日々好日    2004年1月





1月31日(土) 「20000」

★パンジョシネマが2月いっぱいで閉館になります。きっとこの映画館で観る最後の映画になるかもしれないと思いつつ『永遠のマリア・カラス』を観ました。オペラ歌手マリア・カラスの絶好調の歌声をドラマチックに堪能させてもらいましたが、でもそれは、映画でカラス自身が訴えていた「本物」とは違うように思いました。それも、また良しでした。オナシスの豪華船での気ままで快適な生活、それが歌手マリア・カラスの声を奪ってしまったのですね。いかに天才でも、才能を持続させるには、絶え間ない努力が必要なのです。いわんや、凡人は……。
★どの批評もこぞってほめているので、迷わず「蹴りたい背中」を買いました。1ページ目から、表現のうまさにうなってしまいました。もうすでに44刷! 今夜、続きを読むのが楽しみです。勉強させていただきます。今回の候補作の中で一番優れていたといわれている「海の仙人」も読んでみたいです。
★もうすぐ20000です。ヒットされた方は、ぜひお知らせください。

1月30日(金) 「余力……」

★福井県出身の友人からいただいていた「磨きにしん」、長い間冷蔵庫でこちこちになっていました。何日もかけて戻し、二回ほど茹でこぼして、洗ってうろこを取り、甘辛く煮付けました。その煮汁で、じゃがいもを煮ました。じゃがいもはほっこりととてもおいしく、にしんはほろりと柔らかく、生わかめの味噌汁、ぬか漬とともに、朝ご飯のおかずになりました。
★羽希が二か月検診に行くので産科に、夫を駅に、ひいばあちゃんをベルランド病院に送り、あたふたと家事をすませ、羽希母子を迎えに行って、帰宅後昼食。昼からは、羽希ママの健康診断(職場用・現在休職中)のために堺東まで送迎。受診中は子守り(おとなしく眠ってはいましたが)。時間の隙間を縫うように、書店に本を置いてもらったり、関係者に届けたり、ペットフードの買出し、犬の散歩、夕飯の買い物、支度と、かけずりまわったという言葉がふさわしい1日でした。「羽希ちゃんをお風呂に入れたら、今日も1日終わったかとほっとする」とママがいっていましたが、全くその通りです。余力はありません。とほほです。

1月29日(木) 「大阪ぶらり」

★童話教室の生徒さんたちと課外レッスンと称して、大阪周遊パスを買って、大阪ちょっぴり探検の旅に出かけました。無料入場券がたくさんついているので、あらかじめ行きたい所をチェックしておきました。まずは梅田までいってスカイビルの空中庭園展望台で、足元が透けていたら、すごいだろうなと思いつつ、地上170メートルの散歩を楽しみました。夜景も素晴らしいことでしょう。地下まで降りて昭和初期を再現している滝見小路食堂街で、かつどんを食べて(さすが昭和初期、消費税はいりませんでした)、天神橋六丁目にある『くらしの今昔館』に移動しました。江戸時代にタイムスリップできる町家の並んだフロア―から、明治〜昭和をミニチュアで見られるフロア―まで、過ぎ去ったなにわの暮らしを堪能することが出来ました。入れ替わりに小学生がどっと見学にやってきました。三年生だそうで、実は地域でも昔の体験を三年生にさせてくださいという要望が「竹とんぼ」を通じてあるのですが、ニュータウン暮らしでは、昔の体験をさせるのはかなり難題で、例えば七輪でご飯を炊いて、かつおぶし削り器でかつおを削って、おにぎりを試食させたところで、ごくごく一部にすぎず、まして子どもが実感できるのは、こういうところに連れてくるのが一番だと、ときたまいっしょだった「竹とんぼ」のリーダーとも話し合いました。中学生以下は入場無料だとうのも、うれしいです。喉を潤わせるために入った喫茶店(きっちゃてん)のおかみさんまでが、「大阪のいい味を出しているねえ、さすが天神橋筋商店街」と妙に納得しました。最後は通天閣に上り、ジャンジャン横丁で、串カツで乾杯して帰途に着きました。朝9時から5時半まで、もっと回れるかと思っていたのですが、まあ、こんなもんでしょう。よく歩いて、よく笑って、おしゃべりも楽しい旅でした。

