。これも取材の一環です。日傘を持っていかなかったので、あとが怖そうです。そのあと、何でもいいから映画を観ようと京都シネマにすべりこんで、2:40から始まる「さよなら、さよならハリウッド」を観ました。どたばたコメディでしたが、エリー役の女優さんが知性的で美しくって、それだけで時間をやりくりしとて観たかいがありました。難波の高島屋で、家族が好きそうなお惣菜を買って、どうにか夕飯に間に合いました。ごはんしておくよと次女がいってくれたのですが、このところ連日なので……。

★京都に、おいしい焼き芋屋さんが少なくとも3軒あります。もちろんわたしが知っている範囲です。1軒は寺町二条の一保堂の並びにあって、おじいさんが大きな鉄なべで年中、切り芋を焼いていました。にこりともしないおじいさんでしたが、ひと月ほど前に亡くなりました。朝日新聞に載っていたぐらいですから、有名人だったのですね。おととい通ったらシャッターが降りていました。もう1軒は、丸十といって、たこ薬師の河原町を西に入ったところに子どものころからある店で、寺田産の芋を焼いています。切り芋と石焼芋、どちらもあります。今日、その前を通ったのですが閉まっていました。のれんがかかっていたので、店はまだされているもよう。張り紙を見て、笑ってしまいました。「このお店はよく休みます」と書いてあったからです。

    

    

もう1軒は、東山通りの知恩院前の一澤帆布店の横にある焼き芋屋さん。切り芋、石焼芋のほかに大学芋もあります。そうそう、もう1軒追加するとしたら、錦市場の高倉近くに、おいしそうな蒸し芋を売っている乾物屋さんがあります。ここは、塩をたっぷりまぶしたゆでたまごも売っていて、おいしそうです。