1月28日(水) 「おどろき」

★……深夜、日記を追加しています。というのは、1月12日「歌の虫干し」に「なつかしのコマーシャルソング」を追加しました。その中で、「マスチゲンB」の項に、水之江瀧子さんのことを書きました。どうしていらっしゃるでしょうと締めくくったのですが、さっき、お風呂で週刊新潮(1月29日号)を読んでいたら、なんと、水之江瀧子さんの近況が特別読み物として載っていました。うれしい驚きでした。88歳。素敵に歳を重ねていらっしゃるご様子を拝見して、日記に書かずにはいられませんでした。 
★堺市の民生児童委員全員を対象に行われた「ホームレス支援について」の研修会のため市民会館までいきました。二部にその現状と、自立支援に向けて府立大学の教授の講演がありましたが、その前(一部)に、ホームレス(野宿生活者)の街頭相談にあたってきた方と元野宿生活者だったピアカウンセラーの方のお話があり、実態が良く伝わってきました。ホームレスの中には、自立したい人もいれば、今のままの生活がいい人、病気のため治療をしなければならない人などなどまちまちだそうですが、支援法ができたことをきっかけに、地域のわれわれにも協力してほしいとのこと。たとえば、炊き出しや夜回りなどをして、ホームレスの街頭相談にのり、自立したい人がいれば報告してくださいとのいわれました。「なにわ路情」という新聞を配るのも、ボランティアがしているそうです。資料に相談事例(ホームレスになったきっかけ、経歴、家族、年齢、健康状態、今後のニーズなど)を見るにつけても、いろいろ考えることの多い1日でした。

1月27日(火) 「潜行中」

★創作活動は、深く潜行しています。単行本として浮き上がってくる時期は、『盲導犬……』が春、『テント……』が夏頃になりそうです。出版社の担当さんが、それぞれにそういってくれているので、間違いはないと思いますが、昨年は公言しておきながら、『盲導犬……』と『命……』の出版予定が大幅に遅れたので、あくまでも予定ということにさせてください。『テント……』の原稿が、今日、書き直しのアドバイスとともにいったん却ってきました。手を入れなおして送ることになっていますが、構成を練り直さないといけないようで、じっくり考えてみます。『命……』については、更に深く潜行中ですが、年内をめどになんとか浮き上がれるように書き進めています。娘と、「そのうちいっしょに絵本も書きたいね」と言い合っていますが、その方はどうなりますことやら。
★土曜日の夜以来故障中だった電磁調理器のメーカーが、やっと修理に来てくれました。取り付けた業者は、壊れた翌日すぐに来てくれたのですが、よくわからないからとコンセントを抜いて帰りました。ところが今日みてもらった結果、どこも故障していないというのです。あの時、家中が停電になり、ブレーカーを元に戻すと電磁器のスイッチだけが入らなかったのですが、今日、コンセントを差し込むと、無事スイッチが……。配線は別になっているので、容量オーバーではないのです。この三日間は、いったい何だったのでしょう。カセットコンロの活躍で主にお鍋を囲んで凌いできました。いえ、凌ぐというのは言い過ぎで、炊飯器もレンジもオーブントースターも湯沸ポットも使えるので、三度の食事については家族から一切不満はでませんでしたが、なんとなく物足りなく落ち着かない日々でした。

1月26日(月) 「お元気です会」

★寝たきりにならないための『お元気です会』は、いつものように保健士さんに血圧を測ってもらう間、新年ということで、おぜんざいの接待をしました。そのあとのビンゴ大会は、みんなとても意欲的で、競い合うことは健康にもとてもいいことのように思えました。上がった人から順番に、スタッフ提供の景品をもらって、大いに盛り上がりました。その間に、食事係りがいつものように50食のおべんとうを用意。参加者・スタッフ入り混じって楽しくいただきました。1月生まれのお誕生会をしてお開きに。後片付けの後のスタッフの反省会では、前向きの意見がでました。
 お好きな紙袋をどうぞ。中身はなあに?

1月25日(日) 「雪の乱舞」

★赤坂台校区福祉協議会総会(新年互礼会)。とにかく寒かったです。窓の外は雪が乱舞。暖房が入っているのですが少しも効いてきません。足元からじわじわ冷えてきます。高齢者もいらっしゃるので、地域会館のすぐそばの薬局にホカロンを買いに走りました。が、あいにく薬局は休み。往復わずか百歩程度にもかかわらず、すっかり体が冷え切ってしまいました。いったん外に出ると、なんと今まで暖房が効かないと思っていた部屋の暖かいこと。足りるを知ることの大切さに気づき、反省しました。

1月24日(土) 「ようこそ」

★今日は、羽希とそのママに会いに、森井先生と創作仲間が遊びに来てくれました。食べて、しゃべって、笑って……、大変楽しいひとときでした。あっという間に時間がたってしまいました。もっとゆっくりしてもらいたかったのに。冬は時間がたつのが、特に早く感じられます。駅まで送っていく際リクエストがあって、私のHPの「とんぼ賞」にのせているパン屋『ルヴァン・ルヴュール』さんに寄り、(ここではお茶を飲み、パンを買いました)と沢口靖子さんのご実家(表を通っただけ)にご案内しました(ミーハーですね)。
★物が壊れやすい日というのがあるとしたら、今日がその日でした。朝、グラスが割れたのを皮切りに、夫の乗った車が車と接触。夕方、洗浄待ちの食器がなだれて破損。おやまあと思っていたら、家中の電気がいっせいに消えてしまいました。真っ暗です。手探りでろうそくをつけ、ブレーカーをチェックしてわかったのですが、さっきまでなんともなかった電磁調理器具が壊れていました。まだ新しいのに、どうしたことでしょう。夕飯は、お鍋にして正解でした。楽しかった反面、アクシデントも大きい1日でした。

23日(金) 「漢城鍋」

★夕刻から、民生児童委員会の定例会をかねた新年会がありました。送迎バスの乗って、天野山まで。空気が澄み切っていて、痛いほどでした。漢城鍋というものをいただきました。銅製の鍋は、てっぺんで焼肉、まわりで海鮮の水炊きができるようになっている不思議なもので、たまごに酢としょうゆ、特性のみそ、薬味をいれていただくのです。みそは小さなお匙に少し入れるだけで、中国の味がしました。最後に中華麺をいれるのですが、おいしくて、とても温まりました。

1月22日(木) 「寒う〜」

★なんて寒い日々なんでしょう。風がびゅーびゅー鳴っています。毎年、ここまで寒いことはありません。寒さに慣れていないせいか、心細くなってきます。夕べも、早々とふとんにもぐりこんだので、今朝は5時に起きて、今日の講座の資料を作りました。講座は、回を重ねるたびに、いい会になっています。作品がどんどん出始めました。合評がうまくなりました。みんな童話を書くことを楽しんでいます。来週は、童話のねた探しツアーと称し課外レッスン。「大阪を満喫するおトクな1日観光」に出かけることになりました。うーん、それにしても、寒い! 

1月21日(水) 「ボランティアクラブ」

★小学校のクラブ支援、今日は介護用雑巾を縫いました。老人ホームで寝たきりのお年よりの体を拭いたり、お世話をするのに使うことを説明したあと、古タオルを三つ折りにして、手縫いをします。以前は、出来上がった雑巾を持って老人ホームを慰問して、練習した歌や人間マジックでお年寄りを励ましたりおしましたが、ここ数年、ゆとり教育実施のあおりを受けて、クラブの年間日数がぐんと減ってしまい、訪問できなくなったのはとても残念です。6年生はインフルエンザで学年閉鎖でした。先週の金曜日に学校に行ったときは休校は1クラスだけだったのに、やはり、インフルエンザの感染力はすごいものです。3年生のクラブ見学がありました。前もってわかっていたらプリントを作っておいたのに。


1月20日(火) 「ざわわ ざわわ……」

★母となってから掃除に目覚めた娘が、「洗濯槽って裏がカビだらけらしいよ」というので、洗濯槽のカビ取り剤を買ってきて、放り込みました。「ママ、一回もしたことがないの?」という娘に、「うちのように、日に何度も洗濯している家は、カビなんてつく間がないからだいじょうぶ」と返答しつつも、「すごい汚れが浮き上がってくると雑誌に書いてある」という娘の言葉に、ドキドキしながら待つこと2時間。へっへっへっ、どうじゃ。我が家の洗濯槽はきれいなもの。カビは発生していませんでした。
★♪ ざわわ ざわわ……と森山良子さんが歌う『さとうきび畑の唄』の歌詞からイメージして創られたという遊川和彦さんのテレビドラマ『さとうきび畑の唄』は、戦争のことをこんなに暖かく、わかりやすく、感動的に伝えることができるのかと、「目からうろこ」でした。子ども向けにノヴェライズしませんかと声をかけてくださった汐文社さん、ほんとうにありがとうございました。刷り上ってきた見本本を前に、改めて感謝、感謝です。



1月19日(月) 「呼べば応えるカギ」

★「お元気です会」の打ち合わせ。
★私は、しょっちゅう探し物をしています。特にカギは毎度のことで、ほとほと困っています。家族はあきれ顔で、「ちゃんと決まったところにおけば」というのですが、帰ってきたときは、いつも両手に荷物を抱えていたりして、ふいと何気においてしまうのです。ボランティア仲間が、「これをつけておくとすぐに見つかる」といって、リモコン発見器なるものをくれました。笛をふくと、音と光でピーと応えてくれるというものです。早速カギにつけて笛を吹いてみました。おう、鳴る鳴る。カギが、「ここにいるよお」と光りながら鳴っているではありませんか。「ママのことだから、笛が見つからなくなるかも」といわれて、笛は携帯につけました。携帯は、電話をかければ在り処がすぐわかります。鍵を探すために笛を探し、そのために携帯をならす……。やれやれ。家族がそろって、ため息をついています。

1月18日(日) 「ノンアルコールビール」

★夕方からレストランで食事会。40代、60代、70代という年齢差のある男女4人の共通点は、ボランティア。あれこれおしゃべりをしつつ、楽しいお酒を飲みました。といっても私は運転手なので、乾杯のあとはグレープフルーツジュースでがまんしました。ノンアルコールビールですが、あれはどうしておいしくないのでしょう。生ビールのようなのど越しの軽やかなノンアルコールビールは、ないのかえ?
★新聞の整理をしていたら、光学マウスのことを書いた記事をみつけました。あ、これ、これと思いました。先月、付け替えてもらったばかりです。記事によると、「小さな出費大きな満足」だそうです。私にとって何が一番よかったかは、猫の抜け毛の心配をしなくてよくなったことです。中でボールが転がっている今までのタイプは、毛がからみついてやっかいだったのです。

1月17日(土) 「久々の雪」

★昔遊びの会「竹とんぼ」は、1月ということで、「かるた大会」をしました。かるたは、「堺かるた」というローカルなもの。たとえば、「昔から 堺の包丁よく切れる」とか、「海恋し 、晶子生まれたこの堺」、「和泉河内、大和あわせて堺県」(明治元年に堺県が作られたそうです)といったもの。読み札の裏には、意味が説明してあります。雪の降る寒い中、30人子どもたちの参加があったので、取り札は3組並べました。
 みんな真剣です。

★隣の部屋に赤い毛氈をしいてお茶席を作り、茶道部を支援している林さんをはじめ有志の方に、お茶をたてていただきました。10人ずつ3回に分けて、お抹茶をいただきました。「うわあ苦い」という子もいれば、「おいしい」という子もいましたが、みんな正座をして、お行儀よくいただくことができました(写真のグループは、10人中9人が男の子でした)。
 「うへっ、苦い!」「甘いお菓子をいただいてからだとおいしいのよ」

★羽希ママのお友達が三人遊びにきました。のん兵衛さんばっかりで、しゃべって、飲んで、食べて、「羽希ちゃん、かわいいねえ」「美人になるぞ」とかわるがわる抱っこして、「また来ま〜す」と帰っていきました。

1月16日(金) 「一年生との交流会」

★地元の小学校からの要請で、今年も一年生に昔遊びを体験してもらいました。はねつき、お手玉、コマ、おりがみ風船、なべなべ底抜けの五つのコーナーを子どもたちが順番にまわります。支援スタッフは、昔遊び『竹とんぼ』のメンバーを中心に民生児童委員仲間にも手伝ってもらいました。『竹とんぼ』を引き継いでくれた若いリーダーさんがてきぱきと段取りをしてくれたので、私はそれにのっかればいいだけになり、すっかり楽になりました。担当コーナーはなべなべ底抜け。子どもたちと手をつなぎ、小さな鍋から大きな鍋まで「底がぬけたら、かえりましょ」と歌いながら、楽しみました。
2人が4人に。4人が8人に。8人が16人の大きなべに。

この寒さだというのに、汗をびっしょりかいてしまいました。会議室で熱いお茶とお茶菓子をいただいての帰り、教室の窓からのぞいていた一年生が、「ありがとう、また来てね」と大勢で手を振ってくれました。いやあ、一年生はかわいいなあ。汗で体が冷え切ったのでお風呂に入りました。入らずにはいられませんでした。娘に「また、おぼれないでね」とからわれて、「だいじょうぶ、昼間だもん」と笑っていたのですが、週刊誌を読んでいるうちにうとうとして、また鼻からお湯を吸ってしまいました。あぶない、あぶない。


1月15日(木) 「ハッピーバースディ」

★今月の「面白クラシック講座」は、シュトラウス一家(父ヨハンと息子のヨハンU世・ヨーゼフ・エドワルド三兄弟)の曲の数々を、元旦のニューイヤーコンサートのビデオとともに、楽しく聴かせてもらいました。貸し出しCDは、『新しい大江光』を借りました。短い曲が28作収められています。光さんの作曲の才能は、もともと彼のうちなるものの現れなのでしょうが、それを導き引き出されたご両親の根気と愛情の深さに、ただ敬服するばかりです。ほとんどが、穏やかでやさしい曲です。
★あさってが夫の誕生日だということで、夕食に出かけました。羽希ちゃんは、おつきあいでかわいそうかなと思いましたが、おいていくわけにもいかないので、混みあう前に出かけました。会員に限りディナーは半額というありがたい期間で、いろいろな一品をたくさんとって、分け合いました。それにしても半額だなんて、気前がいいこと。お料理はどれもおいしく、羽希ちゃんは、みんなが食事している間ベビーシートの中でおりこうに眠っていました。

1月14日(水) 「後遺症」

★今日は、地域でのいろいろな相談が入ったり、予定が入ったり、連絡しなければならないことがらがたくさんあって、あちこちに電話をかけたり訪問をしたりして、一日が過ぎてしまいました。昨日まで空欄のあった手帳が、一気に詰まってしまいました。手帳が埋らないと物足りなく思う時期もありましたが(若かったのですねえ)、今は、週三日程度でかんべんしてほしいというのが本音です。ところが実際は、スケジュール依存症?の後遺症がまだ残っていて、空いていれば「いいわよ」ということになり、すでにあぷあぷしています。左右のポケットにつめこんだ中身を取り出して、整理しないといけない時期に来ていると痛感しています。

1月13日(火) 「Tの会」

★童話作家、またはそれに準じる仲間の集まりが、大阪は心斎橋でありました。作品を合評しつつ情報交換する集いで、『Tの会』(あえてアルファベットにさせてください)といいます。もともとは四人のメンバーで定期的に集まっていたのですが、立ち消えになっていたところを心新たに八名で再開することになりました。今日は顔合わせというか、作品を持ち寄って配布しました。気迫のある作品が揃いました。ランチを食べつつ、おしゃべりをしました。「楽しい会にしたいね」というと、「楽しすぎてもだめ。しっかり真剣に」という先輩の声。そうです。『Tの会』は、ランチの会ではないのです。あくまでも、いい作品を世に送り出すための勉強会なのです。目的を忘れないようにしなければ。

1月12日(月) 「いけめん介護士」

★寝たきり状態になったお姑さんを引き取って、家庭で介護している友人がいます。とてもよく出来た方で、自分も介護士の資格をとった上で、いろいろな介護メニューをうまく組み合わせて利用しつつ、いつも笑顔でお世話をしてらっしゃいます。おばあちゃんも、「お嫁さんがよくしてくれるので幸せ」と、とても喜んでいらっしゃるのですが、ただ、どうしてもデイサービスだけはいやだと、頑なに拒否されていました。が、ある日、かっこいい、いわゆるいけめんの介護士さんがやってきて、「おばあちゃん、デイサービスに来ませんか」と誘ったところ、なんと、二つ返事で、「行きますっ」といわれたとか。あっけないほどだと友人は笑っていました。それからというもの、お姑さんは週一回のデイサービスを楽しんでいらっしゃいます。「介護士」にしろ、昨日の「保育士」にしろ、地味でしんどい分野に若者の屈託のないパワー広がっていることは、世の中そう見捨てたものではないかなと思えてきます。

1月11日(日) 「赤ちゃん市場」

★『いけめん保育士が子育て相談』。雑誌にそんな記事が載っていました。若いママさんたちが気軽に利用しているそうです。「いけめん保育士」は、れっきとした有資格者だそうですが、育児経験のない若い男の子に夜泣きや離乳食、おむつかぶれや授乳のトラブルなど、どこまで対処できるのでしょう。これは、育児相談というより、育児中のママの話し相手になって、ストレスを発散させてあげる、そちらがメインなのかもしれません。核家族の多い昨今では、育児ノイローゼになる若いママさんも多いとかで、それもまた良し、かなと思います。赤ちゃん市場は、視点を変えれば、まだまだ発展の余地ありとみました。(昔話のうまい出張おばばは、いらんかいなあ〜)。
★おばあちゃん(夫の母)が、雑誌をみて注文していたチーズケーキがやっと届きました。なんでも作家の林真理子さんが日本一おいしいと折り紙をつけたというもので、どんなものか食べてみたくなったそうです。チーズとバターと生クリーム、それにキャラメルをこねあわせたようなべったり感と甘ったるさに閉口しました。こんなのを好んで食べていたら、太らないほうがおかしいですよ、林さん。

1月10日(土) 「新年会」

★梅田で、気のあった創作仲間と新年会をしました。忘年会がのびのびになって、やっと集まれたというわけです。阪神百貨店の裏側のビルが、かなりおしゃれになっていて、びっくりしました。この辺りは、昔問屋街があり、その後立ち退きがあって第一ビル第二ビルができて……。ビルの各フロア−のファッションやグルメのお店には、土曜日のせいか、人がいっぱいでした。私たち、食べながら飲みながら、話がとぎれないというのも、すごいです。書く人が無口だということは、絶対ありません。そのせいじゃないよねKさん、めまいがしたのは……。くれぐれもお大事にね。
★次女から今朝、「無地到着」のメールが入りました。「ママに言ったと思うけど、シアトルで一泊しました。こっちは雪がすごいです。飛行機の上から景色を見ても、いちめん真っ白。しかも霧がすごかったので、いまどのへんを飛んでるのか全くわかりませんでした。乗り換えの際、天候不順で2時間近く待たされました。とにかく寝ます」とのことでした。ほっ。
★18888が過ぎてしまいました。ヒットされた方お知らせください。今回もパス……かも。ということは、インデックスの告知の仕方が悪いのでしょうか、それともヒットの少し前になって「そろそろ」ですと予告をした方がいいのでしょうか。私の不手際なら、申し訳ありません。

1月9日(金) 「手帳」

★手帳ですが、今年は、いつも使っているタイプの文庫本バージョンを見つけ、「嵩張らずにいいなあ」とほくそえんでいたのですが、なんのことはない、雑然とした机の上で本にまぎれてよく見失うのです。手帳は、「自己顕示の強いものでないとだめ」とわかり、例年通り大きいサイズのものに買い換えました。そういえば、去年も、ちょうど今ごろ手帳を買い換えました。見栄えがいいものにふらりとしたのが間違いでした。見開き状態で、一週間が4回(時には5回)縦に積まれて書き込むようになっているものが、曜日で行動している私には、一番見やすくって書き込みやすいようです。シンプル イズ ベストです。
★今、深夜の3時ですが、次女から「無事着いたよメール」がまだ届きません。こちらに帰ってくるときは、シアトルで一泊してきたのですが、帰りはLaで乗り換えだとはいっていましたが、途中で一泊するのかどうか、ばたばたしていて聞きぞこねてしまいました。一番大きなサムソナイトとガラガラ、それにリュック……ノートパソコンも抱えているはず。きゃしゃなわりにはバイタリティのある娘なのですが、「無事到着」のメールが入るまでは心配です。

1月8日(木) 「あっという間」

★あっという間の冬休みを終え、次女は、またアメリカに戻っていきました。空港まで送って行きたかったのですが、講座のある日なので、私が先に家を出ました。ロス経由で帰るそうです。今ごろは、どのあたりの空を飛んでいるのでしょう。アメリカ入国時の荷物の検閲が厳しくなったということですが、どうぞ、無事着きますように。
★今年最初の講座がありました。合評もさることながら雑談にも花が咲いて、今日もまた、楽しく終わることが出来ました。だんだん短編童話の書き方(特に削るということの大切さ)がわかったきたというという感想をうれしく聞きました。
★頭痛がします。風邪でなければいいのですが……。冷え込んできました。今夜は早く休みましょう。

1月7日(水) 「マナー」

★地下鉄に乗ってくるなり、いきなり「携帯かけるな」と、若い娘さんに怒鳴っていたおじさんがいました。娘さんは、メールを打っていただけなのですが(実際は電波が届かないので書き込みしていただけだと思います)、すぐに携帯をしまいました。おじさんは、勝ち誇ったような顔をしていましたが、とてもいやな感じがしました。携帯が、いわゆる「お客様の迷惑」になるのは、電磁波が出ているからなのでしょうか、話し声なのでしょうか……。話し声なら、もっとうるさい会話をしている人もいます。電磁波ならウォークマンはどうなるのでしょう。いずれにしても、本人が配慮するべきことであって、電車に乗るたびに(空いていても)、車掌さんがマイクで注意を促すこと自体、私にはけっこう耳障りなんですが。

1月6日(火) 「お宮参り」

★今日は友引だったので、羽希のお宮参りに行きました。レースのカチューシャ、かわいいでしょ? これです。昨日買って、大受けに受けていたものって。ハワイの子どものようにも見えるし、孫悟空のようにも見えます。威勢のいい漁師のおったんにも(とほほ)。でも、どうみてもおたまじゃくしには見えませんよね。羽希のママではないけれど、ほんとうは、写真よりもっとかわいいんです。祝詞の間は、お祝いにいただいたドレスの上から、ママがお宮参りのときに着たおべべを被って、ぐっすり眠っていました。寒かったのであたふたと帰ってきて、家で撮影会をしました。ママのカメラと写メール、おばちゃまとばあばのデジカメ、じいじの写メールに、足をぴこぴこさせて、ごきげんで応えていました。

神社は、とっても空いていました。初詣に行けなかったので、家族一同、残り福をちょうだいしました。神社の前で売っていた焼き芋を家族の数だけ買って帰りました。ほっこり熱々でとてもおいしかったです。

1月5日(月) 「おたまじゃくし?」

★いよいよ活動開始です。今日は「みんなカナリア会」の日。同じ校区内の『グループハウス』のお年寄り五人が、付き添いの方四人とともに、初めて来られました。歌って、笑って、おしゃべりもして。スタッフの私たちも、とても楽しいひと時でした。
★昼から次女といっしょに墓参に行く予定で家を出たのですが、水曜日にまた京都にいく用事があるというので、墓参はそのときにということになって、天王寺の近鉄にいきました。「羽希ちゃんに何か買ってあげたい」という次女の言葉に、いそいそと子供服売り場に。「うわっ、これ見て! これを買って帰ったら、羽希ちゃんのママがきっというよね、いやあかわいい。羽希ちゃんますますかわいいねえ」って。二人でのんびりした長女の口まねをして、ほくほく買ってしまったものがあります。家に帰ると、何はさておき買ってきたものをママに見せました。すると、「いやあかわいい! 羽希ちゃんかわいい、すっごく女の子らしいねえ」。予想していた通りの親ばかテンションに、もう、おかしくって、笑いころげました。じいじは一言、「おたまじゃくしみたいやなあ」といいました。「おたまじゃくし?」。ずっこけてしまいました。何を買ったかは、あしたお知らせできると思います。

1月4日(日) 「路線変らず」

★年末から年始にかけてひたすら創作に没頭している仲間のHPを見て、のんびりムードに浸っている自分に気合を入れました。形にしたいテーマ、暖めているストーリーはあれこれあるのですが、今年はとにかく不言実行。あまり早くから騒がないようにしていこうと思います。探し物をしたついでに、資料など紙類を少し整理しました。ワープロのインクリボンでプリントアウトした印刷の文字がきれいさっぱり消えていたのには、驚きました。
★「わあ、かわいい、羽希ちゃんじゃないみたい。ねえねえ、見て」。出来上がって来たばかりの写真を見て新米ママはご満悦です。「みーんなアメリカに持っていってもいいよ。また焼き増しするから」と気前よく妹に勧めています。どんな写真でも、新米の母親にとってはかわいくってたまらないもののようです。生まれた当初はガッツ石松にそっくりだった羽希ちゃんですが、徐々に女の子らしくなっているのは確かです。それでも、路線はやはり……。よく飲んで、ごきげんで、お風呂も大好きな、いい子です。



1月3日(土) 「ゴミ」

★ひやあ、なんというか、すごいゴミの量です。最終回収日が12月の29日(月)だったので、正月をはさんで次の回収日(来週の月曜日)まで8日間もあるのは、けっこう辛いものがあります。せめて紙類だけでも庭で焼きたいところですが、オゾン層破壊とやらで、近年それもままなりません。コンポスターに生ゴミを捨てていたのですが、冬場はいつまでも堆肥化しないので控えています。きっとどこのお宅でもそうなのでしょうが、ゴミの回収車が来てくれるのが、待ち遠しい昨日今日です。堺市はゴミの分類に関して鷹揚というか、少し遅れている感じがします。基本的に生活ゴミが週二回、空き缶空き瓶がひっくるめて月二回、あとは任意に申告して粗大ゴミをだすことができる程度です。にもかかわららず、我が家はゴミをきっちり分別しています。空き缶・空きビン、アルミ缶、ハッポウスチロール、新聞・ダンボール、雑誌、布類、生ゴミ、大型ゴミ……。細かく分類するということは、リサイクルする上では正解なのですが、保管している間、なかなかすっきりとは片付かないものなのです。
★今日のお雑煮は、おすましでした。

1月2日(金) 「もっともっと……」

我が家では元日はおすまし、二日は白味噌仕立てのお雑煮をいただきます。三日目はアンコールの多いほうにということにしていますが、はたして今年はどうなるのでしょうか。それにしても、のんびりしたお正月です。
★老猫のメメ(16歳)はエビとカニが大好物です。ぐたりと眠っていても、エビという言葉や殻をむく音に敏感に反応します。お正月の大盤振る舞いに、口の周りはエビのみそだらけ。お湯で拭いてもなかなかとれません。まるで口紅でいたずらをした子どもの顔のようです。化け猫のようだって? 失礼な。ねえ、メメちゃん。

 エビ、もっとちょうだい♪

1月1日(木) 「良き一年でありますように」

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。申年元旦

★HPの「とんぼのいろはかるた」、今年度版に更新しました。色にまつわる「色はかるた」にしました。おひまなときにお楽しみください。
★羽希ちゃんにとっては初めてのお正月です。まだ、なんにも食べられなくて、つまらないよね。大人たちは、食っちゃ寝、食っちゃ寝して、テレビ漬けになっています。